愛知県名古屋市の山岳会・千種アルパインクラブではアルパインクライミングを中心とした様々な山岳活動を行っています

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2015.06.21

 

吉川です

先週、夫婦で御在所前尾根に行きました。前尾根は約1年振りかと思います。

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6/13
5:30裏道P→7:00P7取り付き→ノーマルルート→10:30P2懸垂完了→前壁ルンゼ下降→裏道→12:40裏道P

前泊して早めに出発したおかげか、取り付きには一番乗りで着いた。
今回は僕が全てリードしたが、前尾根初の妻はP7もP6もヤグラでさえも楽勝で登ってきたので、簡単なところはリードしてもらえば良かった。今回はロープワークが不安ということだったが、練習して次回はリードしてもらいたい。

以前買って使わないまま埃をかぶっていたヘキセントリックをちょこっと使ってみたが、慣れないのでセットに時間がかかる上に、回収の時に「指で触れただけで取れたよ」とのことだった。まだ全然使い方がなってないようだ。

あと、今回は持ってる装備の都合により、50mのシングルロープで登ったが、プロテクションの取り方を工夫すれば流れも悪くならないし、P2の懸垂も25mなので、問題なかった。むしろシングルの方がシンプルで、ロープワークが楽である。GWの小川山もそうだったが、場合によってはシングルという選択もアリだと思った。
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もうかなり暑いので、前尾根を登る人はそこまで多くなかったですが、登山者そのものは多く、鈴鹿スカイラインに駐車している車の数は物凄かったです。いずれにしても早めに出発してきた方がいいでしょう。

2015.06.11

酒井です。

上手さんと錫杖岳左方カンテへ行ってきましたので報告します。

3時に上手さんを迎えに行き6時に槍見駐車場へ到着、準備を済ませて出発します。
いきなりの急登にまいりながらも順調に進んでいましたが、分岐の沢を間違うアクシデント。
取り付きのあるはずの標高1700mに達した時には本峰との間には谷が…。

なんとかトラバースを試みて一通りじたばたしてみますが、かなりの傾斜でこれは危険と判断。
素直に来た道を下降、登山道まで一旦戻りました。

登山道に戻った時点で9:50、もうすぐ出発から4時間経とうかというところ。
とりあえず取り付きまで行って今日をどう過ごすか考えましょうということで再出発。
10:10正しい分岐を経て10:50取り付き到着。

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あー、ここだここだの図

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予報では午前中晴れ、午後曇り、夜は雨予報 実際その通りになった

時間を取り戻すためか上手さんは快調に飛ばします。ついては行きましたが上に着いた時にはなかなかの疲労感が。

それでものんびりはしてられないので、登攀の準備をしながらこれからの予定を相談します。

結果、完登は諦めて1、2ピッチ目を使って私のリードの練習をしましょうということに。
ここのところ皆さんに付き合ってもらってリードの練習をしていたので、これはいい話になってきたなと私的にテンションアップ!

予定としては3ピッチくらいまでやったら懸垂で降りてきて、また1、2ピッチ目でリード練習、14:30になったら撤収しましょうというもの。

さて、登攀開始です。

1ピッチ目 リード:酒井
歩きに近いですがカムをたくさん使い、上手さんがフォローで回収しながらカムの効きをチェック。

2ピッチ目 リード:酒井
1ピッチ目と同じ感じ。楽しい。

3ピッチ目 リード:上手
上手さん吠える。最初のプロテクション取るまでが怖そう。というかフォローでも怖かった。

3ピッチ目終えたところで「次(4ピッチ目)はⅢ級なんですよね」と上手さん。
「お、じゃあリードの練習させてもらっていいですか?」と私。
準備して岩の前に立つもどう見てもⅢ級には見えません。
トポ確認。Ⅳ+と書いてある・・・。
幸いカムが効きそうなところはたくさんあるので、ここまでよりまめにプロテクションとって登りましょうと。

ところでナチプロという響き。聞くたびに頭の中をめぐる某黒飴のなつかしいCM。
笑いをこらえることにはようやく慣れてきましたが、立ってる岩場でナチプロのリードは初めてで緊張します。

4ピッチ目 リード:酒井
チムニーがほどよく楽しい。チムニーを抜けるとフェースだったと思うけど夢中であっという間に終わってしまったのでうろ覚え。

5ピッチ目 リード:酒井
プロテクションをたくさん取りながらリード。今の私にはちょうどいい感じ。
フェースを抜けると歩きに近い。

5ピッチ目を終わったのが13:40、ここで上手さんが「実は6ピッチ目をやりに来たんです!」とテンションアップ。
時間的に最後の一本。

6ピッチ目 リード:上手
A0で木から飛びつく。聞いてなかった私びっくり。
左方カンテの核心ピッチとのことで、慎重ながら順調に登っていく上手さんでしたが、見えなくなってから張ったり緩めたりの指示が何度か。どうやら終了点が見つからなかった模様。

