愛知県名古屋市の山岳会・千種アルパインクラブではアルパインクライミングを中心とした様々な山岳活動を行っています

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2018.01.15

早戸です。

漸く明神から脱出し、有明山へ行ってきました。

当初は深沢右又正面壁を登る予定でしたがゲート前の雪の少なさ、水量の多さからアプローチが予想より大変だろうということで黒川沢から入り白河沢を登ったあと、有明山南岳山頂から深沢右又へ落ちている急峻なルンゼを下ってみるという計画に変更しました。

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4時にゲートを出発。雪は少ない。(写真は前日のもの)

黒川沢の表参道をしばらく歩く。雪も少なく古いトレースもあり快調。

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しばらくすると左手に妙見滝が見えた。多少薄いようだが登れそうなほど氷結していた。

そこからさらに沢沿いを歩くとすぐに白河沢F1が見えた。地図表記の白河滝だ。氷結も良さそう。

準備をし、クライミングを始める。

今シーズン初アイスで非常に緊張したがジャンケンで勝ってしまったので私がリードで。

左の弱点から登ろうとする私にパートナーから突っ込みが入り、渋々正面のバーチカル部分に取りつく。

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バーチカルと言ってもたかだか5メートルくらいのモノだが如何せんアイスクライミングが大の苦手である私はスクリュー打ちまくりパンプしまくりでバーチカル部分をなんとかテンション掛けずに抜けた。

そこから多少傾斜が緩くなり30メートルほどロープを伸ばしブッシュでビレイ。

一旦ロープをしまい少し歩くと直ぐにF2が現れた。

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パートナーがリードで40メートルほど。パートナーもアイスクライミングが苦手らしいが私よりは大分マシだ。短いバーチカル部分もササッと抜けていった。

またロープを片付けしばらく沢を詰めるが予報に反して天気が悪い。普通に降雪があり視界も悪いのであまり沢中を歩いていて気分がいいものではないがもう少し様子を見ながら進むことに。

続いてF3は登山大系で200メートルの滑滝となっている場所だか傾斜も緩いのでロープレスで上がる。

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続くF4,5もほぼ雪壁のためロープレス。

F6,7はもう完全に埋まっており、このあたりから左の尾根に上がる。

このあたりから急に積雪量が増えたのでワカンに履き替えるが堪えるぐずついた雪質のラッセル。

もう少しで山頂かと思っているあたりで大量の雪がのし掛かった樹木が倒れかかり行く手を阻むようになった。部分的にキノコ登攀のような形になり奮闘的。

左からくる支尾根に合流し、その後なんとか中岳と南岳の間に抜けた。この時点で時間もかなり押していたので予定のルンゼ下降は取り止め、黒川沢の登山道に降りることにする。

この頃になると天気も回復し最高の景色のなか中岳、北岳と縦走。西には蝶ヶ岳、常念岳、燕岳などの稜線がハッキリと見え、東側は安曇野の街が近い。

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北岳頂上の鳥居はかなりの部分が埋まっており、積雪の多さをうかがい知ることができる。

さて、下山路はと。看板に従い下山開始。しばらく下ったところでどうも地形がおかしい。看板を良く見ると中房とある。これはいかん、と北岳山頂まで登り返す。危ない危ない。

山頂に戻り正しい登山道を探すが夥しい積雪のせいか全く見つからない。方角をある程度見定め、少し強引に下降する。しばらく下ったところで赤布を発見したのでホッと一息。そのまま尾根を下ってみるが急峻過ぎる。改めてGPSで現在地を確認すると正しい尾根ではない。そこから正しい尾根に乗るためトラバースするが細かい沢や尾根が多く中々登山道のある尾根に乗れない。仕方なく支尾根を登り返すとなんとか登山道のある尾根に乗ることができた。赤布も発見。

