愛知県名古屋市の山岳会・千種アルパインクラブではアルパインクライミングを中心とした様々な山岳活動を行っています

愛知県名古屋市の山岳会 千種アルパインクラブ

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2014.04.15

1皮です
4日前に敗退したコブ尾根に岩佐さんと行ってきました
天気、気温以外のコンディションはまるで冬!
トキントキンのナイフリッジや巨大な雪庇が次々出てきて
ドキドキワクワクのクライミングを楽しめましたが
ピーク約50m手前で時間切れ敗退となりました
 
坂巻温泉1:10~2:50上高地3:00~5:20岳沢小屋5:30~7:20マイナーピーク9:00~10:00コブ岩取り付き~14:30次のコル14:50~15:40敗退決定~18:40岳沢小屋19:00~20:50上高地21:00~22:50坂巻温泉
 
コブ沢の雪は4日前より柔らかく、登りやすくなっていた
前回の反省から、左側の小尾根側からマイナーピークの上に登る。なんだ簡単じゃん(^_^;)
ピーク上は、グサグサ雪の50度ぐらいの急斜面
70~80センチのバケツを掘って、雪を詰めた土のうを埋め、懸垂する
雪は氷状で固まりが悪く、土のうを埋めた場所にしばらく座って体温で固めた
トップの懸垂は、土のうの効きを確かめるため
セカンドがスタンディングアックスビレーで確保した上
スコップで雪庇を壊して下りる方向を確かめた
下りた場所は尖ったナイフリッジ。雪は安定していた
60度ぐらいの急斜面を登ってコブ岩取り付き。右側はずっと雪庇が続きます
ダイヤモンド前穂
ダイヤモンド前穂
 
スコップで雪庇を崩して懸垂する
スコップで雪庇を崩して懸垂する
 
マイナーピークを振り返る
マイナーピークを振り返る
 
グサグサの急斜面を登る
グサグサの急斜面を登る
 
コブ岩は全5ピッチ。どこでも登れそうだが、ライン取りで難しさが変わってくる
クラックが豊富で、カムが有効です
エイリアンを5つ持っていったが、ちょうど良かった
 
3ピッチ目出だし
3ピッチ目出だし
 
問題はコブ岩上のナイフリッジ
薄っぺらなやつが35mぐらい続き、最後は下ってる(笑い)
で、こんな時に失敗はやってくる
リッジ上に出る4ピッチ目で、ビレーに絶好のピナクルを行き過ぎてしまった
リッジ上は、スタンスを切るのが精一杯で、SABは無理
まあ落ちなきゃ大丈夫でしょ、ということで
緩い雪にアックスのピックを突き刺して支点(?)を作り
ボディビレーで済ました(セカンドの岩佐さん、ごめんなさい)
もう一つの問題は懸垂支点として使われているピナクル
もし雪の下だったら掘り出してでも探すしかないかと
あきらめ半分でリッジを下ると、ちゃんと頭が出てました
ナイフリッジの下り
ナイフリッジの下り。寿命が縮まりそう
 
敗退する谷から見たコブ岩のナイフリッジ
敗退する谷から見たコブ岩のナイフリッジ
 
20mの懸垂で下りた先もナイフの上
そこからも雪庇は続くため
リッジは避けて60~70度ありそうな急な斜面にルートを取った
雪がグサグサで足場が時々壊れるので肝を冷やした
ピークの50mぐらいの距離まで近づいたら
ピーク上の雪庇が高さ3~4mはありそうなことが判明
すでに午後4時目前、穴を空けて登ってる時間はなかった
残念だが、再び敗退を決めた
 
手前のコルまで戻り、コブ尾根南側の谷を下ることにした
だが3分の2ぐらい下り、のど元のように狭い小滝を過ぎたところで
そこから下は崖が200mぐらい続いているのが分かった。こりゃ大変
もうすぐ夕暮れ。登り返すような時間はない
焦った末、すぐ南側の小尾根を越えて偵察してみると
岳沢まで歩いて下りられそうなことが分かった
小滝を登り返し、小尾根を越えて谷までトラバース気味に下降
デブリだらけの谷を岳沢小屋まで下りた
(この谷はエスケープルートに使えます。雪が安定していれば、ですが)
正面はコブ岩
敗退を決め、谷を下る。途中から写真左の尾根を越えた。正面はコブ岩
 
