2014.12.24
ミヤザキです。
12月9、10日、保坂君(旧姓平田、以下この記事中は平田)とともに黄蓮谷に向かいましたが、結局広河原沢を右往左往してきました。
【9日】
尾白川渓谷駐車場7:00-9:00約1600m地点-10:00駐車場-11:30舟山十字路-12:30二俣-14:30クリスマスルンゼ-17:00二俣(幕営)
今季誰も登っていないという黄蓮谷に、敗退覚悟でチャレンジすることにしたバカふたり。ラッセルもやるつもりでワカンを装備に加えた。
未明に名古屋を出発。小淵沢IC近くのセブンイレブンで仮眠し、やや寝坊し、7時ごろ竹宇駒ヶ岳神社から登り出し。
天気は2日続けての快晴。雪崩のリスクはだいぶ減りそうだ。
平田は「これはマジ行けるっすわ!」と登頂を確信しながらノリノリで橋を渡る。
2時間後。
標高1600mあたり、雪道となった黒戸尾根をせっせと歩いていると、一人下山してきた。
上部の様子を聞く。
「七丈小屋から上は胸ラッセル」 「黄蓮谷に降りた人の話では坊主の滝が埋まっている」
予想以上の積雪状況。
「それはそれとして、行ってみるのもアリだと思うんすよね!」
と、あくまで前のめりな平田だったが、どう考えても、2日間で登って降りてこられなそう。予備日はない。
敗退覚悟とはいうものの、いざ目の前に敗退確実な情報を与えられ、それでもつっこむには、ややテンションが足りなかった。
「うーん…」と悩んだものの、こんなこともあろうかと広河原沢のルート図を用意しておいたのもあって、転戦決定。1時間で降りる。
11時半ごろ、舟山十字路到着。昨年靴を忘れたことに気づいて登らずして敗退した思い出深い場所。
幕営装備をデポし、右俣へ。適当に詰めていって、「これクリスマスルンゼ?」とか言いながら、それっぽいのを登る。
下部は雪に埋まっているし、上部はスタンスたくさんあるしで簡単だった。練習に最適。
16時をめどに引き返し、二俣で幕営準備。
初めての冬山ツェルト泊だったが、持っている登攀装備をほぼ全部駆使して、完璧に張れた。
【10日】
6:30二俣-7:00F1-8:30寄り道した氷柱-12:30最後の滝-14:30下山開始-17:00二俣-18:00舟山十字路
ツェルト泊が快適すぎて、寝坊気味に広河原沢左俣へ出発。
F1は凍ってなく釜もぱっくり。左岸の薄い氷柱(写真右)を登ってトラバースすることに。
さらに懸垂下降で沢に降りないといけなくなり、いきなりタイムロス。ここは右岸に巻き道があるのを下山時に知った。
その後は低い滝をフリーで登って詰めていくと、左側に立派な高さの氷柱が…。
とたんに平田のテンションが急上昇。
「これ登るしかないっしょ!」
まじで?この薄さ、高さ、角度…リードは絶対無理。
それでもミックス混じりに登ってしまうところが、平田がクライミングモンスターと(一部で)言われる所以。
こっちはなんとかフォローで登ったが、散々だった。
アイゼンの前爪蹴り込んだら氷壊れるわ、アックスひっかけたところも壊れるわで、テンションかけまくり。
「氷もろくて厳しい」と言うと、「ヤツの氷はもろいんすわー!」と平田。
そうなのか?ただ単に薄いからじゃないのか?と思うが、アイスクライミングを学ぶために赤岳鉱泉で2シーズン働いた男が言うのだから間違いないのだろう。
この寄り道で、時間と体力をだいぶ消費する。
さらに後半の小滝。これは絶対右から巻きやろ、ってところで平田がかぶったミックスのラインにつっこむ。
氷が薄く、スクリューではプロテクションを取れない。
なぜか一個だけ持ってきたトライカムをねじこもうとするが、「だめだ、サイズが合わない!」と断念。そりゃ1個だけじゃねえ。
最後の上部がバーチカルな滝も平田がリード。
ここは氷が硬く、腕力を消費した。
「氷硬くて厳しい」と言うと、「ヤツの氷は硬いんすわー!」と平田。
そうなのか?標高が上がって、風を受ける場所だからじゃないのか?と思うが、まあどっちでもいいや。
この滝を越えると阿弥陀岳の山頂が見える。
そこをめざしてラッセル開始。雪の深さは太ももくらい。しかし途中でラッセルを嫌がった平田が左の草付きを登り始める。
おいおい、どこまで行くんだ?と思いながらも、八ヶ岳をひとくくりにする男の経験値を信じてついていく。
すぐに、行き詰まる。
中央稜に出て、ザックデポして山頂ピストンして下山…というイメージだったが、登っているのは完全に御小屋尾根の支稜。
この時点で時間は14時過ぎ。ラッセルしながら谷を詰めるにも、隣の中央稜に登り返してから山頂をめざすにも、時間が足りなそうなので、下山決定。
最後の滝を懸垂で降り、そこからトラバース気味に中央稜に上がって、そこから尾根をのっこすように下る。
が、また行き詰まる。なんか断崖絶壁出てきた…。
空中懸垂で降りると、ハングに見事な巨大氷柱が…!