これで一安心かと思いきや、この登山道は急峻な尾根に結構無理矢理作ったもので梯子や鎖が多くその殆どが雪に埋もれているため、ルートファインディングの必要があり下るのが困難。

しばらく下るも黒川沢のコルの場所が判然とせず再度現在地を確認、このまま下れば白河滝脇のルンゼに出られると踏み、アイゼンに履き替え念のためハーネスも装着して沢筋を下る。

目論見通り白河滝F1の脇まで歩いて下ることが出来て自分たちのトレースに合流でき一安心。

久々の長時間行動で私完全にバテましてフラフラと登山口まで歩きました。20時30分行動終了。

帰りの高速もフラフラ、仮眠を取りながら帰ったら1時を回っておりました。

 

 

 

2017.12.19

こんにちは!!犬飼です.

今シーズンのアイス初め,峰の松目沢を詰めて参りました.

積雪少なく,取り付きまではノーラッセル,F10通過後稜線までも膝程度でした.

また,結氷状態は良好で,一部F5~6以外はスクリューもアックスもよく効きました.

一応練習で各氷瀑でロープ出しましたが,実際確保が必要なところはF2,F8~9程度かと.

日程: 2017/12/17

メンバー: 酒井さん,吉川Kさん,犬飼(CL)

天気: くもり

コースタイム:5:30美濃戸口駐車場 ~ 8:00F1 下部~ 14:00F10上部~14:30稜線~16:00赤岩の頭~17:00赤岳鉱泉~18:30美濃戸口

F1

F1:スラブから階段.ロープいらないけど一応最初なので.

F2

F2他のパーティは左から行ってましたが,

順番待ちを避け,中央から適当に.

F5_6

F5~6 2段.上部は氷薄かったです.

F7

F7?右の階段から適当に

F8

F8.5m程度でしたがバーチカルです.

写真右端の凹角ラインをアックステンション連発で泥臭く突破しました.

体感敵にはトポ記載のⅣ級より難しかったです.疲れた~.

思い切りがあれば,短いので一気に突破したほうが楽かも.

F9

F9.通常F8から連続で登攀するようですが,

F8で私がへばったのて,ピッチきり,吉川K君に登ってもらいました.

他のパーティーはF8手前で引き返すか,

F9突破後,懸垂で同ルート下降をとるようです.

F8上部には確かな支点が乏しいで,F9までの登られたほうが無難です.

我々は,F10まで登り,その後稜線までつめることに.

F10 突破後すぐ上の二俣を左,

その後の二俣を右に詰める.

岩壁を左手に,トラバースしつつさらに詰めると,稜線の一般道にでます.

今日はだれも上がってきていないようで,我々のみのようです.

詰め

稜線

赤岩の頭付近.

アイスクライミング目的でしたが,

稜線まで上がったほうがやっぱりすっきりしますね.

久しぶりに充実した山行になりました.

いじょうです.

ばいばい.

2017.02.19

アッサラームアライクン 犬飼です.

小秀山乙女渓谷 夫婦滝へアイスクライミングに行ってきましたので報告いたします.

アプローチが短い上,2本とも氷瀑のスケールも大きいため

日帰りとしてはかなり密度の濃い,充実のアイスクライミングとなりました.

日程: 2017/2/19

メンバー: 鵜飼さん,犬飼

天気: 曇

装備: アイススクリュー10本程度

コースタイム:

7:30 乙女渓谷キャンプ場~8:30男滝~11:30下降 取り付き~12:30女滝~15:00下降取り付き~15:30乙女渓谷キャンプ場 下山

【男滝】

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■1P目 犬飼リード

見た目階段状で易しそうでしたが,

形状が複雑な上,氷が不安定でかなりおとしました汗.

「パコーン ガラガラ―」 「鵜飼さんスミマセン...」

35m程度登り,右のテラスでピッチを切り,少し細い立木の根でビレイ.

■2P目 鵜飼さんリード

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傾斜のゆるい左側は水が流れており,シャワークライミング必至となるため,

滝右端のコーナー部を登る.

