愛知県名古屋市の山岳会・千種アルパインクラブではアルパインクライミングを中心とした様々な山岳活動を行っています

愛知県名古屋市の山岳会 千種アルパインクラブ

千種アルパインクラブ ブログ トップページ  >  ブログ一覧

2015.01.30

1皮です

尾勝谷塩沢右俣に岩佐さんと行ってきました

ちょいと時期遅れということもあり

一日中貸し切りでした

戸台大橋手前の路側帯2:30-7:30F1 8:00-13:00F7ぐらい?14:00F114:30-18:00

 

戸台大橋手前数百メートルの道路際に、登山届け提出箱が設置してあり、そこの路側帯に駐車。案の定、車はほかになく、先行パーティーはいないよう。そこから黒川に架けられた作業用の橋から左岸に渡る。路面は、昼間に溶けた雪が再凍結してスケート場状態。ツルッと足が滑ると、バックドロップを食らうので要注意。すぐに尾勝谷の左岸に渡り、15分ほどで工事現場の飯場が対岸に見える所に到着。その上流にある橋は渡らず、そのまま左岸の林道を上流へ。そこからはくるぶしぐらいのラッセルとなった。2日前に南岸低気圧が通ったんで、暗いうちだと道が分からないんではと心配していたが、うっすらとトレース跡が残っており、迷うことはほとんどなかった。

道なりに再び右岸に渡ると、まもなく巨大堰堤に達する。右岸の階段を登るが、カチコチに凍り付いていて、怖い思いをした。その後も真っ暗なので周りは何も見えないまま進むが、帰り道に見たら、取水口のある塩沢出合までは林道が続いていた。(暗闇でも歩けるように、ここまで詳しく書いてみました)

 

林道はそのまま塩沢の右岸に続き、右左、右左と徒渉を何度となく繰り返していくようになる。途中、細い倒木を数本まとめて通しただけの手作り橋数カ所もあった。だんだん新雪が深くなり、すねに達する。空が明るくなるころ、谷の向こうに稜線が見えてきて、二俣が近いことを知る。この当たりまでくると膝ラッセル。巨岩は1m以上の雪の帽子をかぶっている。岩が雪に隠され、ゴーロ歩きで足首がグギグギ痛むことはないものの、雪が深くてなかなか前に進まない。だんだん急になり、ノーアイゼンでは上がれない氷にぶつかった。その上部には大きな滝が見えるので、ここがF1らしい。ラッセルがあったせいもあるが、ここまで5時間もかかってしまった。

 

F3をリードする岩佐さん

F3をリードする岩佐さん

F1はノーロープ。F2(リード1皮)は、2段になっており、トポの写真とは氷の付き方がずいぶん違うがⅣ+程度か。50mほどで立木でビレー。F3(岩佐)も氷の外見が違う。間違って別の沢を登っているかのよう。45mでⅣ+。F4からは時折85度ぐらいの傾斜のある連続滑滝をノーロープ。傾斜が70度ぐらいに緩くなると、10~20センチの積雪が表面にあり、アックスで払いのけるのに難儀する。傾斜が緩くなって下を見ると、意外に高さがあるのでびっくり。その上は二俣のようになっており、正面には草付きに薄く張ったベルグラ、右方面には谷が続いている。過去の登攀記録では正面の氷を登るとなっており、それを信じてベルグラに取り付く(F6か7?、1皮)。アックスは岩をたたくしスクリューも取りづらく悪い。45mぐらいで倒木ビレー。

 

1皮さん、悪いF7?(F6?)リード中

1皮さん、悪いF7?(F6?)リード中

その上は40~50m先で谷筋が右に曲がっており、次の氷は見えない。岩佐さんがロープをつけたまま上部の様子を見に偵察に行く。40度以上の急斜面の腰ラッセル。おまけにチリ雪崩が時々襲ってくる。それに時間はもう13時。雪崩が怖いし、ラッセルに時間がかかるので、ここで終了するってことに。倒木と立ち木で懸垂して取り付きに戻った。

 

帰りはトレースをたどるはずなだけだが、4時間もかかった。途中、高さ数百メートルはありそうな壁にびっくり。左脇にはルンゼも見えて、こっちの方がはるかに近いし、楽しかったかもと、ちょっと後悔。真っ暗になる前に、巨大堰堤の凍った階段を降り、車まで。車から取り付きまで往復9時間かかったが、静かな氷登りを楽しめた

【補足】左俣を登ったつもりになってましたが、「氷の付き方を見ると、右俣に行ったのでは」とN素さんから指摘がありました。調べてみると、確かにそのとおり!のようです。塩沢の二俣で気をつけてましたが、なぜ右俣に入ってしまったのんでしょう、、、いまだに謎です。

2015.01.28

森です。24日、曽我さん、しょーこねぇと一緒に前尾根に行ってきました。

5:30 名古屋〜7:30ゲート前〜8:45前尾根取り付き9:00登攀開始〜16:30 P3終了〜前壁ルンゼ下山〜17:30前壁下部〜裏道〜19:00ゲート前

 

曽我さん、しょーこねぇの順にピックして名古屋西インターから高速に乗ろうとするが、道を間違えてしまい、1時間ほど時間ロスしてしまう(T ^ T)

