愛知県名古屋市の山岳会・千種アルパインクラブではアルパインクライミングを中心とした様々な山岳活動を行っています

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2019.08.06

台高マニアの1皮です

笠ヶ岳穴毛谷一ノ沢に一人で行ってきました
ほぼ東向きの谷で、早朝から強烈な日差しが後ろから当たりっぱなし
熱中症気味でもうろうとしながら登りました

槍見駐車場(1040m)3:40-4:45一の沢出合-6:00二俣6:20―最初の蓋のある滝の上8:50-9:40最後の巨大な蓋のある滝10:40―12:00クリヤノ頭12:30-15:40槍見

穴毛谷に入り、巨大堰堤の下を左岸から右岸に渡り
堰堤を乗越したところから入渓

1750mの二俣まで滝はない
左俣は広サコ尾根上まですぐそこに見える(標高差200m)
右俣は全く雰囲気が違って、左右が切り立ったゴルジュ
ハーネスを付け、右俣最初の滝に向かう

巨大な岩がチョックストーンになっている
まるで瓶の蓋(ふた)
穴毛谷は
間ノ沢
(http://chikusaalpineclub.com/blog/%E7%AC%A0%E3%82%B1%E5%B2%B3%E7%A9%B4%E6%AF%9B%E8%B0%B7%E9%96%93%E3%83%8E%E6%B2%A2%E3%80%8020150921%EF%BD%9E22)
といい
五ノ沢
(http://chikusaalpineclub.com/blog/%E7%AC%A0%E3%83%B6%E5%B2%B3%E7%A9%B4%E6%AF%9B%E8%B0%B7%E4%BA%94%E3%83%8E%E6%B2%A2%E3%80%8020170915)といい、蓋が閉まっている沢が多い

でもこの滝
よく観察すると、蓋の左側は水流がなく、なんとなく登れそうな雰囲気
とりあえず、シャワーを浴びながら蓋の下の空間へ
日当たりがいいので、水は温くて助かった

蓋の下から観察すると、ひさし部分が2mぐらいあり
右岸の壁はスタンスはあるもののヌルヌル
足が滑ったらかなり空を飛ぶのは確実なので
ちょっと迷った末に滝をまくことに変更
しかし、尾根にブッシュが密生していて
まくのもなかなかに厳しい
途中、会社から電話がかかってきて
あるトラブルの処理方法について30分ほど相談して時間をロス
随分登ったところで岩壁にぶち当たって進めなくなったため
丈夫そうな木から懸垂することに

でもかなりの高さで、蓋の下流側に下りてしまいそうな位置
できるだけ斜めに懸垂し、ロープの伸びもあって
60mロープで蓋の横にぎりぎり着地できた
二俣着から蓋に上がるまで2時間半ほどかかった

斜瀑を上り詰め
2つめの蓋が付いた滝
これは簡単に越えられた
さらにガラ場を登り続けると
丸っこくて巨大な蓋が付いた滝が行く手を阻んだ
右から行くか、それとも左か、どっちだろう
蓋の上までは左側の方が簡単そう
でも蓋の上は急なスラブになっており
手がかりがなくてツルッと行くと、空を飛ぶ羽目になる

ここも迷った末、手がかりが多そうな右のクラックから行くことに
しかし小さなチョックストーンがハング状になっていて難儀
数カ所、エイリアンで自己確保しながら
蓋に一つだけあった浅いポケットに体重を預け
最後は気合いの一歩で蓋の上に立った

そこからはツメ
キスゲが咲き乱れる草原の中を登って行く
正面の岩壁を左から抜けようとすると藪こぎに突入
左上に左上にと登り続け
クリヤノ頭(2440m)すぐ東側のコルに出た
クリヤノ頭は岩に囲まれているように見えるが
北から回り込めば歩いて上がれた
てっぺんには、石が積んであり
人が登ってくることもあるのだろう

二尾根、三尾根のピークの向こうに
笠の頂上がとんがって見える
日本離れした風景だね、ここは
頂上でもっとまったりしたかったが
ここも暑いので渋々引き上げることに
頂上は割愛して、灼熱のクリヤ谷を下山した

