2015.10.28
上手です。
酒井さんと小川山セレクションに行ってきました。
駐車場よりパノラマコースで取り付きに向かいましたが, 迷ってしまい3峰の南稜を登るガイド山行の3人組パーティーに付いて行き,取り付きを教えて頂きました。
あと、2組くらいいましたがセレクションは貸し切りでした。
1P~2P;上手
1Pが短いのでつなげて上まで、クラックからダイヤモンドスラブ クラックはレイバックからハンドで上の
ガバを取る、スラブは初めのピンまでがすこし怖いが、その後は小さな凹みに足を入れて上まで。
3P;酒井
トラバースしてチョークストーンをくぐり、チムニーを上がり木まで。
4P;上手
クラックから左の小さなバンドに足を乗せ、後はクラック沿いに行き、木の横を通り(100岩場ではここでピッチを切っている)そのまま直上。
5P;酒井
一度下にクライムダウンして登り返し、ルーフをアンダーで持ち岩の下へ 最後は這って終了点まで。
6P;上手
上を見て右が5.7 左が5.9 らしい、せっかくなので5,9の方へ 分岐までは簡単
そこからハンドクラックを数手、抜け口でカムを使いたかったが合うのがなく、そのまま終了点へ。
終了点で3峰を登り切った方と手を振りあい 山頂を越え右に行って下山しました。
その後、親指岩の小川山レイバックやキツネ岩、タヌキ岩を視察して帰りました。
2015.10.27
1皮です
南アの小仙丈沢を岩佐さんと登ってきました
快晴の一日で最高の沢登りでした
戸台2:00-6:30北沢峠7:00-8:10小仙丈沢出合8:20-12:20稜線-13:00仙丈岳13:20-15:00北沢峠
戸台の河原にある駐車場から、ヘッドランプをつけて歩き出した
駐車場には先客が6台
スーパー林道にバスが走ってる時季に初めて来たけど(いつも冬ばかり)
河原を歩いて行く人がいるもんだと感心した
落ち葉で踏み跡が見えないため
右へ行ったり左へ戻ったり、意外に時間がかかる
丹渓山荘付近では戸台川本谷方面に行ってしまい30分近いロス
北沢峠手前の舗装道に出たところで
仙流荘から来たマイクロバスに抜かれた
それも2台、3台
沢に早く取り付こうと夜中に歩き始めたのに、バスに乗れば良かった、、、
北沢峠は冷え込みが厳しく、氷点下4度ぐらい
こんなに寒くては、快適な沢登りは期待できないだろう
「帰りたいなあ」と内心思った
でも「沢は凍ってるよね」「手足が濡れたら冷たいね」
という話が出るが、岩佐さんは「やめましょう」とは言い出さない
「岩佐さんは、冷たくて寒くてつらいのが好きなんだ」と納得した(^^;)
林道をどんどん下り、分かれ道から広河原とは反対方向へ行く
鳳凰三山方面から日が当たり始め、体がぽかぽかしてきた
出合から小仙丈沢全景とカールが見え、途中に大きな滝も
気持ちよさそうで、やる気が出てきた(´。`)
堰堤を右から巻き、しばらくは倒木帯で歩きにくい
歩きやすい河原になると15mぐらいの1つめの滝
左側の壁をロープなしで越える
数mの滝をいくつも越えた後、2段30m位の大滝
上部も水流の右側をロープなしで越す
岩は堅いが、スローパーの上に落ち葉が積もってるのがくせ者
その上で沢は二俣になる
登山体系では「左俣はガレ沢で右に進む」と書いてあり、右俣へ
すぐに伏流水となり、崩れやすい砕石が積み重なっただけの登りになる
右俣はどんどん右の尾根に近づいて行き
縦走路のある稜線のコルが遙か左手の方に見えるようになった
「あまりにも右に行きすぎだろ」ということでトラバース開始
そしたら、先ほどの二俣で分かれた左俣上流部と思われる沢に付いた
最初から左俣を登れば良かった
5mぐらいのハイマツの藪こぎをこなすと、広々としたカールの底に付いた
天気は快晴。風もなく、日が暖かい
帰りたいなあと思った「冬のつらい朝」から
ぽかぽかの「秋のハイキング」にがらっと変わった
砕石斜面を登り縦走路へ
そこからすぐのところに頂上。西風が冷たいけれど、360度見渡せる好天です
沢が簡単だったので、意外に早く頂上につけました
帰り道、40人ぐらいのグループに出会った
若い男女ばかりで、笑い声を上げて歩いている
「なんか、楽しそうだな~」などとうらやましそうに横目で見ながらごぼう抜き
後で聞いたら、旅行会社が企画した「山コン」のご一行様とか
楽しいのは当然ですな