傾斜は80~90°と立っているが氷が安定しており登りやすかった.

20~30m.

■下降 左に抜ける登山道から下山できます.

【女滝】

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■1P目 犬飼リード

傾斜60~70°のゆるい傾斜,氷もグサグサでよく刺さる.

20m程度右テラスでピッチを切る.かなり楽させてもらいました.

氷が薄いのでスクリュー乱れ撃ちでアンカー.

■2P目 鵜飼さんリード

傾斜は70~80°,一部氷がもろいため,ビレイヤーは注意.

しかし,上部は氷の状態もよくとても気持ちよく登れます.

40m強と長さもあり,充実感の高いピッチ.

■下降

トポによると下降は右の尾根から懸垂とのことであるが,

いまいちポイントが分からず,ダブル一発でやや強引に下降.

満足感の高い山行となりました.

時期的には今がベストでしょうか.

帰りは温泉おんぽいの湯

2017.01.22

こんにちは

2017年1月12日(木) 御在所岳 αルンゼにアイスクライミングにいってきました。

参加:ソガさん、イドさん、カミテさん、ハラダ

行程:7:30裏道登山口~10:00頃αルンゼ

αルンゼアイスクライミング

13:00頃下山開始~14:30頃下山

 

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朝5:30頃、カミテさんをピックアップし、7:00菰野町道の駅にて集合。

7:30頃~裏道登山道をボチボチと歩き、国見峠にまもなくというあたりから、

αルンゼ方面へ向かう。

αルンゼ 1ピッチ目

αルンゼ 1ピッチ目

1ピッチ目は、氷がないので、そのまま登った。

2ピッチ目にて、トップロープを張り、アイスクライミング

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翌日から寒波到来という事で、まずまずの寒さ

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ロッククライミングと比べると、アイスクライミングの方が、

すっきゃなと思いながら、ガシガシと楽しんだ。

皆で、2回転したところで、

「帰ろ」って、帰りました。

by ハラダ

追伸ながら、

帰りに、カミテさんと、洒落乙な旧片岡温泉にて風呂をいただいた。

いつも混んでいるので、スタッフに拡大するのかをしつこく聞いてみた。

来年には埼玉、翌年にはどこかと、オープンする予定のようであった。

こちらはここまでとの事である。

高速道路が通ったりと、より繁盛するんだろうな。

2017.01.02

ズドラーストヴィチェ 犬飼です.

年末年始にアイスのビッグルート三峰川岳沢に行ってまいりましたので報告いたします.

アプローチは雪少なく,懸念していたラッセルどころか,モーレツやぶ漕ぎ.

氷瀑は氷結甘く発展途上で,ところどころヒヤヒヤしました.

そーいえば私,このスケールのアイスは初めてでしたので,

終始引っ張り上げてもらいながらの山行となりました汗.

 

日程: 2016/12/31 ~ 2017/01/02

メンバー: 鵜飼さん(CL),酒井さん,犬飼

天気: 全日晴れ

コースタイム:1日目4:00長谷杉島ゲート ~ 15:30岳沢出合い 幕営

                     2日目6:00岳沢出合い ~ 14:00F8下 幕営

3日目7:00F8下 ~ 14:00仙丈ケ岳 ~ 16:00北沢峠 ~ 19:30戸台

【1日目】

南沢を詰める.雪浅く,渡渉が何度もありやきもき.

岳沢越にいくために,南沢を左に折れ,さらに沢を詰めるが...先に進めない.

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↑ 事前調査によると,この滝も氷結していて登攀できるようだが,

今年はじゃばじゃばで,登れませんでした.

雪がないため,そのまま沢を詰めるのをあきらめ,いったん稜線まであがることに.

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↑ ほとんど夏.この後,未踏の地をモーレツやぶ漕ぎしました.

稜線まで出たのち,岳沢越でようやく予定のルートに帰還.

