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黄蓮谷日帰り 20160903

2016.09.08

1皮です。一人で黄蓮谷を登ってきました。

坊主の滝から上は深い霧の中でしたが

巻く際には踏み跡がしっかりあって

登山道を散歩しているような感じでした

 

坊主の滝

坊主の滝

 

日向山林道ゲート4:00―5:30尾白川の河原5:50―7:50黄蓮谷出合8:00―10:00右俣出合―15:00頂上15:30―19:00竹宇駒ヶ岳神社19:30―20:30日向山林道ゲート

 

当初の計画は1泊2日

沢筋でたき火でもしながらウイスキーをチビリチビリやろうかと思ってましたが、

台風接近で3日も午後から雨予報

初日からできるだけ登って、頂上直下か8合目の岩小屋にでも泊まろう

もしくはその日のうちに帰ってしまおうと思い、まだ暗いうちにラテを付けて出発した

 

日向山林道は、刃渡り沢やガンマルンゼを上るため冬に5~6回歩いているが、夏は初めて

踏み跡はあるものの、雑草に短パンから突き出たナマ足をなでられ、かゆいっす

途中、ルンゼを横断する場所で林道はかなり崩れており、人の造ったものの弱さを見せつけられる

3つぐらいのトンネルをくぐり、明るくなる頃に林道終点に着いた

 

そこから、対岸に見える刃渡り沢方面に、崩れやすい斜面を下りる

ガイドロープがべた張りで、ずるずる滑り落ちるようなことはなし

河原で、沢服に着替え、雲の隙間から青空が見える中、河原歩きをスタート

 

間もなく、大きな釜を持った小さな滝が次々と現れた

釜を泳いで取り付くのは寒いので、だいたいは左の斜面をへつって、流れの左側のスラブ直上

落ち口のところに古いスリングが垂れている滝もあるが、指先のかかるリスで乗り越せる

太いワイヤーが落ち口から渡されている釜は、シャワーを浴びながら簡単に越えた

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やがて、やや急なナメ滝が出てきた。その奥には、でかい直瀑の片鱗が見える

これは、登ろうとするとドボンと行くだろう

さてどちらから巻くか、、、たぶん左だろうと検討を付け草むらに入ると踏み跡発見

そのまま直瀑を巻いて行くようだ

直瀑の釜は深い緑色で、たぶんものすごく深いでしょう

泳いでみたいような、怖いから近づきたくないような、そんな感じにさせてくれる

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巻き道にはトラロープがあり、「こんなもの残置すんな」と独り言を言ったものの

草付きがあちこちではげ落ちていて、巻き道は極めて不安定

トラロープにすがってなんとか落ち口へ(^^;)

地形図を見ると、すでに鞍掛沢の出合は過ぎてしまったよう。全然気づかなかった

そこからしばらく、緩斜面のナメ滝が続く

甲斐駒の頂上稜線が見えた場所もあった

 

左右に沢が分かれるところで一休み

沢の出合は、どこでも分かりにくいが、ここが本谷と黄蓮谷の分岐なのか?

右俣は開けた沢だが、黄蓮谷と思われる左俣は両岸から木が覆い被さっていて薄暗い

今日は一人なので高度計がない(香典返しでもらった、「なんちゃってアウトドア時計」を山で使っているため)

本谷と黄蓮谷と思われる方向を磁石で図り、地形図の磁北線に当てて、

「たぶんこっちでしょう」という見当を付けて左俣に入った

しばらく行って、千丈の滝が出てこなければ戻ればいい、と思いながら

 