そして14:30、6ピッチ目が終了。
食事をとったり準備したりで15:00に懸垂下降を開始。注文側でなく左方カンテをそのまま下降するとのこと。

6回の懸垂でとてもいい練習になりましたが、5ピッチ目(登りで数えて)のところでアクシデント。
懸垂を終えてロープを引く→動かない→タイブロックで登り返す→引っかかりをとって懸垂→また引っかかる

良さそうな大木があったので、上手さんに支点を変更したほうが良さそうだと伝え、今度は上手さんがタイブロックで登り返し。
支点を変更して無事ロープ回収ができましたが、このピッチだけで1時間くらいかかってしまいました。

結局、6回の懸垂で取り付きに戻ったのが17:50、そこから下山して駐車場に戻ったのは19:50でした。もちろん上手さんの笛がピーピー鳴いてたのは言うまでもありません。
今回も色々な経験ができ、充実の一日になりました!

2015.06.08

岩佐です。

曽我さんと一緒に、前からちょっと気になっていた中央稜P3のルートに行ってきました。

槍見5:10 ~ 07:35ルート取り付き・偵察 ~ 08:15登攀開始 ~ 懸垂下降開始11:45 ~ 12:05 取り付き 12:25 ~ 14:00槍見

アプローチは、錫杖沢出合に雪渓が残っていたものの、念のために持参したアイゼン・ピッケルは不要。雪渓の上を歩いて錫杖沢左岸に渡り、夏のアプローチの踏み跡を辿って左方カンテ取り付きまで。ここからP3取り付きまでは、雪渓の傍を笹を掴んで越え、雪渓の切れた所からP3取り付きに上がった。

P3正面壁直上ルート1P目~3P目

P3正面壁直上ルート1P目~3P目

前日の朝まで雨だったこともあり、壁はあちこちシミ出しで濡れている。P3直上ルートも3ピッチ目辺りが濡れて光っているが、下は何とか乾いているようなので、行ける所まで登ってみることにした。

1P目40m II級?(岩佐)

アンカーを作る良い場所が見当たらない為、P2右岩壁左ルートのスタート地点からやや下がった所のブッシュを使う。同ルートの階段状のルンゼから上部左にある木を目指して登る。下部はカムが使えるが、上部は少々ランナウトする。

1P目

1P目

2P目30m IV級(曽我)

最悪ピッチ。確保地点の木から右に少しトラバースし、そこから直上すると4人ほどが立てるテラスに出るが、逆層の岩は濡れ、融雪後・また殆ど登られていないルートということもあって岩はぐらぐらでもろい。カムがばっちりきくようなしっかりしたクラックは殆ど無いに等しく、残置ハーケン・ボルトもない。草付も濡れていて手も足も滑り、とても怖いピッチ。

悪い2P目

悪い2P目

3P目30m V級(岩佐)

カンテ状の、見た目はすっきりしていて気持ちよく登れそうなきれいな岩。しかし取り付いてみると結構傾斜があって怖い。サビサビのリングボルト2か所、残置ハーケンも何本かあったが、カムが使えるクラックは下部に1、2か所あるのみ。岩から草付に上がれず、草付下の壁左側の木でピッチを切る。

3P目

3P目

4P目8m ?級(曽我)

岩から今にも抜けそうなブッシュを掴んで草付・ブッシュ帯に入って直ぐに、左側に3mほどの凹角がある。ここを登って上部ブッシュへと継続するのだが、壁は完全に濡れていて登るのは無理。右側にはクラックもあるが、こちらも同じくベタベタで登れないのでここで本日の登攀終了。

濡れていて登れなかった凹角

濡れていて登れなかった凹角

下降は木を使い、P2右岩壁左ルート側にまずは45mほど降りる。比較的新しいハーケン1本とリングボルト1本に残置スリングがかかっており、ここから35mでP2右岩壁左ルートの取り付きに降り立つ。

P2右岩壁左ルート側へ懸垂下降開始

P2右岩壁左ルート側へ懸垂下降開始

このルートは岩がしっかり乾いて草も枯れた秋の方が登りやすいかもしれません。上まで抜けられなかったのは残念だけど、特に2P目の岩がボロボロ過ぎて、「もう登らなくていいね」というのが二人の感想です。

梅雨入り前でお天気が微妙ということもあってか、私たち以外には左方カンテを登る1パーティーのみ。静かな錫杖でした。

雪渓の下をくぐって、左方カンテ取り付き方面へ下る。

雪渓の下をくぐって、左方カンテ取り付き方面へ下る。

2015.06.01

1皮です

去年の岳人に記録が出ていた笠ヶ岳四ノ沢ピナクル東南壁左ルンゼに岩佐さんと登ってきました

この記事には下降のことが記載されておらず、昔の記録を参考にしましたが、とても苦労しました

岩の最高グレードは5・9ぐらいかな。ビレー点構築も含めすべてカムとナッツを使用しました

 