岳沢出会いまで下り,幕営.

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↑ 幕営地.冬とは思えないほど,快適そのもの.

 

【2日目】

いよいよ登攀.しかし,氷結が甘く登攀できない滝もちらほら.

この日登ったF1 ~ 7でロープを出したのはF3,F4のみ.それ以外はフリーソロで登りました.

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↑ おそらくF1 水.流れてます.

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↑ F3 鵜飼さん,荷物背負ってのリードです.

立ってます.経験浅い私にはキツイ.腕パンパン.テンテンで辛くも登攀.

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↑ F4 鵜飼さん再びリード.

傾斜はF3より緩いですが,氷の形状がよくない.

全行程で一番しんどい登攀でした.

 

その後,F5~F7まではなめた滝をフリーソロで上り,

F8手前で幕営することに.私はもうバテバテ.

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↑ 幕営地.ロケーションは最高.整地がかなり必要でしたが.

 

【3日目】

いよいよF8ソーメン流しの滝

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↑ ソーメン流しの滝.

どこでピッチを切るか,よくわからなかったです.

今回も鵜飼さんリードです.頼りっぱなしですみません.

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↑ ソーメン2P目

F8の後,F9をフリーソロで登攀し,

テキトーな斜面を登り,稜線に出る.

その後は大仙丈まで美しい稜線歩き

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↑ 大仙丈までの稜線.

その後は,仙丈ケ岳,北沢峠,戸台まで,トレースをたどり下山.

密度の濃い,素晴らしい山行となりました.

今回は実力的に「連れて行ってもらった」山行でしたので,

もっと実力つけてリードします.

 

それでは,さようなら.ダスヴィダーニヤ

2016.04.25

お疲れ様です。吉川です。

1.30~31(!)に早戸さんと僕と僕の妻の三人で八ヶ岳 峰の松目沢に行ってきました。

何をいまさら…という感じですが、スマホの中に文章だけはずっと作っていたので報告させてくださいm(_ _)m
ほかの山行も今後できるだけ報告したいと思います。

30日は赤岳鉱泉への移動のみ。
みぞれ等も降っていて不快だったが特に問題なく鉱泉までたどり着けた。
この日はアイスキャンデーフェスティバルだったのでテント場は一杯だろうと思っていたが、むしろいつもより少なく感じたくらいだった。小屋泊の方が多いのだろう。

夜は岐阜登高会のパーティと宴会。さらに、アイスキャンデーフェスティバルのプロトレックナイトで花谷さんのお話もあったため、それを聞きに行った。

31日 晴
朝ゆっくり過ごすために早めに起き、テントを撤収して、峰の松目沢へ。取付きは赤岳鉱泉から4個くらい橋を渡って、次に現れる橋を渡らずに右へ。前日に踏み跡があることを確認していたので迷うことはなかった。
予想通り雪が少なかったので、滝はほとんど埋まっていなかった。

この日は僕たちの他にも3~4パーティほど入ったようだ。先行パーティはソロの男性のみで、すぐに見えなくなった。
今回はほとんどの滝をリードさせてもらった。
F1は傾斜のゆるい滝で久しぶりのアイスだったので、ちょうど良かった。
F2はそれなりの高さだが、難しくない。
その後は傾斜のゆるい滝が連続する。峰の松目沢は南面にあるため、アイスなのに、日なたは暑い。これでよく凍るものだ。
核心のF8は短いが下部がバーチカル。登りそのものは問題なかったのだが、スクリューを打つのが下手すぎて、アックステンションをかけながらなんとかセット。抜け口のスクリューは何度打ち込んでも入っていかず、結局わーわー言いながらセットせずに抜けた。終了点で確認したらスクリューの中に氷が詰まっていた。そりゃ刺さるはずないわ。
アイスはめったにやらないのでうまくできなくて当然だが、技術の低さを露呈した形となった。
最後に低いが傾斜の強いF9を越えて、10分ほどルンゼをつめると稜線にでた。
しかし、稜線に出てから赤沢の頭までがなかなか長く、雪も腐ってて思った以上に苦戦した。

