愛知県名古屋市の山岳会・千種アルパインクラブではアルパインクライミングを中心とした様々な山岳活動を行っています

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2014.02.12

初めまして、ブログ初の成瀬悠輔ことラッセルです。
 
2月9日御在所前尾根に斎藤姉さんと行ってまいりました。
ちょうどその前日は東京で45年ぶり27㎝の積雪をマークした日でもありまして、、、
斎藤姉さんからは、どうする?雪すごいよ。ジムに変更してもいいよ?との連絡が。
しかし僕はジムは嫌だな。(なぜならほぼ毎日行ってるから)
とりあえず現場行きましょう!との返答。
斎藤姉さんも渋々OKし、AM6:00に冬季閉鎖ゲートに到着。
車から降りてみると、、、
 
思ったより雪は無く、これはイケるのではないかと2人ともテンションを上げる。
 
しかしこの時の僕らは、P7での激悪さを想像もしていなかった・・・。
 
取り付きまでのアプローチはもちろんラッセル。
沢も雪で埋まっており、トラップだらけだな、と冗談を言いながら軽快に歩く。
しかし次第に、風が強くなり、前尾根が見える頃には吹雪始めた。
内心、まじかよ~とは思いはしたが、チームwakagashiraのメンバーとして先週もドライ状態ではあったが前尾根に行っており、ある程度状況とルートの核心を把握しているつもりであった。
 
そしてAM8:00頃、前尾根取り付き到着。
 
もちろん一番乗り。
 
もちろん雪がたんまり。
 
まーこのくらいアックスなしで大丈夫だろう・・・と自分に言い聞かす。笑
 
もちろんリードは僕!
 
気合満々で取り付く。
 
慎重に雪を掃いならがスタンスを探す。(あれ?スタンス少ないな・・・)
 
次にガバホールドと記憶していたホールドに手を伸ばすも・・(あれれ?ガバじゃない・・・)
 
動揺を隠しつつ、カムをセット。
 
ほっと、一息。
 
よし!アックスを使おう!(気付くのが遅い)
 
早速アックスを取り出し、フッキングで身体を上げてみるものの、次のホールドが見つからない。
まじか~!まじか~!と悪態をつくこと10分パンプ!!!
 
そしてテンション!!
 
斎藤姉さんの『ガンバーーー』と言う声が吹雪の中響き渡る。
 
その後カリカリするものの乗越しまでは抜けられず、斎藤姉さんにチェンジ
ラッセルはベンチに下がった。
 
斎藤姉さんは自分自身のことを、山の経験値はあるが、メンタルが弱いと語る。
『大丈夫!斎藤姉さんなら乗越せる』とコールを送るも・・・
 
乗越し前で・・・テンション!!
斎藤姉さんはベンチに下がっていった。
 
このまま敗退するわけには行かない!
ラッセルが気合の再トライ!
 
慎重にフッキングで身体を上げ、ハンドジャムが効くポイントを発見。
 
そこからリーチを活かしアックスで状態を上げてフッキング!
 
乗越し成功!!
 
そして雄叫びを上げる!
 
しかし、そこからも油断が出来なかった。
スラブに走るクラックには雪が埋まり、スタンスは良いとは言えない。
 
クラックの雪を掻き分け、トルッキングでどうにか抜け出し、P7を終えた。
P7がルートでの核心ピッチと言われているのは知っていたがここまで悪いとは・・・
 
時間はすでに11時を廻っており、全ピッチ抜けるのは難しい時間帯。
斎藤姉さんに判断をゆだねたところ、
私もP7登りたい!!』とのこと!
僕は少しでも高度を稼ぎたい気持ちはあったが、斎藤姉さんの心意気を考慮することに。
そして僕が下降しようとすると・・・
斎藤姉さんが『ちょっと待って!』
 
僕『???』
 
斎藤姉さん『TRの支点作ってください!』
 
僕『うええ??』
 
斎藤姉さん『私にはリードはまだ早い!』
 
でた!メンタル核心!!!
 
その後、斎藤姉さんはTRの恩恵を受けつつトップアウト。
何度か繰り返すうちに、『私もリード出来そう!』とポジティブになってきたが、
本日はリードのお日柄ではないそうだ。笑
 
そんなこんなで吹雪は次第と強くなり、15時下山。
 
今回の山行ではドライの状態と積雪後の状態がいかに違うかが分かりました。
高度は稼げませんでしたが、自分にとって初めて山行計画書を書いた山行となったのでいい経験となりました。
次回はピークに到達できるように頑張りたいです!
 
そして早速家に帰って、フィンガーボードにアックス懸垂用のリングを設置。
難しい登攀になるとフィジカルも大事だと感じたのでトレーニングに追加したいと思います。
フィンガーボードにアックス懸垂用のリング

2014.02.12

前から登りたかった冬の能郷白山に行ってきました
正面から吹いてくる北風がひどく、顔が凍傷になりそうでした
林道4:40~7:20稜線~9:40頂上~12:40林道
今年は雪が少なく、能郷の集落からさらに林道を進み、ゲートまでの途中で駐車した
ゲートを越えると、足首ぐらいまでの新雪
一部にスノーシューのトレースが残っていて、ありがたく頂いた
林道終点から登山道になると、急に風が強まる。北からの風に吹き飛ばされそうです
でも、そのおかげで、雪の表面はクラストして歩きやすくなった。
トレースもいつの間にか消えた。適当なところで、ワカンをデポ
稜線に着くと、膝ラッセルとカリカリの斜面が交互に出てきた
印象的なダケカンバの大木を越すと、前衛峰が近づくが、そこから雪が深かった
 
美しいダケカンバ
美しいダケカンバ
 
ブリザードで顔が凍りそう
ブリザードで顔が凍りそう
 
前衛峰から臨む頂上
前衛峰から臨む頂上。遠い!
 
足がヘロヘロになりながら前衛峰着。ワカン置いてきたのが失敗だった?
前衛峰から、やっと能郷白山の頂上を望めたが、まだまだ遙かかなた(>_<) 空は晴れているが、雪面の雪が強風で吹き飛ばされブリザードのよう そこから100mぐらい下り、コルから登り返し 所々雪が深いです 頂上手前の急斜面は、雪崩が怖いなあと思っていたが、表面は凍ってカリカリ 急斜面の真ん中に雪が積もった場所が帯状に伸びていたので それを避けて東側の尾根から頂上へ 真っ平らな頂上からは360度の展望が楽しめました   真っ平らな頂上
帰り道、前衛峰より遙か下で、単独の女性と会っただけで、静かな山旅でした
1皮

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