5/30 新穂高2:40-6:00四ノ沢出合8:00テンバ8:30-9:00取り付き-14:50ピナクル頂上15:10-19:00テンバ

5/31 テンバ6:20-9:00新穂高

 

左俣林道から穴毛谷への作業道に入り

そのまま堰堤2~3つは林道を歩いて右から越す(そのうちの1つは巨大堰堤)

林道がなくなった次の堰堤は、2mぐらいの木を斜めに立てかけた所から上がる

その次は右側の斜面を登れる

その次は堰堤の下を徒渉し右岸から上流へ

裸足になり渡るが、アサイチの徒渉はきつい

後は右岸を行き、小さな堰堤を越え、二の沢の手前で再び裸足になって徒渉

足が凍りそうです

 

あさいちの徒渉はつらいっす

あさいちの徒渉はつらいっす

去年間違えて登ってしまった三ノ沢出合を越え、すぐに四ノ沢出合

雪の量は去年7月とほとんど変わらない

出合からはピナクルが正面に見える。四ノ沢の傾斜は意外なことに緩い

 

 

四ノ沢出合の正面にピナクルが見える

四ノ沢出合の正面にピナクルが見える

左俣から見た第一岩稜(左)と第二岩稜。硬そうに見えるが、ピナクル野頂上からはぼろぼろに見えた

左俣から見た第一岩稜(左)と第二岩稜。硬そうに見えるが、ピナクルの頂上からはぼろぼろに見えた

二俣を越し、左俣を経由しピナクルルンゼに入る

テンバになりそうな平坦地を探しながら行くが適地が見つからない

結局、東南壁取り付きの下100mぐらいまで上がってやっと

2人用テントがギリギリ張れるぐらいの場所を見つけた

夜は雪を溶かして水を作った

 

すぐに登攀準備し、取り付きまで2~3級ぐらいのルンゼをロープなしで

傾斜が強くなるところでロープを結んだ

1P目20m5・6(岩佐)ルンゼ内を巨大なチョックストーンまで。岩がもろいと叫んで、いくつも落とす

1ピッチ目。傾斜がいきなり強い

1ピッチ目。傾斜がいきなり強い

2P目35m5・9(1皮)右壁に入った弓形クラックからチムニー。穴の中のピナクルでビレー

2ピッチ目終了点の穴の中から

2ピッチ目終了点の穴の中から

3P目35m5・8(岩佐)穴を奥から出て、チョックストーンの上にあるフィンガー。そこから、カンテ状を登る。クラックが少なく、怖いピッチ。幅70㎝、奥行き5mぐらいの平坦テラスまで

3ピッチ目。クラックの少ないカンテ状を行く

3ピッチ目。クラックの少ないカンテ状を行く

4P目10m5・7(1皮)岳人の記録では、正面の凹角を登るとなっているが、クラックには草がはびこっていて、登れる気がしない。おかしいと思って読み直すと、「3つある右上バンドのうち、上から2つめに取り付く」と記述されていた。もしかして、ここは一番下のバンドなのかもと思い、カンテに戻り、もう少し登ると、安定感の悪いバンドが出てきた。それを伝っていくと、正面の凹角が登れそうに見えた。

真ん中のバンドから下のバンドを見る。高度感が凄い

真ん中のバンドから下のバンドを見る。高度感が凄い

5P目30m5・9(1皮)バンドを右上し、凹角のダブルハンドクラック。右壁に適度にスタンスがあり簡単。ハング下のテラスでビレー。

5ピッチ目。核心と言われるピッチだが、ダブルハンドクラックで簡単

5ピッチ目。核心と言われるピッチだが、ダブルハンドクラックで簡単

下から見ると、こんな感じ。

下から見ると、こんな感じ。

6P目15m5・8(岩佐)ハングを右に越す高度感のあるトラバースから、フィスト~ハンドクラック。クラックはスタンスがないため、左足のジャミングに激痛に耐えながら登る

6ピッチ目。高度感のあるトラバース

6ピッチ目。高度感のあるトラバース

7P目40m5・5(1皮)岩くずのたまったブッシュ帯を、ブッシュのトゲトゲに耐えながら行く。ピナクルの頂上まで。

ピナクルの頂上から第一岩稜、第二岩稜を眺める

ピナクルの頂上から第一岩稜、第二岩稜を眺める

 

