こんにちは。今回は吉川Kです。
今年の冬はよく滑りました。
いつも山行中は「今回はブログ書こう」と思っているのですが、なかなか下山後パソコンを開くエネルギーが湧かずサボってしまい、なんだなんだで今回2回目の投稿です。
冬も春もそれなりにスキーを楽しんだので、そろそろアルパインをということで、千種OBとなったS井さんと奥穂南稜へ。
時間
5:20上高地-7:10南稜取付-11:10南稜の頭-11:20奥穂山頂-12:15ジャンダルム-13:30天狗のコル-16:30上高地
沢渡を4:45発のタクシーで上高地へ。他の2人組と相乗りし,安くすんだ。
上高地からは取付まで一生懸命歩く。
岳沢小屋の少し上からアイゼンをはき雪渓をつめて取付へ。
大滝の左側から中央ルンゼにのる。シュルンドは口を大きくあけている箇所もあったが、難なく取りつけた。
しばらく中央ルンゼをつめていく。昨日の雨か雪解けか、濡れた岩場を進むが、水が冷たく指先の感覚がなくなってきた。
二か所ほど雪が出てきたがキックステップでぬける。
その後藪こぎをこなし、踏みあとをたどっていくとトリコニー1峰の基部に出る。
「らせんかいだん」とよばれているらしいチムニー
内部を名の通りらせん状に登っていく。トリコニーの「虜に」なった。
1峰の途中で一度ロープセクション。フラットソールならいけたと思うが、僕は冬靴ということもあり、ワンムーブだけのためにロープを出す。
その後ロープを出すことは一度もなかった。
2峰も終え、あとは急なガレを稜線にむけ歩く。寝不足だからか頭が痛くなってきて歩が遅々としてきた。
南稜の頭に出て、S井さんとハイタッチし、奥穂山頂へ。だれもいない山頂の展望はよかった。久々の穂高のアルパインルートからの登頂だったので爽快だった。
予定では吊尾根から下山の予定だったが、この時点で日没前に上高地到着はかなり明白だったので、ジャンダルム方面へ。
天狗のコルまで縦走し、天狗沢を下降。天狗沢はまだまだ雪が豊富で、岳沢小屋の100mほど上部まであった。
グリセードや尻セードを交え、天狗のコルから岳沢までは一気に降りた。
岳沢でカップ麺を食べ上高地に下山。
やけに閑散とした上高地では結婚式が挙げられていました。
雪渓、岩稜、藪漕ぎ、登攀と、久々に「山登った感」がある山行でした。
もはや無雪期ですが、残雪期の南稜はもう少しシビアになるのかな?
冬が来るまでは、アルパインがんばります。