2015.01.06
1皮です
岩佐さんと年末に北岳に行ってきました
東斜面に生息するというモビィ・ディック(仮称)でも生け捕りにしたるかと、力んで出かけましたが
力不足でネズミ一匹捕まえられまへんでした
【27日】奈良田4:30-10:30池山御池小屋10:40-11:40城峰デポ地12:20-15:20八本歯手前
【28日】ビバーク地8:00-10:00頂上10:15-13:30城峰
【29日】城峰5:30-11:30奈良田
午前3時半ごろ、奈良田の発電所駐車場着。主に西日本ナンバーの5~6台の車がすでにあった
前日風邪をこじらせ、奈良田に来るエアコンの効いた車中でも、フリース・ダウンを着込まないと震えが来る始末
出発するか、このまま引き返すかさんざん迷った
先行パーティーがいてラッセルがなさそうなことから
最悪でも、2週間前にデポした装備等を回収しに行こうと出発した(これが下山後ひどいことに、、、)
一番手前の開運隧道には高さ3mぐらいの巨大なゲートが設置されている
ゲートの一部に人が通れる扉があるが、ゲートの外からノブに手を伸ばして回せることが分かり、難なくクリア
雪の全くない12キロの林道を歩き始めた
2週間前よりはゆっくりペース。荒川出合2ルンゼの氷はやや太くなっていた
そこから圧雪と氷化でツルツルの路面に
あるき沢橋にアプローチシューズをデポし、急斜面の踏み跡をたどる
道は分かっているのでシャカシャカ進みすぐに稜線、そこからもトレースがあり高速道路状態
多少息は上がるものの風邪の状態は悪くない
今日は快晴だが、29日朝には南岸低気圧が通るので、早ければ28日夜には吹雪になるだろう
今日のうちにモビィ・ディックの取り付きまで行って雪洞を掘って泊まり、28日に一日で上に抜けることに計画変更することにした
城峰で2週間前にデポした装備、食料等を無事回収
ただ、2週間前には膝丈だった積雪が太ももや股丈まで増えており、嫌な予感がした
1泊2日分の食料と燃料、縄2本、尖ったトンカチ各2本、まわし、わっか、くさび、ばね仕掛けの歯車多数など
モビィ・ディックを生け捕りにするのに必要な金具類を持って再び出発
上空は完璧な青空。森林限界を超え、砂払いに近くなると、富士山と間ノ岳が流麗な姿を見せ始めた
うーん、気持ちいい
と、こ、ろ、が、、、ボーコン沢の頭を過ぎると、モビィ・ディックが登場
な、なんだ、あれは。ネット上で事前に調べた写真とは様子が違うぞ
まるで「婆さんの厚化粧」(失礼!)。いや、生クリームを載せすぎのデコレーションケーキ状態
八本歯のコル上から取り付きまでのトラバースは、確か、ルンゼや小尾根があるはずだが、
厚化粧のためヌメッとした真っ白な斜面が広がるばかり
どうも、雪がひどく多いらしい
モビィ・ディックの背筋を目でたどってみる
5尾根支稜からトラバースバンド、Cガリー側斜面、マッチ箱、上部城塞
ルート上で黒い岩が出てるのは、途中の「3mの垂壁」と上部城塞のみ。あとは真っ白
ずっとラッセルに苦しめられそうだ。
ここで作戦会議
29日の南岸低気圧に捕まるのを覚悟で、ラッセル地獄に突入する
という挑戦心は全くなく、結論はすぐ出た。「あきらめよう」
八本歯近くの斜面にバケツを掘り、ツエルトを張ってビバーク
夜中じゅう、強い西風が吹きまくり、山の涼しい空気を胸一杯吸いながら眠れた
翌日は日が上ってから起床
適当に荷物をまとめ、適当にザックをデポし、適当に頂上まで空身でお散歩
そのまま城峰のテントまで戻った。食料もたんまりあることだし、この日は泊まり
翌日下山。林道には15~20センチ。荒川出合までは下がツルツルで手こずった
でも奈良田温泉は年末ということであいにくの休み
車で1時間ぐらい離れた南部町の「なんぶの湯」で温々して名古屋に戻った
(下山後、風邪が悪化。4日間寝たきり状態になり、正月休みをフイにしました
休日診療所に医師によると、何種類もの風邪ウイルスにやられているとのこと
風邪の時は山に行っては行けないっつーことを、身をもって学びました。涙)
以上。年末のお散歩記録でした
2015.01.04
岩佐です。
中本さんと御在所に今シーズン初アイスに行ってきました。
スカイラインゲート05:45 ~ 08:00頃? αルンゼ取り付き ~ 11:45頃? 3ルンゼ終了 ~ 13:30 スカイラインゲート
お昼くらいまで軽~く遊んで帰りましょう、ということでのんびり歩きだす。昨日か一昨日雪が降ったようで、スカイラインゲートから結構な雪がある。踏み跡がしっかりあるので歩きやすいけれど、αルンゼ取り付き手前では踏み跡にふくらはぎ程度の新雪が載っておりズボズボ潜る。
αルンゼの結氷具合はまずまずで、交替で2ピッチ登って稜線に出た。ここからは藤内沢に下って3ルンゼに行くはずが、なぜか藤内沢手前の沢(前尾根北側?)に降りてしまったようで、急斜面を登り返す羽目に。尾根に上がってから藤内沢までの下りは腰までの雪。雪の滑り台よろしくシリセードで下ってから3ルンゼ目指して登り返すが、ここも雪が深くてどっと汗が出た。
3ルンゼは意外にも貸切。氷の発達具合は「登れるけれどイマイチ」の状態でした。ここも無理矢理2ピッチにして交替で登って本日のアイスクライミング終了。あとは裏道登山道をテクテク下って駐車場まで。下山途中に中又の氷をチェックしましたが、こちらはまだまだ登れそうにありません。
半日遊んだだけでしたが、1年ぶりのアイスは楽しかったです。私の安物カメラが寒さでやられてしまって使い物にならなかったので、写真はありません。