吉川gです。
以前から行ってみたかった金木戸川小倉谷に友人らと4人で行ってみました。
天気予報がコロコロ変わり、怪しい天気だったが、なんとかなるだろうということで、金曜夜に出発。その日は金木戸川林道の第1ゲートまで車で入り、そこでテント泊。先客の車が一台停まっていた。そのパーティは打込谷に入るとの事。
翌朝車がもう一台現れ、更にタクシーも二台入ってきて、ゲート前は賑やかになってきた。小倉谷には我々以外にもう一パーティ入るようだ。
↑ゲート
金木戸川林道は一箇所だけ崩壊して大高巻きしなければならないが、それ以外は整備されていて歩きやすい。
この林道歩きが4時間弱。
↑崩壊箇所
小倉谷の出合では本流を渡渉する必要があるが水量が少ないらしく何も問題なかった。
最初に出てくるのがトイ状の10m滝。これはどう見ても登れないので巻く。
そのあと暫くは大した箇所もなく進み、最初のゴルジュ帯に入る。
3段11m滝辺りと思われるところで先行パーティに追いつく。滝登りに時間がかかっているようだったので、右岸から巻いてみたところ、これがなかなか難儀させられた。
これなら待っていればよかったと思った。
最初のゴルジュ帯を抜け、しばらく平凡なゴーロや河原をやり過ごすと、核心とされている大ゴルジュ帯に入る。
結論から言うと、水量が少ないからかこのゴルジュ帯はそこまで困難では無かった。
泳ぎポイントとなる20m大瀞も流れも強くなく普通に泳げた。
↑20m大瀞
ゴルジュ内の小滝も数カ所ちょっと悩むところもあるが、言うほどの悪さは無い。
途中かなり高い位置にハーケンとスリングがかかっている箇所があり、水量の少なさを物語っていた。
↑支流の大滝
このゴルジュ帯を抜けた後、しばらく進むと40mの大滝が現れる。時間も時間だしそろそろテンバを探したい。
この大滝は遡行図には左岸から巻くとある。しかしどう見ても右岸が巻きやすそうだ。
どうするか迷った末、本に書いてあることを信じ左岸へ。
これがかなり悪い巻きで、登りも正直ロープを出したかったし、下りもできれば懸垂下降したかった。無理やり突破したが、通過に40分かかった。
この巻き道が終わったところで初日の行動を終了した。
二日目は渓相がひらけてきてアルプス感がかなり出てきた。
最初のポイントは二俣の滝だった。
↑一旦左の滝を登って尾根を越えて右の滝上に降りる。
遡行図には左の滝を巻くとあったが、登れそうだったので直登してみた。
難しくは無いが、落ちたらタダでは済まない。朝一なので結構緊張した。
そのあと40mの滝が現れる。これは遡行図によると簡単に登れるとある。確かに登れそうに見えたので、フリーソロ で取り付いてみたが、上部がなんとも微妙でこれもかなり緊張させられた。
プロテクションは取りにくそうだが、ロープを出しても良さそう。
次の30m滝を巻くととても展望の良い気持ちのいい場所に着く。ここで泊まったら最高だろう。写真無いけど…
この後は更に景色が開けてきて、ひたすら標高を上げる。
小滝が続くので飽きないが疲れてくる。
最後はガレ場を登ると笠ヶ岳の直下でよく踏まれている道に合流し、それを辿るとすぐに笠ヶ岳山荘の裏にでた。
山荘では即ビールを飲んでしまい、笠ヶ岳への登頂は断念。
翌日は雨の中笠新道をひたすら下って新穂高温泉に下降した。
新穂高温泉でタクシーを拾うつもりだったが、どこに電話しても予約でいっぱいとの事。
考えた末、タクシーを拾える可能性の高そうな平湯までバスで戻ることにした。
平湯でタクシー会社に電話するとやっと来てもらえることができた。
タクシー代は10500円。新穂高温泉から金木戸林道まで行くのとあまり変わらなさそうだが、バス代の800円ちょっとは無駄だった…