赤岳鉱泉に戻ると岐阜登高会の中山尾根に行ったメンバーが渋滞でまだ降りて来られないとのこと。中山尾根まだ行ってなので行ってみたいのですが、渋滞はキツイなあ…

スマホで将棋などをしながら少し待っていたが、先に降りることにした。最後はヘッデン下山となった。

 

1/30 15:00美濃戸口~18:00赤岳鉱泉

1/31 7:00赤岳鉱泉~7:40取りつき~12:00稜線~14:20赤岩の頭~15:00赤岳鉱泉(大休止)~18:40美濃戸口

2016.03.25

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一角獣F1

 

 

 

 

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一角獣F2

こんにちは。成瀬洋です。

報告が遅くなりましたが、今月10日に中千丈にアイスに行って来ました。

友人に誘っていただき、総勢5名。

中千丈は初めて。ずいぶん前のロクスノにエリアが発表されていたので、本棚から引っ張り出してコピーしていきました。

雪が少なく、アプローチの大岩のところがけっこう悪かったです。

ジョーズ、一角獣、Zなど、個性的な氷瀑がまとまっていました。

雪が少ないため、氷が例年よりも長いとのこと。

ただし、氷自体は少し小さいようです。

まずは一角獣を登ろうということで、同行のNさんがF1をリード。

メインの氷瀑をリードさせてもらいました。

正面は氷が脆そうで、右と左は短いながらバーチカル。

下部を左寄りに登ったので、左のラインを登りました。

上部が若干ハングしているようでⅤ+くらいか。

無事に登り終え、立木で懸垂。

ジョーズはKくんがリード、ぼくはフォローで登りました。

移動してZへ。ここも若いKくんがリードし、50mいっぱいの立木でビレー。

フォローで登り、本日は終了。

暖かい日で氷も柔らかく、登りやすかったです。

いろんな種類の氷瀑がコンパクトにまとまっており、とても良いエリアでした。

シーズン初めにアックスやアイゼン、スクリューなどを新調して登る気満々でしたが、氷結状態やらいろいろで結局アイスは4回しか行けませんでした。山もいくつか行きたいルートがありましたが行けず終いで春になってしまいました。

冬の間も週2〜3で岩には行っていたので、また岩場通いをしています。

去年はクラックばかりだったので、今年はスポートをもう少しがんばろうと思います。

御在所のカリフォルニアドリーミング、錫杖のマルチ、瑞牆のマルチ(アレアレアなど)、明星、屏風の雲稜オールフリーなど、トライしたいマルチもたくさんあります。パートナーを探しています。お付き合いして頂ける方がいらっしゃいましたらよろしくお願いします。

 

2016.03.22

朝日を浴びる北壁。氷のリボンから直接尾根まで見える。右は中央ルンゼに向かうパーティ

朝日を浴びる北壁。氷のリボンから直接尾根まで見える。右は中央ルンゼに向かうパーティ

 

1皮です。西村代表と憧れの鹿島槍北壁に行ってきました。

ルンゼ内は氷結が悪かったものの、完登できました。

【20日】大谷原5:45~8:30荒沢出合~13:00天狗の鼻

【21日】天狗の鼻3:50~6:00カクネ里~7:20正面ルンゼ取り付き7:30~9:40正面尾根のコル~11:00北峰~14:00天狗の鼻14:30~18:30大谷原

 