頂上から、第一岩稜を正面に見て懸垂開始する

最初の30mぐらいは緩傾斜、そこから急になる

急になったところから下をのぞくと、今登ってきたルートの真上にいることが判明

もっと右手の方に懸垂しなくてはと、途中の木まで登り返し、懸垂し直す

雨が降り出し、雨具の上を着込んだが、すぐびしょ濡れに

そのまままっすぐ懸垂すると、こんどは雪渓に突き当たってしまい、クライミングシューズでは下れない

またもや途中で懸垂を打ち切り、緩斜面のブッシュをつかんで右へ右へと歩いて下る

すると、ピナクルのピークからリッジをまっすぐ降りてきたところにあるコルに到着

そこの灌木で急な雪渓をもう1ピッチ懸垂

やっとガラ場に出て、20~30m歩いて下る

正面に台状のピークが見え、ピーク上のハイマツを探すと懸垂に使ったスリングを発見

新たなスリングを巻き、そこから45mぐらいの垂直&空中懸垂

ガスっていて10mぐらいしか視界がなく、めちゃ怖です

恐怖の空中懸垂へ

恐怖の空中懸垂へ

草付きでピッチを切り、岩に向かって左手の灌木を支点にもう1ピッチ懸垂

暗くなる直前に取り付きに戻りました

 

テンバから見たピナクル東南壁。右が登攀ルート。左が懸垂ルート

テンバから見たピナクル東南壁。右が登攀ルート。左が懸垂ルート

 

 

5/31 第二岩稜に登る予定だったが、雨が朝になってもやまなかったため帰ることを決定。徒渉点では靴をはいたまま渡りました

2015.05.24

岩佐です。春山シーズンがあっけなく終わってしまったので、ならばフラットソールで登りにいきましょうか、ということで久しぶりに前尾根に行ってきました。

メンバー:上手、岩佐

行動記録:あおい橋駐車場05:25~06:10前尾根取り付き・偵察~07:00登攀スタート~13:45P3終了14:15~15:10あおい橋駐車場

一壁・中尾根方面。昨年登った後尾根もよく見える。

一壁・中尾根方面。昨年登った後尾根もよく見える。

前尾根は何度も登っているので、今回は極力ノーマルルート以外のルートを繋いで上まで行ってみることにしました。

P7:アウトオブサイトvar 本日の登攀のハイライトでした(^_^;)

ノーマルルートから蛇の皮につないで登るか、藤内沢側のアウトオブサイトを登るか散々迷った末、アウトアブサイトに決定。トポを見るとタッチアンドゴーのお隣のコーナーからハングを越えるようだけど、逆層でホールドもなさそうだし難しそう。取り敢えず取り付いてみると、コーナーには土や苔が詰まっていてカムがききそうにない。おまけにサビサビのボルト2本の内、下の1本はカラビナホールの部分が無くなって芯だけ残っているので使えない。仕方ないので無謀にも右隣のアウトオブサイトvar側に回り込んで登り始める。

壁が一部濡れているのでヒヤヒヤしながら何とかハング下にキャメロット1番をきめるが、背負っているザックが重くてハング越えはきつい。A0でハングの右上にあるハンガーボルトにヌンチャクをかけ、フィーフィーをかけてちょっと休憩。ここから左上にあるホールドらしきものをつかんで上がれば、そこから先はクラックもあって何とかなりそうだが、このホールドが甘いしボロボロで、とても体をあげることは無理。

下までおろしてもらって、上手さんとバトンタッチ。ザックなしで登っても、やはりハンガーボルトの所から左上に上がるのは無理ということで、ハング下を右側にトラバースして苔苔のコアラ上部と合流。そこからは木登りだが、ロープの流れが悪いので、ここであきらめ敗退。

カムとヌンチャクを回収するため、結局P7のノーマルルートを登って藤内沢側に回り込み懸垂下降。下降しながらアウトオブサイトの登れなかった上部を見ると、結構立っている。でもカムはしっかりきめられそう。また最後の7、8mは草と木があって砂利などもあり、下から登ってくるといやらしいかも。

無事カムとヌンチャクを回収したが、もう一度P7を登ろうにも既に20人ぐらいの順番待ちだったので、P7はパスして歩いてP6下部に移動。

ところでP7ノーマルルート1P目終了点にあるペツルのハンガーボルト2個の内、1個は破損しており、現在1個しか残っていないので注意。

P6:クラックルート

私は過去に登っているので、上手さんリードで。クラックを越えたらザックを背負ったまま根性でチムニーを抜けた。チムニーが大の苦手の私は、ザックを上げてもらい空身で登る。リッジルートの最後の部分を越えたらロープをしまい、ザレた岩場はパスして北谷側踏み跡を辿ってP4下まで。

P4:凹角ルート~すべり台

凹角ルートから上部右側のクラックを登りたかったのだが、3パーティーの順番待ち。こちらは諦めすべり台を登ることにする。先行パーティーが登っていき早速取り付くが、クラックが浅く登り始めはレイバックでパワーと思い切りが要る。レイバックも大の苦手である私は数回トライして諦め上手さんに交替。パワー系の上手さん、難なくこなしてすべり台下部終了点まで。