上高地までは道に迷いながら、坂巻温泉までは居眠り歩行をしながら下りました
終わり

2014.04.11

穂高周辺を午後3時ごろに寒冷前線が通過すると予想して
それまでに2750m付近のマイナーピークを越えて、コブ岩基部に雪洞を掘って泊まる計画を立てた
でも、ぐさぐさ雪をまとったマイナーピークを越えるのに難儀しているうちに
予想より早く来た嵐につかまり敗退しました
 
坂巻温泉4:50~6:15上高地~8:00岳沢小屋8:30~マイナーピーク10:20敗退決定11:30~13:00岳沢小屋~15:00上高地~坂巻温泉16:00
 
坂巻温泉をチャリで出発。もう空が明るくなってる!
上高地までは一応除雪されているものの、雪が薄いアイスバーン状に残った場所が10ヵ所以上
特に下り坂、チャリは注意です
 
岳沢小屋までは、夏道をすぐに見失ってしまい
樹林帯や谷沿いのデブリを適当に越えて左岸台地状の斜面に乗った
雪は、朝の冷え込みでしまってて歩きやすい
岳沢小屋は屋根などが一部、雪上に出ているだけだった
コブ岩はすぐそこ
コブ岩はすぐそこ
 
 
まもなく陽があたり始め、雪の状態が悪くなる
コブ沢に入ると、コブ岩がすぐそこに見える
やけに近いじゃんと感じるが、日ごろの不摂生のせいかスピードは上がない
斜面はデブリと、アイスバーンが交互に出てきた
2626mのピークが後ろになると、奥穂の頂上が右手に見えた
マイナーピークのスノーキャップの下に1本の潅木があり、
セルフをとろうとしたら、あれっ、ハーネスがない、、、
付けるの忘れてました。やばいやばい
 
ハーネスを付け、気を取り直しあらためて出発
60度ぐらいの急斜面の柔らかい雪を20mぐらい登り、どこから越せばよいか見回していると
左足がズボッと股まではまった
ひっくり返るのは何とか我慢
体勢を起こそうとピッケルを刺したら、今度は右肩まではまった
ここの雪はグサグサです、、、
肩で息をしながら潅木までクライムダウン
マイナーピークの下
マイナーピークの下。ぐさぐさ雪
 
 
菓子パンで気を落ち着かせ
ちょっと見える岩の辺りから左手に乗り越せないかと思案していると
雪がちらつき始めた
振り返ると、さっきまでバッチリ見えていた上高地は灰色の雲の下
数分後には激しい吹雪になった
天気予報じゃもっと遅くに悪くなるはずだったやないか、気象庁め、と悪態をついても始まらない
視界は5メートルぐらいまで落ち、これじゃマイナーピークを越えられそうにありまへん
 
岳沢小屋から見上げるコブ尾根
岳沢小屋から見上げるコブ尾根。雪雲の中です
 
撤退することにして、潅木で2回懸垂
その後はバックステップで降りた
アイスルートのようにカチコチに凍りついたところが多く、気温が急激に下がっているように感じた
岳沢小屋から下るほど雪は柔らかくなり、上高地までにたぶん100回以上雪にはまりました
上高地から下は雨。ママチャリのブレーキがちゃんと効くか気を使いながら坂巻温泉まで降りました
 
これで5回連続の敗退となりました、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、。
1皮

2014.04.06

岩佐です。
 
明神岳南西稜から明神主峰を目指しましたが、南西稜取り付きを探すのに時間がかかったことと、時に腰まで沈む急登ラッセルで時間切れ。翌日は荒れ模様の天気ということもあり、2,300m位の所で敗退決定とし、翌日下山しました。
 
