台高マニアの1皮です
宮川ダム(三重県大台町)の奧にある滝ノ谷に1人で行ってきました
下りで何度も迷って、登りとほとんど変わらない5時間もかかってしまい
台高は下りこそ核心との思いを強くした
大和谷左岸駐車スペース(林道終点、340m)7:00~13:00 1332mピーク13:40~18:40駐車スペース
駐車スペースのすぐ横にある涸れ沢に入渓
急斜面の巨岩を縫うように登って行くと
50mぐらいで1つ目の滝登場
新しいアプローチシューズが、濡れた岩に滑る
10mぐらいの高さでせいぜいⅢ級ぐらいしかないが、とても怖かった
すぐ上が2つ目のナメ滝
滑って登れず、ザックの中の下山用に履く予定だったアプローチシューズに交代
3つ目の大きな壁を巻くと
上部の取水口につながる登山道に出たのでそのまま上へ
でかい滝のところで太公望がヤマメを狙っていた
その滝は巻いたが、小さく巻きすぎたために危うい斜面を登るはめに
しばらく行って、左前方に涸れ沢があるところで本流は右に大きくカープ
その滝は巨岩にふさがれ登れそうにないので
手前の谷から巻こうとしたが、上部でハングしたガリーを登ることに
カムの掛け替えでなんとか登り切ったが
取り付く前にもう少し周囲を観察すべきだったと反省した
次の大きな滝も登れないので巻き巻き
植林帯があり、林業用の踏み跡があった
その上は穏やかになって
5mぐらいの登れる滝が次々出てくる
下降ルートとなる左手の尾根が低くなってくると
緩やかな斜面に美しい自然林が広がった
ツメは急になってきたので右手の斜面に逃げると
標高1250mほどの稜線に出た
1332mPまでは指呼の間だった
折からの猛暑で、日あたりのいい場所は灼熱
日陰で乾いた服に着替えた
暑すぎるので池木屋山はパスした
1332mPからは南南東方面の顕著な尾根を下る
テープなどはないが、何となく踏み跡らしいものを追っていく
1243Pから南南西に向かい
そこから西へ南へと方向を変えて下る
しかし尾根はだんだん斜面と見分けが付かないようになり
たぶん982m地点を西向きに下った辺りで自分がいる地点が分からなくなった
しかしさらに数十m降りるとモノレールの残骸が横切っているのを見つけ
「無事に降りられるぞ」と、思わずバンザイしてしまった
だが、モノレールは左手の急斜面に吸い込まれるように降りている
六丁峠は尾根筋にあるから、モノレールは違う場所に向かうのかもしれない
しかも踏み跡のようなものはモノレールの左右にはない
モノレールに沿って降りるか、尾根らしきものを降りるか迷った末に
尾根らしきものを選択
しばらく降りるが、すぐに尾根は斜面に吸収され
ただの樹林帯になってしまった
どうやら道を誤ったらしい
先月登った焼山谷を挟んでその向こうの尾根にあるピークにコンパスを合わせたりするが
自分がいるのがただの斜面のために位置を特定できない
灼熱の樹林帯をモノレールまで登り返す元気はなく
南の方角へ斜面をトラバース気味にだらだら降りていくことにした
沢の音が近づいてきたら、赤テープが続いているのを見つけた
「やった。これで六丁峠に出られる」と思った
山抜けの地点を2カ所トラバースしていくと
コンクリートで固められた建物の土台跡に出た
よく見ると焼山谷の取水口が見える
あちゃー、全然違う方向に降りてしまった
しょうがないので、焼山谷の出合まで降り
そこからダムの管理登山道経由で六丁峠まで登り返し
暗くなる前に駐車スペースに着くことができた
しかし今回はこれで終わらなかった
車で林道を走り始めて間もなく
プシューという音が車体の後部から聞こえた
角の尖った砕石が大量に落ちているこの大和谷林道
危ないなあと思っていたが、嫌な予感が当たってしまった
しかし急斜面だったのでそのまま走り続け
平坦になったところで停車
右後輪がぺったんこだ
間もなく日暮れ
ラテを付けて蚊に何カ所も食われながらスペアタイヤに交換
もう2度とこの林道には来ないぞと思いながら下山した