北沢峠で、戸台行きのバスが止まっており、迷わず乗り込む
冬に来ると、帰りの河原歩きがつらくてしょーがないが
早く下りてくれば、こんな楽ちんなんだと、バス車内で爆睡した
2015.10.27
森です。10/25、酒井さんと御在所、中尾根に行ってきました。
【コースタイム】
7:10裏道P~9:00中尾根取付き~9:10登攀開始~14:30登攀終了(P2オニギリまで)~16:50懸垂下降終了~17:5裏道P
駐車場でReパッキング。アブミは一台にしよ、って事で、力持ちの酒井さんに持って行ってもらう。
「カム#4、2個も要るかなあ??前、早戸くんと行った時は1か所くらいしか使ってなかったような。」と酒井さん。置いて行くか迷って、とりあえず2つ持って行くことに。
日向小屋に滝根さんがみえるので、挨拶に立ち寄った。「頑張って来いよ~。」と励ましを受け、中尾根取付きに向かう。この日は風が強く、取付きに着く頃にはかなりの強風で、体が持って行かれる程でした。
P4 1P目 森リード
「リード、チャレンジしてみていい?」「どーぞどーぞ。」のやり取りで、私、NPクラック、初リード。強風で寒く、手がかじかんで感覚がなかった。残置ピンの所で1テンしました…(´Д`)うんうん言いながら登って、チョックストーンの下をくぐって1P目終了。長身の酒井さんには、チョックストーンの下をくぐるのは狭かったみたい。「てゆうか、#4フツーに使うじゃん。誰??1つ置いて行こうとしてた人は~!(ー_ー)」と酒井さんに言ってみた。その先のピッチも#4が大活躍。うちらのレベルなら、#4を2個持ってきて正解だとその時は思った。でもよく考えてみれば、#4を2つ使ったところはなかったか。。(´・ω・`)
P4 2P目 酒井さんリード
短いピッチ。前尾根の方から滝根さんが「ガンバ~!!」と大声で手を振ってくれていた(*^▽^*)テンション上がるぅ~⤴⤴
2P目終了後、また岩の下をくぐって、P3までクライムダウンで下りた。
P3 森リード
10:20だった。まだまだ時間に余裕がある。リードを志願してチャレンジヽ(^o^)丿相変わらずの強風((+_+))私はナッツを使った事がなかったけれど、このピッチで初めてナッツを使ってみた。すごくよく効いて、カムよりも安心だと思った。これからはナッツを上手く使えるように練習しよう!
懸垂でツルムのコルへ。ここへ来ると風はさらに強く、近くにいるのに声が聞こえないくらいだった。
P2 (4P目)酒井さんリード
せっかく持ってきたアブミだったけれど、使わず左へトラバースして行く方が易しいと聞いていたので、(森)「ここもリードしてみていい??」(酒)「お~、今日の森さんはやる気が違うねェ~。」とリードをチャレンジしてみた。でもこのトラバース、怖い(>_<)グレード的に言えばP4,P3の方が上なんだから、行けるはず、と自分に言い聞かせてみるも、上のガバフレークに手が届かない・・・(T_T)風が強くてマジで吹き飛ばされそ~(;´Д`)30~40分は岩にはりついていたっかな・・(^-^; (酒)「交代する??」の声に、即返事でお願いします<m(__)m>した。
リード交代して酒井さんに行ってもらう。リーチのある酒井さんはガバフレークを持って、「これ、届いちゃうんだよね~。」と余裕で抜けてく。フォローで行ったら以外とすぐに抜けられた(´・ω・`)なんだ、、、結局は怖さ核心か。。このチキン野郎め!!と心の中で自分を罵った(;´∀`)いやしかし、やっぱフォローは楽でいいな♪(^^)トラバースして上がった所でピッチを切った。
(5P目)森 リード
(酒)「あとは階段状だから、歩いていけるよ。」と言われて終了点まで上がったけれど、言うほど歩きではないよ、酒井さん・・(T_T)歩きだと思ったからギアも持ってないし(;´Д`)超絶ランナウト。。たまたま持っていた#2を1か所キメた。易しい所だけど、ランナー取りたい(;´Д`)
P2 オニギリ(6P目) 酒井さんリード
最初からここは酒井さんにリードしてもらうつもりでいたので、当たり前のようにリードしてもらった。フォローで行ったけど、よくこんなとこリードしたなあ~と感心した。結構難しい。ビレイしていても風で体が持って行かれる。両膝を岩にくっつけていないと、体が支えられない程の風だった。
