愛知県名古屋市の山岳会・千種アルパインクラブではアルパインクライミングを中心とした様々な山岳活動を行っています

愛知県名古屋市の山岳会 千種アルパインクラブ

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2017.04.27

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1皮です

笠ヶ岳の第三尾根に一人で行ってきました

グサグサ雪にシュルンドだらけでちょっと時期的に遅かったようですが

スリリングで楽しかったです

 

【24日】新穂高10:00~12:30四の沢出合~13:30稜線~14:30テン場

【25日】テン場3:45~6:30稜線~11:30新穂高

今年は残雪が多そうだから

穴毛谷はこの時期になっても雪崩が心配かもと思って足を踏み入れたが

デブリで埋め尽くされ、ガシガシに固まって春山状態

谷の側壁も黒々していて

抜戸南尾根に入った何年か前とあまり変わらない感じ

快晴で大汗をかきながら、四の沢出合に難なく着く

ピナクルが正面に見え、また行ってみたいなあと思わせる景色でんな

アイゼンを付け、出合からすぐの急なルンゼを登る

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上部に雪庇が見え、この暑さで崩壊しないように息を切らせて駆け上がる

もうすぐ稜線というところで、1つ目のシュルンドが出てきた

笹をつかんでハング状を越えるとまたシュルンド

落ちると四の沢出合まで行ってしまうので必死

越えてもすぐ次のシュルンド。こうしていくつも越えていった

途中、あまりに暑すぎるので

シュルンド内にしたたり落ちる雪解け水をプラティパスに受けがぶ飲みした

シュルンドは稜線上に多発しており

この時期に登るには、最初のルンゼから早めに右側の斜面を登った方がいいかも

シュルンドが減ったら、今度はグサグサがひどくなり

すねから膝まで埋まる

40~50度ぐらいの急傾斜だから、あまり気持ちの良いものではない

すると、上部の雪稜が見渡せる所に出た

その直前はリッジ

左側が切れ落ち、右側はかなり深くえぐれていそうなシュルンド

このグサグサ雪で行くのは危険性が高いので

翌朝の冷え込みを期待して、ちょっと時間は早いが手前のプラトーでテントを張った

 

 

翌日は2時半起き

雪は程良く硬くなっている

昨日やばそうに見えたリッジを難なく越え

日が出る前にと急斜面を駆け上がる

すると突然、目の前にまん丸い大穴が、、、

誰かが掘った雪洞かと思って右からよけて行くと

すぐ上にもまた大穴

直径4~5mはありそうで、まるでクレーターのよう

これが5つほどあった

もしかしたら、いま踏んでいる雪の下は

雪が溶けて大きな空洞が広がっているのかもと思えてきて

アックスを持つ手に自然に力が入った

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急斜面を越すと、緩い雪稜となり、稜線が見えた

巨大な雪庇が第一岩稜の付け根から二尾根まで続いている

三尾根付近はロール状に垂れ落ちていて登れないので

雪庇の下の急斜面を左にトラバース

雪庇が小さいところを越そうとしたが、アックスが雪庇の上にしっかり刺さらず断念

さらに左に行き、岩が出ているところの雪庇との隙間から行けないか探るが無理そう

結局、二尾根までトラバースして稜線に上がった

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頂上は何度も行っているのでパス

広サコ尾根から東北支稜に下りる予定だったが

降り口と思われるところが雪庇になっていて断念

錫杖を見ながらクリヤ谷を下りた

2017.04.01

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1皮です

 

西村さんと錫杖岳の北沢大滝~直上ルンゼに行ってきました

 

槍見3:15~6:20北沢大滝取り付き~9:10直上ルンゼ取り付き~11:40頂上12:10~14:10槍見

 

北沢大滝はノーロープでサクサクと通過

 

上部まで来るとふくらはぎがパンパンです

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中央稜に上がり、東尾根とぶつかったところからトラバース開始

 

烏帽子岩が目の前に見えます

 

中央稜上部の気持ちの良い場所

中央稜上部の気持ちの良い場所

右に直上ルンゼ、左に正面ルンゼ取り付きが見える

右に直上ルンゼ、左に正面ルンゼ取り付きが見える

 

 

30~40mほど行くと、グラスリンネと思われる右上ルンゼの下に着いた

 

ちょうど上下に数本の木が生えていて、セルフを取るのにうってつけ

 

そのすぐ左に、急なルンゼがあり、「これが直上ルンゼかも」と思った

 

でも急傾斜で、氷も心細いので、偵察を兼ねさらに左へ岩すそをトラバース

 

グラスリンネ(と思われるルンゼ)の下から70m程度で

 

少し幅広のルンゼがあった

 

以前登ったことのある正面ルンゼの手前20mぐらいの所だろう

 

たぶんこれが直上ルンゼだろうと話し合い、登り出す

 

直上ルンゼ1P目

直上ルンゼ1P目

直上ルンゼ2P目

直上ルンゼ2P目

頂上直下に出たら、東尾根方面からトレースが続いていた

頂上直下に出たら、東尾根方面からトレースが続いていた

 

 

1Pは緩い傾斜の雪壁

 

50m弱で、右手の薄い氷に短めのスクリュー2本をねじ込みビレー点を構築

 

日が当たっていてゆるゆるだがしょうがない

 

これでセカンドを向かい入れた

 