「もしかして、これ、摩利支天大滝??」とか八ヶ岳マスターが言い出す。
そうなのか?いや、絶対違うでしょ。行ったことないけど、それはわかる。
そこからさらに下ると、トレースを発見。やった、道だ!
と思いきや、「ん?これ登ってきた広河原沢左俣?」
自分たちがつけてきたトレースだった。
とはいえ、ラッセルしながらルートファインディングするより、元来た道を戻るほうが確実。時間はかかるかもしれないが、精神的には楽。
てことで、同ルート下降に切り替えて下山した。
今回は大きい滝のないルートなので30mロープ2本だったが、懸垂下降を繰り返して下るにはこれが実にちょうど良かった。
黄蓮谷は来年以降に持ち越し、広河原沢左俣も山頂まで抜けられず宿題になったとはいえ、2日間しっかり山で遊べた。
思うようにいかないことも多いが、無事に帰宅できたことに感謝感謝。
2014.12.22
位田です。
成瀬(洋)くんと広河原沢左俣に行ってきましたので、報告します。
船山十字路(5:20)-二俣(6:30)-F1(7:00)-最後の大滝終了(14:30)-御小屋尾根(15:50)-船山十字路(18:00)
今回はちゃんと早起きをして、日の出前に出発。
前日の、某アウトドアショップリニューアルセールで、ついうっかりレーザースピードライトを買い足してしまった私。
その他諸々、小物類が増えウッキウキ。
今回はどうしても稜線まで抜けてみたかったので、荷物がちょっとぐらい重くなってもストックを持っていこうと思い、これまた新調した折りたためるストックをつきながら、ルンルン。
林道を20分ほど歩いたところで体が温まってきたので、1枚脱ごうと休憩。
そして…。
はい、お察しの通りです…。
ここでストック残置、気づいた時には林道終点、引き返すわけにもいかず、帰り道で少し戻って取りにこよう、ということになりました…。
それでも、まぁ荷物が軽かったせいか、二俣には1時間で到着。
途中で私たちを追い越して行った男性二人PTもここで一休み。
ものすごい期待を込めて、私はその方たちに「すみません、林道の脇にストック刺さってませんでした?」
「う~ん、気が付きませんでしたねぇ」と答えてくれた方はなんと!
山野井泰史さん!!
気づいてくれたのは成瀬くんでした。
「先日はどうも」「小屋のは完成したんですか?」とか普通に会話していましたが、有名人は羨ましいなぁ。
山野井さんたちは右俣へ、私たちは左俣へ。
30分も歩かないうちに、F1到着。
釜の踏み抜き注意!どころか、全く凍っていませんでした…。
その次の滝も凍っておらず、巻いてばかり…。
こんな状態でこの先大丈夫なんだろうか、と不安は増すばかり。
水も滔々と流れる中、ようやく!
絶対に落ちられないですが、やっと氷にありつけました!
ここからいくつか小滝やナメ滝の連続。
このあたりから一部埋まってはいたりするものの、ちゃんと凍った滝が連続。
でも!