すべり台上部は岩佐リード。結構緊張するフェース。手がぬめるが、チョークボールを入れるのを忘れた空のチョークバッグは当然のことながら全く役に立たず、ズボンで手の汗をぬぐいながら登る。

すべり台上部。

すべり台上部。

P3:Bスラブ

上手さんリードでスティックフィンガーに取り付くが、ザック背負ってでは厳しくその右側の凹角に回り込んで登り、その上のクラックから終了点まで。今度また機会があれば、ザックなしでリードしてみたい。

クラックから後は、岩佐リードで適当なところを登ってP3終了。

反対側のコルに降りると、P2は4パーティーの順番待ち。時間は既に2時前。待ち時間が長そうなので、P2は登らずそのまま下山した。

前尾根は色々なバリエーションルートがあって、奥が深いですね。なかなか充実した一日となりました。

以上

 

2015.05.22

森です。5/21に兄と一緒に御在所・前尾根に行ってきました。

5:30小牧-7:00裏道駐車場-8:10前尾根取付き-9:10登攀開始-14:45 P3登攀終了-P1-国見峠-裏道-16:40裏道駐車場-小牧17:30

 

7:00に裏道駐車場に着くと、登山道入り口の一番近い駐車場はジムニー1台がちょうど停められる程度のスペースが空いており、近くに車を停められた。橋の手前の駐車場にもすでに車が停まっていました。天気はいいけれど風が強く、前尾根も風が強そうだなあと思いながら新緑の裏道を歩く。

8時過ぎに取り付きに着くと、すでに3パーティーの待ち・・・(;´Д`)平日でも前尾根はやはり人気だなあ。。巻いてP6から登る??と提案してみるも、「P7やりたい。」と兄。待つ事1時間くらいで登攀開始。私の全リードでの兄妹マルチとなりました。

3月、雪が降っていた時にアイゼンで登った事を思うと、なんとも快適なクライミング(*^-^*)フラットソール最高~!ホントに何度来ても前尾根は気持ちがいい(^^)見慣れた景色を楽しみながら、やっぱり御在所はいいなあ~♪としみじみ思いました。

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1P登るごとに前のパーティが居て、待ち時間があるのでなかなか前に進めず(;´∀`)登っては待ち、登っては待ちの繰り返し。

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フォローの兄もなんだかんだと言いながらもサクサク登ってきます。

途中P5で後続パーティが私たちに追いついた。聞けば10時に駐車場を出てきたとのこと。混雑する前尾根なら遅めに出てくる方が逆にいいのかも。。と思ったりして(^-^;そんなこんなで、待ち時間が長く、P3登攀終了したのが14:45。ヤグラもまだまだ待たされそうだったので登攀はここで終了。巻き道からP2~P1~登山道へ出て、のんびりおしゃべりをしながら下山。登山道から見ると、ヤグラにはまだ先ほどのパーティらいるのが見えた。待っていたら何時になってただろう(;´Д`)

前尾根を眺めながら「あそこ登ったんだよな~。」と兄。

まだクライミングを始める前、ハイキングで裏道登山道を兄と一緒に歩きながら「あんなところ登ってる人がいるよ!うわ~絶対ムリ~」って言っていたのは何年前だっけ。。。いつか兄妹で前尾根行きたいね、って言ってて、やっと実現できましたヽ(^o^)丿あ~ホントに楽しかった♪

次はどこ行こっかな~(^^♪

2015.05.11

酒井です。

早戸さんと御在所中尾根へ行ってきました。

6時に北区で待ち合わせをして、私の車で御在所裏道Pへ。

7:15歩き出し ~ 7:55藤内壁分岐 ~ 8:10取り付き点へ。

リードを早戸さんにお願いし私がフォロー、荷物を一つのザックにまとめP4から登攀開始。

昨秋ぶりの御在所だったので緊張しましたが、1ピッチ目をやったところでリラックスでき、そこからは早戸さんのおかげで概ねスムーズに進行。

難しかったのは、P4P3でザックや回収したカムが引っかかって登れないような状況の時でした。

P4P3に比べP2P1の方が難しいようですが、空身で登れる分でトントンな感じ。 カムをたくさん持って登っていくリードは大変そうですね。

中尾根は他に一組だけで、順番待ちもなく11:40 P1終了。

 

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P2からP3ツルム

 

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台風が近づいており風は強かったが天気は快晴

 

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懸垂下降で降りる時にはロープを岩に引っかけない工夫を教えてもらえた

 

帰り道では今年の夏にやりたいルートの相談をし、目標にしていたことが具体的にイメージもできるようになり、千種に入れたことに感謝する1日となりました!

