愛知県名古屋市の山岳会・千種アルパインクラブではアルパインクライミングを中心とした様々な山岳活動を行っています

愛知県名古屋市の山岳会 千種アルパインクラブ

千種アルパインクラブ ブログ トップページ  >  ブログ一覧  >  前穂北尾根  4峰正面壁 北条・新村ルート~北尾根 (曽我・森パーティ)

前穂北尾根  4峰正面壁 北条・新村ルート~北尾根 (曽我・森パーティ)

2015.08.17

森です。8/15~/16、曽我さんと私、上手さんと酒井さんというパーティで前穂北尾根4峰正面壁 北条・新村ルート~北尾根に行ってきました。

 

/14 20:30過ぎ春日井初~0:00沢渡

/15 5:00沢渡~5:30上高地バスターミナル~7:00徳沢~8:00中畠新道分岐~13:10北条・新村ルート取り付き13:40登攀開始~

16:30登攀終了 ハイマツテラスにてビバーク

/16 4:50 4P目登攀開始~8:30曽我・森パーティ登攀終了 9:30上手・酒井パーティ登攀終了~北尾根4峰~10:30 北尾根3峰登攀開始~2峰~12:45曽我・森パーティ登攀終了 13:00上手・酒井パーティ登攀終了~前穂高岳頂上~16:00岳沢小屋~18:00上高地バスターミナル

/14日の夜春日井を出発し、沢渡へ。上手さん、酒井さん、私とでプチ晩酌をしてから就寝。

【アプローチ】

/15沢渡よりタクシーにて上高地バスターミナルへ。今回は荷物も水も全部担いでの登攀になるので、一人あたり2.5Lの水を持って行った。

中畠新道分岐の沢は、時期によっては枯れていることもあると聞いたので、徳沢で水を入れて行った。しかし中畠新道の沢には十分な水があった。

IMGP4488その後は急坂が続き、奥又白池との分岐から右方向へヤブ漕ぎ→ガレ場のトラバース→またヤブ漕ぎ→雪渓へ。

IMGP4491荷物の中で、結構な重量となっているアイゼンとバイル。出番はこの雪渓歩きのみ。

雪渓を超えてからザレ場を左へトラバースしてC沢を上がったところで右側へ。一段上に上がって、あとは踏み跡通りに登って行くと取り付きに着く。7時間40分かかって取り付きに着いた。つ、疲れた。。(+o+)

【北条・新村ルート】

2日とも曽我さんに全部リードしてもらいました。

IMGP4497

1P目

草付を30m程登った。岩に着いた乾燥した苔の色、草付きに埋もれている四角くてもろい岩。錆びたハーケン、色褪せた残置スリング。マルチルートとは雰囲気が違うなと感じました。

2P目~3P目

20m程のところに赤い残置スリングの終了点があるが、曽我さんそこはスルー。どんどん登っていくけどロープが足りなくなりそう(´゚д゚`)「あと5mです」「2m!」「1m!」と叫ぶ。どんどんロープがなくなり、「セルフ外して~」と言われて、メインセルフを外して、自分の体を支点に近づけたところでギリギリで足りた。フォローで登っていくと青い残置スリングも超えて、ハイマツテラスに上がってすぐのところに曽我さんがいた。3Pのところ2Pでハイマツテラスへ。

4P目

核心のアブミピッチ。水や荷物が重そう。曽我さんも相当大変そうだったが抜けた。予定では北尾根の3.4のコルまで抜けてビバークする予定だったが、すでに時間は16時を回っていた。全員が荷を担いで核心部を抜けるのは困難と判断。ロープを残置して、ハイマツテラスでビバークする事になった。

 

去年、宮崎さんとしょーこねえがビバークしたハイマツテラスに今度は我々がビバークする事になった。

IMGP4506

ルート的にもハードだし、軽量の為、今回はお酒もガマンしようと思った。でも思っただけで、結局ウイスキーを持って行った(´・ω・`)みんなで一緒に飲もうと持ってきたつもりだったけれど、結局ほとんど一人で飲んでしまった(;´∀`)上手さんは持ってきたウイスキーを紅茶割りにして、酒井さんと分けて飲んでいた。なんてオシャレなんだ。二人は外国の登山家みたいだと思った。

ハーネスをはいたまま、セルフビレイを取ってのビバーク。そもそもビバーク自体私は初めてだった。着る物は全て着込み、シュラフカバーに入ってツェルトを上から掛けて寝る。暗くなると寒くなってきた。ビバーク用のシートを持ってきていたので、試しに使ってみようと広げてみた。しゃかしゃか音がしてうるさかったけれど、ツェルトだけで寝るより随分温かかった。シートの内側が湿気でベタベタになるけれど、シュラフカバーをしていたので気にならなかった。初めてのビバークは寒いし岩が痛くて寝心地悪いし、寝たり起きたりで眠りが浅いように感じたけれど、3時に起こされた時にはよだれを垂らして寝ていた(;^ω^)