2019.05.26

お疲れ様です。吉川gです。

本日、2019年度の千種アルパインクラブ(CAC)の総会が開催されました。

CACでは年に一回、この時期に総会を開催し、今後の運営方針等について話し合います。

今回も昼から始まり、夕方まで本音の話し合いが行われました。
とは言っても時には笑いもおき、和気藹々とした雰囲気もありつつ、無事終了することができました。

参加された方、お疲れ様でした。そしてありがとうございました。

今期も「より高く」「より厳しく」「より楽しく」をモットーに、安全登山で頑張りましょう。
よろしくお願いします。

明日は平日ですよ!飲みすぎないで帰りましょう。

2019.02.14

山域:北アルプス、唐沢岳
メンバー:早戸、会員外1名

早戸です。

今年はどこも(錫杖、米子など)氷の発達が悪いという情報から壁はやめて以前から友人と気になっていた尾根へ行くことにした。

唐沢岳東尾根。音だけ聞くと涸沢岳西尾根の間違いかと思われる(実際言われた)が唐沢幕岩のある唐沢岳のほうだ。

年末に七倉へ行った時に中々見映えのする尾根であったことと、地形図を見ると上部はコブが連続し、1900m付近には岩壁の表記があり、登山大系でも立派な岩壁があるとの記述から面白そうだし見に行ってみるかと出掛けた。

七倉ダムから尾根に取り付く。しばらくは巡視路があり歩きやすいがそれが無くなると藪こぎが始まった。
シャクナゲの群生だ。花が一斉に開けばさそがし綺麗だろうが漕ぐにあたっては非常に邪魔だ。

それでも私と友人にしてはそんなに悪態をつかず冷静に対処していく。この手のものは好きではないが慣れたものだ。
藪ハングを豪快に藪レイバックでパワフルに突破する場面もあった。

1900m付近まで来るといよいよ核心の岩場が見えてきた。が、期待していたものとは大きく違う小さな岩場。とてもここまでギアを担いで来て登ろうとは思えなかった。

コブ部分はただ大きくアップダウンがあったのみ。
全体を通してだが表面がハードにパックされたモナカ雪でここらへんでかなり心が折れかけた。

結局、ジャンクションピークまで終始悪雪と藪に揉まれ、ようやっと唐沢岳へ到達。景色も良く報われた思いだった。無雪期でさえ訪れるひとの少ない場所と思うが2月の唐沢岳登頂者数は剱岳とさして変わらんのじゃないだろうか。

往路はとてもじゃないけど辿りたくないので西尾根から唐沢を下降した。
唐沢幕岩も今年は全くといっていいほど氷が発達していなかった。

クライミング的な要素は全くない登山でしたが気になるところに行ってみてそれが見られたし中々行けないピークまで行けたということだけで満足できました。

以上、写真はなし。

2017.02.14

1皮です

 

中ア北端の経ケ岳に、登山道のない木曽側から登れないかと地形図を物色

木曽谷と伊那谷を結ぶ国道361号の番所トンネルと権兵衛トンネルの間から、顕著な尾根が続いているのを見つけた

寒波襲来の日に行ってきました

P1030472_convert_20170214091409

国道361号の権兵衛トンネル西方駐車場6:30~11:30 2038m無名峰12:00~14:30駐車場

 

 

太字が歩いた尾根

太字が歩いた尾根

2万5千分の1地形図では林道がわずかしか描かれていないが

標高1600mぐらいまで新しい林道が来ている

周囲はカラマツの自然林(?)

スギより丸太価格が安いのに、刈り取るつもりなのか?!

おまけに、直径は20センチ程度と成長も芳しくないのに、、、

 

尾根には途中まで赤テープが点々と付けられていた

登山道を造ったら、登りやすい道になるかも

途中から雪が深くなり、膝~太もも

晴れ間が見えているが、黒い雲が東の空に足早に去って行く

P1030456_convert_20170214091320 P1030473_convert_20170214091522

権兵衛峠から来る尾根にぶつかったのは昼前

雪と風が強まってきたので、2038mの名もなき山で引き返すことにする

下りの途中で暴風雪となり、寒さに震えながら下りました

P1030476_convert_20170214091623

2016.07.24

お疲れ様です。吉川です。

憧れの西尾地尾根に行ってみました。

この山行の前日に行った瑞浪では、早戸さんに「バカじゃねーの?」という端的な言葉で一蹴されました。
曰く・ほぼ踏み跡はなく、ルートファインディングが大変。
  ・冬の初めでもあの状況なのに、夏に行くようなところではない。 とのこと。

