愛知県名古屋市の山岳会・千種アルパインクラブではアルパインクライミングを中心とした様々な山岳活動を行っています

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2015.05.10

お疲れ様です。吉川です。

斉藤さんと4/25~26で鹿島槍 東尾根に行ってきました。
意外にも条件が良く、快適な登攀ができましたが、体力が落ちているのは否めませんでした。

以下、報告。
4/25
大谷原6:30→一ノ沢ノ頭9:30→二ノ沢ノ頭10:30→第一岩峰基部12:20
4/26
第一岩峰基部4:10→第二岩峰基部5:30→7:18北峰7:30→9:08冷池山荘9:30→12:00大谷原

4/25 晴れ
6:05に大谷原に着いた時には既に5台ほどの車が停まっており、曽我さんの車もその中にあった。鎌尾根パーティは既に出発されたようだ。
林道の分岐を左に進み、S字カーブを少し過ぎた黄色い看板のところに赤テープがあり、そこから尾根に上がった。

写真 2015-04-25 6 57 411

↑こんな看板

 

斜面に雪は無いが一応踏み跡じみたものがあって歩きやすい。稜線に近づくと雪が出てきた。心配していた藪はほとんど締まった雪に埋まっており、サクサクと歩くことができる。比較的新しいトレースがあるが、先行パーティがいるのか、それとも前日以前のものなのかどうかはわからない。一ノ沢の頭手前付近からはちょこちょこと藪が出てきたが、充分我慢できるレベル。

写真 2015-04-25 8 30 022

↑こんな感じ

 
二ノ沢の頭には幕営した跡があった。左側を見ると鎌尾根と思われる尾根上に2人組パーティが見えたため、斉藤さんが名前を呼んでみたが、さすがに気づかれなかったようだ。そういえば僕は千種のコールを知らない。
日差しが強く、気温もどんどん上がっているように感じたが、二ノ沢の頭から第一岩峰基部までの間もほとんど雪が緩むことはなかった。途中の長い雪面のトラバースは技術的には問題ないが、滑り始めたら止められるだろうか。吸い込まれるような高度感に少し緊張する。
幕営予定地の第一岩峰基部に到着した時点でまだ12時過ぎ。先に進むかどうか悩むが、この先にビバークポイントがあるかどうかもわからんし、もうヘトヘトだ。今日はこの辺で許してやろうということでテントを張ってゆっくりと過ごす。
この場所でも3張くらいは幕営できると思うが、今回は貸切。

写真 2015-04-25 12 51 46

↑ライチョウ

写真 2015-04-25 13 34 566

↑テント場

 
二ノ沢の頭には二張ほどテントがあるのが見えた。
明日は早く下山してやろうぜということで、2時起き4時発予定にしてワインとウイスキーとビールを飲んで18時に就寝。

風の音で目が覚めたが、まだ21時。昼間はほとんど無かった風が、夜になってどんどん強くなっていく。これはもう眠れないパターンだ。朝になるまで横になったまま耐える。なぜか頭の中ではさだまさしの「償い」が鬱々と流れ続けている。
許してくれ…

4/26 快晴
2時起床。風が強い。夜に朝食用のアルファ米を調理して凍らないように寝袋に入れておき、起きてすぐ食べるという吉川得意(?)の時短テクを実践したが、斉藤さんは冷たくて食べられないといって残していた。すみませんでした。
ちなみにこの方法なら起きて10分で朝食が終了する。皆様もお試しあれ。

起きた時は強かった風もほとんど無くなったので、ゆっくり撤収し、ヘッドランプをつけて第一岩峰の登攀を開始。
1ピッチ目 吉川
凹角のルンゼ状を登るわけだが、今回は雪が繋がっておらず、下部は岩が出ている。中間部は堅い雪。上部は草付。50m登って灌木でビレイ。明るくなってきた。
2ピッチ目 斉藤
ガレ場&ザレ場。落石注意。雪が出てきたところで終了。終了点はブッシュ。

写真 2015-04-25 12 52 391

↑第一岩峰 中央の凹角を登る

 
第二岩峰までは雪稜。トレースは南側の雪面をトラバースしていたが、怖かったので藪が出ている尾根に上がってみたら、その方が簡単だった。
第二岩峰基部も少しスペースがあり、ビバークできそうだ。
第二岩峰は1ピッチのみ。吉川リード。アックスが邪魔で仕方ない。「ジャマだコノヤロー」とか言いながら登ってたら、「大事なクォークにそんな事言ったらダメ」と斉藤さん。確かに一流の人間は道具を大切にするだろうが、僕は三流以下のクライマーなのでどうか見逃していただきたい。
例のCSのチムニーは中に入らず、外に出て思いきって登れば簡単。