最後の所はリードの酒井さんは右から回り込んで行った。私はフォローなので、左側から行った。右側から回り込んだ方が易しいらしい。登攀終了したのが14:30だった。「いい時間だね。寒み~し、早よ帰ろ~よ。」と懸垂開始。
ツルムのコルまで懸垂で下りた後、私がリードで行けなかったP2の1P目の所でロープが引っかかって抜けなくなってしまった。またここを登らないといけない(;´Д`)私はリードで行けなかった場所なので、ロープ1本で酒井さんに登ってもらい、無事ロープを回収。ほっ。
ツルムのコルからバットレスの方へ下りるため、ルンゼを懸垂。コルにある木に残置スリングがあり、もう一段下にも懸垂ポイントがあった。(酒)「下にいい支点があるよ。」と言われたけど、ロープもぐちゃぐちゃで、荷物もまとまっておらず、ロープ整えて一段下まで降りて。。。というのが面倒で時間かかるから、この木で懸垂しようと言った。でもそれが後で後悔する事に・・(;´Д`)
50mでギリギリ下りられた。ルンゼの岩が脆く、落石が危ない。上のロープの結び目が岩に引っかからないように少し下に下げてから懸垂したけど、下のロープの長さにもそれほど余裕はなさそう。下りて行ったら、ギリギリ安定した場所に立てるくらい、片方のロープは短かった。
そして・・ロープの結び目が岩に引っかかって抜けない( ̄◇ ̄;)今度はロープ2本ともダメな状態。まじか。。(´゚д゚`)このルンゼ、登り返すの???うう(泣)
ザックを置き、タイブロックを付けて登ってみる。怖・・(;´Д`)てか、私登れるのかな??ここ・・。チキン野郎なので、なかなか上がれない。しばらくして(酒)「交代しようか??」と。即返事でお願いします<m(__)m>した。
交代して、酒井さんがタイブロックをつけて登る。ステミングでルンゼを上がって行った。落石、大丈夫かなあ。。と心配。結局、ツルムのコルのまでルンゼを登り返し、ロープの結び目を外してもらって、下の支点から懸垂で下りてきた。ロープを外す時、引っかかっていた大きな石が落ちる事が避けられず、正面から落ちてきたそう。右にも左にも避けられないので、スーパーマリオみたいに上にジャンプして、落石を避けたんだとか( ゚Д゚)怖・・。ホント、無事で何より。面倒くさがらず、最初から下の支点で懸垂すれば良かったと、自分の判断が悪かった事を後悔。反省した。
登山道に出たところで、この先電波が悪くなるので滝根さんに下山報告。
中尾根をリードもできて、P2まで行けて、充実した一日だったけど、反省点も多かった。裏道を歩きながら、懸垂下降全般に時間がかかったり、トラブルがあったり。登っている時も、次のピッチに移動する時にロープがぐちゃくちゃで、それを処理するのに時間がかかったり。こういう事がスムーズにできて、トラブルも回避できるようになりたいね、と話しながら帰った。帰りのルート選択も、落石の多いルンゼじゃなく、2ルンゼの方へ下りた方が安全だったかもね、と。反省点や今後の課題も見えた一日でした。
2015.10.24
お疲れ様です。吉川です。
7月に一緒に錫杖に行ったイケメンE君がまた遊びに来てくれたので、御在所中尾根に行きました。
以下行動記録
10/16
雨が降るような予報だったが、とりあえず前日入り。アクアイグニスでE君とそのお友達の方と合流し、駐車場に移動してお二人が上石津で買ってきたという猪肉を鍋にしていただいた。意外と臭みが少なく、あっさりした豚肉といった感じで美味しかった。
雨が降る様子も無く、明日への期待が膨らむ。
10/17
快晴。E君のお友達の方と別れ、出発。アプローチで若干迷ったものの1時間半で取り付きに着。先行パーティがいるようだが、もうかなり先まで行ってるようだ。
今回は僕はドライツーリングで行くつもりで、アイゼン&アックスを用意。E君にクライミングシューズでがんばってもらおう。
↑取りつき。少し紅葉している。
1P目 E君リード
P4の途中のテラスまで。クラックは苦手で、あまり経験がないというE君だが、さすがのポテンシャルで問題なくOS。僕はとりあえずアックスが邪魔で仕方ない。面白くなくなりそうだったので、テラスでアックスをそっと片付けた。
2P目 吉川リード
P4のピークまで。短い。
3P目 E君
P3もE君には問題無い模様。僕はアイゼン&手袋二枚重ねで登っていたが、終了点間近でスメアが効かないアイゼンがスリップし、テンション。テンションだだ下がり…(._.)