確かにそれはもう凄まじいものでした。

メンバー:吉川(単独)

4:30に槍見の駐車場着。軽く朝食を食べ、すぐに出発した。
笠ヶ岳に向かう登山道をちょっと歩き、道が東に転じる広場辺り(標高1150m付近)から左側の尾根に取りついた。
この尾根は西尾地尾根ではなく、すぐにただの斜面になってしまうため、適当なところで北側の尾根(西尾地尾根)に上がらなければならない。
このあたりで踏み跡はすでに無いが、予想していたことなのでまだ頑張れる。

地形図から、尾根に上がるのは標高1500m付近がよかろう思っていたが、予想通りそれくらいで自然に尾根に上がることが出来た。
ここまで1時間半ほど。予想以上のペースに加え、読みが当たっていたことで気分良く尾根上に立ったのだが、そこからが本番だった。
尾根上がった
↑尾根に上がるとこんな感じ。

思った以上に細い尾根に容赦ない密度のシャクナゲの藪。人が通ることなど全く考えられていない仕上がり。
なんか貼ってる
↑一応、何かの目印があった。
休憩中

ほとんど説明することはないが、とりあえず激しい藪。時にはハングした藪を、藪クライミングで越えていく。シャクナゲの枝をデッド気味に掴み、藪マントリングや、藪振り子トラバースを繰り出す…
厄介なのは意外に岩場が出てくること。西尾地尾根のいやらしさは藪だけでなくこの岩場にもあるだろう。ロープは持ってきているがあくまでも懸垂用。岩場が出てくる度に巻き道を探し、どうしようもないところのみ岩を登る。

当然尾根に上がってからペースは急激にダウン。1時間頑張って標高を100mちょっと上げるという感じ。
隣の尾根の壁
↑標高1800か1900m位の地点から見えた隣の尾根のすごい壁。

今回は下山にも時間がかかるだろうと思い、撤退のリミットを11時と早めに設定していたが、1958mピークに着いた時点で時計を見ると10時。
歩き始めて5時間以上。11時までに登頂できないことは明らかだ。というか、かなり前から分かっていた。下界のことに思いを馳せる。あーあもう終わったな。仲間がいれば、もうちょっと頑張れるかもしれないけど、やっぱり僕はソロはあんまり向いてないなあ。
敗退決定!
↑やーめた。

登っている時点で同ルート下降はありえないと思っていたため、下山は一旦南の笹薮斜面を少し下り、尾根に沿って東に進むことにした。これが本当にジャングルのような藪。景色も見えないし地形も判然としないため、コンパスと地形図を頼りにスタート地点を目指す。

普段履かない靴を履いてきたせいか、まさかの靴擦れ。さらにハチかなんかの集団に襲われ、いきなり数か所刺される始末。痛い痛い!ゴメンゴメン!と言いながら斜面を駆け下ると、見事にスタート地点に到着した。

服も身体も日帰りとは思えないほどボロボロになって下山した。

実際もっと頑張ってもいいくらいの時間でしたが、心が折れました。。。
あと、高山から新穂に向かう途中、いつものサークルKとデイリーヤマザキの間にローソンが出来ていました。

2015.10.15

明神池から天狗池まで、穂高主稜線の東側にある六つの池を縦につないで歩くことを岩佐さんと計画しましたが、二日目は悪天になり、北穂池と天狗池には行けませんでした

 

【10日】中ノ湯2:40-5:10明神池5:20-7:20ひょうたん池7:40-11:30奥又白池12:10-14:20涸沢池-涸沢

【11日】涸沢5:40-9:20上高地

 

中ノ湯に車を止め、明神まで黙々と歩く

「いつも、歩いて上高地にはもう2度と行かないぞと思っているんだけどね」と岩佐さん

にこにこ笑って言うのは、ホントは歩いて行くのが好きだからだろう

あまり冷え込んでおらず、寒くない

南の前線から暖かい空気が入り込んでいるからかも。もはや天候悪化の予感

 

明神池は穂高神社の境内にあるらしく、柵に囲われていて外からは見えない

柵の手前から、池を拝んだことにする

明神を出ると、正面の東の空に、薄っぺらな月が上がっていた

よく見ると、高い位置に明けの明星。月の横にもう一つ明るい星が見える

自宅に帰ってから調べたら木星だった。木星って、こんなに大きく見えるんだ!

