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甲斐駒赤石沢奥壁中央稜 20170107~08

2017.01.10

初日にトレースを付けに行った途中からの奥壁。左右のルンゼの氷瀑がすごい

初日にトレースを付けに行った途中からの奥壁。左右のルンゼの氷瀑がすごい

 

1皮です

甲斐駒奥壁中央稜を岩佐さんと登ってきました

年末年始のものと思われるトレースが所々残っており

体力のないわれわれは大変助かりました

 

【7日】竹宇6:00~14:00 8合目

【8日】テン場5:40~6:45取り付き~13:15稜線~13:40テン場14:30~19:00竹宇

 

初日は快晴

標高差でほぼ2000m登るので、途中でバテないように

50分歩いたら必ず休憩するゆっくりペースで歩く

何パーティかに抜かれたが、皆さん七丈小屋泊か、日帰りで七丈瀑の登攀

8合目まで上がるのは我々だけのよう

七丈小屋辺りからバテ始めたが、割といい時間に到着

岩小屋は予想通り埋まっていたので、東斜面を整地しテントを張った

奥壁方面をのぞくと、八丈バンドに沿ってトレースらしきものが見える

予想外だったが、だれか壁に入ったのだろうか

テントを張る間に岩佐さんはトレースを付けにいってくれ

1時間ほどで帰ってくると、「右ルンゼと左ルンゼの氷がすごいわ」と感動していた

翌日は南岸低気圧の接近で雪予報だが

午前中は何とか天気が持つのではと想定し、朝一番で取り付くことにする

 

2日目

4時起床。空は満点の星で、思わず「よっしゃ」と声を上げる

だけどラテ付けて出発するころには曇天に。気温はマイナス4度と高めだ

取り付きまでは急斜面のトラバースや下降が多いばかりか

雪も柔らかく、草付きが露出しているところもあって緊張させられた

右ルンゼの氷瀑の真下に着く頃、やっと明るくなってきた

氷に厚みがあって、氷がうまい人なら登れそうだよ

中間の雪田より上は、ひょろひょろの氷だけど、、、

 

顕著なチムニーより10mぐらい下った斜面にある灌木でセルフを取り準備

リードはすべて1皮

1P目(30m、エイリアン3、トライカム1使用。残置なし)チムニーに入り込むのにザックが邪魔で落ちそうになる。右カンテに上がり、ステミングを多用。最後はベルグラのダブルアックスで、残置ロープの付いた灌木まで

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1P終了点から、アプローチを急な下り見る

1P終了点から、アプローチの急な下りを見る

 

2P目(60m、灌木のみ、残置なし)正面のスラブ壁を右に回り込まず、左側の草付きにかかる氷を直登。そのまま上部の雪田へ。上部壁まで届かず、やや下にある灌木でビレー

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2P終了点から。後ろは摩利支天

2P終了点から。後ろは摩利支天

 

 

3P目(20m、エイリアン1、灌木使用。残置なし)夏ルートは壁の左側にある凹角から右上するはずだが、いかにも悪そうなので、青いテープスリングの巻いてある枯れ木のある右手凹角から一段上がり、バンドを左へ横断した。夏ルートと合流し、白樺の木でビレー

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4P目(35m、灌木、残置なし)凹角沿いに右上し、岩に挟まれた顕著なルンゼを登る。灌木でビレー

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上部のワイドを登る

上部のワイドを登る

 

5P(40m、残置ハーケン3、トライカム1)ワイドクラックが悪い。クラック左側の岩がはがれた跡にアイゼンの爪を引っかけて体を上げ、クラック奥にあるホールドを取るムーブだが、支点(アンカー用のスリングがかけてある残置ハーケン)は足の下なので、落ちると危ない。おまけにこの頃から弱い雪が降り始め、手が冷たい。何度か行きつ戻りつして、せーので必死でホールドをつかむと、奥にハーケンを見つけて、アブミを素早く掛ける。ほー、助かった。やっぱ、おじさんの冬壁にアブミは欠かませんね。クラックをワイドクラック登りでずりずり上がり、狭くなった所にトライカム黄をセット。その上は急なベルグラと雪壁を10mほどダブルアックスで行く。当然ノーピン。灌木で支点を取って、実質的なクライミング終了

 

トレースが所々あり、雪も安定しているので、ロープをほどいて登って行く

ルートはリッジの右側を行くことが多く

岩峰を右のルンゼに下りて巻き上がるところも

下が切れ落ちたトラバースと、稜線に上がる最後の1Pでロープを出した

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登り切った地点から縦走路までは30mほど

頂上が正面に見え、往復で20~30分で行けるだろう

でも雪が強まっており、

岩佐さんから「頂上に行ったら今日中に下りられないかも」と言われ、あきらめた

テン場に着くころには、かなり強い吹雪

荷物はすぐに真っ白になった

そのまま下山。そしたら下界も大雪。高速は通行止めになっており

国道20、19号を6時間かけて名古屋まで帰った

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