前日に入っていたはずのM・Hパーティーの踏み跡がわからなくなりつつあり、代わりに始まったのが、ラッセル。
とはいっても、私は50mぐらいがやっと。
こんなにしんどいものとは思わず、泣きそうになりながら、すぐに交代してもらってばっかりでした…。
踏み跡をしっかり見つける力と、ルーファイ力も鍛えなくては、無駄に体力を消耗してしまうんだということを体で覚えました…。
もうこのあたりまでくるとトポのどの滝なのか、わけがわからなくなってきました。
でももう終わりに差し掛かっているであろうし、とにかく上まで抜けなくてはなりません。
今回は上まで抜けることが第一目標だったので、全部リードは成瀬くんにお願いして、とにかくスピード重視。
とはいっても、やはりラッセルが辛すぎる…。
もとい、後半はほとんど私はラッセルしておらず、ひたすら着いていくのみ。
いやいや、ほんとにどうもありがとう。
多分最後から一つ手前の階段状のナメ滝。
ヨレヨレで必死で登っていて、ろくにアックスも振れなかったのですが、乗越しで顔が見えた瞬間、なぜか「アイス、飽きてきてるでしょう?」なんて言われ、もう心までボロボロです…。
そして、雪にズボズボはまりながら、成瀬くんの踏み跡を追いかけて、なんだかんだでこれが最後の大滝。
下部はなめているけど、上部はバーチカル。
もうヨレヨレの私は回収もヨレヨレ。
初のアックステンションまがいのことをしつつ、2テンでどうにかこうにかTO。
もう悔しいとかリベンジとか、そういう気持ちは全くありません。
この時点ですでに14:30。
阿弥陀岳頂上へ抜ける時間はなく、とにかく御小屋尾根へ出なくては!
というわけで、ここからさらに何もかも出し切って、雪の積もるシャクナゲやらなんやら藪漕ぎ。
成瀬くん「がんば!」がありがたかったです。
そして「ここ、登山道に出ましたよ~」という声が聞こえた時点で1時間経過。
必死でしたが、あっという間でした。
ここからは安心して猛ダッシュで御小屋尾根の下り。
長かったですが、ここまでのラッセルに比べれば、長いぐらいなんてことないです。
最後の滝を登り切った時はもう歩けない!と思いましたが、重力に従うことに対してはまだ余力があったようです。
というわけで、無事に林道に出て、ストックの回収に向かいましたが…。
残念ながら見つかりませんでした。
もしかして山野井さんが拾ってくれて、車に戻ったらそこにあるのでは?なんて淡い期待をしてもいましたが、結局新しいストックはたった20分ぐらい使っただけで、さようなら、でした。
今回は、歩きもありアイスもあり、藪漕ぎもラッセルもあり、そして最後に抜けられた、という、盛りだくさんの冬のアルパインらしい初めての山行になり、これまでの自分では行くことのできなかった経験ができました。
成瀬くんにはなにからなにまでリードしていただいて、感謝です。
こういう山行をたくさん重ねていって、いずれ「自力で行けた」と思える山行ができるように、まだまだ頑張らなくては、です。
2014.12.21
岩佐です。
上手さん、原田さんと共に、御在所の後尾根に行ってきました。
スカイラインゲート05:45 — 08:15後尾根前岩場取り付き/プチ登攀終了09:15 — 10:10山頂10:40 — 12:10スカイラインゲート
昨日の雨で雪が随分減ったせいで、前日の保坂さんたちのような腰ラッセルに悩まされることはなく、岩にも雪は殆どついていない。先日の一壁とは大違い。
後尾根手前の岩場は上手さんリードで1ピッチ登り、原田・岩佐はお気楽フォロー。
お楽しみはあっという間に終了した。ロープをしまって少々の藪漕ぎを交えながら尾根を登ったら中道登山道に合流。あとはてくてく歩いて山頂まで。
尾根は、所々雪の深さは膝上程度でした。山頂付近も膝くらいまでは雪がありました。今年は雪が多いです。ついでにハイカーも多くて、ちょっと驚きました。
早く降りたので菰野で昼食を取り、原田さんは生ビールを2杯飲んでご機嫌。帰りは後部座席で、幸せいっぱい♥という顔をして、とても気持ちよさそうに眠っていました。本日の適度な運動でカロリーを消費し、1時間ほど睡眠も取れ、夜の飲み会に備えていました。(^^)
おわり
2014.12.11
こんにちは
11月30日(日)、斉藤さんとともに、爺ケ岳に行ってきましたので、ご報告させていただきます。
【行程】
登山口5:05~<柏原新道>~9:20種池山荘9:40~11:50爺ケ岳・中峰(2669m)~爺ケ岳・南峰13:00~<南尾根>~16:15
今回は、前の週に鹿島槍山行が地震の影響で、撤退となったため、そのリベンジ山行を11/29,30で予定していた。
登頂したいっすなのである。
しかし、29日の天候が悪天の為、とりあえず、中止とした。
30日一日で、登れそうな北アルプスの山を山々検討した結果、爺ケ岳となった。
29日夕方6時より、名古屋をたち、夕食を途中で取りつつ、10時過ぎに扇沢手前、柏原新道登山口駐車場に到着。
なんだか、この日は、寒くない。雪もあまりない。大雪渓を飲んで、寝た。
30日、4時起床し、5時に柏原新道を登って行った。
先週、爺が岳に入った記録をネットで調べたところ、夏道で行けそうなことであった。
ケルンという地点も越えたくらいだろうか、雪もだいぶ付いてきた。
先行者がいる様子で、既にアイゼンを装着しているようである。
突然、話声が聞こえてきた。
友達である!