この頃になると、時々ドーンと雪崩る音が谷間に響き始めた

 

 

 

ルンゼはここから急傾斜に

 

2Pは、3mぐらいの垂直ベルグラに、3mぐらいの垂直グサグサ雪壁があるが

 

支点は柔らかい氷に突っ込んだ短いスクリュー1本だけ

 

50mいっぱいで、上部の灌木帯へ

 

しびれるピッチでした

 

 

 

3Pは快晴で緩んだ雪壁をだましだまし稜線まで25m

 

巨大なマトリョーシカが2体並んだような頂上のすぐ下についた

 

槍穂の風景をゆっくり楽しみ、北尾根へ

 

コルからの下りは、雪崩の跡があちこちに

 

どのデブリもフカフカで、雪崩ほやほやですわ

 

慎重に、素早く通過した

 

 

2015.05.21

ミヤザキです。

今年は雪解けが例年より1ヶ月くらい早いということで、そろそろ錫杖も登れるだろう…と、イボGと二人で「注文の多い料理店」に行ってきました。

果たして注文は多かったのか、少なかったのか。

2015-05-17 22.49.21

槍見駐車場6:30-9:00北沢取り付き9:30-14:00登攀終了-14:30取り付き15:00-16:30槍見駐車場

 

【注文1】5番のカム

二人ともカムは4番までしか持っていない。

なんとかなるだろうと思っていたが、技術担当から「5番が必要。オレも持ってないけど、6番でも代用できるし、貸すよ」との申し出が。

6番?デカいし、じゃまだなぁと思いつつ せっかくなのでありがたく借りていくことに。

 

【注文2】徒渉

敗退するとしたらここだろう、と思っていたポイントが、クリヤ谷の徒渉。

夏以降なら濡れずに渡れるが、雪解け期の水量はやはり足の踏み場をなくしていた。

徒渉ポイントを探すふりをして、さりげなくイボGに先頭を譲る。

結局いつものところから渡ることになるが、案の定、足を置いた倒木が大きく動いて、激流に転倒するイボG。

早くも濡れてしまったが、「滑って転ぶより、ゆっくりと転ぶほうが安全だよね」とポジティブシンキングを促す。

ミヤザキは片足だけ水流に突っ込んで、転ばずに渡った。

2015-05-17 16.02.12(写真は下山時)

 

【注文3】雪渓

雪渓があることは予想していたが、どれほどあるかはわからない。

錫杖沢出合に着くと、そこから北沢大滝まで長~い雪渓が繋がっていた。

いつもの林の中のコースは荒れてそうなので、雪渓を登ることにする。

しかし、ここで二人の明暗が分かれた。

その原因である雪山装備を比較してみる。

イボG:(熊本の)厳冬期にも対応するハンワグのブーツ、グリベル12本爪アイゼン、ペツルのサミテック

ミヤザキ:夏用のアディダスのトレッキングシューズ、マウンテンダックスの6本爪アイゼン、ミゾーのチコハンマー

2015-05-17 08.08.51

完璧な装備で、上部の急傾斜帯も、前爪を使ってサクサクと安全に登っていくイボG。

一方で、フラットフッティングを駆使し、ときにはステップを作りながら、6本爪軽アイゼンの限界に挑戦することになったミヤザキ。

「ピッケルだけでも交換しましょうか?」というイボGの申し出に「自分の持ってきた装備でなんとかしてこそ登山」と強がってみたものの、結局20分近くイボGを待たせてしまうことになった。

軽量化よりも安全性を重視することで結局は行動時間の短縮になるということが、よーくわかりました。

2015-05-17 08.43.28(取り付きで待ちくたびれるイボG)

 

【注文4】ANP(オール・ナチュラル・プロテクション)

ようやく登攀開始。ここで決めなくてはならないのが、核心の3ピッチ目をどちらがやるか。

最近は一宮の魚なんとかというジムに夫婦で通い詰め、ゴールデンウィークに小川山でもクラックを登ってきているイボG。

一方、クラックどころか外岩どころかジムにもほとんど行けていないミヤザキ。

本チャンで5.9のハング超えのクラックは怖いし 残念だが今回は、やる気満々のイボGにリードを任せよう。

てことで

1ピッチ目、Ⅳ級フェース:イボG

階段状のフェースを見上げ、「これ、Ⅳ級ありますかねー」などと余裕の表情でテイクオフ。

が、岩が外傾していてガバがなく、ちょいちょい濡れているところもあって意外と苦戦。

「あ、残置があった」と躊躇なく残置ハーケンにヌンチャクをかけるイボGに「え?オールナチュプロで行かんの??」とミヤザキ。

「あ、そうですね」とあわててヌンチャクを外すイボG。後に「ナチュプロのナの字は一瞬頭をよぎったんですよ」と言い訳を聞くことに。ほんまか??

 

【注文5】枯れ木テラス

2ピッチ目、5.8:ミヤザキ

大テラスから左に少し下がり、大フレークからワイドクラック。簡単そうだが、せっかく持ってきたので6番のカムをきめておく。

ワイドから体を出すところで露出間もあって思い切りがいるが、技術的には楽勝。

そのまま左上して行くと枯れ木テラスがあるのだが、3ピッチ目の核心クラックは明らかに真上。

どうするかしばし迷った結果、枯れ木テラスまで登ってピッチを切る。

でもこの判断は間違い。枯れ木テラスからでは、クライムダウンとトラバースから3ピッチ目が始まることになり、核心ピッチなのにロープの流れが悪くなってしまいかねない。

てことで、フォローのイボGには枯れ木テラスまで登ってこずに、ワイドが終わったら直上してもらう。するとすぐ上に自然な終了点が。お地蔵テラス?