E君が言うには、アイゼンから火花が散ったそうだ。
手袋も外してしまおう。
P2基部へ懸垂で降りる。
↑P3を登るE
4P目 吉川
アブミを使わず、左側から回り込んで登ってみた。アイゼンなので少し緊張したが、これが一番簡単だろう。今度からはこのルートを利用しよう。P2途中のテラスまで。
5P目 E君
ここからは僕も登ったことが無いので楽しみ。
P3やP4と違ってフェースクライミングとなり、結構難しい。最後はバチ効きハンドクラックで登れる。
P1基部へ懸垂。
6P目 吉川
P1は悪いとよく聞かされてきた。もう開き直って、アイゼンも脱いでしまえ!次々と衣を剥いだ僕の身体は羽のように軽く感じた。
面白いワイドだった。P1を登らない人もいると聞いたが、それはもったいない。ぜひやって欲しいピッチだ。
下降はマイナスの滝方面へ、50m懸垂3回。懸垂支点もちゃんとあるので、下降しやすかった。
↑懸垂で降りた。
使ったギアはカム1セットでした。冬に登れるように、もっと頑張ります。
7:00裏道登山口→8:30取り付き→9:00登攀開始→16:00?下降完了→17:00?裏道登山口
2015.10.22
宮崎です。
健康のため、足助の寧比曽岳でトレイルランニングをしてきました。
綾渡登山口8:00-9:10筈ヶ岳-9:40寧比曽岳10:00-11:00綾渡登山口
標高差約600mを緩く登り、下りは一気に飛ばして帰る往復22㌔。
誰一人出会うこともなく、道の景色も変化があって飽きることもなく、マイペースで走れました。
特に筈ヶ岳分岐から寧比曽岳までは広葉樹のトンネルのなかを駆け抜けていく気持ちのよいトレイルでした。
紅葉の時期は香嵐渓渋滞に巻き込まれること必至ですが、それさえ外せばかなり良い練習コースだと思います。
2015.10.22
友人と錫杖へ行ってきました。
【メンバー】Hさん、Kさん(日本山岳会東海支部)、早戸
左方カンテの1P目をロープレスで登り、黄道光に取付いた。
1p目から薄被りの強面な壁。Kさんリードで抜ける。朝いちでこれはしんどい。
2p目はサンシャインクラック。Hさんリードでハング手前まで行ったが出だしのボルダームーブでヨレてしまったため交代。
トップロープ状態でハング下まで行き、そこからクラックへ突入。
30mほどクラックを登り、そこからはフェースになったがヨレてしまったのでここでピッチを切った。
Hさんに交代してもらい、残りのフェースを抜けた。
3p目はフェースを登り、右へトラバース。トラバースしきったところでピッチを切る。
ここから2段のハングを越えていく最終ピッチだったのだが時間切れ、体力切れ、その他諸々が切れたため下降開始。
ちなみにこの先のピッチが一番厳しいのでは、という話を居合わせた方に聞きました。
もともとオンサイトグレードが11台の僕が行くには全体的に厳しいルートでしたがサンシャインクラックはとても素晴らしいピッチでした。
山の中でこれだけのフリークライミングを楽しめるところはなかなかないのではと思います。
もう少し登りこんだらまたチャレンジしたいなと思います。
2015.10.20
森です。
10/17 友人と伊木山に行ってきました。
フリーの壁の奥の芝生状の所はキレイに草刈りがされており、ピクニックのように過ごしやすかったです。でも虫は相変わらず多くて、蚊にいっぱい刺されました((+_+))虫よけスプレーたくさんかけたけれど、服の上から刺されました(´Д`)ムカデもいました。
ロープワークやったり、マルチやったり、17時過ぎまで登りました。
2015.10.15
