2019.03.14
1皮です。西穂北西尾根に1人で行ってきました。トレースなしの面白い尾根でした。
【9日】新穂高5:15―13:30 北西尾根2450m付近14:30ルート工作―16:30テン場
【10日】テン場4:50―7:30西穂頂上―9:30テン場10:30―13:30新穂高
【9日】新穂高から林道を進み、穂高平を経て、柳谷を越えたカーブミラーがある辺りから尾根に入る。ワカンをつけずに一歩踏み出すと膝まで埋まったため、すぐにワカン装着。尾根は急になったり緩くなったりで、藪は少なく歩きやすい。積雪は少しずつ増え、標高2000mを超すとワカンがあっても膝から太ももほどに。その下には、先日の雨で固まったとみられる氷のような固い層があり、アイゼンワカンに変更。西尾根とのJPを超したところでテントを張る計画だったが、へろへろになったため、森林限界付近の平坦地にテントを設営。上部にトレースを付けに行くと、急な雪壁と大きなキノコが出てきたため、灌木にロープをフィックスしてルート工作。上部の緩い雪稜まで踏み跡をつけて、懸垂で降りた。一日中いい天気だった。
【10日】南岸低気圧が発達しながら近づき、昼頃から雨の予報。深夜から時々、強い南風が吹き始めた。午前3時半に起床。ラテを付けて出発し、昨日フィックスしたロープをたどり、雪稜に出る手前で明るくなった。西尾根との合流点まですねから膝ラッセルが続き、新雪の下に固い雪面があるため嫌らしい登り。合流点手前で西尾根から上ってきた男女パーティーと出会う。彼らはロープウエーで降りるとのこと。こちらは身軽なので、先に行かせてもらい、前日か前々日に付けられたトレースをわざと外しながら、新雪の歩きを楽しむ。一瞬、雲が出たが、頂上でもまだいい天気。独標方面からも登山者が登ってくるのが見える。写真を数枚撮って、そのままUターンしクライムダウン。雪がそれなりにあり、頂上直下の急斜面はGWに下った時よりも安定した下りだった。テントを撤収した後も、ワカンなしではかなり脚が埋まるため、林道までワカン装着。一直線に下ることができ、雨が降り出す前に新穂高に到着できた。
2019.03.11
早戸です。
今年もWCMに参加してきました。
今回は滝谷での開催。出合いからアプローチし、各パーティーそれぞれのルートを登りました。
私は参加日程の都合によりいつものパートナーと登ることになりました。新鮮さはないですがその分気兼ねなくクライミングを楽しみました。
我々に割り振られたルートはC沢右俣奥壁雲表ルート。
1P目 【冬期クライミング】のトポによると小さな凹角からと書いてあったが、積雪が少ないせいかチムニーからスタート。少し登ると凹角状になった。ハング手前まで。15~20mほど。結構悪い。
2P目 ハングを右へ回り込もうとするが、スタンスが乏しくあまり時間をかけすぎるのもあれなのでクラックに決めたカムを掴んで人工で抜けました。
回り込んでからも結構悪い。20mくらい。
3P目 前述のトポでいうところの核心ピッチ。垂壁に走るクラックを使って登る。
トポの記述通りプロテクションをセットしながら登ろうと思うとかなりキツい。
登り自体はそこまで難しくないと感じたのでランナウトで押しきった。50m。凹角下まで。
4P目 傾斜が緩くなり易しくなるかと思いきや…。悪い上に脆い。ルートファインディングも難しかった。ベルグラが張れば凹角抜けてから左のスラブが登れるのかもしれない。20mほど。
5P目 脆い岩にもういい加減嫌気が差していたがここからまた脆い箇所が続く。15mほどでようやくトップアウト。これも結構悪い。
久々に不眠で23時間行動したら帰りの林道で足がつりました。
2019.03.05