写真 2015-04-26 5 42 141

↑第二岩峰

 
第二岩峰から北峰まではダラダラと雪稜を歩く。日差しが暑すぎる。
北峰山頂に着き、握手。あとは一般道を冷池山荘方面へ。

写真 2015-05-10 1 17 04

↑ラッスンゴレライ

 

南峰から先は夏道が出ている。冷池山荘から赤岩尾根へは少し嫌な雪のトラバースがあるが、雪は締まっており、トレースもあるので問題無し。赤岩尾根を少し下ると西沢方面にトレースが何本か伸びている。よく見ると西沢を下っている二人パーティも見える。30秒程考えて西沢へ突入。北国育ちの斉藤さんは滑るように降りていく。スキーとスケートの要領なんだとか。一方南国育ちの僕は滑るとすぐに転んでスピードが上がらない。山スキーはやらないのでスキーなんてできなくて良いと思ってたが、こんなところで差が出るとは。
グリセードができれば一瞬で降りられそうだ。(シリセードは濡れそうなのでここではやりたくない)
そんなこんなで午前中に下山完了。
林道の雪は昨日よりかなり融けていた。

帰りしな松川村のすずむし荘に行ったら「風呂の日(26日だから?)」で入浴料が半額の250円だった。色々とツキに恵まれた山行だった。

2015.04.26

岩佐です。

曽我さんとダメモトで鹿島槍鎌尾根に行きましたが、雪の状態が悪く装備も不十分だったため、翌日の下降のことを考えると引き返した方が安全との判断から、2,090mくらい登った所で敗退しました。

大谷原05:55~08:30頃?鎌尾根取り付き~11:00敗退決定~13:30大谷原

今回は1泊2日でのんびり登ろうという計画だったので、明るくなった6時少し前に大谷原を出発する。我々以外には4パーティーが大谷原を同じような時間に出発。行先は東尾根、天狗尾根、赤岩尾根、そして北俣本谷を登っていくパーティー(ダイレクト尾根?)とバラバラ。東尾根を登る計画の吉川パーティーに会えるかなと思っていたが、残念ながら会えずに出発。

林道にはまだ雪が残っており、2か所ほど雪崩になぎ倒された大木と雪で埋まっている箇所があったが難なく通過。4月に入って融雪が恐ろしいスピードで進んでいるため、西俣出合は右岸に渡れるか心配だったが、こちらも問題なく通過することができた。その後も、シュルンドを避けながら大した苦労もなく各堰堤を越えて鎌尾根取り付きに到着。(ただ、GWは雪解けが進んで厳しいかも。)尾根は雪がなく、ひょっとしたら登れないのではないかと思っていたが、見る限りそこそこ雪は残っておおり上までつながっているため、登ってみましょうということになった。

爺ヶ岳

爺ヶ岳

西俣出合

西俣出合

150425鹿島槍鎌尾根3

左側から右に上がっているのが鎌尾根。緩傾斜に見えるが、登ってみると結構傾斜が強い。

東尾根。所々雪面に亀裂が入っている。

東尾根。所々雪面に亀裂が入っている。

赤岩尾根取り付き。

赤岩尾根取り付き。

尾根の北俣側は雪がなくブッシュが出ているため、布引沢側に回り込んで適当な斜面から鎌尾根に上がった。そこそこ傾斜のある尾根は、強い日差しで雪はグサグサだ。雪面に蹴り込んでもアイゼンの利き具合はイマイチ。あちこちでシュルンドが口を開けており、これらを避けながら徐々に高度を稼いでいく。幸い心配していた藪漕ぎはないが、雪壁の傾斜が強くなるにつれグサグサざらめ雪で足元が崩れて不快。曽我さんが、この雪の状態で十分な装備なしでは下降はかなり厳しいことから敗退と判断され、高度計を見ると2,090m。晴天の下気持ちの良い運動ができましたね、と話しながらのんびり下山した。

手前は布引岳東尾根。奥は赤岩尾根。黒々としている。

手前は布引岳東尾根。奥は赤岩尾根。黒々としている。

大谷原に着くと、かわいらしい動物がお出迎え。

150425鹿島槍鎌尾根8大谷原に着くと、かわいらしい動物がお出迎え。

薬師の湯から鹿島槍と爺を見ると、雪の反射で山にはたっぷり雪がついているように見えるが、実際には雪は殆ど残っておらず、4月末とは思えないくらい尾根も斜面も黒々としていた。5年ほど前、5月の第2週に曽我さんと東尾根を登ったが、その時よりも雪の量はうんと少なく、5月下旬のような状態だった。鎌尾根は、来年4月上旬のもっと雪のある時に再度挑戦してみたい。