【メンバー】
岩佐、K手、吉川
 
【4/5】
坂巻温泉03:15~05:22上高地バスターミナル~08:20南西稜~15:00 2,300m地点・下降開始~17:00 2,230m地点幕営
 
【4/6】
テン場08:30~09:40南西稜取り付き~12:00坂巻温泉
 
山行直前まで天気が悪く、新穂高ロープウェイライブカメラでは前日もかなりの雪。1泊2日では厳しいことが予想されたが、取り敢えず現地に向かう。
 
高山で少し道に迷い、予定より1時間以上遅れて坂巻温泉出発。釜トンネルから上高地バスターミナルまでは、上高地オープンの準備のためか道路は除雪されており歩きやすいが、天気予報通りかなりの強風で先が思いやられる。
 
登山口から南西稜取り付きの7番看板まで夏道登山道を登るはずが、肝心の登山道が見つからずに迷いかなりの時間のロス。お蔭で明神南沢と思われる所に着いたのが8時20分。これではV峰台地すら辿りつけないのではないかとは思いながらも、取り敢えず南西稜を登り始める。しかし、急登のうえ新雪・クラスト・空洞の悪雪に悩まされてなかなか高度が稼げない。
すごい急斜面
写真では分かりにくいですが、すごい急斜面です。
 
岩稜帯でロープを出して1ピッチ+α登った時点で既に15時近く。稜線上のどこかで幕営し、せめて翌日V峰までは登りたいと思ったが、明日の天気予報を確認すると当初の予報よりも早く荒天となるとのことだったため断念。70mほど下った所で幕営する。
岩稜帯にて
岩稜帯にて。
 
奥穂から西穂への稜線は雪で真っ白
奥穂から西穂への稜線は雪で真っ白。
 
時折晴れてカッコいい六百山が見える
時折晴れてカッコいい六百山が見える。
 
翌日は6時少し前に起床。外は雪が降っている。霧と雪で視界は悪い。のんびり朝食を食べて、8時半に下山を開始した。登りは恐ろしく時間がかかったのに、下りは1時間ちょっとで取り付きに到着。あとはテクテクと歩いて坂巻温泉まで。それにしても、今シーズンは敗退ばかり。今回の山行も「良い体力トレーニング」で終わってしまいました。やはり山頂を踏めないのはつまらない。。。

2014.01.30

29日@御在所岳
ジッパーが壊れた
 
アプローチでいきなりバツーラのジッパーが壊れたなめちゃんはテンション↓(爆)
結局この壊れた状態で登ってました。
ちなみに朝が苦手なボクたちは快適御在所ロープウェイで高度を稼ぎます。
本谷登山道わきにある岩
本谷登山道わきにある岩。
右のワイドからはじめました。
 
なめたろう
なめたろう>1p目
 
クラックの中
クラックの中はコケコケで抜け口はブッシュが激しく、体力系でした。

沢をのぼりフェース
その後、沢をのぼりフェース
たろう>2p目
直上はどう考えても厳しいなぁ~と考えていると、「地ジャンしてガバ取って」とか「やっぱランジ」とか
ガヤ芸人の提案はスルーして、正統派な山岳会に所属するボクは正統派なムーブで抜けました。
そのごしばらくヤブ漕ぎ。
頂上直下の最後の岩壁
3p目>なめたろう
頂上直下の最後の岩壁
それを登ったなめちゃん。
 
わたしくの目線からみるとこんな感じ
わたしくの目線からみるとこんな感じ・・・
チムニー~クラックが厳しくテンション。
背負っていたパックを引き上げてもらいました。
 
クラック
凍った草付きにキャンパ気味に登ったり、泥まみれになりながら、チムニーをずり上がったり、
楽しく満喫できたのもこの男のおかげでした。
 
ロープウェイの乗客を楽しませた
ロープウェイの乗客を楽しませたのは言うまでもありません。
 
最後の抜け
最後の抜け。
もうドロドロ。それを楽しんでいたなめちゃん。
じっさい泥が目にがっつり入ったときは超ブルーだったわ!
 