明神池から天狗池まで、穂高主稜線の東側にある六つの池を縦につないで歩くことを岩佐さんと計画しましたが、二日目は悪天になり、北穂池と天狗池には行けませんでした
【10日】中ノ湯2:40-5:10明神池5:20-7:20ひょうたん池7:40-11:30奥又白池12:10-14:20涸沢池-涸沢
【11日】涸沢5:40-9:20上高地
中ノ湯に車を止め、明神まで黙々と歩く
「いつも、歩いて上高地にはもう2度と行かないぞと思っているんだけどね」と岩佐さん
にこにこ笑って言うのは、ホントは歩いて行くのが好きだからだろう
あまり冷え込んでおらず、寒くない
南の前線から暖かい空気が入り込んでいるからかも。もはや天候悪化の予感
明神池は穂高神社の境内にあるらしく、柵に囲われていて外からは見えない
柵の手前から、池を拝んだことにする
明神を出ると、正面の東の空に、薄っぺらな月が上がっていた
よく見ると、高い位置に明けの明星。月の横にもう一つ明るい星が見える
自宅に帰ってから調べたら木星だった。木星って、こんなに大きく見えるんだ!
きれいな天体ショーを見ながら、養魚場の木道を渡って下宮川谷へ
一般登山道なみの目印と、しっかりした踏み跡があり驚いた
藪こぎはなく、ただ足を前に運ぶだけで標高2300mのひょうたん池まで着いた
コルでは「あれっ、水がある」と岩佐さんが素っ頓狂な声を上げた
夏以降は干上がると聞いていたらしいが、満々と水をたたえるひょうたん池
とてもじゃないが、飲めそうではないけれど、、、
ここでハーネス等を装着。菓子パンでエネルギーを充電
コルから50mぐらい上がり、尾根がやや幅広になったところから右斜面のトラバースに入る
すぐに急斜面の藪こぎ
灌木を手がかりに、横に横にと渡っていくが
足が滑ると下又白谷に真っ逆さまなので怖い怖い
100mぐらい進んだところで、「ここで滑ったらやばい」ということになり
ロープを結んでスタカットで進む
2P80mほど行き、30m2回の懸垂。
カールボーデンのまだましな斜面に着いた
そこから滑りやすい枯れた草付きと、一歩歩くと岩崩れを起こすモレーン
足場悪すぎです
やっとのことで着いたカールの底(2200m)には
遭難者のものと思われる赤いシュラフが放置してあった
茶臼のコルまではひと登り
登路に使ったルンゼの傾斜は急だが、側壁沿いに行けば岩は安定していた
やっと奥又白池(2500m)
テントを張っていたおっちゃんから
「わしも昔、奥又からひょうたん池に行ったことがあるが、今でも歩く人がおるんやな」と声をかけられた
すでに曇り空になってきた。明日は悪天っぽいので作戦会議
中畠新道から帰るか、予定通り北穂池まで行って泊まるか-。
さんざん迷ったが、
もう2度とこのルートを通ることはないし、明日は北と南の前線が押し合って、もしかしたら晴れるかも、ということで、とりあえず涸沢まで行くことに。
5・6のコル(2700m?)を越えて、雪渓の雪解け水がたまった涸沢池に到着
北穂池に行く時間はまだあったが、またまた作戦会議
明日の朝、池のほとりで雪に降られると下りてくるのが大変になりそう
ということで、涸沢にテントを張ることにした
紅葉シーズンということでテント100張ほどで賑わっていた
でもテンバ代1人1000円は高すぎだわ
到着時は寒いぐらいだったが、日暮れ時から暖かい空気が入り、夜はぽかぽか
夜半から強い雨で、午前4時ごろから強風とともに寒気が入ってきて、また寒くなった
北と南の前線が押し合った結果、北の前線が勝ったらしい
翌11日、この強い雨と寒気では、標高を上げるのは危険と判断し下山を決めた
と言うわけで、北穂池と天狗池は行けず、穂高四湖巡りになってしまいました
2015.10.13
お疲れ様です。吉川です。