しかし枯れ木テラスってなんなんだ。紛らわしいもの作らないでほしい。と文句を言う二人。

 

3ピッチ目、5.9:イボG

太陽を浴びて、力強くテイクオフ。多めにカムを決めつつ、天井フィストからスタンスをうまく拾って登っていく。

5番のカムがあれば、ここは使いどころだったと思うが、6番では入らない。

最後はレイバックで狭いテラスに上がると、「いやー、ここはいいピッチでしたねー」とイボGはニヤリ。

フォローで登っても楽しいので、リードならなおさらだろう。(だが、譲ったことに後悔はない)

2015-05-17 11.28.20

 

4ピッチ目、5.8:ミヤザキ

出だしからワイドクラックに入るまでがちょっと悪い。しかも、ここに来て初めてクラックの中が濡れている。

ここも5番のカムが欲しいところだが、6番でもたしかにきまる。

高度感があって、絵になるピッチ。ハングに当たったところでちょっと怖いトラバースがあり、終始気の抜けない内容だった。

2015-05-17 12.49.20

5ピッチ目:5.7?:イボG

フィストとフィンガーのダブルクラックからフェース、草付き、スラブと快適に登って、ほぼ50mいっぱいで左方カンテとの合流点へ。

2015-05-17 13.13.46

 

左方カンテの最終ピッチを登るかどうか話し合ったが、イボGは左方カンテを登ったことのないので残しておくことになった。

クリフバーを食べながら、「これは実は自転車用の行動食として開発されたんですよ」とドヤ顔でうんちくを語るイボG。ほんまか??

そこから懸垂下降3ピッチで、取り付きへ。

雪渓は午後になって雪が緩んだため、わりと良い状態に。

とはいえ「自分の装備でなんちゃら~」という数時間前の台詞は忘れて、プライドなくピッケルとチコハンマーを交換してもらった。

ズリズリ滑ったり、かかとを蹴り込んだりしながら30分で錫杖沢出合まで。

帰りの徒渉はなんなくこなし、趣向を変えて栃尾温泉の露天風呂・荒神の湯(ぬるい)に浸かってまっすぐ帰宅した。

2015.05.18

随分遅くなりましたが、GWにしょうこ姉さんと奥穂南稜に行ってきましたので、報告します。

 

5/2 岳沢まで。

1日目は岳沢までなので、出発も遅かったけど、あかんだな駐車場での準備ものんびり。

駐車場を8:50のバスに乗り、上高地から明日行くトリコニーを眺め、モチベーションを上げていく。

岳沢についてテントを張った後、取り付きの偵察。

偵察中にふと振り返ると、ものすごい人!

まさか明日これだけ、いやこれ以上の人たちが奥穂南陵を登るのかと思うと、ぞっとする。

DSCN0009-1 あんまり印象的だったので、記録しておきました

人気ルートとは聞いていたが、ここまでだとは。

なんとなく面白くなくなってしまい、二人ともちょっとテンション下がり気味。

翌日は3:30に出発することにし、早くに就寝。

 

 

5/3 奥穂南陵~奥明神沢~岳沢

2:30起床3:30出発の予定だったが、3:45になってしまう。

周りもかなり騒がしく、急いで出発。

先行パーティーが1組いるようで、前日に確認した同じラインどりでヘッデンを付けて登っているのが見える。

どうやら私たちは2番手だったよう。

でも、かなり早いペースで登っているようで、2番手ながらルーファイ楽しみながら登っていくことができた。

DSCN0015 すでに後続がわんさか。

 

が、中間部のハイマツ帯で突破口を探しているうちに後続に追いつかれてしまった。

下山後に去年登った友人に聞いたら、去年はハイマツ帯の上にこんもり雪が乗っていたそうだが、今年は全く雪がなかった。

その先の岩稜帯で先行PTが詰まってしまい、そこからは後続がどんどん詰まってきて、もう団子状態。

先行PTの様子を見て、アイゼンでの岩登りに慣れていない私は、ここでロープを要求(>_<)

登ってしまえば、ロープなんてなくてもいいかなーなんて思えるけど、やっぱり初日の1本目は緊張する。

 

ちょびっと雪壁。

DSCN0020

トリコニー1個目は右から。

雪は全くなく、ダブルアックスもアイゼンまでも邪魔になってくる。ロープも要らなかった…。

DSCN0023 私のノミックが泣いている~、というしょうこ姉さん。これは夏の写真ですか??

 

トリコニー2個目基部に着いたのは8時前ぐらい。

先は岩のリッジのトラバースらしく、上部が狭い場所でロープを出しているということで、下で待っていてほしいという先行パーティ。

ようやく3人ぐらいがいられる場所で相当待たされ、もちろん後続も微妙な場所で待っていただきながら、のんびり朝ごはん。

いつもならそろそろ仕事してるね~、なんて、ときおり下界のことを思い出すのも、山にいる気分を盛り上げる。

やっとのことで上が空いたので登ってみると、待たされていたところよりも相当広かった…。

ロープを出している時間がもったいないので、ここはちょびっと頑張りました。ガバでした。

あとは岩峰沿いに雪の斜面あがったが、雪解けが相当進んでいて、岩のそばは穴だらけのグサグサ雪。

DSCN0030

やっぱりダブルアックスなんていらない!

