愛知県名古屋市の山岳会・千種アルパインクラブではアルパインクライミングを中心とした様々な山岳活動を行っています

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2018.11.25

吉川Gです。

11/23〜25の連休で剱岳へ行きました。

メンバー:早戸さん、Kさん(会員外)、G

23日 馬場島→早月小屋
駐車場でも雪があり、期待が高まる。荒れる予報だったが意外にも穏やかな雰囲気。
車も数台停まっており、準備をしている登山者もちらほら。我々の知合いの方もいた。9時出発。
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しばらくすると先頭に追いつき、スネからヒザラッセル開始。苦しめられる。
と言っても、早戸さんのラッセルが速すぎてラッセルしているのに追いつけない。体力だけで無く、歩き方に技術を感じる。毎年濃い冬を過ごしている人についていけると思う方がおこがましいか。しかも腿の筋肉が攣った。ショック。山が登れなかったら僕になんの取り柄が残るのか。
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16時過ぎに早月小屋に到着。テントは5張ほどあった。月がきれい。ラテ要らず。

24日 早月小屋→別山尾根→南壁→本峰→早月小屋
7時発。よく晴れている。風も無い。出発が多少遅れたが、すぐに先頭に追いつく。昨日と同じく、早戸さんの猛ラッセルでどんどん高度を上げる。僕も一応少しはラッセルした。
11時過ぎに稜線に出る。別山尾根を降り、トイレがある辺りで平蔵谷側へ下降。我々が狙っていたのは南壁のAⅡ稜。AⅡ稜は頂上に直接突き上げるらしく、そのロケーションに惹かれて選択した。
ここだと思われるところでロープを結び、登攀開始。天気が良く日が当たるのでビレイも辛くない。
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1P目 Kさん
見た目は平和だが、逆層のスラブ状で悪い。恐らく今回の核心。50mいっぱい。
2P目 早戸さん
さっきとは打って変わって傾斜が強くなり、ガシガシ登る系。50mいっぱい。
3P目 吉川
横移動しつつたまに上に登る。50mいっぱい。
4P目 吉川
ほぼ歩き。50mいっぱい。

4ピッチで終了し、後は歩き。この時点で16時過ぎ。薄暗く、寒い。
結局頂上より少しズレたところに出た。AⅢ稜だったっかもしれない。
南壁は夏にも行ったことがあるが、何度行ってもよくわからない。

稜線から数分歩いて夕暮れの山頂へ。意味もなく叫んだ。ああああああぁっ!
寒いし、疲れたが、最高。

早月小屋まで1時間強で下山。19時。

25日 早月小屋→馬場島
2時間半程で下山。途中友人と久しぶりに再会。
馬場島の雪は全て溶けてしまっていた。

きときと寿司を食べて帰宅。

2018.11.09

吉川Gです。

友人と犬上川の滝洞谷に行きました。
メンバー:Wさん、Tちゃん、吉川G

朝、5時過ぎに我が家を出発、高速代をケチっていなべ市から国道306号を利用して多賀町へ入るルートをとるつもりだった。
勘の良い方ならお気づきかもしれないが、306号の鞍掛トンネルは数年前から道路崩落のため通行不可。グーグルマップでは通れるように案内するので注意。結局関ケ原から高速に乗って彦根経由で多賀町入りした。これで1時間以上のロス。
入渓地点の墓地で準備を済ませ、出発した頃には8:20くらいだった。

時間がかかっている記録も多いので若干の不安はあったが、真っ暗になる事はなかろう。

出発してすぐの堰堤を越えて入渓。といっても水は無い。

すぐに人面岩で行き詰まる。登って越えられそうだったが、溜まった水にいきなり浸かる気になれず、右岸から巻いて懸垂で川底に降り立つ。
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いくつか現れる小滝は適当に越えられるが、雨がパラついてきて、ただでさえツルツルの石灰岩が非常に滑る。

最初の難所の6m滝(洞窟ゴルジュ)は見た目は低く見えるが、登ってみると意外と高い。フリーではちょっと厳しそう。右側のクラック沿いにアブミ連続で登る。
リードジャンケンでWさんリード。
残置以外にもカムなども駆使して突破した。
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ちょっとしたボルダーを越えるとしばらくは何もない、ゴーロが続き、小滝を適当に越えていく。雨で濡れているため神経を使う。

