メンバー:早戸、F君(日本山岳会東海支部・岐阜登高会)
8/14 22:00中尾高原口近くの駐車場
8/15 2:00出発~滝谷出合5:00~合流点9:30~10:30第四尾根下部登攀開始~16:00スノーコル~19:00Cカンテ上・ビバーク
8/16 6:00出発~9:00登攀終了~10:30穂高岳山荘~11:00下山開始~14:00ロープウェイ乗り場
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友人F君と滝谷第四尾根に行ってきましたので報告します。
F君は去年のリべンジ、僕は初めての滝谷でした。
計画は日帰りのつもりで予備日一日としました。
14日22:00新穂高に到着。予想通り無料駐車場は満車。
早々に諦めて中尾高原口近くのPに車を停め仮眠。
AM2:00ヘッデンつけて出発。
退屈な林道をひたすら歩く。
ちょうど明るくなったころ滝谷出合に着く。
出合から少し歩くとすぐに雄滝が見えた。ものすごい迫力。
右岸を3Pで登った。
岩登りの部分は浮石も多く、悪かった。
藪漕ぎのトラバースをし、落ち口へ抜けた。
雄滝を越えると雪渓が現れた。アイゼンを履くほどの傾斜ではなかったのでそのまま通過する。
ナメリ滝に到着。
雪渓が切れ落ちていたのでアイゼンを履き、F君をロワーダウンしたのち、
僕はF君のバイルを借り、ダブルアックスで確保してもらいながらクライムダウンした。
ナメリ滝の登攀は難しくないと思っていたが、水量がやや多かったためか濡れている部分が多く緊張した。
ナメリ滝を越え合流点へ。すごい景色だ。下部の核心も終わり、テンションがあがる。
時間的にも順調だし、あとは快適な岩登りをするだけと思っていた。
ここからC沢をつめる。
しばらくしてからF君が去年ここから尾根へ上がったというポイントに着いた。
しかしここはどう考えても手前過ぎる。
もう少しC沢を詰めるべきと思い、もう少し行ったところで左から支沢が合流してきたし、
ちょうど尾根が平らなのを見て尾根へ上がった。
そこには残置支点があり、壁にもスリングがぶら下がっていた。
F君も去年ここを登ったと聞き、登り始める。
しかし脆い、脆すぎる。これは違うんじゃないかと思いながらも登り始めてしまったことを後悔する。
時間をかけてなんとか抜けようと思ったが、自分の胴体ほどの岩が剥がれてフォール。
カムで止まったが心が折れた。F君にリード交代。無事に抜けてくれた。
ここからさらに4Pほどロープを出し、全体的にかなり脆い岩場を登った。
藪漕ぎ、ナイフリッジ色々こなし、ようやく本物のスノーコルに到着。
この時点で時刻は16:00。日没までに登山道に抜けるのは無理だが、明日のこともあるので行けるとこまで行くことに。
そこからのクライミングは岩も固く、全く問題なく登った。Cカンテを登ったところの平地でツェルトを張りビバークとした。
冷たい水で作ったアルファ米は不味すぎて全部食べられなかった。あぁ、僕もパンにしとけば…
今回はシュラフカバー無し。ダウンベストとカッパ上下、足はスタッフバッグに足を突っ込んで寝た。
寝れるか心配だったが疲労のためか結構眠れた。
5:00起床。昨日の疲れも残っているのでゆっくりと6:00出発。
その後も問題なく通過し、9:00に登山道へ抜けた。
バテバテになりながら穂高岳山荘へ駆け込み、カレーライスとポカリを購入。
おお、生き返った…
電波が悪かったので公衆電話で代表に電話をいれ下山にとりかかった。
カロリー補給したおかげで多少元気も戻り白出沢を駆け下った。