2015.04.21

 

1皮です

岩佐さんと前穂に行ってきました

東面の岩を登るつもりでしたが

ラッセルで足腰が崩壊したため

A沢を登ってきました

標高の低いところは雪が少なかったけど

標高2000m以上の壁には、意外に雪が張り付いてました

1:30坂巻温泉~5:00奥又白谷出合~11:00奥又尾根~14:40稜線~16:40岳沢小屋~19:10上高地~20:30坂巻温泉

 

真っ暗ななか坂巻温泉出発、睡眠ゼロで歩き出すのはつらいっす

ボーッとしながら、奥又白谷出合着。もう周囲は明るい

4月初めからの大雨で、林道沿いの森は雪が極度に少ない

松高ルンゼを直登し、奥又白池や東壁、北尾根に囲まれた雪の大地へ

堅い雪面の上に10~30センチの新雪。もー疲れたー

松高ルンゼ

松高ルンゼ

 

前穂高

前穂高

完璧な弱層があるけど、雪崩の危険性はあまり感じない

見上げた壁は白い。テラスにはてんこ盛りで、B沢、C沢を登るのは厳しそう

壁登りはさっさとあきらめ(粘り気がないのが我々の特長!)

1尾根か2尾根から頂上に行けないか偵察

どちらも尾根に上がるまでが急峻で、これも却下

奥又尾根からA沢でお茶を濁すことに計画変更

でもここからが、どラッセル

 

太ももから腰、腰から胸へ

4月にラッセル三昧とは!

必死になってA沢のコル到着

でも核心は稜線までの雪壁でした

傾斜60度ぐらいのぐさぐさ雪でシュルンドがあり

ロープなしで登ってしまったため

「ここで落ちたら、すごろくで言う『スタートに戻る』だな」と思いながら登りました

セカンドはロープを下ろして確保しました

稜線から、奥明神沢のコル(前穂側から3つめのコル)を経由して下山しました

奥又尾根から見た4峰正面壁。ハングが見えます

奥又尾根から見た4峰正面壁。ハングが見えます

最後の雪壁を登る。右が1尾根。右下がA沢。下の方に奥又尾根

最後の雪壁を登る。右が1尾根。右下がA沢。下の方に奥又尾根

稜線から見た明神岳。稜線は雪が少ない

稜線から見た明神岳。稜線は雪が少ない

2014.05.21

1皮です
岩佐さんとともに
中岳というマイナーな山の、西尾根というマイナーな雪稜を登ってきました
 
【10日】新穂高4:50~8:50滝谷出合9:00~10:00中岳西尾根取り付き~12:50ニセP1 13:40~16:40P3取り付きのテン場
【11日】P3 6:00~8:50中岳頂上9:20~10:00大喰岳~11:00槍平11:20~15:30新穂高
 
標高が3084mあるのに、誰も頂上で記念写真を撮らない中岳
槍から穂高へ、穂高から槍へ行く途中の峰でしかない中岳
ちゃんとした名前が付けられず、「真ん中の山」というかわいそうな名前の中岳・・・
しかしどうして、西尾根はなかなかにオモロイ尾根でした
 
明るくなってから新穂高を出発
白出出合まで、林道にも回りの斜面にもほとんど雪がない
「この分じゃ、西尾根にも雪は残ってないんじゃないか、、、」
心踊らないマイナー尾根に向かっているということもあり、
白出出合で、「行こか」「戻ろか」で40分ほど話し合う
「今シーズンの春山はこれが最後なので、無駄になっても行っておきましょう」
こんな岩佐さんの一言で、一応向かう事にした
そしたら、標高1800mぐらいから雪がどっと出てきて、
槍平から見た中岳西尾根は真っ白
槍平から標高差1100mあるはずだが、急な尾根には見えない
 
槍平から中岳西尾根へ
槍平から中岳西尾根に向かう
 
尾根の斜面には前日、前々日の新雪が数~10数センチ積もっている
雲ひとつない快晴。雪はどんどん緩み、2400mの森林限界を超すと
足を一歩踏み出すと斜面から「バスッ」という例の嫌な音
幸い雪崩れることはなかったが、2人が距離をあけて歩くようにした。
2600m付近で、40mぐらいの岩場が前を塞いだ
P1かなと思って、左のルンゼからブッシュのはえた急斜面を登った。
岩場の上に出ると、そこにあるはずのP2、P3がない
おかしいと思って登山体系のコピーを見ると
岩場はずっと上の2800mぐらいから出てくるらしい
今登った岩場はいったい何だったんだ?
ニセP1基部に向かう
ニセP1基部に向かう
ニセP1
ニセP1
 