何度も来ている前尾根だけど、アイゼンで登るのは初めて。クラックの中や岩の上に雪なく、ドラツー状態だったけれど、初めてアイゼンで前尾根を登ってとても怖かった>_< フラットソールなら登れるのに、アイゼンになった途端に全く登れななくて・・(;´Д`)この日はオールフォロー(;^ω^)以前曽我さんと定光寺でアイトレもしたのに、その成果を全く出せず・・・(:_;)

p7 曽我さんリード。私は2番手。アイゼンで岩を登る要領がつかめずなかなか上がれない。下からしょーこねぇがいろいろとアドバイスしてくれて、やっとこさってP7下部を抜ける(^_^;)2重手袋が分厚くて岩が掴めない。ウールの手袋1枚にして登りました。P7上部はスリングアブミに乗って上がりました(;^ω^)

securedownload

p6 しょーこねぇがかっちょ良くリード。時々「怖いなあ~」とか言っているけど、そのわりにはスイスイ上がってく。「ノミックいいわ~♪最高~♪」と上機嫌。片や私はフォローでやっとこさって感じ(・。・; しかも私は縦走用のピッケル。アイス用のバイルは先がとっきんとっきんに研いであるからもったいないな~と思って、縦走用のピッケルで来てしまったのだけれど、長いから登るのにめっちゃジャマ。。(;´Д`)あ~後悔。。

曽我さんもストレートバイル1本と平爪。でも私が曽我さんと同じ装備で岩場を登ろうだなんて、100万年早いわあ(:_;)・・・て思った(´゚д゚`)

p5 曽我さんリード。歩きのp5もアイゼンだと結構大変だなって…´д` ;

 

中尾根の方を見ると、早戸さんとうかぴが居た。あ、うかぴが手振ってるのが見える(^∇^)あっちは寒そうだなあ~(~_~;)

早戸さんがリードで吠えてるのが聞こえた。

IMGP4348

p4 しょーこねぇリード。ここもサクッと行くしょーこねぇ。

IMGP4351

p3 この時点で15時半。曽我さんリード。クラックとチムニーのところはチムニーで行く。ここもアイゼンの爪跡に必死で立ちながら上がった。ここでウールの手袋に穴があいてしまった・・( ゚Д゚)中国製の1000円のウールの手袋でよかった。ほっ。

IMGP4353

P3を終えたところで16時半。ヤグラは行かずに前壁ルンゼから下山。前壁ルンゼはナメててカチカチ。私の研いでいない縦走用のピッケルなんて刺さりゃしない・・(/ω\)

「ノミック1本かしてあげるよ。」としょーこねえ。アイスも下手な私は、むやみやたらにノミックを振りかざす。岩にも突き刺す勢いで。

「ああ。。。い、岩とか、気を付けてね。」としょーこねえ、ヒヤヒヤ。「まあでも命には代えられないからいいよ。しっかり刺して。」としょーこねえ。遠慮なくノミックを頼りにカチカチの前壁ルンゼを慎重に下りていく。途中から懸垂で降りる。滝を懸垂で降りた頃には辺りは薄暗くなっていました。

IMGP4356

少し休憩して、裏道へ出てヘッデン点けて下山。ゲートに19時に着きました。

アイゼンで岩を登る事にもっと慣れないとなあ、と思いました。アイゼンの爪で岩に立つ事にもっと慣れないと。。リードは怖いけど、アイゼンでリードできるように頑張らないと!(*^-^*)しょうこねえ、曽我さんありがとうございました。また懲りずに私と一緒に山に行ってください<m(__)m>

 

2015.01.27

位田です。

1月23日に成瀬(洋)くんと御在所岳のアルファルンゼに行ってきましたので、報告します。

IMG_3753

今回は、二人とも初めての冬の御在所(成瀬くんは御在所アイスが初めてでした、すみませ~ん)なので、どこに何があるのか、全体の感じを掴みに行くことも目的の一つ。

 

前夜に前線が通過し、冬型の気圧配置に加えて微妙な天気予報の中、6:30ゲート前に到着。

車のドアを開けていられないほどの強風に心が折れそうになるが、待っていても1,2時間で好転するはずもなく、「敗退なのか?」と私はこっそり思いながらトボトボと出発。

樹林帯に入ると嘘のように風が止み、今度は「いけるかも」とテンションが上がってくる。

でも、やっぱりところどころで強風を感じ、やっぱりまたテンションが下がってくる。

加えて私は冬合宿に参加できなかったことで歩きモチが下がってしまい、正月以来の歩きでスローペース。

成瀬くんに「もうちょっと早く歩けませんか?」と喝をいれられる始末…。

 

午後からは天気が回復するとはいえ、かなりの強風のため計画を変更。

アルファルンゼからの3ルンゼの計画でしたが、アルファルンゼのみとし、下りにロープウェイを使おうと思っていたけれど、運休の可能性が高いため、歩いて下山、ということに。

 

アルファルンゼの取り付きに行くのにはっきりとした踏み跡はなかったですが、対岸に見えているアルファルンゼの真下の沢の斜面の雪に亀裂が入っていたため(私はもっとこういう観察力を身に着けないといけないです…)、やや下の方で沢を渡ってほんの少しラッセルして、取りつきに。

前日の雨で表面の雪が解けて手では崩すことができず、これはこれで難しいものだと感じました。

 

さて、取りつきのわずか下のザレ場あたりから地面が凍り始めていたので、ここで準備を整えて、いざ開始!

風はとても強いですが、この日は気温が高く、吹きさらしの中で準備をしていても寒さを感じることはありませんでした。

 

10929954_665758440202134_2744967156967583442_n準備を整えて、いざ取り付きまで!

