2016.01.08
ミヤザキです。
中崎尾根から槍ヶ岳に行く計画が暴風雪のため二転三転し、甲斐駒ヶ岳へのハイキングでお茶を濁してきました。
メンバーは森さんと、後輩でアドベンチャーランナーの若岡くんの3人。
【27日】戸台9:00-14:00長衛小屋テント場
【28日】長衛小屋7:00-12:00甲斐駒ヶ岳-14:00長衛小屋
【29日】長衛小屋7:00-11:00戸台
そもそも、「南極マラソン出場に向け、冬山で寒さを体感したい」という若岡の頼みを受けて企画したのが中崎尾根。
26、27日は北アルプスは暴風雪の予報で28日も風速20m超が確実な状況となったが、一度は敗退覚悟での決行を決定した。
しかし出発の朝に3人そろったところで、みんなテンションが上がらない。
「やっぱり敗退すると思いながらラッセルするより、確実にピークを踏むほうが楽しいのではないか」。
リーダーとしても冬山初心者に暴風の稜線は歩かせたくないことから、戸台からの甲斐駒ヶ岳と仙丈ヶ岳というプランに変更した。
戸台の駐車場はけっこうな車の数。しかし河原に雪はほとんどなく、ごつごつした石の上は歩きにくい。
甲斐駒ヶ岳は雪煙を挙げているが、河原はほとんど吹いてない。
ドーナツ(行動食)をパンパンに詰めた森さんの80リットルザックは見かけほど重くはない。
にぎわっている長衛小屋のテント場。凍ってない水場もあり、便利。
28日は甲斐駒だけ。
だらだら起きて、軽い荷物でさっさと登る。
強風の駒津峰を過ぎたコルのあたりに荷物をデポ。
山頂付近は風もたいしたことはなく、危険箇所もなく、アイゼンもピッケルもほとんど使わない。夏山か!?と思うほど楽な冬の3000m。
山頂標識も手書きのユルいやつがちょうどいい。
しかし下りでは途中から持病の左膝痛がもたげてきたので、ゆっくり降りる。
29日は3時起床で仙丈ヶ岳に登り、その日のうちに撤収する予定だったが、未明から突風が何度もテントをたたき、出発しずらい状況に。
さらに冬山テント生活に不慣れで、シュラフも夏用を二枚重ねにして寝ていた若岡が体調不良を訴えた。
ミヤザキは、膝が不安。
森さんは、そもそも去年の冬合宿で仙丈ヶ岳に登っている。
三者三様にモチベーションが低いことから、あっさりと中止下山を決定した。
下山後は、伊那市の「たけだ」でソースカツ丼食べつつ、店員のおばあちゃん2人の絶妙な接客に笑い転げて帰宅した。