【初日】

徒渉は2回。1皮はネオプレーンの靴下をはいて渡るが、流れが強く、太もも辺りまでズボンを濡らしてしまう。西村代表はパンツ1丁になり、冷たさに悲鳴を上げていた。荒沢出合から荒沢を上流にちょっと遡り、天狗尾根の傾斜の緩い斜面に取り付く。暖冬の今年は、すでに枯れ葉斜面になったところもあった。尾根に出ると歩きやすくなりスピードアップ。気温は高く、濡れたズボンはすぐに乾いた。尾根上部の第一、第二クーロワールとも問題になるところはなく、順調に天狗の鼻に到着。尾根南側の斜面に、氷のリボンを狙う旧知のKさん、中央ルンゼに行くKさんのテントの横に、私たちのテントを張った。翌日に壁に向かうという緊張感を味わいながら、自家製梅酒をちびちびやりながら過ごした。

【2日目】

2時起床。北壁に向かうパーティの一番手で出発する。が、壁の降り口が分からない。過去の記録などから「最低コルの1つ先のピークを越えたところ」と覚えていたが、壁が急すぎて下りられない。唯一、もっとずっと先の天狗尾根が壁に吸収される辺りが唯一の降り場か。そんな風にうろうろしているうちに他のパーティーが続々とやってきた。以前も来たというKさん・Sさんコンビも、「こんなに奥じゃなかったけどな」と言いながら真っ暗な雪渓をバックステップで下りていった。われわれもすぐに下降とトラバース開始。しかし、2つめの尾根の所で、雪がなくて岩が出ているところにぶち当たり、Kさんらは懸垂してカクネ里に下り始めた。「去年はこんなに高い木が雪から出てなかったけどな」とKさん。積雪が2mぐらいは少ないらしい。われわれもロープを借してもらったm(_ _)m謝謝。70mロープで急な部分を下り、あとはカクネ里まで150mぐらいをクライムダウン。間もなく、北壁に朝日が当たり始めた。日が照りつける前にルンゼに入りたかったが、随分遅れてしまった。

Kさん・Sさんは氷のリボン、Kさん・Kさんの若者コンビは中央ルンゼ、われわれは正面ルンゼ、ここから分かれて進む。この日の北壁は他に、主稜2パーティ(うち1パーティは単独)。北壁をトラバースしているのが見える。カクネ里はデブリがあちこちに。19日に降った雨によるものだろう。主稜の末端を右に回り込み、正面尾根Bリッジの取り付きでガチャを準備。日が燦々と降り注ぎ、すでにチリ雪崩と小さな落氷が絶え間ない。上部にはでかい雪庇があって、落ちるのは時間の問題だろう。準備ができたらすぐ出発だ。

雪壁をダガーポジションで登っていくと、ルンゼは正面尾根Aリッジの取り付きを右に回り込み、南向きの斜面になる。気温は高く、氷はグズグズ。狭くなった部分の氷はかなり立っており、薄い!

すぐにノミックで氷の下の岩を叩いてしまい、先っちょ2ミリほどが欠けてしまった(T_T)。スクリューの歯も曲がった(T_T)。氷の状態はかなり悪いので、ロープを出すことに。でも60m伸ばした先は、雪壁と、薄く雪と氷が乗った岩と草付き。セカンドのビレーは、アックスを雪面に突き刺しただけでビレーポイントとする。まあ、落ちないでしょうという判断で。

そこからは延々と雪壁登りと、わずかな氷。チリ雪崩のシャワーを浴びながら登るが、暑いので気持ちがいいくらいだ。息絶え絶えになりながら、正面尾根のコルに到着。かなり斜めっており、休める場所じゃなかった。そこから右手の中央ルンゼに入って直上。正面尾根が斜面に吸収される辺りから正面ルンゼに入った。雪面は表面が堅く、中は比較的柔らかいものの、安定感はある。頂上に出る直前、60~70度ぐらいの急斜面なのに雪は柔らかくなり、支持力が極度に低下。手2本、足2本でバランスを取り、何とか乗っ越した。間もなく登ってきた西村さんと握手して喜び合った。気温はマイナス10度。北風が強く、すぐに下降に移った。