 

さて、あとは雪稜。

ここで、ようやく先行パーティーを追い抜き、再び2番手に。朝1番のパーティーはもう吊尾根にいるようでした。

DSCN0031 こんな感じ。

IMG_4071 なんと酒井さんが私たちを撮ってくれていました!

 

そして、南陵の頭に到着。

今年は雪解けが早いせいで、残雪というよりは、岩のピッチ、雪のピッチがしっかりと分かれていて、なんとなく腑に落ちないモヤモヤ感が漂ってはいましたが、とりあえずは登攀終了。

荷物をデポして奥穂ピストン。

ここは東京かはたまた観光地か!というぐらい、人で溢れていて、山の気分が吹っ飛んでしまい、なんだか疲れてしまった。

 

さてさて、帰り道。

計画書では奥明神沢でしたが、あわよくば前穂高沢を下りられないかと思っていたのだけれど。

下降時に間違えやすいという前穂高沢の同定はできたけど、まだまだ雪に不慣れな私はどうにも安全に素早く下りる自信がなく、奥明神沢まで行くことに。

途中でなんとかトラバースができるんじゃないか、とか夏道の重太郎新道が通れるのじゃないか、とか色々寄り道をしたが、結局は紀美子平から前穂高岳にあがっていき、奥明神沢に合流。

ここまできたらもうついでに前穂高岳のピークを踏んで(徒歩2分ぐらい?)、奥明神沢で下山。

なんて、あっさりしているようですが、この奥穂から奥明神沢までの私はもう最悪で、悪態はつくわ、雪を食べるわ、非常食に手を付けるわで、ちょっと反省。

しょうこ姉さん、ゴメンね(:_;)

奥穂南陵は登るより下降が肝だ、ということがよくわかりました。

 

森さん・酒井さんパーティーや別の山岳会の友人とも合流し、森さんの仕込んできた料理とお二人が担いできたお酒のおもてなしを受け、久々の山飲み。

まだまだ下界のみの回数には及びませんね…。

 

5/4

あとは上高地まで下りるだけ。

上高地に着く頃には雨。

 

私は去年のGWに奥明神沢に行こうと計画していたのに、天候のせいで岳沢宴会だけだったので、今年はしっかりと去年の分も登ることができ、残雪期(?)アルパインもでき、満足のいくGWでした。

もっと上手に時間を使って、素早く行動することも可能なのだろうけど、まずはこうやって余裕を持った中で、しっかりと色々学んでいきたいです。

 

 

 

 

2015.05.12

1皮です

雨飾山に行ってきました

夏道を行く予定でしたが、誤って手前の尾根の南稜に入ってしまい

そのまま頂上まで行きました

 

6:15雨飾荘(長野県小谷村)-7:00林道終点-9:50頂上10:10-12:00雨飾荘

 

雨飾荘に着くと、その先は林道に残雪が多く通行止めになっている

登山口の雨飾高原キャンプ場まで3.5キロ。付いてないと思いながら歩き出した

キャンプ場の施設は半分ぐらい雪に埋もれている

踏み跡は時々見つかるが、すぐに見失い、地形図を手放せない

 

大海川の河原をしばらく行き、2つめぐらいの尾根に取り付く

傾斜が緩くなると、ややトラバース気味に進む

疎林を抜け、広大な斜面が見渡せるところから、すぐ右手の尾根を目指す

アイゼンを付け、最後は胸をつく急登。そのまま藪に突入する

「夏道なのに、藪があるのか、この山は」と思いながら登る

まもなく藪を抜け、高さ数十mはありそうなまん丸いピークを直登

肩で息をしながらピーク上に立つと、藪のやせ尾根の先に、頂上の双耳峰が見えた

右手の下の方に目をやると、夏道が通ってそうな尾根が見えた

「あれっ、道を間違えた」

今頃気づいた

 

やせ尾根の露岩にはアイゼンの傷が付いている

だれか登った人がいることが分かり

戻るのも面倒くさいので、そのまま行けるところまで行くことにする

 やせ尾根の登り下りを繰り返すが、右斜面に足を出すときは慎重にする

右側の側壁は100m以上の高さがありそうだから

やがて双耳峰の下に付いた

高さは50~60mぐらいだろうか

上部から芯の出た2本の古いフィックスロープが垂れている

下部は傾斜が緩く、中盤でややきつくなり

左の崩壊ルンゼを渡って、上部の岩が積み重なった部分に出るのが登れそうなルートだ

ハーネスもロープもヘルメットもないが、そのまま登ることにした

 

草付きにアイゼンの先を突き立てながら、マントルを返すムーブが続く

途中、しっかりはまった残置ハーケンが2本あった

岩の難しさは2~3級ぐらい

足を動かす時に、うっと息が止まりそうになるポイントは2カ所ぐらい

行くときはロープ持参をおすすめします

 