 

1P ゆる~い滑。

成「リードしますか?」位「する!」

というわけで、人生2日目のアイスリード。

50mほぼいっぱいまで伸ばして、楽しくリードさせてもらいました。

といいたいところですが、登るのはさておき、顔面に叩き付ける霰粒が痛すぎて、顔をあげられない…。

とにかく早く抜けたかったのもあって、目一杯伸ばせるだけ伸ばしたのがほんとのところ…。

易しいピッチでよかった…。

そこら辺の灌木で終了点。

1512410_665758393535472_3674028690619377309_n なめてるんですけどね、ちょっと上をむくだけで顔が痛い痛い!

 

 

2P バーチカルとまではいかないけど、私には立っているように見える…。

1Pでリードしておいてよかった~と思いながら、成瀬くんリード。

ここも前日の雨のせいで、一部シャーベット状になっていたりして、慎重に登りました。

終了点は登った左側の磐になんと!ペツルがうってありました。後で気づきましたが。

 

3P ここも私には立っているように見えるけど、とても短かったので、勇気を出してリード。

乗越した後は凍ったザレ場をザクザク上がっていって、灌木で終了点。

ただの歩きのはずが、あまりの強風に煽られて、四足歩行になりながら、なかなか頑張っちゃいました。

 

これで終わりかな~なんて、支点を作っていたら、ちょっと先に短めの滝が見えていて、そこまで伸ばせばよかったかな~、と思っていましたが、あとでわかったことですが、結局そこの滝は通りませんでした。

 

4P?

きっとこの暴風雪さえなければ、ロープなんていらないのでしょうが、成瀬くんも風に煽られるぐらいの強風だったので、念のためロープを出したまま登りました。

あまりの風でロープはからまるし、「なんでそんなにぐいぐい引っ張って登ってるの?」と思うと、実は風でロープがたなびいていたり、で、クライマーが見えているからわかるものの、もしこれでクライマーが見えておらず感覚でビレイをする時であればミスコミュニケーションに繋がりかねないので、こんなこともあることに気が付けてよかったです。

もともと今回は風も強く、ほぼコールが聞こえない状態で登っていたので、どう合図を送るか気をつけていたのですが、やはり現場で学べることは大きいです。

 

というわけで、無事に稜線に出たところで、ようやく太陽の日差し!

相変わらず風は強いのですが、太陽の光ってこんなに心があたたまるものなんですね。

半日ほぼ風に煽られて、「とにかく早く登ってしまおう」、なんてちょっとやっつけ気味に思いながら登っていた心のささくれが一気に癒されました。

 

10分ほど歩くと、裏道に合流。

風がよけられるところでようやく片づけをして、無事にとっとと下山となりました。

 

私は、前回の戸台でアイスのリードデビューをし、今回は簡単なところではあるけれど、初めてアルパインアイスをツルベで登ることができて、達成感でいっぱいです。

でも、雪の斜面の亀裂に気が付けなかったり、最後稜線に出る時に後ろから登ってきた成瀬くんが「ちょっと雪庇が出てますね」というのを聞いて、実はこっそりビビっていたり、まだまだラッセルが下手すぎたり、ルーファイが下手だったりで、これからどんどん経験値を積んで学んでいかないといけないな~、と思いました。

 

今回の授業料は、ペツルの17センチのレーザースピードライト(フランス帰りのやつ)をお供えしてきました…。

拾われた方はご一報お願いいたします。

 

 

 

2015.01.17

森です。16日に曽我さんと御在所に行ってきました。

6:50 スカイラインゲート前 – 7:15 藤内小屋 – 9:45 3ルンゼ – 13:50下山開始  – 15:30 スカイラインゲート前

裏道登山道の入口は、橋のところから雪が凍っていてツルツルでツルツルでした。日向小屋の前あたりからも、溶けた雪が凍って固まっていました。

IMGP4343

砂糖のかたまりみたいな雪。時々ズボっとはまるから歩きにくい。

藤内壁出合から入ると雪が膝くらいまでありました。岩の岩の間の雪を踏み抜いて時々ズボズボはまる・・・(´゚д゚`)

テスト岩の前の乗越す岩も、雪で埋まっていてアイゼンつけずに登れました。

中又は遠目に見るとよく凍っていました。奥又は下の方までは見えませんでしたが、上部は凍っているようでした。

IMGP4345

写真の先の岩場の乗越しも、雪があるためノーアイゼン。凍った部分もあるのでしっかり蹴り込んで、慎重に乗超す。

その先も膝くらいの雪。前日雨が降ったのか、砂糖の塊みたいな雪がとても歩きにくい。曽我さんがラッセルした後を歩いていた私は、随分楽をさせてもらいました。先月来た時に悪いなあと感じた草付の急登も、雪でしっかり埋まっていて、そこも曽我さん、わしわしラッセル。さすが。。と思いました。( ゚Д゚)私はあの急登をラッセルするのはちょっと厳しい・・(;´Д`)

3ルンゼに着くと、アイゼンなしで歩くにはちょっと怖いくらい凍っていました。

3ルンゼがしっかり凍っていたので、曽我さんがトップロープを張ってくださいました。

寒い中ずっとビレイをしてくださったおかげで、7~8本登れました(≧▽≦)

御在所でアイスするのは初めて。今シーズン初アイスで、たくさん氷を割って落としました・・・(;^ω^)

平日でしたがこの日はたくさんの人が3ルンゼでアイスを楽しんでいました。

IMGP4347

昼過ぎまでアイスをし、下山もそのまま藤内沢をアイゼンつけて下山。

急登の下山が苦手な私はへっぴり腰に・・・(´゚д゚`)曽我さんの言われる事を意識して歩こうとしてみても、なかなか上手く歩けない・・・(;´Д`)急登の下山はホントに苦手だ。。(;´Д`)