御在所サンセット
御在所サンセット
ロープウェイの営業は終了のため、裏道をあるいて下山。
 
裏道から見た
裏道から見た名前忘れたけど、アノこおり。いい感じに凍っていました。
 
以下なめちゃんによるグレーディング
 
ロープウェイの直下の壁を3p程繋げて、せっかくなのでルート名もつけました。
 
「御在所ロープウェイ」
 
1p目、20m/M5のチムニー。チムニーに入る前が悪い。
2p目、20m/M4+の垂直のフェース。
ちょっと藪漕ぎしてからの、、、
3p目、40M/M7-のクラックから被ったモシャモシャから小ルーフ。
 
OLYMPUS DIGITAL CAMERA
すてきな岩場が
 
OLYMPUS DIGITAL CAMERA
ゴロゴロ
 
また行きましょう。
たろう

2009.05.10

期間 : 5月10日(前夜宴会付き)
メンバー : 曽我、岩佐、山田

大谷原(1:30)–第1岩峰取付(8:10)–第2岩峰取付(9:55)–
鹿島槍北峰(11:40)–大谷原(15:40)

春合宿の白馬主稜が今シーズンの雪山の締めと思っていたら、曽我さんから
ありがたいお誘いがありましたので、行ってきました。

標高1700m(GPSの表示データ)までは試練の藪こぎで、これが結構おもしろい。
先週の雨ですっかり雪が解けてしまったようだ。

雪がつながればこっちのものとも行かず、ところどころ悪い箇所を曽我師匠の絶妙なルート取りで
標高をあげていく。

ロープは第1岩峰と第2岩峰のそれぞれ最初の1ピッチだけ使用(曽我師匠リード)。
第1岩峰は潅木でセルフビレイを取り、50mの1ピッチ、ランニング1箇所(潅木)
浮石が多く慎重に登る。

第2岩峰も潅木でセルフビレイを取り、40mの1ピッチ、ランニング2箇所(ハーケン)
途中のチムニーを強引に登る。

シュルントに時々ずっぽりはまりながら、お昼ちょっと前に頂上到着。
下降路は北俣本谷に。急な箇所は後ろ向きに降りる。

3時間半あまりの藪こぎでやっと雪が出てきたときにはホッとしました。
今回は岩佐さんの宴会料理に始まり、雪山シーズンを締めくくる最高の
山行でした。

2009.05.07

《山行報告です》

5月5日に松尾・福田で中ア・宝剣岳中央ルンゼを登って来ました。
7時の始発ロープウェイに乗って楽々で千畳敷に着。宝剣の岩稜の着雪は思ったよりも少ない。
当初、中央稜を予定していたが、雪のある中央ルンゼに方向転換した。
ルートは5ピッチで中途半端な雪と氷で若干手を焼いた。
中間部のチムニーではカムにアブミをかけての人工を交えながら抜けた。
最終ピッチの終了点が宝剣の頂上というのが気持ちよい!12:30に登攀終了(取付8:40)した。
このあと、松尾が伊那山中間(山岳会名)の雪訓に合流するため、伊那前岳に向かい、福田は千畳敷のロープウェイ駅へと下山した。

2009.05.05

春合宿で白馬に行ってきましたので、以下報告します。

【山行期間】 2009年5月3日~4日

【メンバー】 山田(覚)、辻、勝野、岩佐(報告)

【行動記録】

5月3日: 定光寺(5/2 23:00)==猿倉(02:40, 03:15)–白馬尻下1520m付近、テント設営(04:20, 06:00)–白馬主稜–頂上直下雪壁取り付き(12:00, 13:10)–山頂(14:15, 14:25)–大雪渓–△(16:30)
5月4日: △(06:20)–双子尾根上(1800m付近?)(09:30)–双子尾根1930m地点(10:00)–双子尾根上(1800m付近?)、休憩、雪訓–△昼食、テント撤収(15:30, 17:30)–猿倉(18:15, 18:30)–定光寺(5/5 01:30)