双耳峰の間のコルから、左手の岩を登り、ちょっとした藪を越すと頂上

そのころから時々小雨がぱらつきだした

眼下の高原上の夏道を経由し、駐車場まで下山

新緑の真ん中にある雨飾荘の露天風呂を堪能してから帰りました

南稜から見た頂上部分

南稜から見た頂上部分

頂上の岩。50~60mはありそう。中央のリッジを登る

頂上の岩。50~60mはありそう。中央のリッジを登る

岩の急な部分を越え、振り返る

岩の急な部分を越え、振り返る

着いてまもなく、小雨が降り出した

着いてまもなく、小雨が降り出した

帰り道から見た南稜全景。左の尾根から、がたがたの稜線を行く

帰り道から見た南稜全景。左の尾根から、がたがたの稜線を行く

木の回りが5メートルぐらいの穴となっており、この辺りがいかに雪が深いかが分かる

木の回りが5メートルぐらいの穴となっており、この辺りがいかに雪が深いかが分かる

大海川が蛇行した所で山桜が満開となっていた

大海川が蛇行した所で山桜が満開となっていた

2015.05.12

宮崎です。

「しんどくなくて、楽しい山がやりたいんですよね~」

という上手さんのリクエストに「同感です!」とポンと膝を打ち、コブ尾根からジャンダルムに登ってきました。

 

【4日】上高地14:30-岳沢小屋16:30

【5日】岳沢小屋5:30-8:00コブ-10:30コブ尾根の頭-10:40ジャンダルム-12:30天狗のコル-13:30岳沢小屋-15:00上高地

 

4日は雨の予報だったので、のんびり出発で岳沢小屋まで。ゴールデンウィーク中とはいえテントはさほど多くなく、夜も静かでした。

5日は4時起床の5時半歩き出し。いつもながら朝のグダグダ時間が長く、この日コブ尾根を登った6パーティーのうち、最後尾で出発。

2015-05-05 06.00.04

 

岳沢小屋の西側背後の谷を詰める。中央右の切れているところをさらに詰める。

2015-05-05 07.02.01

前半は硬くしまった雪渓登りを延々と。途中からダブルアックスにしたら楽だった。

ハイマツが露出したマイナーピークからの懸垂下降は約4m。

スノーボラード作る気満々だったが、支点は露出。クライムダウンできるレベルだった。

2015-05-05 08.16.49

 

コブに到着。どこからでも登れそう。

中央の草付き~凹角のラインがメインルートなのか、先行する5パーティーが取り付いており、1パーティーが順番待ち。

昼食休憩して待ったが、先行がなかなか進まないので、別のラインから上ることに。まずは中央に見える残雪までフリーで登る。

 

2015-05-05 09.00.44

 

ガバガバのハング帯を見つけたところでロープを出す。リード上手。

終了点からトラバースしたら、もう懸垂下降地点。クライミングは1ピッチで終了。

懸垂距離は約23m。50mロープ1本でちょうど良かった。

2015-05-05 10.03.19

雲が晴れて、気持ちよーいナイフリッジ。もっと雪が乗ってたり溶けてたりしたら、けっこう怖そうだが。

2015-05-05 10.44.54

 

コブ尾根の頭への最後の登り。吊り尾根をバックに登ってきたルートを見下ろせる。

最終的に4パーティー抜いて、わりといい時間にコブ尾根の頭に到着。

2015-05-05 10.57.14

 

コブ尾根の頭から、ジャンダルム山頂までは約5分。見た目より簡単。

 

核心はコブ尾根の頭から天狗のコルまでの縦走路。

稜線上は雪なし。ただし、ところどころ飛騨側を巻くところで雪が出てくるうえに、溶けて凍っている。

上手さんは「歯が減る~新品なのに~」とうめきながら、最後までアイゼンを外さなかった。

宮崎は、半分あたりまでアイゼンで降りて足が痛くなってきたので、「見下ろした感じ、もう雪出ないだろ~」と脱いだら、2、3カ所は雪あり。

しかも1カ所、天狗のコル間近の飛騨側には明らかにやばいところがあったので、岩をクライミングして上から巻いた。

判断はひとそれぞれだが、この黄金週間中の穂高での滑落事故はこういうルート状況が一因だったと、穂高岳山荘のブログに書いてあった。

 

ともかく、天狗のコルに着いたら安全地帯。白馬大雪渓以来2年ぶり2度目となる上手さんとのシリセード大会に興じ、30分くらいで岳沢小屋まで降りられた。

帰りは奈川温泉「富喜の湯」に入り、「福伝」でそばを食べて帰った。

しんどくなくて、楽しい山、お疲れ様でした。

2015.05.10

お疲れ様です。吉川です。

斉藤さんと4/25~26で鹿島槍 東尾根に行ってきました。
意外にも条件が良く、快適な登攀ができましたが、体力が落ちているのは否めませんでした。

以下、報告。
4/25
大谷原6:30→一ノ沢ノ頭9:30→二ノ沢ノ頭10:30→第一岩峰基部12:20
4/26
第一岩峰基部4:10→第二岩峰基部5:30→7:18北峰7:30→9:08冷池山荘9:30→12:00大谷原

4/25 晴れ
6:05に大谷原に着いた時には既に5台ほどの車が停まっており、曽我さんの車もその中にあった。鎌尾根パーティは既に出発されたようだ。
林道の分岐を左に進み、S字カーブを少し過ぎた黄色い看板のところに赤テープがあり、そこから尾根に上がった。

写真 2015-04-25 6 57 411

↑こんな看板

 

