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北ア・南岳西尾根 20200411~12

2020.04.14

1皮です

「断密」が求められている昨今
① 行き帰りに飲食店やコンビニなどの店舗等には一切立ち寄らない
② 下山後に温泉に入らない
の2点を守って
これまで敗退を繰り返している南岳西尾根に1人で行ってきました
同じ日程で槍方面に入った登山者はゼロで
家を出てから帰るまでの2日間に言葉を交わしたのは
帰路に白出沢出合ですれ違った登山者1人と二言三言だけでした
街にいるより断密できた感じです( ̄。 ̄;)

【11日】新穂高4:20―9:10南岳取り付き(1900m)―11:40最初の岩―16:00南岳小屋
【12日】南岳小屋5:30―8:20大喰岳―10:20槍平―14:30新穂高

【11日】
3月に敗退した時より林道の雪は減っているが
歩いている人が少なく雪も緩んでいるため
ずぼずぼはまって歩きにくい
前回は白出沢出合でもう疲労感があり
滝谷出合から先はトレースがなかったこともあり
西尾根下部の最初の平坦地辺りであきらめたが
今日の方が体は軽い

西尾根の南側斜面は3月と比べると明らかに黒い
槍平小屋まで回り込まず、一番南側から尾根に取り付く
しばらくは壁のような急斜面
何度か雨が降ったのだろう
雪面は前回腰ラッセルだったのが嘘のように固く
アイゼンを効かして登って行く
すぐにふくらはぎが悲鳴を上げ始める
2つのテンバ適地を難なく越えると
右上に三角形の岩場が見えてくる

急な壁に見えるが
段々になっていてホールド、スタンスともに豊富
アルパイングレードⅡ級ぐらい
気温は氷点下8度だが
日差しが暖かい今日のような気象条件だとサクサク越えていける

岩の上からは南沢などが真下に見える

岩場の上は雪稜になった
数日前に20~30センチの積雪があったようで
カチンコチンに凍った斜面や
膝上ラッセル
堅雪の上に5~6センチぐらいの新雪が載った場所など
雪面の状況は目まぐるしく変わり
アイゼンに雪団子が付くところも多く
一歩一歩の足の置き方に非常に気を遣った

2つ目の岩稜は抱きかかえるようにして簡単に越えられる
角度30度ぐらいの鋭くとがったリッジの下りがあり
そこは確保がほしかった

その後は再び太めの安定した雪稜となり稜線まで
ただシャリばてに加えてラッセルも激しくなり
30歩行くと1分休みという亀の歩み
稜線は目の前にあるのになかなか近づかない

やっとのことで南岳小屋のコルに到着した途端
稜線はガスに覆われ強風が吹き始めた
ヘロヘロなので冬期小屋に入ろうかと思ったが
なんと入り口の扉の下部3分の1ほどが堅雪に埋まって凍りづけになっている!
アックスで氷をたたいて掘り出そうとしてみるがだめ
強風の中でテントを張れるような場所はないかと探した結果
小屋の陰にある吹きだまりをスノーソーで掘って
テントを張れるだけの小さな平坦地をつくった
コルに到着してからテントの中に避難するまで1時間半かかった

【12日】
今日は発達した低気圧の接近で午後から雨予報
出発時はまだいい天気で気温はマイナス18度
風はそれほど強くない

小屋から南岳頂上はすぐ
東側(右側)は大きな雪庇があるだろうと予測し
10m以上は内側を歩いて行くが
左手数メートル先に木杭が雪の中から頭だけ出しているのに気づいた
近寄ってみると南岳頂上の標識
いま歩いていた場所は雪庇の上だったようだ
去年の11月に登った時の写真を比べると
雪庇の張り出しの大きさが分かる
今日は視界が良好なのでいいけれど
吹雪などの日の稜線歩きは怖いだろう

去年11月の頂上

中岳を通り過ぎ、大喰岳西尾根を下降
槍ケ岳や山荘付近には人影は見えない
槍平までトレースなしで楽しめた

槍平からは昨日登った南岳西尾根がよく見える
白出沢出合手前から小雪が舞い始め、新穂高は小雨
大雨になる前に下山できて良かった

終わり

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