DSCF8028
登ってきた稜線を振り返る。豆粒ほどの大きさの後続パーティーが見える。

DSCF8022
稜線上でちょっとひと息。

【報  告】

●5月3日 (晴れ)●

天気予報では合宿3日間のお天気はいまひとつだが、何とか白馬主稜だけでも登りたいという気持ちで2日23:00に定光寺を出発。多治見から高速で一気に豊科まで行き、そこから148号線で白馬へ。猿倉到着後、真っ暗な中をヘッドランプを点けて歩き出す。猿倉荘から林道に出るところで少し迷いながらも、林道が見つかるとテン場に適した所を探しながらのんびりと歩いて行く。沢を渡り北側に斜面をトラバースして少し登った所、白馬尻下1520m付近に手頃な場所を見つけてテントを設営し、06:00に白馬尻に向けて出発した。

お目当ての主稜は雪が少なく、薄茶色になってしまった雪の下から岩が露出して写真で見た主稜とは少しイメージが違ったが、待ちに待った白馬主稜をこれから登るんだと思うとワクワクする。上に行くにつれて雪壁やナイフリッジ、草付き土混じりの斜面と、変化に富んでとても面白い。欲を言えば、今回のようにしっかりと階段のようなトレースがついた5月初旬ではなく、まだあまり人が入っていない4月半ばくらいまでに登れば、更に面白かったのではないかと思う。

強い日差しに肌をジリジリ焼かれ汗をポタポタたらしながら登っていくと、頂上直下の雪壁取り付きに到着。我々の前に3パーティーおり、順番待ちのためにやむを得ず大休止を取る。のんびり昼寝などしながら時間を潰し、1時間10分後に我々の番がやって来た。ここで初めてロープを出すが、取り敢えず雪壁中間部の岩が露出している所まではノーロープで登ることにする。中間部では岩にあったクロモリの残置ハーケン2本でアンカーを作りセルフビレイを取り、山田さんがリードで登り始める。最初のランニングビレイはアンカーを取った岩の直ぐ右上にある岩に残置されていた軟鉄のハーケンで取る。その後、雪壁をやや右上を目指して登り、雪庇下でアックスを使って2つ目のランニングビレイを取り、さらに右にトラバースした所でスノーバーで3つ目のランニングを取る。最後は雪庇を乗っ越して頂上に無事到着した。

山田さんが登っている間、勝野さんから辻さんにアンカー補強のためにもう1本ハーケンを打つようにとの指示があり、辻さんは今回ハーケン打ちの初体験。そうこうしている内に山田さんからビレイ解除の合図があり、辻さん、岩佐の順でタイブロックを使って登り、最後に勝野さんが続く。下から見ていた時には分からなかったが、雪はグサグサで滑りやすく、ところによっては雪の下が凍っており、結構悪い所が数箇所あった。また辻さんが登り始めた時に1つ目のランニングビレイを取ってあった残置ハーケンが勢い良く抜けてしまった。またその後でアンカーのクロモリのハーケン(辻さんが打ったものではありません)も1本あっさりと抜けてしまい、ハーケンという物は引く方向によってかくも簡単に抜けてしまうものか!と驚くとともに、アンカーは最低でも2点から取るということがいかに重要であるかを実感した。

14:15に全員が山頂に到着し、ガッツリと握手を交わす。登攀具を片付けると文字通りの大雪渓を下り(この下りが結構長かった)、16:30に無事テン場に着いた。雪で直ぐにビールを冷やし、テントの中でまずは乾杯。辻さんに用意していただいたボリューム満点の夕食を食べながら、22時頃まで楽しく宴会をし、幸せな気分で床に就いた。

●5月4日(うす曇り)●

昨日白馬山荘で4日と5日の最新の天気予報を確認したところ、二日とも雨のち曇りということだったので、今日は杓子岳を止めて小日向山に登り、その後雪訓をすることになった。昨晩睡眠をたっぷり取ったので、疲れも無く気分爽快。お天気が心配だが、予定通り小日向山を目指して出発した。猿倉まで下るのは時間のロスということで、テン場から杓子尾根と長走沢を横切って南側にトラバースし、双子尾根上に出る。その後小日向山に行く筈が、双子尾根上をそのまま杓子岳に向かって登ってしまったので、1930mくらいの所で登るのを止めて引き返すことにした。中途半端な所で引き返すことにはなったものの、双子尾根に登る時の取り付きの確認が出来たので、これはこれで満足。楽しみは来年に取っておこう。