すぐに急なナメ滝

空気がひんやりとしてきて、濡れた衣服が寒いので釜には入りたくない

巻くため、泥のルンゼを登りトラバース

木を持って、滑りやすそうなスラブを渡っていくが、ここはちょっと危険だった

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左から沢が落ちる広めの河原を歩いて行くと

正面にでかい千丈の滝が見えた。こちらが黄蓮谷で正しかったんだと、ちょっとほっとした

千丈の滝は見るからに急。冬に黄蓮谷左俣に登った時は、ノーロープで簡単に越えたのに、、、

おとなしく巻くことにする

途中、「昭和12年 黄蓮谷大龍神」などと彫られた石碑が立っていた

その上のナメを越えていくと、今度は坊主の滝。これも急なスラブで、登るのは無理っす

右のルンゼに入り、踏み跡に沿ってすぐに坊主の滝方面の樹林帯に入った

 

でもこの巻き道、上がっても上がっても終わらない

できるだけ小さく巻こうとトラバースしていくと5~10mほどの断崖に出てしまう

さらに上がってもまた断崖に突き当たる

それでもどんどん上がって行ったら

断崖が2m程度で、うまい具合に木の根っこがあるところを見つけた。青い残置スリングもあった

木の根に自分のスリングで確保し、下の斜面に下り、トラバース気味に渡っていくと

左俣と右俣の分岐点に出た。坊主の滝を巻くのに意外な時間がかかった

 

右俣に入ってすぐの滝。右の岩から登ろうとしたが無理

思い切って流れのあるところを登ったら簡単だった

その上は延々とナメが続く。これが奥千丈の滝なのか

ガスが濃くなって、視界は20mほどしかないので、よく分からないまま進む

雨が降り出さないだけでも良しとしよう

フリクションは良好で、確保なしでも怖くはない

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ナメはだんだん急になり、ちょっと垂直っぽいところが出てきた

登れなくはなさそうだけど、完全なシャワークライミングになってしまう

日が当たらず、寒くて震えがきているので、シャワーだけは避けたい

ふと左の斜面を見ると、うまい具合にクラックが走っている

クラックを上がって右にトラバースすれば行けそうだ

傾斜は緩いのでノーロープで上がろうとしたら、岩がやたら滑る

いつも沢ではこのイボルブのアプローチシューズを履いているが

この岩は全くフリクションが効かず、上がっていけない

仕方ないので、ロープは使わず、2本のデイジーチェーンの先にカムを付け

カムの掛け替えで確保しながら登ることにした。足はフットジャム

途中、土や岩くずでクラックが埋まっていたが、ハンマーでたたき落とした

かなり上がって行くと、やっと傾斜が落ちてきて、上部の木を頼りに右へ右へとトラバース

もとの本流に復帰できた

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そこからも、小さく巻いたり、滝を登ったりして延々と登り続ける

だんだん疲れてきて、30歩歩いては立ち止まって、ハーハー大きな息をするのを繰り返していくと

最後の滝とみられる滝の取り付き着

2本のハーケンとスリングがぶら下がっていた

上部はガスッてて、見えないためパス

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沢はいくつも分かれているが、あとは勘を頼りに適当に登る

時々、黒戸尾根の稜線と、台風による強い南風に飛ばされる雲が見え始めた

そしたら、頂上から鋸岳方面に少し下りた所に出た

頂上には3人のおっさんたちがいて、4人目に加わった

雨が降る前に頂上に着けて良かった

あとは、苦痛だけの黒戸尾根下山

かなり下で男女ペアを抜き、真っ暗になった後、竹宇駒ヶ岳神社についた

 

でも、今回の山行はこれで無事終了ではない

5キロ先の日向山林道ゲートまで車を取りにいかねば(T_T)

ザックは、神社の駐車場にデポして、ラテ一つ付けて登って行く

舗装道で、足が痛くてたまらないっす

 

かなり上の方で、林道をゆっくり下りてくる車が一台

なぜか車内灯が付いており、後部座席で、引きつった顔の女の人がこちらを横目で見ていた

そんな怖い顔で見ないでほしい。真っ暗な林道を一人で歩いているんだから

もしかして、女の人も怖がっていた? ふらふら歩いてるから幽霊とでも思われたのか?

ゲートでは、走行距離20万7700キロに達したポンコツが、一台寂しく待っていた

ごめんね、遅くなってと、なでてやった

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