今回は曽我さんのおかげで御在所で初めてのアイスもでき、また歩行の練習になるとてもいい山行でした。急登の下山もしゃかしゃか歩けるように、これからもたくさん山に行って慣れたいと思います。藤内沢、歩きの練習にとてもいい場所があるんだな~と思いました。また行きたいです(^◇^)

2015.01.13

1皮です

またまた敗退記録(たぶん50回目位)を書くことにします(-_-;)

 

美濃戸口1:30-4:30行者小屋手前の登山道の標高2260m地点-7:30 2370m位?-9:30美濃戸口

 

午前1時すぎ、車を美濃戸口の駐車場に入れた

エンジンを止めると、堅い雪の粒が車のフロントガラスに当たる音が聞こえる

こんな時は何も考えず、ただ出発準備するのがいい

外は寒いかな、雪はいつやむかな、などと考え始めると

すぐに車から出るのが億劫になってしまうから

 

林道には新雪が10㎝

車が圧雪したツルツル道が隠れて、かえって歩きやすいぐらいだ

美濃戸山荘を過ぎて南沢沿いの道に入る

登山道沿いの左右の雪の壁と、雪が鎧のように固まった針葉樹が目に付く

こんなに雪の多い八ヶ岳は久しぶりだ

今晩の新雪は20㎝を超え、さらに降り積もっている

数時間前に誰か歩いたのだろうか、足跡がかすかに続いていた

ありがたく、人の温かい痕跡に導かれていく

 

冬の夜に山を一人で歩くと、宙に漂っているような不思議な感覚にとらわれることが多い

ラテの光が雪の結晶に反射して、あっちでもこっちでもキラキラ光るし

雪が回りの音を吸収して自分の息づかいしか耳に入らないから

木々の後ろでこちらを見据える獣の目、枯れ草を静かに踏む何かの足音、暗闇を猛スピードで飛ぶ羽音・・・

何か得体の知れないものと出くわしてしまうのでは、といった夏の夜のドキドキ感とは無縁だ

 

南沢の水音が途絶え、道の傾斜が緩くなると、目印を見逃さないように注意して進む

阿弥陀北西稜の入り口はすぐに見つかった。何本かの赤、黄のテープが1本の木にまかれていた

トレースは、ない。たぶん雪で消えてしまったのだろう

雪面がやや歪んだトレースの痕跡があるが、5mぐらい先で歪みが是正され、なめらかになっている

そんな時も何も考えず、足を踏み入れる

膝、太もも、腰の高さへと、次第に雪は深くなった

登山道からほぼ平たんを直線距離で70~80m。そこから急斜面に入る

今晩の新雪30㎝ほどをどけても、下層の雪が体重を支えてはくれない

雪は腰を軽く超え、胸や頭の高さになった

 

この3連休、北西稜にはだれも入ってないのか? それとも、取り付きまでの目印を間違えたか?

まあ、そんなことはどうでもいい。今更考えても遅いから

アックスで表面の新雪を削り、膝で中程のやや堅い層を崩し、足で踏み固める

ゼンマイ仕掛けの人形のような単調な動きを続ける

周囲が明るくなってきた。時計を見ると7時半

ラッセル3時間で、たぶん標高差で100mほどしか登ってない

岩場が出てくるのは標高2650m位だろう。このままいくと、あと6時間はかかりそうだ

 

空腹を感じて、腰を下ろしてカレーパンを食う

今まで気づかなかったが、雪をまとった杉の木が、強い北西風にギシギシうなっている

乾いた冬の木々はもろい。もし倒れてきたら、雪にはまって逃げられないから嫌だな

カレーパンも氷点下20度になると、身を固くする

最後の一口をやっと飲み込み、もう帰ろうと思った

降り始めたら、たった5分で登山道

振り返ると、なめらかな雪面に物を引きずったような醜い跡をつけただけだった

 

車を置いた美濃戸口。もう青空が出ていて、日差しがまぶしい

駐車場を管理する八ヶ岳山荘に駐車料金を払いに行くと

おやじさんが「お宅も北西稜に行ったんかね。昨日はすごく込んでいたらしいよ。登った人がそう言ってた」と教えてくれた

条件が厳しくても、登れる人は登れるんだな。それもたくさん

まあ、いいさ。もう50回目だし。登らずに帰るのにも慣れてるから

2015.01.13

冬合宿で仙丈ヶ岳(3033m)へ行ってきました。  今回記録担当でしたので私はピーク迄行けませんでしたが、新人目線で記事UPさせて頂きます !

・・・と張り切って早戸さんに申し出たのですが・・・ cameraの不具合でデータが随所で飛んでましたので(汗) 不十分な点はご了承ください。

 

[参加メンバー]:早戸・曽我・勝野・武藤・原田・森・鵜飼・岑山   計8名 (計画書順)

[行程] 1日目:早朝名古屋発 ⇒ 7:18 戸台駐車場発 → 12:55 北沢峠 → 13:05 テン場 【休憩10分程×3含】 <幕営>

2日目:1時起床 → 2:50 テン場発 → 4:38 四合目 → 5:10  五合目大滝頭 → 5:50 六合目  → 下山開始 → テン場

→ 早戸・森・鵜飼 頂上へ

11時 戸台へ向け下山開始 → 15:20 戸台駐車場  【休憩程10分×2含】 ⇒ 名古屋

 

1日目 : 早朝土岐SAで皆と合流し、2台で現地へ向かう。 戸台周辺は雪が少ないとのことですが、駐車場近くの路面が凍結していたので慎重に走る。 駐車場には結構車が沢山停まっていて、次々に登山者が出発している。  今日は3連休の初日。 人気のエリアなのですね !