先行していた斉藤さんと話している。
そして、半泣きである。
何があったんだろうか。
雪崩箇所があり、それを越えられなくて、何度も何度も行こうかどうか迷っていたところに、我々が現れたようである。
そんな事情の中、単独行なよう、
「一緒に行きましょう」って、友達に告げると、斉藤さんが、え?って顔してる。
「友達ですよ、一緒に山登ってますから」って、紹介すると、すぐに納得した様子で、一緒に、爺を目指すことに。
なんとも広い山々の中で、この日、この時に、この場所で会う、縁というのは不思議なものですね。
種池山荘に近くなって来たころだろうか、私のペースが全然上がらない。
バテバテである。
斉藤さんとはよく飲みにいってはいるが、山を一緒に歩くのはほぼ初めてに近い。
それぞれのペースがある(私が遅いだけですが。。)。
私は、遅歩ちゃん(自分なりに命名)という歩きを高山においては、実践している。
ともかく、一歩一歩を丁寧に呼吸を整えつつ登っていくのである。
これにより、無駄なエネルギー消費を省き、持続力を保持すると、自分なりに理解している。
これとは違う歩き方だったのである、斉藤さんとは。斉藤さんは強力であった。
種池山荘に到着し、休憩の上、エネルギー補給。
かなり回復。
しかし、強力の斉藤さんには相変わらず、ついていけない。
そのうち、強力から、激が飛んだ。
強力「大丈夫↗?身体の調子が悪いの↗?」
遅歩「さっきバテたから、バデないように、遅歩ってます↘」
強力「そんな遅いと山頂いけん↗。体調が悪かったら、下山しよう↗」
遅歩「いけます(おぼかたさん風に)↗↗」
てなやり取りを経て。
さて、稜線を行くか、トラバースか。
12時前に爺ケ岳最高点の中峰に到着。
斉藤さんは、さっきまでとは打って変わってニッコニコである。
ある種の高山病で、治ったのだろう。
本日の入山は、私たち3人以外に、南尾根をきた先行者の2人組の計5人なようである。
鹿島槍には誰も登っていない様子であった。
帰りは、他の2人組が辿った道を追いながら、南尾根を下った。
微妙な雪の付き具合で、南尾根は悪かった。
ちょくちょく、迷いながら、赤テープ、トレースを辿り、4時を少しまわったころ、下山。
帰りは、薬師で風呂浴びし、松本で焼肉を食べ、
強力はビールも飲んで、自宅までずっと寝ていた。
今回、強力は頑張ったからいいのである。
ハラダよりご報告
2014.12.08
おつかれさまです、早戸です。
友人2名と八ヶ岳でステーキ食べてきました。
1日目
ジョウゴ沢 乙女の滝へ
今回の目的は慰霊ということで線香だけあげさせてもらって戻りました。
氷結状態はたぶん登れるでしょうといった感じでした。
その後裏同心ルンゼを登り、大同心北西稜の取付きを偵察。
あまりにも真っ白けの壁を見て萎え萎えになるが
偶然去年登った方と出会い、いろいろ情報ゲット。ありがたや。
晩飯は贅沢にステーキをいただく。
ほんとこれは贅沢。今日だけ今日だけ。
美濃戸6:00~赤岳鉱泉7:30テント設営・ギア装着8:30出発~9:00ジョウゴ沢F1~11:00乙女の滝
12:00ジョウゴ沢F1~12:30裏同心ルンゼ~14:00大同心北西稜取付~15:30赤岳鉱泉
2日目
前日の偵察をふまえて前夜に作戦会議で、悪いだろうし寒いけどとりあえず行ってみることに。
夜にもまた降雪があり、状態は良くないだろうと思いながら大同心稜を歩く。
取付き到着。今日は1日中日陰なので保温着を着込む。
ジャンケンポンして登攀開始。
1p目 長谷川 灌木から小ピナクルまで。意外と立っている。ビレイ中は寒くてフォロー2人は帰ろっかと言い出す。
2p目 歩き
3p目 梶浦 下は緩傾斜4p目の半分くらいまでロープを伸ばす。
