愛知県名古屋市の山岳会・千種アルパインクラブではアルパインクライミングを中心とした様々な山岳活動を行っています

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2016.01.15

酒井です。
西穂高西尾根へ冬合宿に行ってきましたので報告します。

■メンバー:早戸、鵜飼、原田、森、酒井
計画では9.10日の二日で登り11日を予備日としていましたが、10日が荒れる予報であったため、テントで停滞&11日アタックの可能性も考慮し準備をしました。

原田車(原田、鵜飼、酒井)は前日23時過ぎに現地入りし仮眠、森車(森、早戸)は当日早朝入り。
森車が予定より遅れたこともあり、合流して全員揃ったのは9日6時30分でした。

ここで共同装備と食糧の割り当てが配られ、私はテントと5等分した食糧を担当。
しかし1/5にしては洗面器一杯分くらいある。でかい。
手渡された皆がぽかーんとするが、どんだけ食うつもりなの!?とは誰も言い出せず。

準備を終えたところで車を移動し、7時30分に林道へ入り合宿がスタートしました。

 

■一日目(1月9日)
7:30 新穂高 ~ 8:30 穂高平 ~ 12:00 1946のピーク ~ 14:30 2343のコル

一時間ほど林道を歩いて穂高平へ、そこから牧場のトレースを辿って西尾根に取り付き、急登をひたすら上がっていきます。
三連休の初日でしたが、既に先行PTがあったようで(後に判明する青い人達)トレースがついていました。

1946のピークで休憩していると原田さんが瀧根さんからのメールに気が付きます。
「ブリしゃぶと酒をたくさん用意してるから帰り休んでくといいよ」

ちょうど昼時で腹を空かせていた5人はあっと言う間にブリしゃぶに心を奪われ、翌日から荒れる予報の山行をいかに切り上げるかの言い訳探しの会議が。
そして前週に西穂に登った原田さんが山頂の写真を持っていたので、アリバイ工作もばっちり!
まあ、上手さんが写ってることを除けばですが…。

なんて話をしながらも、森さんの作るご飯も美味しいことを知ってるので、気を取り直して再出発。

1946のピークから2343のコルまでは緩やかになりますが、どうも隊列が延びてしまってしばしば後続を待つ形に。

この区間を終え、この日予定していた幕営地、第一岩峰手前の2343コルへ到着。(第一岩峰直下は先行PTが幕営)

まだ14時30分だったので、念入りに整地を行います。
雪庇を削り風防として、削った雪で地面を均しながらしっかり固めていきました。

そしてお楽しみのお酒に鍋料理。
全員が洗面器一杯分を持って上がった食材は、鍋5回転でもびくともしません。

食材を残したくないので皆がんばりますが(原田さんは潰れてさっさと寝た)、ようやく食材を半分消費したところで全員撃沈…。

翌日の予報をチェックしたところ、いくらか予報がよくなっていたため、そのまま翌日10日アタックが決まり21時就寝。
5人で寝るテントは暑いくらいでした。

 

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林道の入口へ向かう

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時折晴れ間が覗く

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眺望の無い尾根なのでたまに見えると嬉しい

 

■二日目(1月10日)
5:45 ベース出発 ~ 6:05 第一岩峰 ~ 第二岩峰 ~ 10:20 山頂 ~ 12:15 ベース帰還 ~ 14:00 下山開始 ~ 17:00 新穂高

3時起床。
引き続き鍋をやっつけます。しかしここでしっかり食べれたことで、この日しっかり動くことができました。(食べ切れませんでしたが…)

出発してすぐに第一岩峰に到着。
最初左巻きにルートをとりますが、短く表層雪崩が起きたことで一旦ストップ。
右巻きや直登も確認し検討しますが、ロープを出して左巻きと決定。

まず早戸さんが登りロープをフィックス、後続はタイブロックを掛けて登り、最後にうかぴーがフォローで。
少し時間を使いましたが、本日の核心部を無事にクリアしました。

この日は自分達が先頭だったのでここからは交代でラッセル。
まず最初に先頭に立ったのは原田さん。
やる気満々に見えましたが、程なくにこやかに最後尾へ下がっていくと、二度と先頭に立つことはありませんでした…。チーン。

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第一岩峰を越えて登っていく

2600m辺りで青い人達(ウェアやザックが青い3人組)が追いついてきて、彼らも交えて交代でラッセルラッセル。
元気一杯のうかぴーは青組にも混じってラッセルラッセル。
青組が休憩したので私がラッセルしていると、後方からずっとメンバーを見ていた早戸さんが上がってきてラッセル交代。
うずうずしていたのか異常に早い。前日のトレースのお返しをしたかったからとの弁だったが、単純に楽しいからやってるようにしか見えない。
変わって下がったうかぴーはつまらなさそうに歩いている。

うーむ、やはりラッセルは花形だのぅと思いつつも、とりあえず私は程々に。

第二岩峰に差し掛かってもそれほど風は強くなく、確保なしでも気持ちよく登れ、山頂直下のロープが張ってある最後の岩場を楽しく登り、西穂高岳登頂!
5人全員登りきることができました。

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時折西穂が姿を現すがまだ遠い

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ハイマツを踏みながら

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稜線を行く

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山頂直下のラストスパート①

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山頂直下のラストスパート②

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山頂直下のラストスパート③

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全員で記念撮影

 

寒いので写真を撮って即下山開始。
ルンゼを下って岩峰の南側を巻くルートをとることに。

ルンゼを下り初めてすぐのところが少し立っていて、森さんと原田さんは確保してクライムダウン。
お約束のように転ぶ原田さん。アイゼン滑落。チーン。

続いて森さん。「原田さんより重かった」(早戸談)チーン。

その後もふもふのルンゼを気持ちよく下りベースへ帰還。
休憩してから撤収し新穂高へ下山。

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ベースのテント

ひらゆの森で汗を流したら瀧根さんの家へ。お待ちかねのブリしゃぶです!
ビール、日本酒、ウイスキーとお酒も豊富で森さんが元気すぎる。

酔っぱらいながらも合宿の反省会。
瀧根さんに反省点聞いてもらいながらアドバイスをいただき、次回への教訓にしようと皆真剣に話を…していたのはやはり15分くらいで、次第にどうでもいいけどどうにも楽しい雑談に。

結局3時まで飲んでそのままリビングで雑魚寝。飲んで食べての最高の二日間でした。

参加された皆さん、お疲れさまでした。瀧根さん、ありがとうございました。

2016.01.15

酒井です。
能郷白山へ行ってきましたので報告します。

現地道の駅で待ち合わせをして能郷谷に着いたのが6:45、駐車場には既に車が4台。
準備をして出発します。

7:15 能郷谷ゲート ~ 8:15 登山口 ~ 12:00 前山 ~ 13:50 頂上 ~ 15:00 下山開始 ~ 18:00 登山口

ゲートから登山口(710m)は積雪なし。
登山口の渡渉では落ちられないので慎重にクリア。少し手こずり時間をとられましたが、まだこのあたり雪もうっすらで歩きは問題なし。

 

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登山口(710m)

尾根に出るまでが急登で、ここで高度をぐんぐん稼ぎ次第に雪深くなってきます。
この日は尾根に出てもさほど風もなく、気持ちのよい稜線歩きが楽しめました。

 

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尾根に向かっての急登

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山頂間近

山頂はさすがに少し風があったので、風除けを造ってお昼休憩。
食事をとってから来た道を戻り下山しました。

 
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山頂からの眺望 残念ながら晴れ間はなし

穏やかなお正月の一発目、冬合宿に向けてよい足馴らしができました。

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