10/3〜4で錫杖に行きました。
車移動や行動、夜の宴など複数の山岳会の方々とご一緒させていただきとても楽しく盛り上がりました。ありがとうございました。
登攀は妻と二人パーティでした。
10/3 中央稜P2右岩壁左ルート
錫杖沢出合にBCを設置し中央稜へ。
中央稜P2右岩壁左ルートに登るのはこれで4回目だ。早口言葉のようなこのルート名も今ではスラスラと言える。
残置が多くて難しくなく、登りやすいが、ルートを間違えることが多い。
1P目は妻がリード。しかし途中でルートを間違え、元に戻って登るにはヌンチャクが足りなさそうだったので、途中で切る。1P目の残りを僕がリードし、そのあとのチムニーのセクションも僕がリードで抜けた。
次のピッチは笹薮を漕いで、右のデカイ岩に取付く。妻がリード。ここは問題なく抜けた。
最後のピッチで上部の藪を抜け50mロープいっぱいで稜線まで。
先行していたHさんSさんパーティと一緒に同ルートを下降。さらに前を先行していたAさん夫妻は笹薮のピッチで左の方に登ってしまい、そのまま下降された。
帰りしな、1ルンゼの取付きを確認してBCへ帰還。
夜は20時頃まで盛り上がった。
10/4 1ルンゼ
5:30頃にBCを出発。錫杖沢の左岸の踏み跡を辿って1ルンゼの取付きへ。
ゆっくりと準備をしながらイメージを膨らませていく。準備中、一瞬小雨が降ったが、すぐに止んでくれた。今回は僕が全リードさせてもらった。登攀開始は7時頃?
↑1ルンゼ取りつき
1P目 5.9
水が滴るルンゼの左側のフェースをほぼまっすぐ登る。見た感じ支点が取れなさそうだが、上部にいく程カムやナッツ等で取れる場所が出てくる。下部はあまり取れない。結構緊張する。50mちょうどで終了点へ。
2P目 5.8
古い終了点が残っている正面の岩を登ってルンゼ方面へ。しばらく左を見ながら歩くと、短いクラックがある。それを登ると、広い終了点のテラスへ。
3P目(間違いルート) Ⅱ級?
広い終了点からどこに登れば良いかよくわからなかったが「1ルンゼ」ということで右のルンゼの方へ行ってしまった。これが間違いで、本当は正面に向かって左から登る。
リングボルトの終了点が出てきたのでとりあえずそこで切る。正面には滝のような濡れたフェースが、立ちはだかる。
4P目(間違いルート) 5.9?
様子が変だなあと思ったが、上に残置物が見えるのでとりあえず濡れたフェースを登ってみる。少し悪い。しばらく登ったところで、左奥に正しい終了点と思われるものがチラッと見えたので、そちらにトラバース。これが非常に怖かった。少し逡巡して言葉にならない声を発しながら突破した。正しい終了点に到着して一安心。本来の3P目であるⅣ級のピッチを右から迂回してしまったようだ。ここは1ピッチ目と同じ位の難易度だと感じた。
5P目(本来の4P目) 5.9
後続の三重から来られた3人パーティにここで追いつかれたが、先を登らせていただいた。カンテ状の岩の右側を登れば人工登攀。左側はハンガーが二枚打ってあるフェースをフリーで登れる。今回は左をフリーで登った。核心ピッチだと思っていたが、1ピッチ目の方が難しく感じた。人工ならここが最も難しいだろう。
6P目(本来の5P目) 5.8
正面はスラブ状だが、右側のゴジラの背のようなリッジを登る。最後に少しだけ左にトラバース。
7P目(本来の6P目) 5.9
チムニーのようなところを登る。そこまで長くないが、最も難しかったと思う。浅いガバを持ち替えるようなムーブが出てきて、いやらしい感じだ。妻曰く残置ハーケンがあったらしいが僕は見つけきれなかった。チムニーを抜けると右に数メートル歩いて終了点。