月と金星、木星のランデブー

月と金星、木星のランデブー

 

きれいな天体ショーを見ながら、養魚場の木道を渡って下宮川谷へ

一般登山道なみの目印と、しっかりした踏み跡があり驚いた

藪こぎはなく、ただ足を前に運ぶだけで標高2300mのひょうたん池まで着いた

コルでは「あれっ、水がある」と岩佐さんが素っ頓狂な声を上げた

夏以降は干上がると聞いていたらしいが、満々と水をたたえるひょうたん池

とてもじゃないが、飲めそうではないけれど、、、

満々と水をたたえたひょうたん池

満々と水をたたえたひょうたん池

 

ここでハーネス等を装着。菓子パンでエネルギーを充電

コルから50mぐらい上がり、尾根がやや幅広になったところから右斜面のトラバースに入る

コルから明神東稜の尾根へ。左上は三本槍。

コルから明神東稜の尾根へ。左上は三本槍。

すぐに急斜面の藪こぎ

灌木を手がかりに、横に横にと渡っていくが

足が滑ると下又白谷に真っ逆さまなので怖い怖い

 

100mぐらい進んだところで、「ここで滑ったらやばい」ということになり

ロープを結んでスタカットで進む

落ちたらヤバい悪い草付

落ちたらヤバい悪い草付

2P80mほど行き、30m2回の懸垂。

カールボーデンのまだましな斜面に着いた

そこから滑りやすい枯れた草付きと、一歩歩くと岩崩れを起こすモレーン

足場悪すぎです

下又白池側の斜面の藪に突入

下又白池側の斜面の藪に突入

急斜面で落ちそう。右上に茶臼のコルが見える

急斜面で落ちそう。右上に茶臼のコルが見える

適当なところで懸垂を2回

適当なところで懸垂を2回

茶臼のコルへの登りの途中、ひょうたん池から下りた急斜面を振り返る

茶臼のコルへの登りの途中、ひょうたん池から下りた急斜面を振り返る

 

やっとのことで着いたカールの底(2200m)には

遭難者のものと思われる赤いシュラフが放置してあった

茶臼のコルまではひと登り

登路に使ったルンゼの傾斜は急だが、側壁沿いに行けば岩は安定していた

やっと奥又白池(2500m)

テントを張っていたおっちゃんから

「わしも昔、奥又からひょうたん池に行ったことがあるが、今でも歩く人がおるんやな」と声をかけられた

北尾根を映し出す奥又白池

北尾根を映し出す奥又白池

 

すでに曇り空になってきた。明日は悪天っぽいので作戦会議

中畠新道から帰るか、予定通り北穂池まで行って泊まるか-。

さんざん迷ったが、

もう2度とこのルートを通ることはないし、明日は北と南の前線が押し合って、もしかしたら晴れるかも、ということで、とりあえず涸沢まで行くことに。

5・6のコル(2700m?)を越えて、雪渓の雪解け水がたまった涸沢池に到着

雪渓のたまり水、涸沢池

雪渓のたまり水、涸沢池

 

北穂池に行く時間はまだあったが、またまた作戦会議

明日の朝、池のほとりで雪に降られると下りてくるのが大変になりそう

ということで、涸沢にテントを張ることにした

紅葉シーズンということでテント100張ほどで賑わっていた

でもテンバ代1人1000円は高すぎだわ

 

到着時は寒いぐらいだったが、日暮れ時から暖かい空気が入り、夜はぽかぽか

夜半から強い雨で、午前4時ごろから強風とともに寒気が入ってきて、また寒くなった

北と南の前線が押し合った結果、北の前線が勝ったらしい

翌11日、この強い雨と寒気では、標高を上げるのは危険と判断し下山を決めた

と言うわけで、北穂池と天狗池は行けず、穂高四湖巡りになってしまいました

2015.10.01

槍穂の日の出

槍穂の日の出

1皮です
皆さん、ごめんなさい。先に謝ります
岩佐さんと二ノ沢からあけぼの壁を登る予定でしたが
暗いうちに通ったので二ノ沢の出合を行きすぎ
三ノ沢までの間の急なルンゼ(たぶん間ノ沢)を登ってしまいました

【21日】鍋平2:30~12:40二尾根右支稜~16:30クリヤの頭北方稜線上のビバーク地
【22日】ビバーク地5:40~6:15笠ヶ岳頂上6:35~12:30槍見

