早戸です。
GW前半はイボGと穂高へ。
岳沢にて友人が宴会をするというのでそれに参加したい。
しかし上高地までのバス代は払いたくない。
ということで今回のような計画となった。
4/29
当初の予定では夜中発で初日に岳沢まで抜けるつもりでしたが朝から雨で出発できず。
GW初日の割には車も少なく雨の中出発していくパーティも多くはない。
7時過ぎに雨が止んだのを見て出発。
登山指導センターではGW初日ということもあり安全登山を呼びかける職員の方が立っていた。
林道を歩き白出沢出合から夏道に入ると雪が薄らと積もっていたが、ほんとに薄ら。
思っていたよりは残雪があったが踏み抜きにイラつきながら程なくして天狗沢出合に到着。
11月に通りかかった時に飛騨尾根へのトレースを見ていたおかげでさほど迷わず天狗沢へ入れた。
そこからF尾根を目指したつもりがD尾根へ末端から無理矢理上がってしまった。反省。
D尾根をC尾根と勘違いし、そのままその横のルンゼを登ってしまいF尾根の頭に到着。
レリーフを見てもなお間違いを認めようとしないのはどういうことなのか。
疲れたし寝不足なので今日はここまで。15:00頃行動終了。
コルを削って辛うじてテントを張ることが出来たが
ブロックを積むスペースは無かったので強風直撃の寒ーい夜となった。
4/30
4時半起床。風が凄かった割には少しは眠れた。
風が多少マシになるのを待って6時半ごろ出発。
ルンゼをバックステップで150m程クライムダウンしたのちトラバースしようやくC尾根に乗っかった。
ここからは尾根を忠実に詰めていく。
遠くに後続のパーティがトラバースしているのが見えていたが
かなり遠く人数などはっきりとはわからなかった。
T2を越えたあたりで2Pほどロープを出した。
ジャンダルムに9:30頃到着。天使は思いのほか深く埋もれていた。
稜線近くはそれなりに積雪が残っているようだ。
岳沢に下降するためところどころ夏道を歩きながら
良く締まった雪面をトラバースとクライムダウンを繰り返しながら天狗のコルへ下降。
天狗沢はシリセードで下り一瞬で岳沢到着。
11時半には担いできたビールで乾杯。
友人パーティのテントにお呼ばれし晩飯まで御馳走に。ありがとうございました。
ケチったバス代はすべてビール代となりました。
5/1
4時半起床。昨晩から雪が降り視界も良くない。
上高地へ下山しバスで新穂高へ向かうことも考えたが
予報は好転していくとのことなのでとりあえず出発。
南稜の取付が良くわからずイボGが3年前に来た時の記憶を頼りに尾根へ取付く。
どう考えても違うと思いながらも尾根は間違っていないだろうと藪漕ぎ木登り登攀。
視界がないので判然としないがしばらくしてようやくトリコニーらしき岩場が急に現れここは南稜だと確信する。
そこからは結構尖ったナイフリッジ、岩稜歩き。
視界がなく景色を拝めないのが残念だったがこの天気のおかげで渋滞無し・トレースも無し。
10:45頃 吊尾根に合流。
11:00頃 奥穂山頂。シーズン三度目。
まるで厳冬期のような雰囲気。でも気温は低くない。
しかし強風視界無し。霰が痛いので即下降。
穂高岳山荘への下りも慣れたものだがやはりここの下りは視界が無い場合どうしても間違い尾根の方へ自然と行ってしまい、
間違いを正す看板のところで気づく。あの看板が無ければ間違えてそのまま下って行ってしまうだろう。
穂高岳山荘に逃げ込みカップラーメンをいただく。最高。イボGはホットミルク。
この時期は岐阜県警の隊員が常駐しておりジャンダルム飛騨尾根付近などで事故があったと聞く。
後続のあのパーティだったのだろうか。その他にも事故が多発しているので気を付けて下山するようにと言われた。
12:00小屋を出発し白出沢を下降。14:00には林道へ出た。
15:30下山。お疲れ様でした。