終了点で記念撮影などをして、少し休んでいるとすぐに後続パーティも登って来られた。
下降は懸垂下降6回で同ルートを降りられる。取り付きで荷物をまとめて、錫杖沢の出合に戻ってきたのが14:30だった。
1ルンゼは思ってた以上に良いルートでした。明るいフェースが主体で、全ての終了点がハンガー使った支点(ルートを間違ったところ以外は)なので、取り組みやすいと思います。残置は全て抜かれていると思っていたのですが、所々にハーケンが残っていました。今回使ったギアはカムとナッツを1セットずつでした。
2015.10.11
宮崎です。だいぶ遅くなりましたが、夏合宿4日目、西村、宮崎、早戸、吉川の4人の記録です。
真砂沢テント場5:30-6:30源治郎尾根Ⅰ峰中央ルンゼ取り付き8:30-10:00剱岳南東壁(?)取り付き-14:30剱岳山頂-17:30真砂沢テント場
合宿四日目、三日分の疲労をため込んだ足はガチガチだった。
「みんなそれぞれの目標を達成したし、予定を一日早く繰り上げて下山してもいいんじゃないか…?」
そんな空気すら前夜のテント内には蔓延。しかしその夜に遅れて合流した西村代表のテンションは、それを許すほど低くはなかった。
みんな覚悟を決めて繰り出した先が、あまり歩かなくて良い上部岩壁とつなげれば12ピッチになるという源治郎尾根Ⅰ峰側壁だった。
狙いは中央ルンゼから成城大ルートへの継続。下りは懸垂下降で帰る気満々だ。
意気揚々と出発した4人は中央ルンゼへ。しかし雪渓が取り付きに繋がっていない…。
雪渓の端はすっぱり切れ、落ちたら明らかにOUT!!な口を開けていた。
そこで、取り付きから10mほど下で雪渓を飛び越え、岩壁を越えてアプローチすることに。きれいな凹角のフィンガークラックがあるのでいけるだろう…と楽観ムードで取り付いた。
ところがどっこい、クラックにたどり着くまでが悪い悪い。
足元が不安定なスラブ状の岩盤に取り付くと、乗っていたi-pad大の落石がイボGの膝を直撃。イボGが耐えてくれたから良かったものの、当たり所が悪ければその後ろにいた自分も含めて奈落の底だった。
「ここは甘くないぞ…!」
一気に全員の緊張が高まる。まずは4人の体重を支えるビレイポイントを構築しなければならず、先頭の早戸くんが一旦カムを突っ込み、さらにハーケンをカンカン。ていうかまだ全員ハーネスはいていないし!
そんななか、西村代表がもよおしてしまう。「えっ、このタイミングで…!?」と他3人は狼狽したが、もよおしてしまったものはしかたがない。代表の判断に躊躇はない。
用を足すため西村代表はハーネスをつけずにA0、他の3人はクラっときて落ちないように、しっかりとセルフビレイを取った。
取り付きではよくあることなのだが、ちなみに早戸くんは「ハーネスしててもできますよ」と自信満々だった。
ともあれ、ようやく早戸リードでクライミング開始。スラブをトラバースし、フィンガークラックに取り付いた。
しかしどうにもこれも甘くはなさそうだ。
「やめとこう」「あきらめよう」「くさい」と下から口々言われ、悔しそうにセットしたカムをはずす早戸くん。フリーなら行けると思うが、そもそもその先が取り付きに繋がっている保証もない。
てことで、中央ルンゼは取り付き以前に敗退。でもこういう本番の緊張感のなかでの敗退は、1回の講習会以上に勉強になる。と、ポジティブシンキング。
懸垂で雪渓に戻る
さて、目標を失った4人はどうしようかとはたと思案。
そこで2日目にも平蔵谷から剱岳本峰南壁に登っている早戸くんが提案。「源治郎尾根から少し外れたところに、めっちゃ●●に似た岩がありますよ!」
ほほう、●●岩とな! そこ、行ってみよう!