次の機会も是非よろしくお願いします。

2014.12.09

お久しぶりです。吉川です。

約5か月ぶりにCACでの山行に復帰しました。

その第一弾として11月30日に宮﨑さん、上手さんと八ヶ岳に行きました。報告が遅くなり、申し訳ありません。

 

5:00 美濃戸出発

7:00 裏同心ルンゼ取りつき

10:30 大同心稜

11:00 小同心クラック取りつき

14:00 小同心頂上部(同ルート下降)

16:30 美濃戸着

 

時間はうろ覚え。早く報告を書かなかった結果です。

 

 

以下報告

この日、八ヶ岳西面は千種のメンバーでいっぱいになるはずだったのだが、僕等以外は直前で行先を変えてしまった。

寒気が緩んだりしたこともあって、僕たちも若干悩んだが信念を通すことにして深夜の中央道を北へ走った。

 

5時。今回は宮﨑さんのフォレスターなので悠々と美濃戸へ。北沢のルートから赤岳鉱泉を目指す。

早朝の北沢を冬装備で歩くこの感覚!

「く~!冬が始まる~!って感じっすね」

とか言ってしまう。

とは言え雪は全く無く、赤岳鉱泉のアイスキャンディーも微妙な氷結具合。天気は快晴。

 

でも、裏同心ルンゼはちゃんと凍っており、僕らにも勝利の兆しが見えてきた。

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取りつきでは多くのクライマーが準備しており、すでに10人以上は先に先行しているとのこと。

最初の滝はロープを出さず、次の滝では上手さんがリード。上手さん、何気にアイス初リードだったそうですが、危なげなく通過。

その後は、問題なさそうなところはロープ無し、それ以外は宮﨑さんと上手さんがリードで登った。

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僕??僕は全フォローですよ。リハビリですもん。いつものことです。

 

個人的には久しぶりのクライミングで、大同心稜に着いた頃には、クタクタになっていたが、ペースは悪くはなかった。

 

小同心クラックの取りつきに向かう途中、3人ぐらいのパーティとすれ違った。小同心クラックはあまりにも人が多かったのであきらめたとのこと。

取りつきに着くと、最後のパーティが登っているところだった。上の方にも大勢のクライマーがいるようだ。小同心は真っ黒。雪などついているようには見えない。

これはアックスは使わないだろう。

 

とりあえず、昼ご飯を食べることにした。青空の下、スニッカーズをかかじる。すこーしも寒くないわ♪

「山って、ホントにいいですよねー!」

思わず口をついて出た。勝利は目前だ。

 

小同心クラック

1P目吉川

フェースからチムニーの方へ左上。独特のソフトボール大の丸いガバを掴んで、豪快に登る。下から見ると雪は見えないが、石の上には雪が乗っている。

2P目宮﨑

チムニー登り。傾斜が結構ある。ホールドは相変わらずガバ。外れないのが不思議。カムも使った。

3P目上手

最初のところで頭が引っ掛かる。短いが、最も露出感のあるピッチ。ここを抜けると小同心の頂上部へ。IMG_0706[1]

この先は、稜線を少し歩いて最後のピッチを登り、主稜線に出るのだろうが、最後のピッチはまだ何人も待っている。

予報通りガスと風も少しずつ出てきたし、ここで止めることにしよう。

程よい風が吹く小同心の頂上で写真を撮って、懸垂の準備にかかった。

信念を通した。

完勝だった。

 

 

同ルート下降し、16:30に下山完了。

 

コンディションもよく、雪も少なかったので、リハビリにはよかったと思います。

宮﨑さん、上手さんありがとうございました。

 

 

 

 

 

2014.12.07

こんにちは、酒井です。

今回は宮崎さんと森さんの3人で、御在所前尾根へ行ってきましたのでご報告します。(遅くなりすみません)
私にとってアルパインクライミングのデビューとなりました。

 

当初は森さんと2人の予定でしたが、直前に宮崎さんも参加できることになり、宮崎さんに2人をピックしてもらい御在所へ。
3連休3日目のこの日は、駐車場でクライミングの準備をするグループを2~3見かけるなどほどほどの入り。休日ならこんなもんなのかな?という凡そ予想通りな印象でした。

今回のリードの担当は
P7P6 森さん
P5P4 酒井
P3P2 宮崎さん
です。

私はシステムの実践練習ということで、簡単なP5P4をやらせてもらうことに。
ちなみに、宮崎さんはアイゼン+ダブルアックスのスタイルです。

 

P7(9:00)~P6(11:00)
P7を順調に終えてP6を登っていると、別のポイントから登ってきたPTとラインが交差しそうになりました。
休日のアルパインルートではよくあることなのでしょうか。お互い譲り合いながらうまくラインをずらしながら登っていきます。
このPTも3人だったので似たようなペースで進み、結局下山までご一緒でした。

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P5(11:20)~P4(13:00)
ここは私がリードをさせてもらいました。
終了点で支点を作りセカンドとサードのビレイをするのですが、2人が同時に登ってくるあたりから忙しくて混乱してきます。
これをやりつつ写真まで撮っちゃう森さんってば素晴らしいと思ったり、まとめてたロープをぼろっと落としたり、どうにかこうにかP5終了(汗
次はもう少しなんとか!と思いますがP4でもさほど上達せず。もっと経験を積んでがんばります。