天狗尾根の下降も良くはない。細いリッジや急斜面をダブスアックスでバックステップで下りるところも。途中、30mの懸垂2回。天狗の鼻まで気が抜けなかった。テントなどを回収し、大谷原までは雪面は階段状に踏み固められ、簡単に下りられた。

正面ルンゼの入り口

正面ルンゼの入り口

カクネ里上部を登る西村さん。右手に主稜末端が見える

カクネ里上部を登る西村さん。右手に主稜末端が見える

ルンゼを右に曲がった辺り

ルンゼを右に曲がった辺り

下から見たのど元付近。氷が薄い

下から見たのど元付近。氷が薄い

アックスを緩く刺しただけの支点でセカンドをビレーする

アックスを緩く刺しただけの支点でセカンドをビレーする

急斜面を気持ちよさそうに登る

急斜面を気持ちよさそうに登る

中央ルンゼ上部

中央ルンゼ上部

カクネ里を眺めながら

カクネ里を眺めながら

北壁から北峰に飛び出す西村さん。北風が強くて、カメラのレンズが中途半端な開きに(^^;)

北壁から北峰に飛び出す西村さん。北風が強くて、カメラのレンズが中途半端な開きに(^^;)

 

2016.02.13

上手です。

曽我さんと御在所岳アルファルンゼに行ってきました。

 

7時少し前、ゲート前の駐車場に着くと止まっている車は2台

歩いている時も後ろから来る人はいない、こんなに天気がいいのに

人が少ないねと話しながら登っていく。

裏道から外れ取り付きへ

 

1P なだらかな段々のようなところ、全体に氷が薄い感じ

スクリューが入りそうな所を探し登っていく。

2P 真ん中に岩があり少し立っている、左右どちらでも行けるが

簡単そうな右を登る。

3P 高さはない立ったところを上がれば、あとは歩ける感じ。

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今回 リードをさせて頂きましたが、今までデュアルだったのをモノポイントに替え

慣れていないのかアイゼンが安定せず、アックスに頼って登ってしまった結果

2P目に少し落ちてしまいました。

曽我さんに、つま先が開いて蹴り込んいるから刺さらないし安定しないと指摘

トップロープでの練習が必要と感じました。

帰りは裏道を下り13時半頃 駐車場に到着

ゲート前の道は下のトイレがある駐車場まで車でいっぱいにでした。

 

 

2016.02.12

0:30美濃戸口~3:00赤岳鉱泉3:20~4:30大同心大滝7:40~9:30北西稜取り付き~大同心頂上15:10~21:00美濃戸口

大同心大滝を真っ暗な中登り出す

大同心大滝を真っ暗な中登り出す

ストロボたかないと、こんな感じ

ストロボたかないと、こんな感じ

 

大滝2P目

大滝2P目リード中の1皮さん

 

終了点で、やっと向こうの山に日が照ってきた

終了点で、やっと向こうの山に日が照ってきた

終了点から、大同心の岩場はすぐそこに見える

終了点から、大同心の岩場はすぐそこに見える

北西稜1P目。バランス悪いが、ペツルが打たれたので、なんてことはない。前に敗退した時は、岩の突起にスリングを巻いてごまかしプリテクションで登ったものだが・・・

北西稜1P目。バランス悪いが、ペツルが打たれたので、なんてことはない。前に敗退した時は、岩の突起にスリングを巻いてごまかしプリテクションで登ったものだが・・・

3P目(?)

1皮さん、4P目リード中

 

4P目。ステミングで軽く登れるピッチ

4P目。ステミングで軽く登れるピッチ

6P目の快適な雪稜を終え、最終ピッチのクラック下でビレーする岩佐さん

6P目の快適な雪稜を終え、最終ピッチのクラック下でビレーする岩佐さん

ああ、日が暮れる・・・。大同心沢上部の懸垂点で

ああ、日が暮れる・・・。大同心沢上部の懸垂点で

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