リスかわいい
5月4日
また4時起床。
飯は昨晩食べちゃったので味噌汁とクリフバーを頬張る。
残り約6ピッチ、普通に行けば昼までに抜けれるはずだが、
チェンジングコーナーという最難所もある。
23p 鵜飼
Glowering spot、C1だけどフリー12dが付いている。
トポ通り、ひたすらナッツで登る。朝っぱらからなかなか攻めてくれる。
24p 岩狭
出だし15mくらいは細めのクラック。マスター#1~#3サイズ。後半は広がってキャメ#1~#4。最後はワイドフリー5.7でキャメ#4~#5サイズ。トポではFunってかいてあるけど結構しんどい。
25p 鵜飼
やってきましたリン・ヒルよろしくチェンジングコーナー。
どっちがリードするとか無く、自然に私がリードに
出だしはフツーのクラック、逆V字になってクラックが終わるのでそこからボルトを使ってコーナーに移る
移りたいが、めちゃくちゃボルトが遠い、外人サイズにも程がある。
スタンスもホールドも見た感じ無いんだけど、、、アブミをカウンターバランスとってデッド気味にヌンチャクを掛けた。
この最初のボルトの上にも4つくらいボルトが打たれているが、これまた1つ1つすげー遠い。
頑張れば届くと思うけどチェンジングコーナー自体はこのボルトからコーナーに移るはずだ
折角の核心なので存分に味わおうと思い、コーナーに移る。
いきなり小指も入らない極小クラック。勿論スタンスは無いツルツル(ヽ´ω`)
こんなのフリーで登るとかクレイジーだ、、、
クラックは濡れていて気持ち悪い、ナッツが決まりそうな隙間は恐らく全部ピトンスカーだ
どう考えても簡単に抜けそうな感じなので恐ろしくてアブミの最上段に立てない。
2つ目のボルトを越えて、2つナッツを決めて3つ目をセットしている途中に乗ってるナッツがぶっ飛んだ。
下のナッツで止まったけど、初フォールだった。
仕方なく、2つめのナッツを決めた所に0.1番をねじ込む、このサイズのTCUが無いのが悔やまれた。
斜め上45度くらい向いてる上に、刃一枚飛び出てるけど、なんとか大丈夫そう。
そっと乗って、も1つナッツ決めたくらいに残置があって心休まる。
それ以降はクラックが少しずつ広くなりプロテクションも安定しはじめる。
なんやかんやで1時間半くらい登っていたようだ
回収された0.1番はわけわからんほう捻じれ方をしていた、、、
26p 岩狭
ビレイ点目の前にある細いクラック(マスター#1~2)か左側の曲線クラック(キャメ#0.75~#1)か好きなほうで。クラックが合流してからはキャメ#2~3サイズ。
ハングを越えて傾斜のあるハンド5.8だが、実際はレイバック気味のシンハンド~ハンド。フリーはやらずにエイド。最後の方はフリーで登った。
最後の核心を越えて終わりが見えてきたのか泣きそうだったらしい
ビレイをしてたら後続PTが追いついてきた、3日間ずっと居るけど初めて会った。
名前はジョーとケビン、なんかずっとジョーがリードしている。
天気と帰り道の話をする。今日の予報では持ちそうだとの事
帰り道に関して察したジョーは、上で待ってたら案内してやるよ、一緒に降りようと言ってくれた。優しい
うんこバケツのカラビナを環付きにしろと言われた、
昔、うんこバケツを落として何百フィートも落ちてく様スゲークレイジーだったぜとかオモロイ雑談をした。
27p 鵜飼
実質、私はこれが殆ど最後のリードだ、ひゃっほーい
テンション上って調子のってたのか途中でアブミがカラビナから抜け落ちる。
延々と落ちていくアブミ、ちょっとポカーンとしててラクとかフォールとか言葉が出なかった、
しかしトンデモない距離を落ちていく、、、ジョーの気持ちが分かった、、
