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錫杖岳 2015.02.07

2015.02.11

1皮、岩佐(報告)で錫杖に行ってきました。

雪が多く弱層もあって、雪崩が怖いので予定していた中央稜の登攀は中止。代わりに、2ピッチだけではありますが、前衛壁でスリル満点の登攀をしてきました。

2:45槍見P ~ 4:30クリヤ谷岩小屋04:45 ~ 6:00頃 北沢フェース?基部着 ~ 謎のルート2ピッチ登攀10:00 ~ 10:45 3ルンゼ取り付き11:00 ~ 12:00 取り付き ~ 14:00頃槍見P

明るくなる前に中央稜の取り付きに到着するために、3時前に歩き始める。気温は槍見でー10℃とかなり低いけれど、風が無いので歩いていればそんなに気にならない寒さだ。木金と雪が降ったようだが、登山口からのトレースの上に載っている新雪は5~10センチ程度。意外に少ないなと思ったら、標高が上がるにつれて新雪の量がだんだん増えてきて、錫杖沢出合で20㎝くらいになった。それにしても今年は雪が多い。岩も倒木も雪でしっかり隠れていて、お蔭で歩き易くて2時間弱でクリヤ岩小屋に着いた。

わかんとストックをデポしたら、まずは前衛壁基部に向かう。思ったより早くクリヤ谷岩小屋に到着してしまったため、中央稜取り付きで寒い中じっと明るくなるまで待つなんてことにならないように、体が冷えない程度のかたつむりペースで時間調整しながら登って行く。前衛壁までの斜面は、新雪の下50㎝位の所に弱層があって気持ちが悪い。雪の量もトレースがないところは股から腰の積雪だし、こんな状態で北沢に入るのは危険ということで、中央稜~直上ルンゼは止めることにした。

さて中央稜が登れないとなるとどうしようかなと思いながら、ふと前衛壁を見上げると、目の前にちょっと面白そうなルート(?)がある。何というルートか分からないけれど登ってみましょう、ということになって、まずは1皮さんがリードで登る。下から見るとそんなに傾斜もきつくなく、ガバでスタンスも沢山あって登りやすいのではないかと思っていたら甘かった!登ってみると、ほぼ垂直。おまけにホールドは定光寺の岩のようにツルッとしていて、3レイヤーの手袋ではつかみにくい。それでも1皮さん、右側のクラックをうまく使いながら登って行く。途中10mほど登った所の右側の壁に、残置ハーケンが1本あった。このピッチは、できれば5番くらいのカムが欲しいところだが、持ってきているカムで一番大きいのは2番。それでもよく探すとエイリアンが使えるクラックがあり、なんとか支点は取れる。

白壁カンテの真下のルンゼが登ったところ

白壁カンテの真下のルンゼが登ったところ

 

1P目下部。悪いです。

1P目下部。

 

下から見ると緩そうだが、上からみると案外の傾斜

下から見ると緩そうだが、上からみると案外の傾斜

20mほど上がると左側のベルグラに移ってダブルアックスで登っていくが、春のように暖かい陽射しのせいで、元々雪がちょっと融けて固まっただけのような ナンチャテ・ベルグラは既にグサグサになっている。ビレイしている方も、ベルグラが今にも剥がれ落ちるのではないかとヒヤヒヤした。そんな悪い所を無事突破して木でビレイ点を作り、ピレイヤーもホッと一安心。

2ピッチ目は岩佐リード。そこそこ傾斜がある狭い凹角のグサグサ雪は、アックス・アイゼンの利き具合もいま一つ。氷と木登りも交えながら騙し騙し登る。15mほど登った所にある木で終了。

2P目。雪はグサグサ。

2P目。雪はグサグサ。

次のピッチは、右寄りに広い凹角を登るのだが、残念ながら適切なサイズのプロテクションがないためここで登攀はおしまい。2ピッチ目終了点からどっさり雪がついている中央稜が見え、こりゃ登れんわ!と納得して、1ピッチの懸垂下降で取り付きに下りた。

 

3ピッチ目も登れそうだが、懸垂できる木が見えないので、このあたりで下降

3ピッチ目も登れそうだが、懸垂できる木が見えないので、このあたりで下降

行動食を食べ終わっても時間はまだ早い。ならば3ルンゼでも登りますかと取り付きへ移動。しかし、2月初旬とは思えないこの異常な陽気で雪が緩んだのだろう。上からどんどん雪や氷が落ちてくる。結構大きい氷の塊も落ちてきて、こんなのが当たったら怪我をするので危ないってことで、登るのはさっさと諦めた。やはりルンゼのルートは朝イチで登り始めないといけません。 我々の後に1パーティーが3ルンゼを登りに来たが、彼らもやはり登攀を断念して下山して行った。

中央奥が中央稜。雪がすごいです。1ルンゼの氷は、いつもより幅広のような、、、

中央奥が中央稜。雪がすごいです。1ルンゼの氷は、いつもより幅広のような、、、

クリヤ岩小屋でデポしたわかんとストックを回収した後、時間も早いのでのんびり下山。温泉に入ってサッパリし、晩御飯はストイックにコンビニで温かいカップ麺とコロッケを食べて帰名。

転進した謎のルートは、たったの2ピッチではありましたが、岩・雪・ベルグラ・氷・木登りと、いろんな要素がある壁を登っていくのはとても面白く(1P目をリードした1皮さんは大変だったと思いますが(^_^;))、アルパインの楽しさを満喫することができました。またお天気が良くて景色は最高。とても気持ちの良い一日でした。

因みにこの謎のルートは、1皮さんによると北沢フェースの下部か、白壁カンテの下部か、或いは左方カンテの右ルンゼではないかということでした。夏ならばなんてことない所なんでしょうが、アイゼンに手袋ではなかなかしびれるルートでした。(^_^;) アルパインは楽し。

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