愛知県名古屋市の山岳会・千種アルパインクラブではアルパインクライミングを中心とした様々な山岳活動を行っています

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2020.07.07

1皮です

しばらく前に
三重県大台町の宮川水系大和谷支流のロクロ谷に1人で行ってきました
落ち葉滑り台と化した恐ろしい尾根(焼山ノ尾)の下りに4時間もかかりました
焼山谷に行った2018年も焼山ノ尾を下って後悔したけど
また踏み込んでしまった・・・
喉元過ぎればなんとやらです( ̄。 ̄;)
池木屋山から宮川ダム方面への下りにはこの尾根を使わず
さらに東方の1332mピークから南へ下る尾根の方がいいでしょう

宮川ダム(286m)4:30-7:10大和谷ダム(565m)7:30―9:00大滝(730m)―10:30二俣(840m)―13:30池木屋山頂上(1396m)―17:30大和谷ダム保守管理歩道(550m)―19:20宮川ダム

町道大和谷線は2年前の秋の台風による崩落から通行止めが続く
宮川ダム湖に面した町道ゲート付近の駐車スペースに車を置いても良かったが
いろいろ検討して、2キロ手前のダム見学者用駐車場に置くことにした
歩行距離はその分長くなるが
1年で最も日が長い時期なので大丈夫だろう

空が明るくなると同時に出発
町道ゲートまで歩く間に1台の車に抜かれた
駐車スペースで何やら準備しているその車の人に話しかけると
渓流釣りで大和谷のゴルジュ(滝ノ谷出合を越えてまもなくの所?)まで行くという
1時間半も歩いて釣りをするなんてご苦労さんなこって

町道の崩落地点はすでにきれいに補修され
あとはガードレールを設置すれば完成という感じ
もうすぐ開通か(工事期間は7月末まで)と思ったが
大和谷発電所の入り口を過ぎて愕然とした

台風による巨大な落石が道のあちこちにあり
放置された古いバスの先には路肩が崩落している箇所も
地元大台町がちゃんと修復してくれるのだろうか
それともこのまま朽ち落ちていってしまうのか

町道の終点駐車場をサクッと過ぎ
大和谷ダム保守管理歩道に入る
この歩道は意外に上り下りが激しく
途中の六丁峠(600m)までは200m登って200m下る
多数ある簡易橋やはしごはどれも劣化している(1カ所はすでに崩落)
ダムの管理者がきれいにしてくれないかなあ
すぐに蒸し暑くなり、右足首にチクッと痛みを感じて見ると
靴下の上にヒルが一匹食いついていた
早速の攻撃とはげっそり
でもこの日の被害はこの1匹だけだった

焼山谷出合を過ぎ上り下りは減り歩行スピードは上がる
まもなく大和谷ダム着
こじんまりしたかわいいダムです
沢服に着替え菓子パンのエネルギー注入
ロクロ谷はダム上流のすぐの所
出合に20mぐらいの滝がある
ダム湖もあるし、どうやって越すのだろうと迷ったが
意外にすんなり越えられた

そこから両岸が20mぐらい切り立ったゴルジュがしばらく続くが
あまり大きな滝はない
しかしこの時期の台高はそうだが河床がコケでつるつる滑る
この日は何度もこけて手足が擦り傷だらけになった
滑りやすいため小さな滝を越すのも大変だ

ゴルジュが続くのに、大きな滝はない谷だなと思っていると
突然40m級のでかい滝が出てきた
水は少なく迫力はないが美しい
ここは休憩に最高の場所ですな
この滝は迷わずにまけた

大滝を過ぎると左右に支流が次々出てくるが迷うことはない
840mの顕著な二俣で右へ
そこから傾斜が急になり
小滝が続くようになる
でもフリクションが効くようになり
気持ちよく直登していける
それが1150mぐらいまで続いた

水が涸れると一面急傾斜の草付きになり
アックスを刺しながら立木から立木へとたどって上がる
1300mぐらいで携帯電話の電波が入るようになったので
ちょっとした平坦地で小休止
濡れた服と靴をチェンジ
頂上の西100mぐらいの稜線へ上がり
4度目となる池木屋山頂上についた

時間が押しているので写真を1枚撮って下りにかかる
1330mぐらいの小ピークから焼山ノ尾へ
1062mPまでは稜線をそのままたどり
そこから西~南西向きの急傾斜の尾根に沿って行く
目印のテープ類は以前より増えている気がするが
倒木が多いのに加えてテープの密なところを疎なところがあり所々で道を見失う
それでも何とか810mPを見つけそこから南東尾根へ
恐怖はそこから始まった

恐怖の滑り台斜面


広葉樹の枯れ葉がうずたかく積もり、足を乗っけた瞬間に滑る
後ろ向きに四つん這いになってピックを突き刺したアックスで支えたり
頼りない枯れ木に体重を託して下りたりを繰り返す
途中で登山者が落としていったとみられるチェーンスパイク片足分を発見
ありがたく右足に付けさせてもらったが
右足を動かすと、支えている左足が滑ることに変わりがない
しまいにはルートを見失い崖の上に出て30mの懸垂
4時間かかって這々の体でダム保守管理歩道にたどり着いた
もう汗だくで、変な態勢で滑るのを我慢したため腰に違和感も、、、
2度と、もう2度とこの尾根は下りませぬ
なお、地形図の点線は現在のテープ道とはずれているので要注意

町道終点駐車場を経由し宮川ダム駐車場まで
ちょうど暗くなるころに到着した
今日も登山者とは1人も会わなかった

ちなみに携帯は
ドコモ、ソフトバンクとも
宮川ダム貯水池にかかる大和谷橋から池木屋山南斜面1300m付近まで全く通じなかった

終わり

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