ニセP1上部
ニセP1上部
 
でっかい雪庇を越える
でっかい雪庇を越える
2700mぐらいの尾根
2700mぐらいの尾根。真下に槍平が見える
 
上部に行くほど斜面は急になった
急なナイフリッジと、急斜面のクライムダウンを2度繰り返した後
P3と思われる岩場が突然現れた
P1、P2は雪の下だったらしい
時間は午後4時過ぎ。急斜面の堅雪を削り、テント1つ分の広さを確保
岩場にエイリアンで2カ所支点を作りロープを通して、
セルフを取ったまま寝ることにした
抜戸岳の尾根に沈む太陽がきれいだった
ナイフリッジとP2の夕暮れ
ナイフリッジとP2の夕暮れ
 
2日目。
零時過ぎから強風が吹き荒れ
テントごと飛ばされないように
何度も固定綱を締め直したり、アックスをさし直したりした
テントの山側に風が吹き込んで、谷に押し出されそうになるので
体をずっと斜面に押しつけて4時間我慢。寝不足のまま出発となった
P3は直登せず、左上するルンゼからリッジに出て、裏側に回り込む戦略
雪面が堅くてスタンディングアックスビレーができず
岩もボロボロで支点が全く取れない。朝イチから緊張した
リッジからは、雪の回廊に沿ってテントが3つぐらい張れそうな広いコルへ。
P3
P3。上部が悪い
 
核心の岩を臨む
核心の岩を臨む。右手の凍った凹角から上へ
 
凹角
この凹角では少しだけアイスがあった
 
岩場の上部
岩場の上部はぼろぼろです
 
風の強いリッジを行
風の強いリッジを行く
 
次が核心といわれる岩場
凹角沿いにアイスが張っているものの傾斜は緩く簡単そう
1カ所ハングを越え、ぴったり50mでリッジ上に出た
支点はなく、ぐらつくピナクルをアンカーにした
もう1ピッチロープを使い、あとは雪稜を20分ほど登ると頂上。
それまでの強風が嘘のように穏やかな頂上でした
頂上に向かう途中
頂上で写真を取り忘れたので、頂上に向かう途中の写真。左上のピークが山頂。
 
中岳からの下降点で、横尾本谷を滑るというスキーヤー・ボーダー3人組と会う
スキーを担いで、南岳の岩場を下るのは悪いだろうと、岩佐さんと話し合う
梯子2つを下りると、3人のトレースが不用意に雪庇の近くをずっと通っていたので
トレースに惑わさぬよう、可能な限り風上側の斜面を登り降りした
大喰岳をサクッと越え、飛騨乗越までの途中から飛騨沢に下りた
 
槍ヶ岳
目の前には、どーんと槍ヶ岳
 
印象的なダケカンバの巨木の辺りから暑さが厳しくなり、アイゼンの雪団子に気をつけた
白出出合付近でまたまた道に迷い、1時間ほどブッシュこぎを楽しんだほかは、順調に下りました
頂上に行けたのは2月の能郷白山以来。7連敗はなんとか免れました(^_^;)

2014.05.09

好天のGW、明るく楽しいメンバーで明神の頂に立つことができました。
皆様ありがとうございました。
 
吉川です。
西村さん、宮崎さん、早戸さん、僕の四人で明神東稜へ行きましたので報告いたします。写真は宮崎さんと早戸さんと僕が撮ったものです。
 
5/3。朝から飛騨地方で地震が繰り返し発生し、山の状況が危ぶまれる事態となったが、情報収集をし、メールや電話で相談した結果、とりあえず現地には行ってみようということになった。
 
5/4
5:30沢渡駐車場→タクシー→6:00上高地→9:00?ひょうたん池→13:00?明神主峰→15:00?岳沢
時間がかなり曖昧です。すみません…
 
早朝。沢渡の駐車場で東京から来られた西村さんと合流した僕たちが見たのはおびただしい数の観光客と登山者の車だった。
迷わず出発ということになり、タクシーに乗って上高地へ出発!いつも坂巻温泉等からテクシーなので、タクシーだとラクラクー♫
 
上高地にはたくさんの観光客。ゴーストタウンのようだった一ヶ月前とは全く雰囲気が異なる。雪はこの一ヶ月でかなり融けたらしく、小梨平は夏のオートキャンプ場のような盛況だ。
 
人数に対する酒量の割合を綿密に計算した結果、酒が足りぬということになり、
明神館の自販機でビールを買い足す。
そして、橋を渡り下宮川谷へ。
雪も出てきたが、トレースバンバンの道は階段状になっており、高速道路のように歩ける。スピードが上がるが、その分息も上がる。暑いし、夏の白馬の大雪渓を登るような気持ちだ。
 
宮川のコルを越え、雪渓の上をひょうたん池方面へ歩を進めるが、とにかく暑い。日焼け止めとサングラスは必須。
 
雪渓
 
雪渓2
あれれー?雪上とは思えないいでたちの人がいるけど錯覚かなあ?
 