岩狭さんのアブミを借りて継続、ぐっばいプレートあぶみ永久に。
飯抜きなせいかそこからギアが引っかかる度にすげーいらいらした。
28p 岩狭
左上するマスター#1~#3サイズのクラックからボルトラダー。レッジ上にあるはずのビレイ点はない。
被ったブランクフェースをボルトラダーで越える。1か所遠いボルトがあってホールドを掴む。傾斜が落ちてから1か所C1でキャメ#1使用。
回収していかないとクリーニングが面倒。ビレイ点はごついリング状の物。荷揚げは完全に空中になる。
抜けようと思えば頂上までいけるが、
途中で切ったが荷揚げが楽、荷揚げ点から最後までは5.5とはいえ完全にノープロになるので
重いロープを引きずり上がるのは嫌らしく、ピッチを切った。
ボルトラダーの部分は完全に空中ユマールになる。テンションが高いしジムで50m空中ユマールの練習をしたので苦ではない。
ホールバックも宙吊りになってるのがなんか面白い。
29p 鵜飼
5.5ノープロ。
どう考えてもみんなそこで荷揚げしてるであろう、ビレイ点があったが
よくわからないテンションでそれを無視。
完全に平坦な所に立ってる木に向かってダッシュする。
が、Everytime、枯れ木にアブミが引っ掛かり見事にコケる。台無しだ
しかも登りすぎたせいでホールバックが全く上がってこない。
岩狭さんに引っ張りあげてもらい最終的に2人がかりで引きずり上げる。しんどい
ともあれ完登だ!
なんだかんだで16時になってしまった、日没まで約4時間。
ジョー達が登ってくるのを待っていたら恐らくギリギリになってしまうだろう、
けども、上で待ってるぜ!って言っちゃったもんだからとりあえず待つ。
本当の核心はこれからだった
2時間遅れ、18時になってやっとジョーが上がってきた、なんで急にそんなにゆっくりになった?
こちらは動く準備万端だけど、彼らのパッキングを待ってたらちょっと怪しい
ジョーも時間がねぇから先に行ってくれという。トポを見て全力の英語で説明してくる
殆どわからねぇ(ヽ´ω`) Round edge ?崖に沿って行けというが
歩き出した途端逆方向へ行けと言われる、訳がわからんけどとりあえず指差す方へ行く。
結論から言うと完全に道に迷った。
ほんとだだっ広い。スケール感が全然分からない。
どこでも歩けちゃうし、岩の上だから踏み跡もわからない。
イーグルピークの尾根の先っちょに向かって歩けばいいだろうととりあえず歩くが何もない
沢を2つ越えたらケルンを発見して歓喜する。
やったー降りてるワーイと思ってたらトレイルが北に向き、登り始めた。
完全におかしいわと思ってダメ元でiPhoneのGoogleマップを開いてみる。
縮尺がでかすぎて細かくはわからないけど完全にイーグルピークの傍に居た。
一旦小休止を兼ねて作戦会議をする。日没間近だ
もう今いるのは完全に下降ルートとは違うが、ヨセミテフォール、バレーへと続くトレイルであることは間違いない。
トレイルに乗って小一時間は歩いたから、順当に行けばバレーまで3,4時間で行けるだろう
ということでイーストレッジからの下降は諦めて、歩き続けることにした。
少し登るとあたりは残雪だらけになってしまった、トレイルも雪のトレース。
どこまで雪が続くかわからないしペラペラのアプローチシューズではやや不安があるけど、逆に水には困らないな
案の定雪を踏み抜いて、ビッタビタになる。
雪の上を30分くらい歩いたくらいで、何やら池なのか沼なのか開けた所に出た
そして、トレースはそこで完全に消えた。どういうこっちゃ、、、、
暗くて見えないけどどう考えても突っ切るのは無理。雪があるのにカエルの鳴き声がやかましくそして虚しい。