斜面に雪は無いが一応踏み跡じみたものがあって歩きやすい。稜線に近づくと雪が出てきた。心配していた藪はほとんど締まった雪に埋まっており、サクサクと歩くことができる。比較的新しいトレースがあるが、先行パーティがいるのか、それとも前日以前のものなのかどうかはわからない。一ノ沢の頭手前付近からはちょこちょこと藪が出てきたが、充分我慢できるレベル。

写真 2015-04-25 8 30 022

↑こんな感じ

 
二ノ沢の頭には幕営した跡があった。左側を見ると鎌尾根と思われる尾根上に2人組パーティが見えたため、斉藤さんが名前を呼んでみたが、さすがに気づかれなかったようだ。そういえば僕は千種のコールを知らない。
日差しが強く、気温もどんどん上がっているように感じたが、二ノ沢の頭から第一岩峰基部までの間もほとんど雪が緩むことはなかった。途中の長い雪面のトラバースは技術的には問題ないが、滑り始めたら止められるだろうか。吸い込まれるような高度感に少し緊張する。
幕営予定地の第一岩峰基部に到着した時点でまだ12時過ぎ。先に進むかどうか悩むが、この先にビバークポイントがあるかどうかもわからんし、もうヘトヘトだ。今日はこの辺で許してやろうということでテントを張ってゆっくりと過ごす。
この場所でも3張くらいは幕営できると思うが、今回は貸切。

写真 2015-04-25 12 51 46

↑ライチョウ

写真 2015-04-25 13 34 566

↑テント場

 
二ノ沢の頭には二張ほどテントがあるのが見えた。
明日は早く下山してやろうぜということで、2時起き4時発予定にしてワインとウイスキーとビールを飲んで18時に就寝。

風の音で目が覚めたが、まだ21時。昼間はほとんど無かった風が、夜になってどんどん強くなっていく。これはもう眠れないパターンだ。朝になるまで横になったまま耐える。なぜか頭の中ではさだまさしの「償い」が鬱々と流れ続けている。
許してくれ…

4/26 快晴
2時起床。風が強い。夜に朝食用のアルファ米を調理して凍らないように寝袋に入れておき、起きてすぐ食べるという吉川得意(?)の時短テクを実践したが、斉藤さんは冷たくて食べられないといって残していた。すみませんでした。
ちなみにこの方法なら起きて10分で朝食が終了する。皆様もお試しあれ。

起きた時は強かった風もほとんど無くなったので、ゆっくり撤収し、ヘッドランプをつけて第一岩峰の登攀を開始。
1ピッチ目 吉川
凹角のルンゼ状を登るわけだが、今回は雪が繋がっておらず、下部は岩が出ている。中間部は堅い雪。上部は草付。50m登って灌木でビレイ。明るくなってきた。
2ピッチ目 斉藤
ガレ場&ザレ場。落石注意。雪が出てきたところで終了。終了点はブッシュ。

写真 2015-04-25 12 52 391

↑第一岩峰 中央の凹角を登る

 
第二岩峰までは雪稜。トレースは南側の雪面をトラバースしていたが、怖かったので藪が出ている尾根に上がってみたら、その方が簡単だった。
第二岩峰基部も少しスペースがあり、ビバークできそうだ。
第二岩峰は1ピッチのみ。吉川リード。アックスが邪魔で仕方ない。「ジャマだコノヤロー」とか言いながら登ってたら、「大事なクォークにそんな事言ったらダメ」と斉藤さん。確かに一流の人間は道具を大切にするだろうが、僕は三流以下のクライマーなのでどうか見逃していただきたい。
例のCSのチムニーは中に入らず、外に出て思いきって登れば簡単。

写真 2015-04-26 5 42 141

↑第二岩峰

 
第二岩峰から北峰まではダラダラと雪稜を歩く。日差しが暑すぎる。
北峰山頂に着き、握手。あとは一般道を冷池山荘方面へ。

写真 2015-05-10 1 17 04

↑ラッスンゴレライ

 

南峰から先は夏道が出ている。冷池山荘から赤岩尾根へは少し嫌な雪のトラバースがあるが、雪は締まっており、トレースもあるので問題無し。赤岩尾根を少し下ると西沢方面にトレースが何本か伸びている。よく見ると西沢を下っている二人パーティも見える。30秒程考えて西沢へ突入。北国育ちの斉藤さんは滑るように降りていく。スキーとスケートの要領なんだとか。一方南国育ちの僕は滑るとすぐに転んでスピードが上がらない。山スキーはやらないのでスキーなんてできなくて良いと思ってたが、こんなところで差が出るとは。
グリセードができれば一瞬で降りられそうだ。(シリセードは濡れそうなのでここではやりたくない)
そんなこんなで午前中に下山完了。
林道の雪は昨日よりかなり融けていた。

帰りしな松川村のすずむし荘に行ったら「風呂の日(26日だから?)」で入浴料が半額の250円だった。色々とツキに恵まれた山行だった。

2015.04.26

岩佐です。

曽我さんとダメモトで鹿島槍鎌尾根に行きましたが、雪の状態が悪く装備も不十分だったため、翌日の下降のことを考えると引き返した方が安全との判断から、2,090mくらい登った所で敗退しました。