再び壁が迫ってくると今度は通称井戸裏ゴルジュ。
7mほどの立った樋状の滝を登る。まさに井戸の底から登る感じ。ここはフリーで吉川リード。
終了点に残置は無い。
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その後にすぐにまた7mのスラブ滝が立ちはだかる。ここはWさんリード。
これがこの沢の核心だった。スラブ滝左側のカンテ状を登るが人工登攀を交えての悪い登攀となった。この沢全体に言えるが、ナッツやボールナッツがかなり有効。
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小滝を何個か超えると最後の難所迷路ゴルジュ。U字型の谷がジグザグに落ちている。
石灰岩のフリクションを信じて登る気持ち悪いスラブクライミングだった。
2ピッチで登った。

これを越えると深い水たまりの小滝があるが、浸かりたくないので左岸側から巻いて懸垂下降で沢に降りた。

これが終わると平凡な渓相となる。
地形図を見て独標に上がれそうな斜面を適当に選んで沢から脱出。1時間ほど登ると小規模ながらもカレンフェルトの発達したピークに到着。
まさにケイビングから帰ってきたような感じだ。
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あとは大君ケ原方面へ尾根を下降。ただ、ガスが出ており視界が悪く、結構迷った。WさんのGPSが活躍した。

一旦国道に出て元の墓地に戻ると16:20だった。思っていたよりかは良いペースだった。

下山後、彦根市内の銭湯、山の湯に入って帰った。かなり趣深い建物で、明治時代から営業しているとのこと。

Wさんと今年の目標としていた滝洞谷でしたが、決めていた事を実行するという事は気持ちの良い事ですね。
もう一つの目標だった海ノ溝ゴルジュはまた来年でしょうか。

2018.11.05

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1皮です
北穂まで日帰りアイゼントレーニングに行ってきました
ラッセルあり、クラストあり、岩ありで、いいアイトレになりました

釜トン(標高1315m)2:40―5:30本谷橋-6:50左俣出合―9:10カール-10:20A沢のコル-12:10頂上-17:40釜トン

釜トンから安房峠方面に上がったところに駐車
天の川も見える満天の星空の下、ママチャリで出発する
某所に駐輪。シャカシャカ歩き、本谷橋を渡らずにそのまま左岸を上流へ
夏ごろに横尾尾根から土砂崩れがあったらしく
以前あった踏み跡のほとんどは消えていた
不安定な砕石斜面をへつったり
濡れないように気をつけて流れを跳んだりして上がっていく
広々とした河原に出た辺り(1900m)で日の出
右俣と左俣の分岐点が見える

その辺りからすね程度の積雪があり、早々にアプローチシューズから冬靴にチェンジ
水流は意外にあり、氷で滑らないように気をつけながら上がっていく
ところによって積雪はひざまで
5年前の南岳アイトレ(http://chikusaalpineclub.com/blog/date/2013/11)と比べると亀の歩みで進む
右岸の氷瀑は前よりかなり凍っていた
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カール(2500m)まで来ると上空は雲に覆われ
北穂や南岳の頂上付近は強い西風が吹いて、ガスに覆われていた
5年前はカールから真西のコルに上がったが
今日は左にカーブし、A沢のコルへ
クラストした斜面を選んで進むが
時々ひざまで軟雪に埋まって骨が折れる
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振り返ると長谷川ピーク。雪がない

振り返ると長谷川ピーク。雪がない

巨大なトトロ(?)が目の前に

巨大なトトロ(?)が目の前に

A沢のコルは風が強いと思いきや
北西に位置する長谷川ピークに風を遮られてそれほどでもない
そこから岩尾根
北西風が強く、エビのしっぽが発達している
気温はマイナス3度ほどで寒くない
岩に書かれた夏道の○印がところどころ露出しているが
雪で隠れて分かりにくい場所は
右へ行ったり左へ戻ったりして登れそうな尾根を外さないようにした
途中、トトロの頭のような形をした巨大な岩があった

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尾根の東側に回り込むとひざ程度のラッセル
小屋が見えてからはバテバテで、20歩歩いては息を整えた
小屋は冬仕舞いの準備中だった
下りは北穂沢に十分な積雪があったので一直線にザクザク下った
河童橋付近は訪日外国人客が群れをなしていた

終わり

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