4p目後半 早戸 凹角 立ってるが短いし特に問題なし。流れが悪くなりそうだったので切る。
5p目 長谷川 ノーマークだったがここが完全に1番悪かった。フォローでもテンションかけまくりだったのでプロテクションもほとんど取れず、リードは相当だったと思う。
6p目 梶浦 灌木帯を抜けて最終ピッチ取付きへ。
7p目 早戸 被ったオフウィズス。デカいカムがあれば安心していける。
寒すぎてデジカメは低温エラー。登攀中の写真はありませーん。
とにもかくにも寒かった。
こんな日は登るもんじゃありませんね。
6:00赤岳鉱泉~7:30北西稜取付~8:00登攀開始~14:40登攀終了~15:30赤岳鉱泉~テント撤収~
16:20下山開始~17:30美濃戸
2014.12.08
岩佐さんと一壁を登ってきました
11月末の異常な暖かさと、師走に入って急な寒波により
黄蓮谷右俣(氷がない)→権現東稜(雪が凄そう)→御在所とめまぐるしく計画を変更させ
緊急連絡先の早川さんにはご迷惑をおかけしましたが
いい冬壁の練習となりました
雪が壁にべったりと張り付く最高の冬壁コンディションのなか
リードとセカンドで3本、トップロープで1本を登りました
後尾根から頂上に行ってから下山しようかとも思いましたが
すでに全身びしょぬれで風邪が悪化しそうだったので
そのまま降りました 1皮
2014.11.25
こんにちは
11月20日、21日と曽我さんと共に、木曽側の伊奈川渓谷からピストンで、空木岳に行ってきましたので、ご報告致します。
【行程】
11/20(木)
伊奈川ダム登山口5:00~〈林道〉~金沢土場(4合目)6:25~〈林道〉~うさぎ平(5合目)6:55~吊橋(6合目)8:00~見晴台11:35~木曽殿越12:40
11/21(金)
木曽殿越5:40~7:40空木岳8:05~9:05木曽殿越9:30~見晴台10:05~七合目11:05~うさぎ平12:30~〈林道〉~伊奈川ダム登山口14:25
今回は、雪山順応を目的に、ガチの冬山装備でかためて、準備。
まず、11月19日、夜8時に、鶴舞駅で、合流。
10時半を回った頃、伊奈川ダム登山口に到着し、一杯引っかけた後、広々とした寝室で寝る。
11月20日朝4時起床。5時出発。
暗い中、林道を歩くこと約2時間。寝ぼけていたのか、よく覚えていない。
明るくなった頃だろうか、ようやく登山道に突入(うさぎ平より)。
ぼちぼち雪もあるが、滑ることはなく、サラサラの雪である。先週辺りの寒気が入り、降雪後、誰も入っていないようである。
淡々と歩いていく。左に巻いて登ってみたり、右に巻いて登ってみたり、更に、下ってみたりと、道は悪くないが、獣道のようである。
この日は、風は特になく、寒さも特にないが、雲天であるし、眺望もない。
汗をかかないよう、ゆっくりめのペースで進み、ベースに着ているウールのTシャツと、R2で少々湿るぐらいで調度よい。
12時半を回った頃、木曽殿越の山小屋が見えてきた。
稜線上は、荒れている。
木曽殿越に到着すると、とたんに気温が10度は下がったような具合である。
寒い。
冬期小屋に入ってみるも、寒い。
如何しましょうと、検討するも、結論は早かった。
予定通り、今日はここまでに。
そもそも、今回の予定は、一日目、伊奈川ダムから木曽殿越まで、二日目に木曽殿越から空木岳、越百山を経て伊奈川ダムへ下る予定である。
あまりに早く、着いたので、空木まで行ってしまおうと考えた訳です。
さて、行動も終了となると、飲みたいばっかりである。
先の前穂のことから、是非飲ませたいと、曽我さんは思ってくれていたようであった。
ありがたいです。
さっそく、準備もままならない中、飲み始めさせていただきました。
