愛知県名古屋市の山岳会・千種アルパインクラブではアルパインクライミングを中心とした様々な山岳活動を行っています

愛知県名古屋市の山岳会 千種アルパインクラブ

千種アルパインクラブ ブログ トップページ  >  ブログ一覧  >  赤岳東稜2014.3.1~3.3

赤岳東稜2014.3.1~3.3

2014.03.25

お疲れ様です。吉川です。
 
結構前のことで恐縮ですが…
3/1~3/3に斉藤姉様、早川姉様と赤岳東稜に行きました。
当初3/2下山予定だったのですが、結局下山できず、3日の朝下山となってしまいました。皆様にはご心配とご迷惑をおかけした事を先にお詫び申し上げます。
 
しかし山行そのものは結果として(想定外でしたが)十分過ぎるほど充実しました。
 
以下報告です。時間は例によって超うろ覚え。
 
3/1
清里スキー場6:40→二俣(東稜末端)12:00→幕営地(2500m)14:30
 
夜中に中津川ICを出発し、中央道を北上。運転する早川さんを横目に助手席でウトウト。気づけば長坂ICだった。
美し森方面へ走ると濃霧で運転もままならないほどの状態。
清里のスキー場に着いた時点ではまだ暗く、霧もひどいのでとりあえず夜明けまで仮眠。
清里のスキー場
明るくなり始めた頃に準備開始し、すぐに出発。
 
今回は大門沢をつめ、尾根の末端から取り付く計画。
 
林道を登って行くが、ゲート手前(?)ですでに雪に埋まっていた。ノートレースの道をワカン装着で歩く。朝から全力全開だ。因みに今回は行程のほとんどがこの状態。
雪の表面は硬いが、体重をかけるとズボ!運が悪いとズボボボ!
 
そんな林道もいずれ終わり、神経質なほど堰堤が連続する河原歩きに変わる。しかし雪の状態は変わらず、モナカ雪にストレスは溜まる一方。某Hさんと二人とかだったら悪態の一つや二つ、いや百個や二百個はついていただろうが、女性と一緒なのでガマンガマン。
 
さらに気温も高いし荷物も重いので汗ダクだ。辛い、暑い、きつい。止まると寒い。あぁ、久しぶりの山はきついなぁ。
 
大門沢は地形図を見てればほとんど迷わないが、一カ所だけ判断に迷う場所があった。しかしそこにだけ木の枝に赤テープがあり、助かった。ミニマムボルトならぬミニマムテープ。(ただし今回の下山時はテープがなければもっと遅くなっていただろう)
 
二俣は非常に顕著な尾根の末端。ここでアイゼンに履き替えた。右の谷へ入り、100m程進んですぐに尾根に上がる。ここからは超奮闘的ラッセル。アイゼンに履き替えなけりゃ良かったと心底思ったが、もうどうでもいいや、ままよ、という気持ちで雪と格闘。
 
尾根の傾斜が若干ゆるくなり斉藤さんの高度計が2500mを過ぎた頃、そろそろ第一岩峰のハズなんだけどなーと思い始める。というかもう疲れ果てたよ。もういいでしょう、ということで本日の行動を打ち切ることに。
ここで、三人組パーティが追いついてきた。東京から来たパーティで斉藤さんとは共通の知り合いがいるようだった。
 
そのパーティは気を使ってくれたのか、もうちょっと先にまで歩くようだ。僕達も偵察とトレースつけを兼ねて空荷で少し歩く。第一岩峰基部まで行くつもりだったが、結局辿りつけなかった。まあいいや今日は鍋だし、帰ろうかもう帰ろうよ。
 
夜は早川さんが運んでくれた大量の食料(この量が翌日のビバークで役にたつことに)で鍋と酒を楽しんだ。
 
 
3/2
出発8:10→第一岩峰9:00→第二岩峰11:00→竜頭峰13:00→牛首山19:00→21:30ビバーク決定
 
6:20起床。大幅な寝坊だ。僕は寒くてほとんど寝てなかったが、時計を持ってなかったので、明るくなるまで確信が持てず、確実に明るくなってから二人を起こすというハメになった。
 
慌ただしく準備をし、出発。トレースがあるので歩きやすい。しばらく登ると前のパーティの幕営跡があった。
そこからすぐに第一岩峰。前日、もうちょっと頑張って登ってれば良かった。
寝坊と幕営地ミスで2時間のロス。今思えば、これがなければ夜中には下山出来たのでは?いや、歴史に「もし」はないのだ。
 
第一岩峰は左側に回って、ルンゼ状の所を登る。ほとんど木登りのような感じ。
まず吉川がロープ無しで登り、後続には一応ロープを出してもらうことにした。
第一岩峰
 
そこからナイフリッジと呼ばれている箇所だが、そんなにナイフ状ではなかった、ガスで視界も効かないので、あまり露出感も無い。
ナイフリッジ
 
第二岩峰までくると先行パーティのコールが聞こえてきた。
第二岩峰もやはり左から巻き、適当な場所でロープを出して登った。
1ピッチ目は灌木の多い壁を吉川、2ピッチ目はルンゼ状を斉藤がリード。特に問題無し。
第二岩峰
 
それを過ぎてちょっと歩けば竜頭峰。赤岳に登るのは諦めて、すぐに下山にかかる。
 
下山の真教寺尾根は太い尾根。それだけにトレースが無いと若干わかりにくいが、出だしで大間違いをした以外は地形図とのにらめっこでなんとか迷わずに進んだ。
それにしても、視界は悪く、トレースの無い下降には想像以上の時間がかかった。
18時を過ぎ、あたりが暗くなってくると若干焦りが出てくる。地図を見るとスキー場はまだまだ遠い。19時を過ぎたあたりでやっと牛首山。下山が夜中になることを覚悟する。
さっきまで点いていたスキー場の明かりもいつの間にか消えている。闇の樹林帯をひたすら歩く。深い雪に足を取られる。止まって地図を見る。その繰り返し。
21時になってビバークすることを決定。
緊急連絡先の瀧根さんに連絡を入れてテントを設営した。
幸い食料は沢山余っていたため、夕食も充分だった。
明日の仕事は休まなければならないだろう。でも朝になれば下山できる。あったかい風呂にも入れる。パーティの雰囲気はまだまだ明るい。もうひと頑張りだgood night.
 
3/3
出発7:00→清里スキー場8:00→10:00下山完了
 
昨日と打って変わって晴天。瀧根さんに電話したら「脱出を楽しんで!」との事。全ては気持ちの持ちようだ。
コンパスと地図を頼りにスキー場の方向と思われる方に歩くと、人工物を発見。すぐにスノーシューのトレースに合流し、リフトの終点に到着。各々会社に連絡を入れ、あとはひたすら踏み跡を下山。
思ったより早く下れてよかった。
 
 
山登りを始めてまあまあ経ちますが、下山が翌日以降になったのは始めてでした。事故なく怪我なく下山できたことに感謝したいと思います。
 
これからもどうぞよろしくお願いします。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>

カレンダー

2018年11月
« 10月    
 1234
567891011
12131415161718
19202122232425
2627282930  

最新の記事

© 2018 千種アルパインクラブ (CAC) All rights reserved.