2013.12.08
黄蓮谷右俣日帰りを目指しましたが
五合目からの下りが崩壊していて、時間切れ敗退しました
竹宇0:50~4:40五合目8:30~11:20竹宇
五合目の小屋跡から東に向かって踏み後をたどると
20~30m先にトラロープが張ってあります
(クライマー進入禁止の意味と思われますが、一般登山者は入るなという意味だと勘違いしました)
トラロープをくぐって進むと小ルンゼがあり
それを越えた水平方向に真新しい赤リボンが2本続きます
でもその先は100mほどで、右側からの岩尾根にぶつかり、越えられません
少し戻って、今度は小ルンゼを下ると、別の赤リボンがあり、緩い傾斜の斜面に沿って3本続きます。それをたどっても、同じ岩尾根にぶつかって越えられません
さらにそこから木を伝って、鉛直方向に急な斜面を下りてみました
でも100mぐらい下ったところで、5~10mぐらいの崖が続く場所に出て
結局戻るしかありませんでした。
もっと慎重に探せば下りる道があるのかもしれませんが、かなり難しいアプローチになりそうです
五合目に戻ると
テントを張っていた1パーティは、トラロープの手前から左手の斜面を下り
五合目コルからのルンゼ通しに下りたようです。踏み後が続いていました。
調子よく五合目まで歩けただけに、悔しい敗退でした
2013.12.06
ミヤザキです。
冬季登攀はじめということで、栗きんとんこと仁くんと八ヶ岳の石尊稜を登ってきました。
ミヤザキは初めて、仁くんは3、4回目という石尊稜。
無風快晴トレース付きで、拍子抜けするほど快適。
下部岩壁:ミヤザキ
核心と言われる下部岩壁1ピッチ目だけど、ボルトもスタンスも見えているので簡単。草、岩、雪のミックスクライミングで、アックスを効かせながらグングン登る。
途中、あえて草付きにアイスフックを打ち込んでみた。初めてなので、効き具合をチェック。
そこから灌木帯の雪稜をフリーで登る。
交互に5、6ピッチロープを引っ張って、上部岩壁取り付きに到着。
上部岩壁:ミヤザキ
ここもリードさせてもらう。Ⅲ級だがプロテクションが取りにくく、アックスで雪を掘ってカムを刺したり、小さいピナクルにスリングを掛けたりと工夫。
短いけど面白かった。
上部岩壁から登ってきた石尊稜を見下ろす
石尊峰をバックに最終ピッチ
稜線上で、「お腹が空いた」「ご飯食べたい」と言い出す仁くんにアメちゃんを与えてなだめつつ下山。
核心は南沢登山道のツルツルゾーンでした。
ちなみに八ヶ岳の結氷状況ですが、三叉峰ルンゼは良さそうな状態。楽しそうなので次は行きたい。
赤岳鉱泉と硫黄岳の間くらいに見えるでかい滝も登れるくらい凍ってそうでした。あれが乙女の滝?
2013.11.28
お疲れ様です、早戸です。
11/24に日帰りで大同心南稜ルートに行ってきました。
冬山に慣れるのと今週末の偵察の目的でした。
天気は無風快晴、ポカポカ陽気。
積雪もまだまだ少なく、岩にはほとんど雪がありませんでした。
取り付きのハンガーが見つけられず(帰りに通ったら普通にありました)
もうちょっと上かな?なんて登ってみたら1P目が終わっていました…。
なので狭いバンドで支度をして登攀開始。
2P目 3級 E中さんリード
緩いフェースからピナクルまで。
3P目 2級 早戸リード
リッジ。短い。
4P目 4級A1 早戸リード
ドーム登攀。モタモタして時間を食ってしまいました。
ドーム登攀は疲れましたが、天気が良かったのでプレッシャーを感じずに登ることができました。
しかし、条件が良かっただけなので要鍛錬です。
2009.04.25
鹿島槍ヶ岳 北壁敗退
メンバー波多野 他3名
天狗尾根の取付きまでのアプローチで心配していた渡渉は2回あった。靴とスパッツ一体型の高級靴を履いている田中・高瀬さんは、なんの躊躇も無く対岸に渡っていく。残された我々は右往左往して適当なところを探すが、さっさと靴を脱いで渡った方が早そうである。
億劫なので意地でも飛び石で渡ろうとしたら、案の定失敗して前のめりにコケてしまった。
荒沢の出合い手前からは、右岸の雪壁をヘツリ気味にトラバースしていく。天狗尾根の第一・二クロワールよりも悪く感じられた。
天狗尾根に乗っかれば単調な登りが続くだけであるが、運動喘息が出ている僕は息も絶え絶えである。
第二クロワール付近で下山してくる人に話をする。荒沢北壁を狙う予定だったらしいが、敗退理由がとても曖昧で分からなかった。(数日後の情報ではザックを落としたとも聞いている)
快晴無風の好条件なのに、早々に撤退してくることを不思議に思った。田中さんは「あれが生き残る秘訣だよ」と言っていた。
天狗の鼻に到着すると見事な北壁が眺められる。
スピード命のルンゼルート・明日の降水確率は90%・喘息が出ている・をキーワードに、北壁を眺めながら明日の行動をシュミレーションして、完登の可能性を見出そうとした。
しかし、どう考えてもパートナーに迷惑を掛けるこになろうと思われた。
ザイルを組むことになる神保君に、明日の登攀辞退を告げると、「どうしちゃったんですか?剣で燃え尽きちゃったんですか?」との言葉が心に染みた・・・。
そして僕が皆に話す前に、田中さんが「明日はテントキーパーするから皆で登って」と登攀辞退を告げた。
続けて僕が登攀辞退を告げ様ものなら、完全に白けてしまうので皆には言わずに再び完登の可能性を模索した。
テントの中ではいつもの様に、豪快な宴会と各自の食料をなべにブチ込む豪快な夕食を楽しんだ。
平成メンバーと山生活では初めての神保君は、とても新鮮に感じたようであった。
翌日3時に起きて天候の様子を見ると、今にも泣き出しそうな空模様である。全員一致で登攀中止が決まった。
来年も同じメンバーで、戻って来ることを約束して天狗の鼻を後にしたのでした。
雨に打たれ、全身濡れながら帰りました