大谷原05:55~08:30頃?鎌尾根取り付き~11:00敗退決定~13:30大谷原

今回は1泊2日でのんびり登ろうという計画だったので、明るくなった6時少し前に大谷原を出発する。我々以外には4パーティーが大谷原を同じような時間に出発。行先は東尾根、天狗尾根、赤岩尾根、そして北俣本谷を登っていくパーティー(ダイレクト尾根?)とバラバラ。東尾根を登る計画の吉川パーティーに会えるかなと思っていたが、残念ながら会えずに出発。

林道にはまだ雪が残っており、2か所ほど雪崩になぎ倒された大木と雪で埋まっている箇所があったが難なく通過。4月に入って融雪が恐ろしいスピードで進んでいるため、西俣出合は右岸に渡れるか心配だったが、こちらも問題なく通過することができた。その後も、シュルンドを避けながら大した苦労もなく各堰堤を越えて鎌尾根取り付きに到着。(ただ、GWは雪解けが進んで厳しいかも。)尾根は雪がなく、ひょっとしたら登れないのではないかと思っていたが、見る限りそこそこ雪は残っておおり上までつながっているため、登ってみましょうということになった。

爺ヶ岳

爺ヶ岳

西俣出合

西俣出合

150425鹿島槍鎌尾根3

左側から右に上がっているのが鎌尾根。緩傾斜に見えるが、登ってみると結構傾斜が強い。

東尾根。所々雪面に亀裂が入っている。

東尾根。所々雪面に亀裂が入っている。

赤岩尾根取り付き。

赤岩尾根取り付き。

尾根の北俣側は雪がなくブッシュが出ているため、布引沢側に回り込んで適当な斜面から鎌尾根に上がった。そこそこ傾斜のある尾根は、強い日差しで雪はグサグサだ。雪面に蹴り込んでもアイゼンの利き具合はイマイチ。あちこちでシュルンドが口を開けており、これらを避けながら徐々に高度を稼いでいく。幸い心配していた藪漕ぎはないが、雪壁の傾斜が強くなるにつれグサグサざらめ雪で足元が崩れて不快。曽我さんが、この雪の状態で十分な装備なしでは下降はかなり厳しいことから敗退と判断され、高度計を見ると2,090m。晴天の下気持ちの良い運動ができましたね、と話しながらのんびり下山した。

手前は布引岳東尾根。奥は赤岩尾根。黒々としている。

手前は布引岳東尾根。奥は赤岩尾根。黒々としている。

大谷原に着くと、かわいらしい動物がお出迎え。

150425鹿島槍鎌尾根8大谷原に着くと、かわいらしい動物がお出迎え。

薬師の湯から鹿島槍と爺を見ると、雪の反射で山にはたっぷり雪がついているように見えるが、実際には雪は殆ど残っておらず、4月末とは思えないくらい尾根も斜面も黒々としていた。5年ほど前、5月の第2週に曽我さんと東尾根を登ったが、その時よりも雪の量はうんと少なく、5月下旬のような状態だった。鎌尾根は、来年4月上旬のもっと雪のある時に再度挑戦してみたい。

2015.04.21

 

1皮です

岩佐さんと前穂に行ってきました

東面の岩を登るつもりでしたが

ラッセルで足腰が崩壊したため

A沢を登ってきました

標高の低いところは雪が少なかったけど

標高2000m以上の壁には、意外に雪が張り付いてました

1:30坂巻温泉~5:00奥又白谷出合~11:00奥又尾根~14:40稜線~16:40岳沢小屋~19:10上高地~20:30坂巻温泉

 

真っ暗ななか坂巻温泉出発、睡眠ゼロで歩き出すのはつらいっす

ボーッとしながら、奥又白谷出合着。もう周囲は明るい

4月初めからの大雨で、林道沿いの森は雪が極度に少ない

松高ルンゼを直登し、奥又白池や東壁、北尾根に囲まれた雪の大地へ

堅い雪面の上に10~30センチの新雪。もー疲れたー

松高ルンゼ

松高ルンゼ

 

前穂高

前穂高

完璧な弱層があるけど、雪崩の危険性はあまり感じない

見上げた壁は白い。テラスにはてんこ盛りで、B沢、C沢を登るのは厳しそう

壁登りはさっさとあきらめ(粘り気がないのが我々の特長!)

1尾根か2尾根から頂上に行けないか偵察

どちらも尾根に上がるまでが急峻で、これも却下

奥又尾根からA沢でお茶を濁すことに計画変更

でもここからが、どラッセル

 

太ももから腰、腰から胸へ

4月にラッセル三昧とは!

必死になってA沢のコル到着

でも核心は稜線までの雪壁でした

傾斜60度ぐらいのぐさぐさ雪でシュルンドがあり

ロープなしで登ってしまったため

「ここで落ちたら、すごろくで言う『スタートに戻る』だな」と思いながら登りました

セカンドはロープを下ろして確保しました

稜線から、奥明神沢のコル(前穂側から3つめのコル)を経由して下山しました

奥又尾根から見た4峰正面壁。ハングが見えます

奥又尾根から見た4峰正面壁。ハングが見えます

最後の雪壁を登る。右が1尾根。右下がA沢。下の方に奥又尾根

最後の雪壁を登る。右が1尾根。右下がA沢。下の方に奥又尾根

稜線から見た明神岳。稜線は雪が少ない

稜線から見た明神岳。稜線は雪が少ない

2014.05.21

1皮です
岩佐さんとともに
中岳というマイナーな山の、西尾根というマイナーな雪稜を登ってきました
 
【10日】新穂高4:50~8:50滝谷出合9:00~10:00中岳西尾根取り付き~12:50ニセP1 13:40~16:40P3取り付きのテン場
【11日】P3 6:00~8:50中岳頂上9:20~10:00大喰岳~11:00槍平11:20~15:30新穂高
 