米焼酎のお湯割である。ポットにお湯があるので、すぐに割ってほっかほっかです。
ですが、、なかなか酔いませんねぇ。寒いですから。
どんどん割、割。雪を溶かし、飲料水を作る中で、十分に飲んでしまいました。
冬期小屋の中は、そのままでは寒いので、持ってきたテントを軽く縮め、設置。
作業も終わったところで、テントイン。
さすが、テント♪最高ですな。
さて、ここから私の出番の晩ご飯です。
今回は、雑煮をテーマとした。名古屋風雑煮の餅と小松菜(もち菜)では、タンパク源が足りない感なので、
かまぼこ、宮崎地鶏炭火焼きを用意。さらに、大根、にんじん、ひじき入りの五島三菜なる乾燥野菜も用意。
だし、野菜で味付けをするが、なかなか良い味は出ない。醤油、塩を加えても、まだまだ。
思い切って、鶏を加えると、良い具合です。ごちゃごちゃの味ではありますが。。
さらに、味付玉子も入れ、十分な料理となったようである。
これだけあると、パック餅も各2個で十分な量であった。
わたしの山飯の素材調達先である、明治屋と成城石井のうち、名古屋の明治屋がデパート内の小規模店舗のみとなり、
頼るは成城石井のみとなっていた。
じっくりと、店舗をまわることにより、いろいろと工夫できそうであるが、明治屋の大型店の展開を待ち望まれる。
曽我さんは、岩佐さんの料理を大絶賛しておられた。
食事中、他の方の賛辞を聞くと、自分の料理はだめかと思うが、「旨かった」と言ってもらえたので、まあいいのである。
食事も16時半頃には、終わり、外に行くと、雲も抜け、夕焼けをいただけた。
そして、17時には、床についた。
冬期小屋かつテントは、十分な睡眠を得られた。
11月21日(金)、4時起床の上、朝食を夕食並に採った後の明るくなったころ、アイゼン、ピッケル装備の上、荷物も越百山へ目指すことで、背負っていった。
10分も歩いた頃、こんな雪の状態では、アイゼンはいりませんねと、しまう。締まりがないのである。
快適な天候の中、岩場の多い稜線を丁寧に進み、
7時半を過ぎた頃、山頂到着。
本日は晴天なりで、360度の大展望であった。
さっそく、曽我さんは、予定する越百方面を見に行くが、ラッセルが多いし、時間的に難しいだろうと。
快適な山頂で、至福の一服、一服と過ごし、元来た道を下ることとしました。
そして、
御嶽山に合掌し、下山しました。
冬靴での6キロもの林道歩きは、閉口しましたが、
親子程の年の差の山行は、様々多くを学ぶことができました。
曽我さん、ありがとうございました。楽しかったです。
曽我さんの行く先に、ずっとうさぎのトレースがあったのは、なんとも不思議なものでした。
ハラダより
2014.11.24
1皮です
西村さんと鹿島槍ヶ岳に行ってきました
このペアで鹿島槍に行くのは8年前のダイレクト尾根以来
懐かしさをかみしめながら一歩ずつ歩きました
大谷原3;00-7:00冷池山荘7:30-11:00頂上11:30-13:00冷池山荘13:30-16:00大谷原
新月の暗闇のなか、大谷原を後にする
寒さは感じない。今日は快晴予報。昼間の暑さが思いやられる
西俣出合から登山道に入ると、いきなりの急登だ
10センチ、15センチと次第に雪が深くなるが
前日の先行パーティーのトレースに助けられる
梯子が続いて、すぐに汗だくになった
夏山ではあまり登りたくない尾根だな
高千穂平に大型テントが3、4つ張ってあり、出発準備をしていた
その脇を通り抜け、上部のやせ尾根へ
すぐにトレースがなくなり、膝上まで雪に埋まりながら牛の歩みになった
稜線の手前の急斜面
夏道沿いに斜面をトラバースするか、急峻な岩尾根にルートを取るか・・・
弱層はなく雪崩の恐れは少なそうなので、トラバースを選択した