ひょうたん池は雪に埋まっているのか、確認出来きないが、東稜に到着。
ここからはひたすら残雪の尾根を登る。
残雪の尾根
 
しばらく進むと、傾斜の強い雪と枯れ木と浮石のミックスとなった。いつの間にか足場も不安定になっている。これは実に不吉だ。待ってましたと言わんばかりに落石が僕の側頭部へ…一瞬の激しい衝撃の後、右手で側頭部にそっと触れると、案の定なんじゃこりゃ~!
しかし、頭だったわりには出血量も少なく、意識も身体もしっかりしており、助かった。デカい石じゃなくてホントによかった。フォールラインを避けること、頭上に注意を払うこと。その基本が出来てませんでした。
 
一応その箇所では万全を期して、ロープをだしてもらい、確実に突破。
急傾斜の尾根
 
その後も急傾斜の尾根をひたすら登る。
最初のピークを超えると、核心部のバットレスが見えてくる。このピークの直前でアイゼンを着けた。
予定ではここで幕営だか、時間も早く、明日の天気が微妙なので、今日中の下山を目指して進むことにした。今僕たちを邪魔するものは何もない!
 
ピークを超えた直後
ピークを超えた直後
 
バットレス手前
ットレス手前。
 
バットレスは15mほどの岩壁。今回は右側の凹角を登った。
早戸さんがトップで登り、残りの三人は時間節約のために、固定してもらったロープにタイブロック等で確保して登った。
凹角の抜けに力を使うのでクライミングから半年も離れている愚か者の僕には辛かった。
 
その後は雪壁を登り頂上へ。
雪壁を登り頂上へ
 
久しぶりのピークは感慨深いものがあった。頂上に着いた頃には少し曇り、風も出てきた。
イェーイ! その1
イェーイ! その1
 
イェーイ! その2
イェーイ! その2
 
明日は天気が悪くなるが、五峰方面へ縦走すれば、時間もかかるし、なんと言っても今日は岳沢でビールを飲みたいので、迷わず奥明神沢からの下山を決定。途中50mの懸垂を挟み、奥明神沢を駆け下って、明るいうちに岳沢へ。
明神でわざわざビールを買ったのに、ただのボッカトレーニングになってしまった。
 
岳沢では、前穂の予定だった位田さんパーティや、日本山岳会東海支部の方々などがいらっしゃったため(これを狙っていた)、夜は飲めや歌えやの大宴会。
恒例の宮崎さんのカレーも美味しく頂いた。
 
それでも19時には寝るという優等生ぶりを見せた千種のメンバーであった。
 
5/5
4:00起床→6:10出発→7:30上高地下山完了
 
朝から雪がチラつき始め、昨日中に下山していたことの喜びを噛み締めつつ起床。朝食のパスタを食べ、準備をして下山開始。
一瞬で上高地に着き、沢渡で風呂に入って解散した。
 
 
体力的にはなかなかきつかった上に、若干のトラブルもありましたが、パーティの雰囲気は常に明るく、いい空気の中登ることができました。ありがとうございました。
また、日本山岳会東海支部の皆様、お酒や鍋など本当にありがとうございました。ごちそうさまでした。
 
以上

2014.05.07

矢野です。
 
鹿島槍天狗尾根に行ってきましたが天候不良のため敗退になりました。
 
【メンバー】曽我、岩佐、上手、矢野
 
【行動記録】
5/5:大谷原5:00~10:00天狗尾根1800m地点(幕営)
5/6:天狗尾根1800m地点6:40~9:00大谷原
 
【報告】
5/5は天狗ノ鼻で幕営の予定。
しかし、天気予報通り出発前から雲が厚くいつ雨が振り出してもおかしくない天候でした。
大谷原から荒沢出会いまでは渡渉が2回。水深の深いところで膝下ぐらいの渡渉です。
雪解け水は素足では冷たく岩佐さんが使用していた沢用のネオプレーンソックスが温かそうでした。
荒沢に入ってからは天狗尾根取り付き前に渡渉が1回。曽我さんは飛び石で渡りましたが、ドボン=敗退なので残り3人は渡渉。
尾根に取り付いてからは約1500m付近までは雪が無くほぼ藪漕ぎの急登。天気予報通り小雨が振り出したので1800m地点で幕営。
 