近くに行くと、●●な形がより鮮明に
標高が上がるほど会話の中身が低くなる千種アルパインクラブ。各人の頭のなかにはマライア・キャリーの歌が流れていたという。
しかしここで代表から「創立30周年も近いし、会の品格を疑われるような表現は避けるように」とのお達しが。
襟を正し、「●●にも似てるけど、facebookのいいねボタンにも似てるよね」などと会話の方向性を修正する。
がしかし、割れた雪渓や登られてなさそうなルンゼが立ちふさがり、●●岩も意外と手強い。
Ⅲ級くらいの岩壁を各自フリーソロで登ったあと、楽なルート楽なルートと迂回しながら高度を上げ続けていると、だんだんと遠くなっていく。
しかも横からみるとあまりそそり立ってないのでそそられない。
「これだったら南壁行く?」とまたしても臨機応変に目標変更。
南壁は2日目に早戸くんが登っているので間違えようがない。
休憩地点から見上げた南壁
草付きを詰め、正面左の小さいルンゼが2本並んだあたりが南壁A2稜だと教えられ、西村・宮崎組がそこに。その右手から回り込むなだらかな稜線がA1稜だということで、早戸・吉川組が向かった。
ここでようやくロープを出す。ただ早戸くんによると、Ⅲ級で登山靴でも行けるくらい簡単とのこと。
1ピッチ目:西村
簡単、と言われていたが、西村代表が登りだしてすぐに何かがおかしいことに気づく。
うめき声が聞こえる。ロープがなかなか伸びない。そして頭上からは「頼むよー!」「張り気味でー!」という声が。マジ!?
たっぷり1時間以上かけて、「ビレイ解除!」との声。フォローで登ったら、その理由がわかった。
岩がもろい、もろすぎる。ガバと思ってつかんだらもげる。もげるガバはガバじゃない。常に岩を押さえつけるようなムーブになる。
背中にしょったままのクライミングシューズがうらめしい。
ピナクルで終了点を作っていた西村代表。ボディビレイに切り替え、フォローの宮崎が先に5mほどクライムダウン。新たに終了点を作る。
2ピッチ目:西村
さっきよりはマシだがまだまだもろいリッジを登っていく。1ピッチにひとつくらい、推定40年もののさびた残置ハーケンがある。
3ピッチ目:宮崎
またもクライムダウンでリッジから広いルンゼ状の地形の上部へ。簡単なトラバースでロープをのばし、草付きを上がる。
4ピッチ目:西村
コンティニュアスで左上し、顕著な凹角の下まで。
5ピッチ目:宮崎
ギザギザのクラックが入った顕著な凹角をステミングを駆使して登る。流れで登山靴のまま登り始めてしまったが、ここもクライミングシューズで登るべきだった。
最後はかぶったチョックストーンを豪快に乗り越える。そのムーブのときにザックが岩をこすって、落石を起こしてしまった。西村代表間一髪避ける。やはり登られていないルートは危ない。
とはいえこのピッチは「たーのひぃー!」と叫んでしまうくらい楽しい。最後の最後でクライミング欲が満たされるとは…。体感5.9くらい。クライミングシューズなら5.8か。
ハイマツでビレイ。そこから山頂の早戸くんが見えた。
ようやく合流
とりあえず出会うなり「どこが登山靴で余裕のⅢ級じゃ!死ぬかと思ったわ!」と文句を言う。
逆に早戸・吉川組は30分ほどで山頂に到着し、我々を2時間半近くスマホをいじりながら待っていたという。
我々はどのルートを上ったんだ…?
というかこれは本当に剱岳南壁だったのか…??
皆の頭のなかに「???」がくるくる回りながら下山開始。
カニのよこばいの先の鉄の杭を使って平蔵谷へ懸垂下降した。(これはむしろ平蔵のコルまで歩いて降りたほうが早い)
平蔵谷から見ると、南壁の全体像がわかってきた。カニのたてばいが南壁A4稜なので、そこからA3、A2、A1と数えていく。
西村・宮崎組が登ったのは、A1稜のさらに東側、言わばA0稜みたいなところ。南東壁と言ってもいいかもしれない。
早戸・吉川組はさらに東側の無名ルート。ただ、踏み後はあったことから、迷い込むクライマーは千種の人々だけじゃないのだろう。
ただ、高度感もあり、山頂に抜けるだけに、今後もっと人が登ることでスッキリした好ルートになるかもしれない。
平蔵谷は長治郎谷よりも上部のガレ場が格段に下りやすく、雪渓もつながっているので気持ちよく走って降りられた。
最終夜は西村代表持参のハンバーグカレーを食べ、四日間の登山活動を無事に終えられたことを喜びながら、みんなで酒を飲み尽くして就寝した。