 

駐車場から暫く長い河原歩きが続きます。 平日も登山者が多いのか、登山道はしっかり圧雪され凍結している箇所もあるので滑り易い。

 

今回私は共同装備のロープ(8mm ×50m)を持参していたので、他の共同装備はさとうのご飯200g×5個のみと配慮して頂き、ザックの重さは約18kg程。 皆さんにとっては「軽っ !」 と言う重さでしょうが、ずっしりと肩&腰に響き、元々無いバランス感覚がさらに不安定となる。

 

resize0562 resize0564

行きは渡渉の少ない左岸を歩いたのですが、それでも免れない渡渉。 滑り易い石の上に乗り案の定ポチャンと川にハマる。(帰りは少し要領を得て潔く最初からポチャンした)

 

今回行程中の殆んどを曽我さん(ペースメーカー)の直ぐ後ろを歩かせて頂き、息の上がらないペースで歩く事ができました。 (ご配慮くださりありがとうございました)

 

長い河原歩きが終了し八丁坂に差し掛かった頃(赤河原分岐前後)急登に加え登山道が氷結していた為、ピッケルのみ持ちアイゼン無しで進む。←これが超怖かったです・・ 氷床歩き? これも訓練なのですね(泣)

 

そして程なくして北沢峠に到着。 ここからテン場迄約15分

ピッケル・ストック・スコップ・ワカン etc.使用しテント設営(私にとって初の雪上テント泊です)

今回は6-7人用テントに8名がひしめき合って寝る事になりました。

 

resize0584

夜ご飯には少し早かったので、皆でお酒飲みながらゆっくり夜ご飯(味噌煮込みうどん)を作りました。 今回私はお酒の持参無しです。 ヒロサコ尾根であろうが仙丈ヶ岳であろうが、その他の荷物で精一杯になると予測できたので(汗) ※早戸さんに怒られるからではありません・・

皆さんに少しお酒を分けて頂きながら、美味しい味噌煮込みうどんを沢山食べました ! (食担の方 ありがとうございました)

翌日は昼頃から天候が崩れるとの予報なので、深夜に起き出発 → 同日戸台迄下山した方が良さそうとの予測により、19時頃には就寝しました。

・・・が・・・ 思ったよりテント内は暖かく(着てたフリースを脱ぎ捨てた) 緊張と暑さで眠れぬ夜を過ごす。。。

 

 

2日目 : 1時起床し昨夜の味噌煮込みうどんにα米(五目御飯)を混ぜ雑炊に。 最低限の荷物を持ち、2:50 ヘッドランプの灯りを頼りにテン場発。  夜明け迄約4時間 真っ暗な道を歩く。 雲は掛かっているけど月灯りが明るく、風も殆んど無く暖かささえ感じました。

 

仙丈ヶ岳へ続く登山道は、トレースありましたが雪が乗っていて、でも昨日吹いた風で結構締まってる(らしい)  先頭を交代(私以外)で九十九折れの道を徐々に高度を上げながら進む。   途中サラサラな雪の急斜面があり、2番手を歩いていたのにどうしても乗り越えられずモタモタしてたら、すかさず森さんが「先に行きます !」とトレースを作ってくださり、その後に続く。

resize0589 resize0590

その頃、昨日攣った脚の不調で武藤さんが勝野さんとテン場に引き返した。 その際「頑張れよっ !」と勝野さんに気合いを入れて頂いたのですが・・     六合目を過ぎ、森林限界に出た時(皆がアイゼンを装着している時)に、早戸さんに「私も降ります」と伝えました。  「ゆっくりで良いですよ」と言って頂いたのだけど、この歩み(亀さん)でこの先の行程や本日中の下山に残る体力・腰の状態 etc. グルグル普段動かない頭をフル回転させ考えた結果です。   ※この後の3名の登頂記録は後追いで追加補足あります

 

月灯りに照らされ先行する3人を羨望の眼差しで見送りながら・・・ 曽我さん&原田さんに付き添われテン場に戻りました。

テン場に戻り勝野さんに「行けなかった」と報告すると「限界迄行かなぁ~(笑) !!」 と言われました(確かに・・)

 

——-ここからウカP記述——–

「ハラダパイセン!行かないんすか?!」

なんて熱い呼びかけも届かず下降する3人を尻目に歩きだす。

月灯り、カリカリに凍った雪面、かっこ良すぎる、、、なんて勿体無いんだー

寒さで空気中の水分が凍ってるのか?フラッシュを焚くと幻想的

resize0597

 

ガスってなけりゃ最高の夜明けであっただろう

朝を迎える山をハイテンションで歩く。

小仙丈くらいまでは、いちおー森さんのペースを配慮して自分は最後尾で、森さんに無言の圧力をかける。

この3人になった時点で敗退は無いのだよっと、、、

resize0604 resize0609 resize0613

 

 

山頂手前、3つ目の小ピークあたりに着いた時

一瞬体が浮きそうな風が吹く、とりあえずピッケルを刺す。

山頂は恐ろしく遠くに見え、風が吹くと恐ろしく寒い

そして、森さんが見えない。待ってると気持ちが削がれる

resize0618

追い付いてきた森さんに意思確認を取り、継続。早戸さんが森さんに付いて自分が先頭を行く。

ときおりガスに飲まれホワイトアウトを楽しみつつ

遠くに見えた山頂は思ったより近かった。

最後の登り、ウィニングランは森さんへ託す。無駄にハイテンションな男子2人。

8時ちょうどにサミット。なんやかんやで予定通りである。

resize0619 resize0622 resize0626

 