でも一応、2人の間隔を開けて歩いた
稜線の道標から、冷池山荘まではトレースがありすぐ到着した
そこにロープをデポ。小屋を出ると、すぐにトレースなしに戻る
緩い上り下りを繰り返しながらラッセルを続ける
ヘトヘトになった布引山手前
高千穂平に泊まっていた某大学の学生チーム10数人が追いついてくれた
そこからは、彼らの後に付いて楽させてもらった(^^;)
頂上は快晴無風
槍ヶ岳、薬師岳、日本海、富士山と360度見渡せた
素晴らしい展望でした
下りでは、冷池山荘付近で千種の5人パーティーと行き会い、しばらく談笑
お茶でもごちそうになりたかったけど、時間が押してきているので我慢我慢
スピードを上げて降り、暗くなる前に大谷原に着いた
2014.11.18
1皮です
岩佐さんと明神岳までアイトレに行ってきました
雪が深かったり、稜線は風が強かったり、ついでに根性もなかったりして(笑)
主峰まで行けませんでした
坂巻温泉(標高1200m)2:00-10:00明神岳5峰(2726m)10:30-1630坂巻温泉
釜トン入り口にザックを下ろし、車を坂巻温泉まで移動させた後
ラテをつけて風の強い国道を歩き始めた
上高地までは、遠い。もう2度と歩いては行かないぞ、と何度思ったことか
でもまた来てしまった、、、
トンネル出口から早くも雪道。きれいな半月に照らされた焼岳と穂高連峰は真っ白だ
この雪じゃあ、すでに敗退気分だね(ちょっと足取りが軽くなった)
岳沢登山道7番看板から南西尾根に入る
何度通ってもすごい急斜面。おまけに雪と氷化した草付きでツルツルだ
雪もだんだん深くなり、すね~膝。前になかなか進まない
標高1800mぐらいで夜が明けてきた
ナイフエッジが続く辺りから、北西風が強くなった
樹林帯を抜けると、積雪が減った反面、突風で吹き飛ばされそう
右手に雪をかぶった霞沢岳や、その奥には噴煙が真横にたなびく御岳も見えた
でも雪はしまってなくて、下に隠された岩や段差に悩まされた
崩れやすい岩や小石の積み重なった斜面をたどり頂上
まあ、どこからでも登れそうだが、比較的新しいピンクリボンが所々にあった
頂上には、古い木製ピッケルが立ててあり、記念写真をパチリ
主峰までは標高差200m。目の前に見えるけど、あまりの風の強さにギブ
Uターンした
いいアイトレになりました
2014.04.14
お疲れ様です、早戸です。
日本山岳会東海支部青年部の友人2名と
鹿島槍北壁に行ってきました。
天気は快晴。しかし今回は快晴なのが不安な山行。
第一、第二クロワールは特に問題なく通過。
天狗の鼻までは終始グサグサ雪に苦戦させられた。
テント設営後、偵察に向かう。
最低コルから北壁基部をトラバースするルートで行くことにした。
この時点では斜面の雪も明日の明け方には締まってくるのだろうと思っていた。
雪崩の心配はあまりないように感じ
「これは行けるかもしれない」と思っていました。
翌朝、暗がりをヘッドランプを付け出発。
最低コルまでは予想通り雪が締まって歩きやすい。
そして前日に少しトレースを付けておいたトラバース。
トレースがあるのにも関わらず、埋まる。どんどん埋まる。
砂の斜面を歩いているようだった。
懸垂を交えながら下降気味にトラバースしていく。
蝶形ルンゼの手前あたりで5:45。
この先まだまだ続くこの雪をラッセルして正面ルンゼに取り付くには1時間以上かかるだろう。
パートナーと相談し、敗退を決定しました。
雪質の判断は難しい。まだまだこれから経験を積んでいかなければいけないと思いました。
時間的にも一泊の行程は行動時間がかなり長くなるので、体力的にももっと余裕が欲しいところです。
また、挑戦したいです。
朝日に照らされた北壁