1回目の渡渉
 
1回目の渡渉。
 
5/6は雨が早めに止み気温が下がれば山頂を目指すということでしたが、残念ながら明け方まで雨が降り続き敗退決定。
ゆっくりと身支度をし同ルートを下山しました。
来年はもう少し雪の残っている時期にしたいです。
 
2日目は濃霧
2日目は濃霧。前日大量に雨が降り、底雪崩れが怖いので下山決定。
 
今年は雪が少ない
今年は雪が少ない。お蔭で合羽がどろんこになりました。

2014.04.27

ミヤザキです。
前の週に日置、F田パーティーが楽しそうに登っていたのでうらやましくなって、急遽、宝剣岳中央稜に行ってきました。
メンバーはラッセルとしょーこ姉さん。
GW中とあって菅の台バスセンターは始発1時間前から行列ができはじめたものの、すんなり乗車。
ロープウェーで眼下に日暮の滝を確認し、冬に行こうとか話ながら2600mまで。
降りたら目の前に宝剣岳がドーン!
目の前に宝剣岳
近っ!
 
8時千畳敷-9時取り付き-13時山頂-14時半千畳敷
 
取り付き
 
ど真ん中の雪の切れ目の小壁から取り付いたが、本当は右側の草付きかららしい。
 
1p:ラッセル
出だしの悪いところを豪快なムーブで乗り越え、ビレイヤーのしょーこ姉さんを冷や冷やさせる。
豪快なムーブ
豪快なムーブ
 
姉さん
冷や冷やしながらも器用におにぎりをたべる姉さん
 
その後は泥を落としながら草付きを登り、雪解け水流れる凹角を登り、灌木を終了点に。
ロープの流れが悪いのか、繰り上げがうまくいかない模様。要練習やね。
 
 
2p:ねえさん
左側のスカイライン近くに出て、お助けスリングがたくさんかかったA1ゾーンをフリーで突破しようとひとしきりトライするも、アブミ使用に踏み切る。
さすがの経験値で危なげない人工登攀…しているのだろう。よく見えないけど。
その後もなかなかスタティックなクライミングを要求するおもしろいピッチでした。
 
 
3p:ミヤザキ
オケラクラックをやりたかったのでこのピッチを志願。
しかし出だしの小壁がくせ者だった。スタンスがないので、アックスでフッキングできるところを探していたら、足場にしていた雪が崩壊。
「こっちの外側から行ったらⅢ級くらいだよ」というねえさんの甘い誘いに乗って、右外側にルート変更。
右外側にルート変更
「右から抜けたら?」「そっすね!」
 
どっこい、超バランシーな体重移動で身体を宙に露出させていく難ムーブのトラバース。
「Ⅲ級どころか露出感あってめちゃ怖いやんけ!」と後悔しつつ、ねえさんに繋がっているロープをこっちのルートにクリップしておいた。
オケラクラックはアイゼン付いてる足は入らないけど、ハンドがバチ効いて気持ちに余裕があるので立ち込める。
ノースのアセントグローブはジャミングが非常にやりやすい。
カム#2、3を計3つくらい使った。
 
スカイラインを気持ちよく上る3p目
スカイラインを気持ちよく上る3p目
 
あとは雪稜のところまで簡単なフェースをほぼ50mいっぱいのばし、雪を掘ってハイマツの幹を探して終了点とする。
 
最後は30mくらいの雪稜
最後は30mくらいの雪稜
 
ナイフリッジを超えて山頂到着
ナイフリッジを超えて山頂到着。
 
山頂
山頂ダイレクトルートなので、かなり気持ちいい終わり方になる。
ダブルアックスで乗越浄土側の雪壁をクライムダウンし、安定したところで大休憩した。
 
中央稜を真横から
中央稜を真横から
 
 
下山後は、こまくさの湯で温泉に入って、明治亭でソースカツ丼を食べて、春日井の女子日山荘を冷やかして帰名。
朝4時発で、まっすぐ帰れば18時には帰宅できるという、3000m級のアルパインなのになんともお手軽なルート。
翌日に疲れも残らず、忙しいクライマーにはもってこいでした。
明治亭でソースカツ丼

2014.04.20

19日宝剣岳中央稜へ行きました。
1月以来のWアックス使用。
ゲキウレニコニコマル♪とかここのなかでひとりで思っていました。
ロープウェーイで楽ちん
ロープウェーイで楽ちん♪
 
ゲキウレ
快晴。目の前の岩のかたまりをまっすぐ登る。
クリックしてね。
 
岩のかたまりをまっすぐ登る
久しぶりで、出だしが微妙だったので、正直ヒヨってたので離陸に時間がかかったけど、ビレーを信じて立ちこみました!
 