ちゃっちゃっと記念撮影を済ませて撤収。

バテた森さんと膝が逝った早戸さん、ちゃっちゃか撤収する為にも

テントの撤収を急がねばと単独で駆け下りる。

シリセードーでトレースを潰しまくり10時にはテント帰還した。

実の所、こんな雪稜を歩くのも、体が持っていかれるほどの風も、大半のことが初めての経験でしたが

あぁ~これが雪山なんだなぁっと初めて実感できた、山行でした。

resize0631 resize0632

 

———ここまでうかP記述———–

 

ピークから戻る3名分の味噌汁・番茶を用意しながらテント撤収の準備をしていると、駆け足で鵜飼さんが先に下山 → 続いて早戸さん・森さんも無事合流し、11時頃戸台へと下山しました。

 

帰りの登山道の状況は行きと一緒ですが、途中の氷結部分はアイゼン履く人・履かない人(多数)   私は昨日登山靴のソールが剥がれた為、本日中ずっとアイゼン装着のままで安心でしたが、河原手前でアイゼンを外しテーピングで補強して頂きました(何とか戸台迄持ちました)

 

下山途中から雪・風も徐々に強まり天候が荒れてきたので、予測通り天気予報は当たるんだなぁ と思いました。

15時過ぎに戸台駐車場に到着。 本日中に下山出来て良かったです。

 

仙流荘のお風呂に入り、途中ラーメン屋さんで夜ご飯を食べてから名古屋に帰りました。

 

最後に・・ 今回の合宿では終始私の歩調に合わせて頂き、色々とご配慮下さりありがとうございました。

団体行動の難しさや加減・歩きのバランス(技術)・テント生活・メンタルの重要性 etc. 沢山の学びがありました。

体調(腰)と相談しながら暫く自主トレに励み、試行錯誤してみたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2015.01.11

IMG_3726 (2)

 

 

こんにちは。

インフルエンザで冬合宿に参加できなかった、(元)幹事の位田です。

熱は下がっていたのですが、2日間は外出禁止ということで、皆さんにまき散らすわけにもいかず、元気な体で泣く泣く参加を諦めました…。

 

というわけで、自宅軟禁が解けた日曜日、イボG夫妻とジム仲間と天下峰に行ってきました。

まぁ、特に成果はなかったですが、ずっと苦手意識のあった大師匠に希望の光が見えたので、たまには触ろうかな、という気分になれました。

午前中は晴れていましたが、午後になって陽が陰ってくると寒かったですがコンディションは文句なしでした。

最近クラックに挟まれてばかりでしたが、たまには豊田も新鮮でいいですね。

 

というわけで、皆様ご迷惑をおかけしました<m(__)m>

 

2015.01.10

吉川です。

 

年末に九州のくじゅう連山に行きました。

遅くなってしまいましたが、簡単に報告いたします。

 

 

12/29  9:00?長者原〜11:00?法華院温泉

12/30  7:00?法華院温泉〜9:30?大船山〜11:00?坊ガツル〜13:00?長者原

例によって時間はほとんど覚えていません。テキトーです。

 

 

妻と、九州への帰省を利用してどこかの山に登ろうという話になり、満場一致でくじゅう連山ということになった。

そこに妻の従姉妹のAちゃんを加え、計3人での山行計画とした。

 

28日に福岡を立ち、学生時代に通った熊本のジムで登り、その日は熊本泊。

翌朝にくじゅう方面へ。

長者原ビジターセンターの駐車場に駐車し、法華院温泉までは高低差の少ない登山道。所々で雪が残っている。空は若干曇っており、上空の雲は猛スピードで飛んでいる。

約2時間で坊ガツルに到着。今日の行程はここまで。

今日泊まるのは法華院温泉のバンガロー。マンガを読んだり、温泉に入ったりして、優雅な時間を過ごすことができた。こんな経験は初めてかもしれない。

IMG_6996

法華院温泉。かなり立派な山小屋。

 

当初の予定では、翌日久住山に登るつもりだったが、ちょっと長いなーと思ったので状況を総合的に判断して、目標を大船山に変更した。

IMG_0758

明日はあれに登る。

 

翌朝。依然、風とガスは出ているが、登れなくはないだろう。

大船山への道はところどころ凍結しており、稜線付近では若干風が強い。

頂上付近では15cmほどの積雪だった。

実は今回が初登山のAちゃんには酷なルートだったのでは思ったが、特に問題なく歩いていた。強かったと思う。

 

2時間強で山頂着。それまで出ていたガスが少しだけ晴れて、坊ガツルを見渡すことが出来た。

さらに、ブロッケン現象も一瞬見えた。たぶん初めて。

IMG_4590

一瞬雲が晴れた

 

帰りはもと来た道を戻って、昼過ぎに長者原にて下山完了。

温泉に入って福岡へ帰った。

 

 

 

 

 

高校に入って初めての合宿がくじゅうでした。

テント泊装備が肩に重く、雨まで降ってきてキツかったけど、夕暮れの坊ガツルは輝いて見えたのを覚えています。

今も美しいこの場所に帰省でき、とても幸せでした。

IMG_2590

坊ガツル

2015.01.09

年末年始どこか行きたいけど、仕事納めが遅く天気も悪そうでうずうずしているメンバを募り、戸台にアイスに行って来ました。

当初はH氏も参加予定でしたが、流行病によりキャンセルとなり、ひろみさんと私(しょうこ)の二人で行って来ました。
女子(?)二人で楽しい年末年始を過ごすことができました。

