吉川Gです。
鈴鹿で大滝を登りに行ってきました。
メンバーは会員外の友人含めて3人。まともな大滝登攀は今回が初めてです。
・東多古知谷百間滝
一部では大滝登攀の入門とも呼ばれているらしい百間滝に、まずは行ってみた。
鈴鹿スカイライン沿いの駐車場に車を止めて、表道登山道から入山。最初の堰堤を越えたらすぐに入渓。
小滝をいくつか越えると、右から滝がかかる二俣に着く、これを右に進みしばらく行くと百間滝に着く。駐車場から15分程度しかかからない。
リードジャンケンに勝ち、1ピッチ目をリードさせてもらう。
取り付きは右の右上クラックから。カムも効くし、ジャミングも効くが傾斜が立っているので力を使った。いきなりコレなので少々焦った。
その上もずっと滝身の右側を登る。緊張する箇所もあるが、要所要所でカムが決められるし、残置ハーケンもあるのでプロテクションは心配ない。
1ピッチ目の終了点はハンガーが無いボルトのみが3個残っている。これにナッツを使って支点を作った。
2ピッチ目は友人のWさんリード。傾斜は落ちるが、スラブぽくなり、ホールドも甘く悪い。僕はフラットソールで登ったがWさんはラバーソールの沢靴なのでもっと悪く感じたに違いない。
2ピッチ目の終了点は立木を利用する。
↑落口
百間滝の上は小滝が連続し、意外に面白い。
最後は表道登山道に合流するので、ここから登山道で鈴鹿スカイラインまで下山した。
・西多古知谷大滝
西多古知谷は文字通り東多古知谷の一本西側の谷で、ガードレールを越えて入渓する。
入渓して、5分程で大滝が現れる。こちらもアプローチは楽勝だ。
西多古知谷大滝は難しいと聞いていたので、見学のつもりだったが見れば見るほど登れそうな気がしてきたので、取り付くことにした。
リードジャンケンにまた勝って、1ピッチ目を登らさせてもらう。今回もフラットソールだ。
取り付きは最も水流の多い(と言っても少ないのだが)凹角から。こちらは百間滝と違って残置は全く無い。
ホールドは多いので登るのはなんとかなるが、プロテクション設置に慣れていないので、時間がかかってしまった。
最初の凹角から1段目のテラスに上がる部分が怖かった。
そのテラスから上も理想は水流のラインだが、僕には無理そうに見えたので、左にトラバースして、濡れた凹角を登った。
濡れた凹角の下部はそこまで難しくないが、最後の草付きっぽい箇所が意外に立ってて悪い。あとちょっとで大テラスに上がれるのだが、そこが核心だと感じた。
このピッチのリードに50分もかかってしまった…未熟すぎる。
大テラスの中央の壁には朽ち果てたハンガーボルトがあるが、これは使えないので右岸の立木を利用した。
2ピッチ目は左岸側の草付きを登るようだが、そこまで惹かれなかったのでやめてしまった。
帰ってから調べると、最後の草付きも割と悪いらしい。
最後まで登れば良かっただろうか。。
下降はビレイ点に使った立木を利用して懸垂下降した。左側の壁には錆びて伸びきったリングボルトが打ってあった。
↑懸垂で下降
今回、全てフリーで登れたので満足でしたが、やはりプロテクションの技術がまだまだ未熟だと感じました。適切なプロテクションを瞬時に選択して、確実にセット出来る技術を身につけたいですね。