記念撮影
自撮りの記念撮影しながらビレーしてくれて、本当にありがとう。
おかげさまで、絶対に堕ちれない緊張感をたのしめたわぁ
 
OLYMPUS DIGITAL CAMERA
1p 先行者がいたために、すこし右寄りから登りだし、結局右に寄ったまま登ったので、面白さが増した。
草付きは、泥を含み、御在所岳の泥が目に入るという悪夢がよぎったが、サングラスしてるから、問題なし。
このひとは、度の入ったサングラスをしているため終始この表情でした。
 
OLYMPUS DIGITAL CAMERA
2p ここでも先行者がいたので、また右寄りのラインへ突入。
結果おもしろかったです。凹角に腕を突っ込みながら、フッキングして登りました。
上部核心部はクランポンでヒールフックが炸裂。
 
OLYMPUS DIGITAL CAMERA
3p オケラクラック。その取り付きにある小壁がおもしろかった。
クラックはハンドジャムで快適でした。
上部はやっぱり雪が締まっていて、快適です。
 
OLYMPUS DIGITAL CAMERA
宝剣岳山頂にダイレクト。いいルートです。
 
どーん
クリックしてね。どーん!
 
1pたろう
2pクチャクチャ
3pパコちゃん
 
ロープウェイで登り、降りる。
快適すぎて、カルチャーショックでした。
 
たろう

2014.04.15

1皮です
4日前に敗退したコブ尾根に岩佐さんと行ってきました
天気、気温以外のコンディションはまるで冬!
トキントキンのナイフリッジや巨大な雪庇が次々出てきて
ドキドキワクワクのクライミングを楽しめましたが
ピーク約50m手前で時間切れ敗退となりました
 
坂巻温泉1:10~2:50上高地3:00~5:20岳沢小屋5:30~7:20マイナーピーク9:00~10:00コブ岩取り付き~14:30次のコル14:50~15:40敗退決定~18:40岳沢小屋19:00~20:50上高地21:00~22:50坂巻温泉
 
コブ沢の雪は4日前より柔らかく、登りやすくなっていた
前回の反省から、左側の小尾根側からマイナーピークの上に登る。なんだ簡単じゃん(^_^;)
ピーク上は、グサグサ雪の50度ぐらいの急斜面
70~80センチのバケツを掘って、雪を詰めた土のうを埋め、懸垂する
雪は氷状で固まりが悪く、土のうを埋めた場所にしばらく座って体温で固めた
トップの懸垂は、土のうの効きを確かめるため
セカンドがスタンディングアックスビレーで確保した上
スコップで雪庇を壊して下りる方向を確かめた
下りた場所は尖ったナイフリッジ。雪は安定していた
60度ぐらいの急斜面を登ってコブ岩取り付き。右側はずっと雪庇が続きます
ダイヤモンド前穂
ダイヤモンド前穂
 
スコップで雪庇を崩して懸垂する
スコップで雪庇を崩して懸垂する
 
マイナーピークを振り返る
マイナーピークを振り返る
 
グサグサの急斜面を登る
グサグサの急斜面を登る
 
コブ岩は全5ピッチ。どこでも登れそうだが、ライン取りで難しさが変わってくる
クラックが豊富で、カムが有効です
エイリアンを5つ持っていったが、ちょうど良かった
 
3ピッチ目出だし
3ピッチ目出だし
 
問題はコブ岩上のナイフリッジ
薄っぺらなやつが35mぐらい続き、最後は下ってる(笑い)
で、こんな時に失敗はやってくる
リッジ上に出る4ピッチ目で、ビレーに絶好のピナクルを行き過ぎてしまった
リッジ上は、スタンスを切るのが精一杯で、SABは無理
まあ落ちなきゃ大丈夫でしょ、ということで
緩い雪にアックスのピックを突き刺して支点(?)を作り
ボディビレーで済ました(セカンドの岩佐さん、ごめんなさい)
もう一つの問題は懸垂支点として使われているピナクル
もし雪の下だったら掘り出してでも探すしかないかと
あきらめ半分でリッジを下ると、ちゃんと頭が出てました
ナイフリッジの下り
ナイフリッジの下り。寿命が縮まりそう
 
