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北ア ハイキング 20181229~30

2019.01.09

槍平からラッセルと続けると、やっと大喰岳西尾根が見えてきた

1皮です
西村代表と南岳西尾根を目的に行きましたが
きつい寒波のため取り付かず、ハイキングで終わりました

【12月29日】新穂高7:00-13:30槍平
【30日】槍平6:30-10:00大喰岳西尾根取り付き-槍平-15:30新穂高

強い冬型の天気のため、入山者は自分たち以外いないのではないかと思ったが
中崎尾根と涸沢岳西尾根がそれぞれ4~5Pぐらいいた
南岳は自分たちだけで、ラッセルが思いやられる
林道には前日入山らしいトレースがあるものの
雪が降り続いていて白出までも案外時間がかかった
滝谷出合からは足首からすね程度のラッセル、槍平手前はひざラッセルだった
槍平は強風が渦巻いており中崎尾根の下部が見える程度の視界しかない
寒いのでとりあえず避難小屋の中に入った
この日は西尾根の2300mほどまでの予定だが
新雪が平坦地で40~50センチほどあり
すでに時間は午後1時半
標高差100mラッセルするのに1時間はかかるだろうから
明るいうちに到達するのは難しいとして今日取り付くのはあきらめ
偵察に行くことにした
小屋の東側から南沢方面にラッセルし始めると
ひざから太ももの雪、時々腰まで潜る
ためしに、目の前の中岳西尾根の斜面を登ってみると胸ラッセルだった
この段階で
「3日間しかないわれわれに登り切るのは難しい」と西尾根敗退を決めた

テントを張らなければならないが「小屋内は幕営禁止」と書かれており
「自分たちのテントで避難小屋を占拠してしまい、こんな暴風雪の日の夕方や夜に遭難寸前で到着した登山者が入れなかったら困るだろう」という西村代表の発案で槍平小屋の東側に設営した
風が来ない場所で、それなりに快適だった
張り紙にはお構いなしに小屋内でテントを張ったパーティーが複数いた

翌日も強風と雪
でも午後には晴れ間が出るという予報だったので
行けるところまで行こうと、大喰岳西尾根に向かった
小屋からトレースは全くなく、2人が交代で膝から太ももラッセルを続ける
時々、飛騨沢方面からの強風に襲われ、めちゃくちゃ寒い
気温は氷点下18度にも下がっている
大喰岳西尾根取り付きまで来ると、やっとクラストした斜面が出てきたが
すでに時間は午前10時過ぎで、稜線まで往復する時間はないと判断
Uターンして槍平でテントを撤収し、そのまま新穂高に下山した
穂高平で青空と槍穂の稜線が見え、翌日の好天を予想させた
われわれの実力不足ということで、特に悔しいという気持ちも浮かばない
昔はこの位の積雪が普通だったのだろうが
悪天だと短期間で南岳を登るのは難しいと痛感した

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