標高が3084mあるのに、誰も頂上で記念写真を撮らない中岳
槍から穂高へ、穂高から槍へ行く途中の峰でしかない中岳
ちゃんとした名前が付けられず、「真ん中の山」というかわいそうな名前の中岳・・・
しかしどうして、西尾根はなかなかにオモロイ尾根でした
 
明るくなってから新穂高を出発
白出出合まで、林道にも回りの斜面にもほとんど雪がない
「この分じゃ、西尾根にも雪は残ってないんじゃないか、、、」
心踊らないマイナー尾根に向かっているということもあり、
白出出合で、「行こか」「戻ろか」で40分ほど話し合う
「今シーズンの春山はこれが最後なので、無駄になっても行っておきましょう」
こんな岩佐さんの一言で、一応向かう事にした
そしたら、標高1800mぐらいから雪がどっと出てきて、
槍平から見た中岳西尾根は真っ白
槍平から標高差1100mあるはずだが、急な尾根には見えない
 
槍平から中岳西尾根へ
槍平から中岳西尾根に向かう
 
尾根の斜面には前日、前々日の新雪が数~10数センチ積もっている
雲ひとつない快晴。雪はどんどん緩み、2400mの森林限界を超すと
足を一歩踏み出すと斜面から「バスッ」という例の嫌な音
幸い雪崩れることはなかったが、2人が距離をあけて歩くようにした。
2600m付近で、40mぐらいの岩場が前を塞いだ
P1かなと思って、左のルンゼからブッシュのはえた急斜面を登った。
岩場の上に出ると、そこにあるはずのP2、P3がない
おかしいと思って登山体系のコピーを見ると
岩場はずっと上の2800mぐらいから出てくるらしい
今登った岩場はいったい何だったんだ?
ニセP1基部に向かう
ニセP1基部に向かう
ニセP1
ニセP1
 
ニセP1上部
ニセP1上部
 
でっかい雪庇を越える
でっかい雪庇を越える
2700mぐらいの尾根
2700mぐらいの尾根。真下に槍平が見える
 
上部に行くほど斜面は急になった
急なナイフリッジと、急斜面のクライムダウンを2度繰り返した後
P3と思われる岩場が突然現れた
P1、P2は雪の下だったらしい
時間は午後4時過ぎ。急斜面の堅雪を削り、テント1つ分の広さを確保
岩場にエイリアンで2カ所支点を作りロープを通して、
セルフを取ったまま寝ることにした
抜戸岳の尾根に沈む太陽がきれいだった
ナイフリッジとP2の夕暮れ
ナイフリッジとP2の夕暮れ
 
2日目。
零時過ぎから強風が吹き荒れ
テントごと飛ばされないように
何度も固定綱を締め直したり、アックスをさし直したりした
テントの山側に風が吹き込んで、谷に押し出されそうになるので
体をずっと斜面に押しつけて4時間我慢。寝不足のまま出発となった
P3は直登せず、左上するルンゼからリッジに出て、裏側に回り込む戦略
雪面が堅くてスタンディングアックスビレーができず
岩もボロボロで支点が全く取れない。朝イチから緊張した
リッジからは、雪の回廊に沿ってテントが3つぐらい張れそうな広いコルへ。
P3
P3。上部が悪い
 
核心の岩を臨む
核心の岩を臨む。右手の凍った凹角から上へ
 
凹角
この凹角では少しだけアイスがあった
 
岩場の上部
岩場の上部はぼろぼろです
 
風の強いリッジを行
風の強いリッジを行く
 
次が核心といわれる岩場
凹角沿いにアイスが張っているものの傾斜は緩く簡単そう
1カ所ハングを越え、ぴったり50mでリッジ上に出た
支点はなく、ぐらつくピナクルをアンカーにした
もう1ピッチロープを使い、あとは雪稜を20分ほど登ると頂上。
それまでの強風が嘘のように穏やかな頂上でした
頂上に向かう途中
頂上で写真を取り忘れたので、頂上に向かう途中の写真。左上のピークが山頂。
 
中岳からの下降点で、横尾本谷を滑るというスキーヤー・ボーダー3人組と会う
スキーを担いで、南岳の岩場を下るのは悪いだろうと、岩佐さんと話し合う
梯子2つを下りると、3人のトレースが不用意に雪庇の近くをずっと通っていたので
トレースに惑わさぬよう、可能な限り風上側の斜面を登り降りした
大喰岳をサクッと越え、飛騨乗越までの途中から飛騨沢に下りた
 
槍ヶ岳
目の前には、どーんと槍ヶ岳
 
印象的なダケカンバの巨木の辺りから暑さが厳しくなり、アイゼンの雪団子に気をつけた
白出出合付近でまたまた道に迷い、1時間ほどブッシュこぎを楽しんだほかは、順調に下りました
頂上に行けたのは2月の能郷白山以来。7連敗はなんとか免れました(^_^;)

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