IMGP4233

 

P3(14:00)~P2(16:10)
P3は特に問題なく終え、なかなかの存在感をみせるP2へ。かの有名なダルマを見上げワクワクしてきます。
クラックからフェースに出るところ?で苦労するようで、私は一番最後だったので自分なりに対策して登ったところ案外すんなり。
登ってる途中の景色も素晴らしくとても楽しかったです。

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P2を懸垂下降したあと、前壁ルンゼを懸垂で降りて裏道に合流することになりました。
木で支点を取り私が先頭で降りていくのですが、ロープ中間25mの印を過ぎても地面は視認できず、感覚的に足らないような気がしてきます。
壁が切り立ったところで地面を確認できましたが、案の定ロープが足りていませんでした。5~6mくらいの不足でしょうか。

このまま降りると、暗闇の中をピーピーと笛吹きながら歩くはめになると先日の救助講習で習ったばかりだったので、残りのロープの長さで着地できそうなところを探し、右に振った盛り上がっているところにちょうどよく着地できました。

その後下降器を外してロープを引いたのですが、引っ掛かっているのかうまく動きません。
仕方ないのでとりあえず叫んでみたところ、宮崎さんの反応はあったのですが何を言っているのかはわからず…。
う~ん、困ったなと考えていると、引っかかりが解消したのかロープが動き、私が下降器を外していることがわかったようで、順に2人が降りてきました。
山では思っていた以上に言葉での意思疎通が難しいものですね。勉強になりました。

IMG_20141124_163839

 

その後は裏道に合流し、日は落ちてしまったものの無事に17:30下山。とても充実した初アルパインを終えることができました。
お二人には終始ご指導いただき本当にありがとうございました。次の御在所は中尾根に行ってみたいので、是非よろしくお願いします!

2014.10.29

岩佐です。

錫杖で、左方カンテから烏帽子岩東肩ルートの継続登攀をしてきました。

 

【メンバー】上手、岩佐

 

【記 録】

2014年10月26日

槍見P 3:25 ~ 5:15 左方カンテ取り付き 5:55 ~ 9:55 左方カンテ終了点 10:25 ~ 12:22 烏帽子岩東肩ルート取り付き 12:45 ~ 14:40 烏帽子岩頂上 15:00 ~ 18:00 西肩コル下 18:45 ~ 20:20 クリヤ谷登山道 ~ 21:45 槍見P

 

【報 告】

冬山シーズンになる前に日帰りで良いのでもう一度どこか登りに行きたいと思い、上手さんを誘ってみたら、OKとのこと。以前から錫杖左方カンテを登りたいと聞いていたので、ルートは左方カンテに決定。ただこれだけではちょっと寂しいので、烏帽子岩の東肩ルートとくっつけて継続登攀の計画を立てた。

 

私は前日5時起き、出発前の仮眠も1時間半程度しか取れず睡眠不足。上手さんも睡眠は殆ど取っていないとのことで、槍見駐車場に着いたら二人とも睡魔に負けて15分程寝る。できればあと2、3時間は寝たいところだが、左方カンテは混むので、眠いのを我慢して3時25分に出発した。

 

取り付きに到着した時はまだ真っ暗で、我々が一番乗り。明るくなるのを待って直ぐに登攀を開始した。上手さんからスタートして交替で登り、4P目で追いつかれたガイド山行パーティーに先を譲って、2番でルート終了点に到着した。左方カンテを登るのは今回が4度目だが、本当のルートてっぺんまで登ったのは今回が初めて。終了点の草原はとても気持ちよく、紅葉ピークの新穂高側の景色が素晴らしい。

錫杖141026a

錫杖141026b

錫杖141026c

 

行動食を食べて少し休憩した後、烏帽子岩に向けて出発。前衛壁から烏帽子に行くのは初めてで、プチ冒険にちょっとワクワクする。暫くは踏み跡を辿るが、途中で踏み跡が左右2つに分かれている。右側は途中で踏み跡が消えており、その先を覗いてみると絶壁で先に進めそうもない。左側(北沢側)にはバンドがあるが、その先がどうなっているのか分からない。やはり右側が正しいのかと、もう一度行ってみるが、やっぱり違う感じ。右に左に行ったり来たり30分程ウロウロした後、北沢側のバンドを辿ってみることにする。

 

このバンドは幅が狭く、下まで切れ落ちている。ミスは許されないのでロープを出し、確保してもらって先まで行ってみる。途中から急斜面の木登りで上がっていくと、P2のてっぺんに出た。ここから両側が切れ落ちた稜線を伝って、東肩ルート取り付きに到着した。

錫杖141026d

P2側から見た烏帽子岩。右の階段状の所が東肩ルートの一部。

錫杖141026e

東肩ルート1ピッチ目。岩はもろい。

 

