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北ア 笠ヶ岳穴毛谷三ノ沢 2014.07.21

2014.07.24

岩佐です。

 

21日の海の日に、1皮さんと笠ヶ岳穴毛谷に行ってきましたので報告します。

新穂高深山荘P 02:30 -05:00三ノ沢出合05:30 -09:15稜線09:20 -縦走路09:45 -12:57槍見登山口

前日の22時に名古屋を出発。途中で雨が降って岩場のコンディションが心配になったが、敗退覚悟で取り敢えず現地に向かった。深山荘の無料駐車場は、3連休のためほぼ満車状態。お天気が今一つだったのに、この車の数には驚いた。準備をしてヘッデンを点けて出発。

林道から外れて、左俣の河原をトレースを辿って進むと、途中からトレースが消えてしまい藪漕ぎとなった。雨(夜露?)に濡れたブッシュのお蔭で直ぐに服がベタベタに濡れてしまい気持ちが悪い。水量が多いため最初の堰堤は裸足になって右岸に渡り、その後も藪漕ぎしながら3つほど堰堤を越えて本谷を詰めていく。四ノ沢出合(実は三ノ沢出合)で雪渓を渡ってガレた沢に降り立った。地図や周りの地形を見て「何となく違うかなあ。。。」と半信半疑ながらも、出合いからは上の様子が良くわからないため、取り敢えず少し登ってみようということになった。

ガレが堆積した沢は浮石だらけで非常に歩きにくく、その分余計な体力を使って疲れる。四ノ沢であれば、出合から230m位登ったあたりで二股となっている筈だが、登っても登っても二股分岐はない。(そりゃそうだ。) 300m程登った辺りで「やってしまった…」と思ったが、時既に遅し。しかし、こんなこともあろうかと三ノ沢ルートの情報を持ってきていたため、本来登るはずだった四ノ沢第二岩稜から沢登りに変更して、そのまま三ノ沢を詰めることにする。

Anagedani3nosawa1三ノ沢出合

雪渓を越えると二俣下に到着。二つのルンゼはどちらも短い滝がある。左は滝が2本。階段状になっていて簡単そう。右のルンゼを詰めることにするが、触るとガラガラと崩れ落ちる脆い岩には閉口した。若干かぶり気味で少し悪いため、1本目と3本目はロープを出してもらう。1本目の滝の上には残置ハーケンがあった。

001

Anagedani3nosawa3左俣

Anagedani3nosawa4右俣1つ目の滝

Anagedani3nosawa53つ目の滝

 シャワークライミングで三本の滝を登ると、見た感じはとても気持ち良さそうな草原地帯に出た。しかし、登ってみると浮石も多く、結構不安定な草付き。暑さとしつこく寄ってくるうるさい蝿に耐えながら、漸く稜線に出た。稜線からは巨大這松帯の藪漕ぎで縦走路まで下り、ほっと一息。さあ、ここからは楽チンハイキングだ!と思って喜んだのもつかの間。歩きにくいことこの上ない道で、お気楽ハイキングからは程遠い。どうりでハイカーが少ないわけだ。槍見に下るまで、我々以外には3人しか見かけなかった。

Anagedani3nosawa63つ目の滝上から登ってきた沢を見下ろす

 槍見登山口に着くと、元気一杯の1皮さんが深山荘に車を取りに行って下さり、私はストレッチをしながら荷物と一緒に車を待つ。平湯の森で温泉に入って汗を流し、下道で帰った。

たぶん登った人はとても少ないであろう三ノ沢は、延々と続くガレ場の後に少しだけ滝登りがある地味なルートでした。しかしながら、稜線まで抜けることも出来たし、雷鳥岩~クリヤの頭周辺では迫力のある岩場を見ることもでき、何よりも穂高のような混雑が無く静かな山を満喫できたので、これはこれで面白かったです。もう一度行くかと聞かれれば、。。。ですが。

 

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