12/31
4:30戸台大橋
9:00丹渓山荘 9:30
11:30五丈の滝、F2、駒津沢F1
19:15丹渓山荘

1/1
6:30起床
8:30出発
9:30舞姫の滝F1 取り付き
12:30丹渓山荘
13:45出発
17:00戸台大橋

初日、丹渓山荘までの長~い道のりは、まだ真っ暗の中、途中の渡渉ポイントがわからず、右往左往して時間がかかってしまいました。

(対岸からじっとあざ笑うようにキラキラした瞳がたくさんこちらを向いていたのが怖かったです―裕)

はしごがあったのですが、水量が多く苦労しました。

帰りはさらに水量が増してました。
丹渓山荘から五丈の滝までのアプローチは、前日までにたくさんのパーティが入ったようでトレースはありましたが、雪が載ってドボンとなって、ひろみさんが絶叫して大変でした。

 

五丈の滝とF2は薄いながらも登れました。

DSCN0584-1

五丈の滝。このドーム、登りはヒヤヒヤでしたが、帰りの懸垂で、しっかりぶち抜いてしまいました。

翌日からの後続のかた、申し訳ありません…。

 

 

 

 

 

 

DSCN0586-1

五丈の滝の次のF2。右のラインを登っています。写真では写ってないですが、左下に滔々とした釜があります。

懸垂下降時は要注意!ですよ~。

 

 

奥駒津まで行きたかったですが、時間が遅くなりそうなので、目の前にある駒津沢F1を登ることにしました。

登る前にひろみさんに、バーチカルラインの方を登っても良いか聞いて、許可をいただいたので、張り切って登りました。

新しく買ったノミックと、(ひろみさんの)新しいオレンジ色のスクリューで、大変楽しく登れました。

(私のスクリューはここで「バーチカル用」という新しい地位を確立しました!―裕)

 

 

DSCN0593-1
大変楽しく登っているようですね。

 

ひろみさんも、何やら叫びながら登っていたので、楽しんでいたようです。

(顔面にアックスをぶつけ、腫れた唇で「私、もうここ登れなくてもいい。もうおろして~(泣)」と叫んでました―裕)

ルートは思ったより長く(トポ見たら70mと書いてました)、時間も遅くなったので、途中でピッチを切ってトラバースして横の木から懸垂。

ひろみさんは、薄い氷を超えてくるトラバースが怖かったようで、ずいぶん駄々をこねておりましたが、後ろから来たパーティのお兄さんに、「ロープがあるから大丈夫ですよ」となだめられて、渋々トラバース。

(駄々というより、もうマジで半泣きでした…-裕)
その後、懸垂して降りて後続パーティのビレイヤーに「お待たせしてすみません」と声をかけたら、ビレイヤーのお姉さんは、顔面中央から流血しており、ちょっとびっくりしました。
そんなこんなで暗くなって丹渓山荘に帰還。

まったりと片付けながら、「後続パーティの二人、遅いね~」なんて話していたら、お兄さんずぶ濡れで帰還。

(滝の懸垂は気をつけなくてはいけませんね―裕)

ちょっとびっくりしました。

 

21時には就寝、気が付いたら2015年を迎えていました。

2014年最後のごちそうは、北海縞エビとしょーこ母の数の子でした。たいへんおいしゅうございました。(裕)

 

 

翌日は舞姫の滝へ。

雪が降って結構寒かったですが、舞姫は南面なので結果的には冷えて登りやすかったのかな。

ここのF1とF2で、ひろみさん、リードデビューしました!!
おめでとうございます!

DSCN0595-1

これが一応初リードの証拠写真なのですが、この下に滝があるかんなんて、わかんないですよね…。

 

F1は短いけど、それなりに立っていました。
そこそこ時間が押し迫ってきたので(という言い訳で)、舞姫の滝は一番簡単そうなラインを登らせてもらいました。

 

 

 

 

 

 

DSCN0599-1

貸し切りの舞姫。

2015年の最初に舞姫を触ったのは私たちだと思うと、萌え萌えしちゃいます。

 

ただ、氷がスカスカであったりつららだったりして、あまり良いプロテクションが取れなかったことが怖かったです。

時間があれば、(トップロープで)遊びたかったなぁ。

戸台はアプローチが長くてしんどかったですが、そのせいか人も少なくて、長い滝を登れてとても楽しいところでした。

2015.01.07

こんにちは。

ラッセルです。

年末の鋸岳〜甲斐駒ケ岳縦走山行について報告します。

最近はピークをまともに踏めてないので、
二人にとって気合いの入った山行でした。

12/28
3時には戸台から歩き始める
駐車場にはかなりの車が。

正直、雪は少なく
この時点でワカンとスコップをデポすることに決定(この判断が後々…)

夏道?的な感じで適当に沢を渡りながら
角兵衛沢の標識に到着。

10418993_10203252274972691_4489403469896595563_n

 
うん、雪が少ない…渋々登り始める。

とりあえず大岩の岩小屋を目指し歩くも、
中々着かない。
結局どれが岩小屋かわからず登る。

この時点で、僕は先週痛めた左脚の腱鞘炎でかなり痛く、思うように脚が動かない。
途中ロキソニンを飲み誤魔化しながら歩く。522128_10203252275492704_2004601106201392948_n

 

 

 

 

 

10427997_10203252275092694_6775848110037910701_n

 

 

