2015.03.11
こんばんは。吉川です。
原田さんにアイゼン歩行の練習にはどこがいいでしょう?という話をしたら、御在所本谷はどうだろう、とのことだったので、妻と行ってみたのは2月15日のことです。
満天星前駐車場にて、さあ出発という時に原田さんと位田さんパーティが車で到着。逃げるように出発した形になってしまった。(結局その後は最後まで会わなかった)
本谷は先行パーティのトレースがあり、ルートファインディングは楽だったが、岩が出ていて意外と悪い箇所もあったので、歩行練習にはよかった。
それでも結局ガチャ類は使わずに、山頂のスキー場に到着。
悪天候でスキー場は真っ白。視界もほとんど効かないのに、ゴンドラで上がってきたスキーヤーもちらほら。こんな日でも滑るのか、凄いなあと思いながら、中道登山道へ。12時前に下山完了。
下山中に雪は雨に変わって装備を濡らしてしまったのが少し残念だった。
この日の御在所。
2015.03.11
どうも鵜飼どす、未だ厳冬の北アルプスを味わっていない!
ということで締めくくりに成瀬(ラ)と西穂西尾根へ行ってきました。
0230新穂 ~ 0400穂高平 ~ 0630 1945mピーク ~ 1100第一岩峰基部 ~ 1130第一岩峰登攀開始 ~ 1340 2600m小ピーク ~ 1530 岩峰基部ビバーク地
高山ICを華麗に12時に通過し2時半に歩き出し。予報では日曜日は大荒れ、トウチョウするなら今日しかない
先行にスキーのパーティが居てトレースが歩き易いのか難いのかよくわからない
なんも考えずトレースを追ったら穂高平へ夏道ショートカットしておりいきなりガッツリラッセルを強いられタイムロス
渋々ワカンを装着したらびっくりするくらい歩きやすくなった。初めから大人しく履けば良かった。
小屋から真南へコンパス行進。ぶち当たった斜面から適当に尾根を目指して登る。
新雪の下にクラストした層がありワカン付けてれば殆ど埋まることはない
段差を乗り越える時にしばしばラッセル感、急登といえば急登。
今回はあまり休憩を取らない牛歩戦術?で個人的には歩いていたので、休憩をとるラッセルを置いて
しばらく黙々と単独行気分を満喫することができた。
ノンストップで1945m、素晴らしいペースだ、これならワンデイが実現できる!とテンションぶち上げである。
雪が止み、雲海に浮かぶ笠ヶ岳が樹木の間から覗く、 なんとも美しい
追い付いてきたラッセル、何故かアイゼンを付けていた。
ワカンが外れやすくて激オコでアイゼン、そりゃ追いつかない訳だ(ヽ´ω`)
意気揚々と歩き出すが、それも束の間
急に雪が深くなり常時膝くらい、時々ヘッドのラッセルが始まる。
クラスト層は先ほどよりも脆く、その下は腐ってる、、
いやいやそんな筈は、、ここは完全に尾根の上だぞ、、、もうちょっと登ったら落ち着くはずだ
と、自分に言い聞かせつつ結局、4時間半あまりフルラッセル。
半ばハイになって黙々とラッセル。ラッセルが追い付いてきたらラッセル代わって貰おうと
しかし追いつかれまいと謎の意地でラッセル。ラッセル追い付かない。
ラッセルラッセル言って訳分かりませんが、第一岩峰までの大半を自分がラッセルしていた気がします。
ラ 「鵜飼さん、ウルトラキノコでも食べたんですか?」
11時 第一岩峰を目前に、登頂を諦める。 でも天気良いので展望が良い所まで登らないと気が済まない
岩峰を右巻きで行くか、直登か。 悩んでいると巻き道で小規模な雪崩が、、、
有無いわさず雪の少ない岩峰直登に。
荷物をデポしてロープ1本。正面に見えるルンゼっぽいのへ突っ込んでみる。
慎重に行けばロープ要らないと思ってたけど、取り付いて数手でロープ出しましょう~
草付き雪壁。特攻役はハイテンションな私が。
数m雪壁を登るとボルダーな感じの岩と、その横に緩い雪面。
こりゃ面白そう、っと岩に取り付いて手に足っぽいことをしながら、
そういえばプロテクション取れてないし、これぶっ込んだらラッセル激おこプンプン丸どころじゃないなぁと思い
ちょっと降りて緩い雪面から登る。結局ロープ一杯、ノープロでした。
ロープは無くても良さそうな感じでしたが、別に急いで無いので出しながら、つるべで数6ピッチくらい雪稜を登る。
ハイマツが埋まってたりして難しくはないけど楽しい。景色最高にいいすげーアルパインちっくだな!
ジャンクションピークが見えてくるも物凄く遠く感じる。山頂は更に遠い。
ロープウェイ登山者を眺め、「いや絶対こっちのほうが楽しいし!」とか自分を慰めながら、、、
13時40分 2600mの小ピークにて登攀終了、そこからジャンクションピークまでは普通に歩けそうな感じでした。
頑張れば頂上へは行ける、そして帰れなくなる。届きそうで届かない悔しい限り。
YUTORI-BOYZ無理しない
下降は岩峰左側のルンゼの際
小鍋側(岩峰右)とは違って昼くらいまで陽が当たらないので安定してるように思ったものの念の為、
灌木を支点に懸垂で小刻みに降りて行きました。
ラッセルの野生の勘で、ドンピシャでデポした同高度まで下降
夕陽が見える場所にえっちらほっちら穴を掘り、ツェルトで蓋
夕陽を見ながら酒を摘んでたら物を落として50mほど昇り降りしたのは言うまでもない
アホほど飯を食べ、ちょっと飲んで寝る。
雪洞を掘るのに全身ベタベタになってしまい、非常に寒い夜だった。
下りはあっという間、シリセードーツリーラン?を楽しみ
平湯で一番風呂、雨が降る高山で弱尊カレーを食べ
今年の冬が終わった。