登山ブームのためか、最近めちゃ混みの穂高周辺
この日も槍見の駐車場には止められず、鍋平まで駐車しにいくはめになり
21日は30分、22日は1時間余計に歩かされた
最近よく歩いている穴毛谷
堰堤を次々と越え、真っ暗なうちに遡行を開始する
「また間違えるとだめだから(※昨年7月の三ノ沢参照)明るくなるまでまとうよ」
という岩佐さんの忠告に耳を貸さず、そのまま突っ込む
「早く行った方が敗退の可能性が減るでしょ」と答えていたが
それがあだになるとは…

秋本番ということで沢の水は少なく
靴下を脱いで徒渉しなきゃあ行けない場所はなかった
薄明るくなるころ、左手に急なルンゼが見えてきた
「たぶんこれが二ノ沢だ」
「後ろに一ノ沢出合が見えるからそうだね」
こんな会話をしてルンゼに入る
そしたらすぐに両岸とも高さ40~50mありそうな壮大なゴルジュ
二ノ沢ってこんなに狭かったっけ?と心の中で思いながら最初の滝に到着
うーん、悪そう。荷物重いし
段々になった左岸から、泥々で砕石の載った岩のマントリングを経て滝上へ

しばらく行くと二つめの滝
これは右岸からしか登れそうにないが、うーん悪そう
カムが取れず、「ウッ」と息を止めて何とか上へ

陰鬱なゴルジュを登る

陰鬱なゴルジュを登る

 

一つ目の滝リード中。トラバースが悪い。

一つ目の滝リード中。トラバースが悪い。

 

1つめの滝を左岸から越す

1つめの滝を左岸から越す

 

2つ目の滝。

2つ目の滝。

 

2つめの滝。悪いっす

2つめの滝。悪いっす

3つめの滝。これを越えるだけで必至です

3つめの滝。これを越えるだけで必死です

いつまでたっても、あけぼの壁は出てこない いつまでたっても、あけぼの壁は出てこない

50mぐらいのピナクルがある二俣を右へ
まもなく3つめの滝
垂壁を登ってトラバースし、巨大チョックストーンを乗り越すが、悪い
息絶え絶えで滝上へ

そこまで何の疑問も持たず登ってきたが
ここまで来ると、右側の尾根がやけに低いぞ!
トラバースすれば歩いて上がれるぐらい
沢はさらに急になり、岩壁はどこにも見えないまま、ツメの草付きが見えてきた
「ルート間違えた~」と、後ろの岩佐さんに大声で伝えるが
「いや、その岩場だよ」と高さ10mぐらいのしょぼい岩を指さして
のんきな言葉を返される
ここはいったいどこ?このまま登り続けるべきか、下りるべきか

ここまで3つの滝とも、懸垂支点がどこに取れそうか確認しながら登ってきたが
2つめ以外は安全な支点が取れそうにないことが分かっていた
上に見える沢のツメの草付きは、一見したところあまり急傾斜ではなさそうだ
ルートを間違えたと分かった時点で下降するのがセオリーだが
そのまま登り続けることにした

そこからやぶ、藪、ヤブの3拍子
クマザサの急斜面では足が滑って、うつぶせに倒れることもしばしば
クマザサから手を離したらピナクルのある二俣辺りまで落ちていく傾斜なので必死です
2時間ぐらいの藪こぎで稜線(たぶん二尾根右支稜)の上に出た

こんなところを突き進む

こんなところを突き進む

急傾斜の藪でがんばる岩佐さん

急傾斜の藪でがんばる岩佐さん

右手の谷筋に巨大な岩場が見える
ああ、あっちがあけぼの壁だ(本当は四ノ沢第一岩稜)
まだ場所が把握できません
さらに藪こぎは続く
ザックに入っているキャメの5番やトライカムのオレンジは何の役にも立ちません
いい加減、全身が傷だらけになったころ、縦走路近くの稜線に出た
藪こぎを計6時間!
もう動くのは嫌だ!ということで、草原状のところでテントを張った

翌日は笠の頂上まで空身で往復し
槍見の駐車場まで下山
6時間の藪こぎをした跡では、鍋平まで1時間の車道歩きはらっくらくに感じました

雷鳥岩のお隣にある小さな岩をクライミング。

雷鳥岩のお隣にある小さな岩をクライミング。

影笠

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