少し下った所で雪訓に丁度良い斜面を見つけたので、そこでひとまず休憩した後、勝野さんから自然物(木、笹、柴など)、スノーバー、ピッケルを使った支点作りとスタンディング・アックス・ビレイをみっちりと教わる。目からウロコの支点の作り方や、リードが滑落した時にただ制動確保するだけではなく、滑落している間にたるんでいるロープを出来る限り手繰り寄せて落下距離を短くする練習なども行なった。ロープを手繰り寄せる作業は、本来は滑落者を見ながら行なうべきなのだが、ついつい手元のロープに目が行ってしまい、なかなか難しい。折角こうした技術を教わりながらも、雪山のシーズンが終わってしまい、実践は来シーズンまでのお預けとなってしまったのが残念だが、夏山にも活かせるテクニックなども学ぶことが出来たので、今後活用していきたい。

14:30に訓練を終了しテントに戻ると、辻さんが調理して下さった豪華な昼食を食べ、明日のお天気もいまひとつということなのでテントを撤収して下山した。みそら野のエコーランドの湯で汗を流し(23時まで営業していますから、下山が遅くなった時にはお勧めです。料金は600円で露天風呂あり。)、途中伊那-伊那北間で事故のため1時間半の渋滞に巻き込まれながら、5日の1:30に定光寺に到着した。

お天気が心配で、結局2日間の山行となってしまいましたが、本命の白馬主稜にはちゃんと登ることが出来たし、翌日は雪訓で更に新しい知識を得ることが出来て、とても有意義な2日間となりました。CACに入会して一年。この一年は本当にあっと言う間でしたが、中身が濃く大変充実した年でした。来年度はスキルアップと体力アップに努め、徐々にレベルを上げながら色々な山に挑戦して行きたいと思いますので、先輩の皆様、そして同時期に入会した皆さん、どうぞ宜しくお願い致します。
今年一年がどんな年になるのか楽しみです。

2009.04.27

唐松岳不帰I峰・Ⅲ峰中止

4月25・26日とHリーダーと共に不帰に行く予定でしたが、
週末は2日とも雨の予報で、山行が中止になりました。
3月から計画する山行が、全て中止か敗退。
これも日頃の行いが悪いからかな?

仕方ないので25日は仕事して、
26日は久々にショッピング。
ボルダリング用にパンツを1本購入しました。

29日の焼岳山スキーとGWの白馬主稜は
絶対にお天気良くなって欲しいものです。

I佐

2009.04.22

4月8日、鹿島槍東尾根にひとりで行ってきました

大谷原01:40~04:20一の沢の頭04:40~07:00第二岩峰取り付き7:20~08:00第二岩峰上~09:00頂上09:20~12:10大谷原

満月に近い月夜のなか歩き出す
林道分かれ道を越えてすぐの緩斜面から東尾根に取り付く
一の沢の頭手前からナイフリッジ
リッジの南斜面はクラスト、北斜面は新雪ラッセル
変化があって楽しい

12831cf042313f727e047de72d3f980d[1]二の沢の頭を越えたところで日の出

気温はマイナス6度で暑くもなく寒くもなく
第一岩峰はただの雪壁、第二岩峰もロープなしで取り付く

ハーネスに結び付けたデイジーを3本
それぞれの先端にエイリアン1~2個とカラビナ装着
エイリアンや残置支点で自己確保しながら登るスタイル
下の確保支点を回収するために
ところどころでクライムダウンを要するので安定感はイマイチ

岩峰上部は簡単な雪壁、頂上までバテバテで休み休み歩く
北峰頂上はナイフリッジ状で薄っぺらだった
南峰とのコルから北股本谷に降りる
斜面は硬いところと雪団子になるところがあり、バックを多用、途中から尻制動
強い日差しに顔を焦がしながら大谷原に到着しました

4日に新雪が30センチほど降ったようで
トレースなしの山を楽しめました
今月下旬には雪が不安定になるでしょう
暖冬が続く昨今
後立方面は4月初旬が最適シーズンですね

1川

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