東肩ルートの登攀は、1P目、3P目、4P目を岩佐、2P目、5P目上手さんで烏帽子岩頂上に到着。取り付きまでのアプローチで若干時間をロスしたため、予定より遅れて到着したが、あとは2ピッチの懸垂下降なので、19時くらいには槍見駐車場に戻れるだろうと思っていた。
しかし、そんなに甘くなかった。。。

錫杖141026f

錫杖141026h 東肩ルート最終ピッチ

昨年曽我さんと東肩ルートを登り西肩側に懸垂下降した際に、2ピッチで降りられることが分かったのだが、昨年あった懸垂支点の残置スリングが無くなっていた。たぶんこちらの方向だろうと思われる所で、這い松に懸垂支点をセットして下降開始。途中2ピッチ目の懸垂支点となる太い松の木がある筈と、注意しながら降りていくが、見つからない。15mほど降りた所で二人の体重を支えられそうな這い松があったので、一旦ここでピッチを切る。

 

ここから2ピッチ目の懸垂下降をするが、どうやら本来の懸垂地点よりもやや西寄りに降りてしまったようで、昨年見た2ピッチ目の支点となる松の木(たぶん同じ木)が随分右側にある。振り子トラバースして移動できたものの、この場所からロープを回収するとなると、ハングの左側の角に当たって回収はできそうもない。昨年の経験から、この松の木から降りれば、ロープがある程度余る状態で懸垂下降できると記憶していたので、2ピッチ目の懸垂支点の這い松からならば下に届くはず。下を覗いてみるとロープが地面まで届いているのかどうかは分からないため、取り敢えず降りてみることにする。

 

ロープが下まで届いていないことも考え、途中懸垂支点が作れる所がないか見ながら下降するが、適切な場所が見つからない。30mほど降りた所から下はハングしており先が見えないため、降りてみないことには分からない。下降してみると、なんと地面から6、7m(?)位の所にロープの末端があり、下まで届いていない。ハングしているため、クライムダウンもできない。ロープスリングがあれば、ロープに結束して降りることも可能なのかもしれないが、自分の手持ちは既に2本を使ってしまい。残り1本のみ。あとは上手さんが持っている。となると登り返してどこかで支点を作って下降するしかなく、ハングした壁を宙ぶらりんの状態で登り返す。

 

2つのルートを登って体力を使った後の登り返しは堪える。登っても登ってもロープが伸び、なかなか高度があがらず嫌になる。やっとの思いでハングを越えると、しんどいロープの登り返しから立った壁のホールドを掴んで岩登り。アプローチシューズなので登りにくいが、ロープ登りよりはマシか。支点が作れそうな所を探しながら登って行くと、左側に直径4㎝ほどの幹の這い松があるが、一人の体重を支えるのが精一杯。這い松を補強するためのリスやクラックも見つからないので、諦めて更に登る。すると右側にクラックを発見。自分が持っているプロテクションは、ナッツとキャメロットのグレー、C3の黄色と赤のみ。あとは上手さんのザックの中。手持ちのプロテクションを使えるのはクラックに挟まった何となく不安定な岩の両脇にあるクラックのみ。それでも一人だけならば支持力がありそう。取り敢えずC3の赤とナッツで支点を作る。その40㎝ほど下はしっかりとしたクラックで、カムの3番があれば懸垂下降ができるちゃんとした支点が作れるので、上手さんに降りてきてもらう。降りてきた上手さんに懸垂の仮固定をしてもらってキャメロットを受け取り、3番をセットして支点を補強。(いつか回収に行かなければ。。。⇒15/09/12に全て回収。) やっと下まで懸垂下降することができた。ギアを片付け行動食を食べて暫し休憩した後、真っ暗な中をヘッデン点けてクリヤ谷側に猛烈な笹薮漕ぎで下った。登山道に出てホッと一安心。あとは槍見まで、熊に遭遇するのを避けるために二人交替で笛を吹きながら下山した。

 

毎回山に行くと思うことだが、懸垂下降は本当に怖い。良く登られている半ばゲレンデ化したようなルートならば、しっかりした懸垂支点があることが多いが、あまり登られていない烏帽子岩のようなルートや古い残置しかないクラシックルートの懸垂下降は、一つ間違えれば命懸け。アルパインクライミングは本当に面白いけれど、一歩間違えれば命を落とすことになる危険な遊びだと言うことを改めて痛感した山行だった。また、こういった不測の事態に備え、先に懸垂下降をする者は、ある程度のギアを持っておかなければならないと思った。

 

そんなわけで、情けない終わり方となったが、とにかく無事に下山できて本当に良かった。まだまだ自分は未熟であるということを思い知らされたが、色々と勉強になった山行だった。
要修行!
下山が遅れ、会の皆様にはご心配をおかけしました。

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