敗退する谷から見たコブ岩のナイフリッジ
敗退する谷から見たコブ岩のナイフリッジ
 
20mの懸垂で下りた先もナイフの上
そこからも雪庇は続くため
リッジは避けて60~70度ありそうな急な斜面にルートを取った
雪がグサグサで足場が時々壊れるので肝を冷やした
ピークの50mぐらいの距離まで近づいたら
ピーク上の雪庇が高さ3~4mはありそうなことが判明
すでに午後4時目前、穴を空けて登ってる時間はなかった
残念だが、再び敗退を決めた
 
手前のコルまで戻り、コブ尾根南側の谷を下ることにした
だが3分の2ぐらい下り、のど元のように狭い小滝を過ぎたところで
そこから下は崖が200mぐらい続いているのが分かった。こりゃ大変
もうすぐ夕暮れ。登り返すような時間はない
焦った末、すぐ南側の小尾根を越えて偵察してみると
岳沢まで歩いて下りられそうなことが分かった
小滝を登り返し、小尾根を越えて谷までトラバース気味に下降
デブリだらけの谷を岳沢小屋まで下りた
(この谷はエスケープルートに使えます。雪が安定していれば、ですが)
正面はコブ岩
敗退を決め、谷を下る。途中から写真左の尾根を越えた。正面はコブ岩
 
上高地までは道に迷いながら、坂巻温泉までは居眠り歩行をしながら下りました
終わり

2014.04.11

穂高周辺を午後3時ごろに寒冷前線が通過すると予想して
それまでに2750m付近のマイナーピークを越えて、コブ岩基部に雪洞を掘って泊まる計画を立てた
でも、ぐさぐさ雪をまとったマイナーピークを越えるのに難儀しているうちに
予想より早く来た嵐につかまり敗退しました
 
坂巻温泉4:50~6:15上高地~8:00岳沢小屋8:30~マイナーピーク10:20敗退決定11:30~13:00岳沢小屋~15:00上高地~坂巻温泉16:00
 
坂巻温泉をチャリで出発。もう空が明るくなってる!
上高地までは一応除雪されているものの、雪が薄いアイスバーン状に残った場所が10ヵ所以上
特に下り坂、チャリは注意です
 
岳沢小屋までは、夏道をすぐに見失ってしまい
樹林帯や谷沿いのデブリを適当に越えて左岸台地状の斜面に乗った
雪は、朝の冷え込みでしまってて歩きやすい
岳沢小屋は屋根などが一部、雪上に出ているだけだった
コブ岩はすぐそこ
コブ岩はすぐそこ
 
 
まもなく陽があたり始め、雪の状態が悪くなる
コブ沢に入ると、コブ岩がすぐそこに見える
やけに近いじゃんと感じるが、日ごろの不摂生のせいかスピードは上がない
斜面はデブリと、アイスバーンが交互に出てきた
2626mのピークが後ろになると、奥穂の頂上が右手に見えた
マイナーピークのスノーキャップの下に1本の潅木があり、
セルフをとろうとしたら、あれっ、ハーネスがない、、、
付けるの忘れてました。やばいやばい
 
ハーネスを付け、気を取り直しあらためて出発
60度ぐらいの急斜面の柔らかい雪を20mぐらい登り、どこから越せばよいか見回していると
左足がズボッと股まではまった
ひっくり返るのは何とか我慢
体勢を起こそうとピッケルを刺したら、今度は右肩まではまった
ここの雪はグサグサです、、、
肩で息をしながら潅木までクライムダウン
マイナーピークの下
マイナーピークの下。ぐさぐさ雪
 
 
菓子パンで気を落ち着かせ
ちょっと見える岩の辺りから左手に乗り越せないかと思案していると
雪がちらつき始めた
振り返ると、さっきまでバッチリ見えていた上高地は灰色の雲の下
数分後には激しい吹雪になった
天気予報じゃもっと遅くに悪くなるはずだったやないか、気象庁め、と悪態をついても始まらない
視界は5メートルぐらいまで落ち、これじゃマイナーピークを越えられそうにありまへん
 
岳沢小屋から見上げるコブ尾根
岳沢小屋から見上げるコブ尾根。雪雲の中です
 
撤退することにして、潅木で2回懸垂
その後はバックステップで降りた
アイスルートのようにカチコチに凍りついたところが多く、気温が急激に下がっているように感じた
岳沢小屋から下るほど雪は柔らかくなり、上高地までにたぶん100回以上雪にはまりました
上高地から下は雨。ママチャリのブレーキがちゃんと効くか気を使いながら坂巻温泉まで降りました
 
これで5回連続の敗退となりました、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、。
1皮

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