/16

明るくなるのを待って、4:50登攀開始。前日のロープのかけ方の都合でロープの流れが非常に悪くなっていたため、曽我さんが空身でタイブロックを使いながら、アブミを6台かけて抜けて行った。アブミの回収は最後の人がする事にし、ザックを全員分荷揚げし、全員が空身で登る事にした。曽我さんは登攀よりもこの荷揚げが一番大変だったと言っていました。本当にすみませんでした。

さて、私が登る番。去年ボロボロの残置スリングを宮崎さんが新しいものに換えておいてくれたので、昨日ハイマツテラスに着いた時、どのスリングだろう、と下から眺めていた。スリングをつかむ、乗る時は「宮崎さん、ありがとう」って心の中で言いながらA0しよう!と思っていた。でも実際に登る時が来ると、空中アブミに必死で、宮崎さんの事はすっかり忘れてしまっていた。スリングも使ったかどうか、覚えていない(^-^; とりあえずアブミが6台あり、回収もしなくていいおかげで何とか抜けた。

IMG_0291

5P目

残置ハーケンがいろんなところに打たれており、ルートが分かりづらい。曽我さんも行ったり来たりを2回ほどしていた。リードであの高さでそれをやる事自体、私には恐ろしいことだ(´Д`)曽我さんは5m程トラバースした後、奥のカンテではなく、手前の凹角の奥を登って行った。どうやらそれが正解のよう。続く私は、同じようにトラバースして行ったが、どうも足が悪い。残置スリングを両手で持って下を覗くと下の段は足がありそうで、そこから上に行くのも易しそうに見えた。「あ、、もう一段下だったか。」と思った。なんとかスリング2つをつかんで横の凹角をつかみ、足はどうしたかよく覚えていないけれど、結局はえいやー!で凹の中にあった木を掴んだりして何とか乗り移れた。けどこれ、フォローだからできるものの、リードでこの高さでこんな事絶対にできないよな。。と思いつつ、何とか乗り移れた事にホッとした。後で上手さんパーティや曽我さんの話を聞いて、自分が行ったルート本当は合ってたのか、実はもう一段下だったのか、結局はよくわからないまま(´Д`)

6P目

草ボーボーの草付。ロープいっぱいいっぱいで登った。曽我さんは終了点にたどり着いたところの一番手前のあたりの灌木で支点を取っていた。

ここで北条・新村ルートの登攀は終了。上手・酒井パーティが上がってくるのを待っていたが、なかなか上がって来ない。心配になってきた。「お~い!」と何度か読んでみたが返事がない。1時間が過ぎても上がって来ない。そういえばすごい落石の音がしていたけど。。。とだんだん不安になってきた。曽我さんが「ちょっとロープ出して。見に行ってみるわ。」とザックからロープを出したところで人の気配がした。ガサガサと草付から人影が現れた。上手さんだった。よかった~!酒井さんが上がってくるのを待ち、少し休んで北尾根へ向かう。

 

終了点から北尾根に向かう道も何気に悪いし・・・(´Д`)

IMGP4513

 

【北尾根】

北尾根4峰はよくわからない、あまり人が歩いた感じのないところを登って行った。浮石だらけ。一度げんこつ位の大きさの石を落してしまい、下にいた酒井さんはヒュッと避けてくれたけど、当たっていたら大変な事だ(>_<)

3.4のコルに着き、3峰を登る。

フォローで登ったけど、高度感があって快適で楽しかった(*^-^*)と思うのはフォローだからで、きっとリードしたら怖いにきまってる(;^ω^)曽我さんがいるところまで行って、「上に上がったところまで行って」と言われ登っていく。「あんまり奥まで行かんでいいよ。」と言われたけど、結局残置終了点があるところまで登ってセルフを取った。槍穂がよく見えて、やっぱり北アルプスは本当にキレイだなあ~としみじみ思った。ず~っと眺めていたいくらい。曽我さんも私のところまでそのまま登ってきて、その後は3峰の頂上まで短いピッチだったけど一応ビレイして、そこで3峰は終了。

IMGP4516

2峰はロープ出さずに下りのみ懸垂で降りる。その後も歩いて登って頂上のある岩峰へ。

上手さん、酒井さんが少し遅れて上がってきた。みんなで記念撮影をして少し休んで岳沢小屋へ。

途中まで元気だった私は下山中に急にふわ~っとしてきた。疲労なのか、脱水なのか、急に体が動かなくなり、頭もぼんやりしてきた。

脱水かも、と思って岳沢でスポーツドリンクを買おうと思ったが、ソフトドリンクは全て売り切れていた(´Д`)

ゆっくり下山して18時、上高地のバスターミナルへ着き、沢渡で温泉に入って帰った。

 

アプローチ一日目、11時間、2日目、13時間と行動時間が長く、水と荷物が重くて大変でした。

本チャンでリードなんて、まだまだ怖くてできないけれど、ルートファインディングも少しづつやっていけるように頑張りたいです。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

カレンダー

2019年9月
« 8月    
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30  

最新の記事

© 2019 千種アルパインクラブ (CAC) All rights reserved.