夏休み中の吉川Kです。
だんだんと見ると憂鬱になるような日付になってきました。
アルプスに行けなくなり、せっかくの平日休みがもったいないなと思ってるところに、地元の同級生が「沢をやってみたい」と申し出てきたので、
行ってみたかった神崎川本流に一緒に行ってきました。
メンバー
吉川K、友人Nくん
行程
9:40 神崎橋
10:40 取水堰堤
11:10 S字ゴルジュ
12:25 白滝谷出合
13:15 30m廊下
13:45 天狗滝
14:20 ニ条斜瀑(遡行終了)
17:40 神崎橋
中学時代、共に野球部で白球を追いかけた同級生のNくん。休日出勤の振替休暇の消化にお盆明けのこの時期にまとまった休みをもらったとのこと。
4日ほど前まではアメリカで1ヶ月働いていたらしい。
沢に行きたいとの連絡を受けて、前日夜に久々の再会をして近くの「フィッシング遊」へフェルトの靴を買いに行った。
とりあえず靴だけでもそれっぽいものをと思って行き、SHIMANOの渓流釣り用を買わせたが、1万円近くして結局mont-bellのサワークルーザーの方が安かったという結果になった。
まぁ、フェルトもしっかりした感じだったし、釣りもしたいとか言ってたし、無駄な買い物ではなかっただろう。
そのあとは地元でのんで翌日のための燃料補給。
翌日。
燃料補給をしすぎたか、Nくん盛大な寝坊。
少し歩きだしが遅れたが、おかげで灼熱の林道を歩くことになり、入渓の喜びもひとしおとなった。
宇賀渓を超えて421号を走り続けると石榑トンネルが鈴鹿山脈を貫く。
トンネルを越えてしばらく下ると池田キャンプ場が見えてきて、神崎川にかかる神崎橋へ着く。
神崎川は滋賀県川なのでアプローチが遠いのかと思っていたが石榑トンネルのおかげですぐだった。
準備を整えて、取水堰堤までは45分ほどの林道歩き。
今回は靴だけはNくんに買ってもらい、あとは僕の装備を貸した。メットはチャリ用。
曇り予報だったが日向では強い日差しが降り注ぎ汗だくの林道歩きとなった。
アメリカはどこでも冷房がガンガンらしく、そんな環境にずっといたからと、日本の日差しがNくんにはこたえているようだった。
取水堰堤について堰堤を越えようとハシゴを登るが、ねずみ返しみたいに措置されていてグレードが高かった。
僕の中では最初の核心だった。Nくんも少し不安のようだったので上からザックを掴んで登った。
帰りはここを下るのは怖いので堰堤右岸をヤブこぎして巻いた。
さて、堰堤をこえ、ようやく遡行開始
しばらくゴーロだが、まもなく豪快な瀑流
「巻く」とか「へつる」といったことを教えながら左岸を巻いた。
釜がすごく深いが、底まで透き通る緑色はこの先の美渓を約束してくれているようだった。
やがて広い釜を持った小滝。
ここで初の泳ぎ。Nくんは泳ぎが苦手なようだが先行して泳ぎ、左岸に取り付いて滝上に登っていった。
ここを過ぎると大岩にあたり、水流がS字を描いて流れる。
流れが速いが、水流を見極めて泳いだり岩にしがみついたりしながら突破。
巻くこともできそうだった。
ツメカリ谷出合を過ぎると川幅が広がりゴーロ
このあたりから白滝谷出合まではずっとこんな感じで中だるみ。帰りもここは長いし、あんまり楽しくない。
Nくんも泳ぎに力を費やし、ちょいとお疲れ模様
白滝谷出合で中学時代の話なんかをしながらカップ麺を食べて休んだ。
白滝谷出合からはまたアトラクションが多め。
平泳ぎで先に行き、Nくんを待った。
ゴーグルをつけ水流に逆らうNくんだが、廊下中盤まできてタレた。
壁で一休みしてもうひと泳ぎ。
ここの泳ぎはかなり辛かった様子。
さっきの河原とは一変してまたゴルジュ帯へ渓相が変わってくると右手に下谷尻谷出合が。この谷もゴルジュとその奥に滝を従えて、なかなかの威圧感を放っていた。
大きな岩の間の淵を泳ぐと突如現れたのが
神崎川最大の核心、天狗滝
右岸から一般道にのって高巻きできるようで、右岸の上の方から滝見のための踏み跡とトラロープがあった。
ここは巻かずトライ。
遠くから見るに、水流が飛んでいる裏側に入れさえすれば右上に向かって階段状になっていそう。
水流裏側に入るまでの泳ぎが核心となりそうだった。
Nくんが果敢にトライするが、あと4〜5mのところで水圧に負けて流されてきた。
僕はまず滝壺を左岸(右側)に泳ぎ壁側へ。そこから壁づたいに行けるかと思いきやなかなかの水圧。
突っ込んで泳ぐが大量に水を飲み流された。
2人ともそんなトライを3回ほどして諦めた。
結局巻き。
巻きは若干悪い。
落ち口から見ると、水流裏の階段はなんとも簡単そうで、登るの楽しそう。
悔しい。
時間的にもヒロ沢出合までは行かなくてもいーかなと思いながら進むと二条の滝。
右側はスライダー
左は水流が多めの飛瀑
ここの左を登って右をスライダーして終わりにしようと話し、左の滝に取り付く。
しかし思ったより手がかりがなく登れなかった。
仕方なく左手の簡単なところを登った。
スライダーから始まり復路スタート。
天狗滝は登りで負けたので帰りは男気で滝壺ダイブ。
あとは流されたり、長めのゴーロに飽きたりしながら沢の中を帰った。
鈴鹿屈指の美渓、神崎川。
ハイシーズンの土日は人が多くてワンダーランドらしいが、そんな沢に静かな平日に来れたのはよかった。(それでもキャニオニングツアーみたいな一団と途中すれ違ったが)
休みが合って、一緒に来てくれたNくんにも感謝している。
Nくんは疲れたようだが、かなり満足した様子でよかった。
最近僕のSNS投稿を見て、沢登りをしたいという友人がたくさんいる。
僕も経験が浅いのでいろんなところに連れて行けるわけではないが、
沢の楽しさをなるべく多くの人に知ってもらえたら嬉しい。
帰りはアクアイグニス。
僕が来るときはのれんの左岸(右側)がいつも男湯である。何度も来てるが必ず左岸(右側)が男湯だが、
Nくんが前に来たときは逆だったらしい。
右岸の湯にも浸かってみたい。
全然変わらないらしいけど。
では。