 

 

 

10時30分
順調に角兵衛沢のコルに着いた。
かなり風が強い。
計画ではここにテントを張る予定だったが、
明日が天候が崩れると分かっていた為、
かなり悩んだが、中川の乗越まで継続することにした。時間もゆとり。がある。

そして快晴の尾根歩き。

10891970_10203252275572706_287522945350947039_n

 

 

 

 

 

10882230_10203252276652733_4900089827382409427_n

 

 

 

 

 

15901_10203252277692759_1296270222203484670_n

 

 

 

 


10354096_10203252278652783_6436153898108893891_n

 

 

 

 

 

 

 

 

 

風もあまり無く、
この日にピークを踏まなければ、いつ踏む!って感じの天気
パートナーの鵜飼さんもルンルンで歩き、
ハイタッチをしながら
快適なピークハント。
第一高点〜第三高点と踏んだ。

10891722_10203252276452728_8028306014735426557_n

 

 

 

 

 

小ギャップをクライムダウンし、

そして大ギャップに到着。

ここからが、
この山行のドラマの始まりだった。

大ギャップには懸垂があると情報を聞いていた。

そこでアクシデントが起きた。

そう、僕らは懸垂ポイントを間違えたのだ。
(正規のポイントはだいぶ手前であった)

気付いた時には時既に遅し。

鵜飼さんが懸垂し、
「こりゃ50mじゃ届かんわー」

悪い雪稜で悪戦苦闘する

下部は切れていた。

10414836_10203252280052818_9097123241427804086_n

 

 

 

 

 

 

 

 

 

鵜飼さん登り返す

急遽、テラスで区切る

そこで、木を支点に下降開始。(捨て縄フル活用)

僕が悪戦苦闘。

まじで悪い雪稜。笑

そして鵜飼さんが悪戦苦闘する。

下降する地点を考え試行錯誤。

そしてなんとか50mロープ、ギリギリで安定した雪稜に降りる。

一安心。(既に1時間半経過)

と思いきや、

下降したロープは木々に屈折し

僕がそのまま下降したところでロープは抜けないと判断。

僕は屈折した木まで下降し

そこで懸垂を区切り、

(かなり足場悪い雪稜だった為かなりシビれた)

その木を支点に下降した。

お互いかなり頭をフル回転した為、
かなり疲労していた。笑

懸垂終了したのが既に15時半。
かなり時間を取られてしまった。

先を急ぐ。

第二高点を目指し、雪稜を登り
最高の夕日をバックに歩いた。

10502261_10203252280532830_1978058517245198001_n

 

 

 

 

本当に素晴らしい天気だ。

疲れと腱鞘炎の痛みが吹っ飛ぶ。

そして中川乗越まで快適なシリセード

10881479_10203252281692859_8599550185427360628_n

 

 

 

 

 

16時過ぎには中川乗越にテント幕営した。

幕営地はなるべく風の通らない岩の陰を選んだ

テント中では、
「頭を使う懸垂や、悪い雪稜とか、イレギュラーがアルパインだよね〜」

と酒の肴に楽しむ。

そして、19時頃…

テントが急に揺れ始める。

「あれ」

「あー、南岸低気圧かー」

と気楽に話す。

「あれ、やばいかな」


すぐ真横を、ジェット機が通るような音が鳴り始める。

「山テンさんやっぱ当たるな〜」
と気楽に話す。

そして…

数秒後に弾丸のようにテントに爆風が貫いた。

内々、こりゃマジなやつだかと気づく。

テントの揺れがハンパじゃない。

僕らは内側から
背中でテントを支えた。

支えなきゃテントのポールが折れると思った

その弾丸のような爆風が10時間は続いた。
(もちろん、寝れてません)

正直最初はビビっていたが、

後半はどこまでテントのポールが耐えれるかお互い楽しんでいた。

そして、早朝5時頃南岸低気圧は過ぎ去った。

僕らはほっとし、
そのまま気絶したように寝てしまっていた。

そして朝、7時に起き外を見ると吹雪いていた。

1451455_10203252281852863_3350381653773743839_n

 

 

 

 

2人で話し合い、甲斐駒継続を9時まで悩んだ。(寝ながらね)

そして、9時半。

積雪量や脚の腱鞘炎を考え、下山を決意。

正直悔しかった。

実際、体力的にはお互い余裕はあったし、前日に美しい甲斐駒ケ岳の峰が見えてただけに切なかった。

そして熊ノ穴沢を下り、
戸台の出合いまで出た。

10422208_10203252282692884_2476639957553985792_n

 

 

 

 

 

戸台の河原まで出ると行きとは景色が違い、

雪化粧を纏っていた。

積雪量は30〜40㎝ぐらい

大寒波の影響か?

雪に埋まった戸台の河原を早々と下り

僕らの年末の山行は終わった。

今回の山行でたくさんのことを学んだ。

天候が最高なのは素晴らしいが、

やっぱり悪条件、イレギュラーなことが起きた時に自分達の実力や力量が試される。

爆弾低気圧の中耐えた夜は良い体験したと思う。

今後の山行活かしていきたい。

今回山行で
ゆとり世代同士の鵜飼さんとタッグを組んだということで

大先輩にあやかり、
「YUTORI-BOYZ」と
名付けることにしました。笑

今回は歩くスタミナとメンタルが大事と感じ、やはり日頃の基礎トレーニングが大切です。

フリー能力も同時に向上し、
よりかっこいいピークを踏んで行きたいです。

おわり

 

© 2018 千種アルパインクラブ (CAC) All rights reserved.