こりゃもうお手上げだ とやむなく、雪の無い所に戻る
下りきったあたりで雨がパラつく。すぐに止んだけどもうそこら辺で寝ることに。10時近かった。
小さい岩屋があったのでツェルトを雨除けに適当に張って、食料をちょっと離れた所に置いて就寝。
5月5日
完全に明るくなってから行動開始。飯は味噌汁のみ ひもじい~
靴はビタビタだし、トレイルは無くなった。
どこでどう間違えたのか(そもそもスタートからおかしかった)なんとなく分かったので
トレイルを戻ってエルキャプの頂上まで戻って、もう一度イーストレッジからの下降を試みることにした。
8時頃頂上に着く。ゆっくりと全容を眺める
左上の方にブロックウォールが見える、Steep wallは遥か下
頂上から南側をじっくり眺めるとケルンを発見した。どう考えてもトレイルのケルンではない
そのケルンから見回してもケルンは見えないが、変な地物とかには頼らず、崖を右手に、東へまっすぐ下る。
よーーーく見ると点々とケルンを見ることが出来る。ケルンがあればケルンまで移動して次のケルン。
そんな感じに下って行くとケルンも増えていく
トポに書いてあるBlock wallってのはスゲー上の方だ、ムチャクチャだなこの図は
Steep wallが迫ってきたらもう迷いようがない。
あとはラッペルステーションを探すだけだ、慎重に下っていくと壁よりに1つボルトを見つけた、残置は無い
壁よりなのでこれは一番奥のラッペルだ。ちょっと手前に戻ってみる
もしゃもしゃした岩棚の奥にフィックスされたラッペルステーションを発見。
やっとだーやっと終わった!
壁沿いにもボルトがあるが、右の突き出た棚の上のブッシュが正解
ロープ出さなくてもフィックスが張ってあります
結局、駐車場に着いたのは10時くらい僅か2時間で降りれるのである。
片付けもほどほどに、なんとなくジェフのキャンプを覗いてみるとジェフが居た。
独り言をトレバーとジュリアンはちゃんと覚えていたようで、
半分くらい入ったテキーラの瓶を貰った。テキーラかよ!死んじゃうわい
雨で引き上げてきた、Kさんらと話たり、我々が撤退をした翌日に登攀開始して無事完登したMさんらパーティらとも健闘を讃え合いました。
シャワーを浴びて戻ってきて、テキーラで一杯。
トイレすぐ脇にあるミッドナイトライジングを登ってる人が居たのでフラフラ寄ってみる。
うーんこれでV8か~おそろしいハイボールだ
テキーラ片手にフラフラ歩き回って簡単そうな岩を登って遊ぶ。
エイドじゃないクライミングは楽しいなっ!
そうこうしてると本格的に雷雨、テントで昼寝。
5時くらいになってピザでも食べに行こうかと思ったら、
ステーキパーリィをしているMさんらにお呼ばれしたのでありがたくご馳走になった。
すでにアホほど食べたけど、特にやることもないのでやっぱりピザを食べに行く。
5月6日 金曜日
予報では今日は雪らしい、Kさん、Mさんらも皆撤収。
我々もサンフランシスコ観光でもするかと撤収。
バレーを抜けたあたりで土砂降り。
シスコに着くと雨は止んだ。
アルカトラズ刑務所に行ってみたかったけど、予約無しでは無理だったので
街をフラフラ歩いてPier39で蟹を食べる。
空港近くサンブルノの街でSuper8とかいうホテル?モーテルで一泊。
ケチってクイーンサイズベッド1つの1部屋に泊まる。100ドルくらい
5月7日~8日
まっずいホテルの朝食を食べて10時の便
レンタカーの返却はまるでゴーカートのようだ走行距離とQRコードをピッで終了。
朝から家に帰るまでずーっとビール飲んで気がする。
おしまい
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