2016.12.19
新入会の吉川です。イボGさんではない方の吉川です。
報告が遅くなりましたが12/10.11で鵜飼さん、酒井さんと涸沢西尾根へ行ってきました。
時間は細かく覚えておらず曖昧な記憶ですが、、、
10日:5:30新穂高~7:00涸沢西尾根取付~13:30 2400m幕営適地 14:30イグルー作り 16:00イグルー完成
11日:6:00イグルー~7:30蒲田富士~8:15イグルー(2400m)~11:00白出沢~12:20新穂高
一日目。
新穂高につくと雪ではなく、雨がパラパラ。濡れるのは勘弁ということで雨が止む(または雪に変わる)まで待機。
明け方に湿雪に変わったので歩きはじめる。当初の予定では稜線まで行く予定でしたが、出発が遅かったということもあり、この日は2400mの幕営地をめざし歩く。
涸沢西尾根に取り付くとラッセル開始!!・・・と思いきや、最初はほとんど藪漕ぎ。わかんもお荷物状態でしたが、標高を上げるにつれ徐々に雪が出てきた。とはいえ、今回の山行の目玉であるイグルーを作るには不十分な積雪量。テントは持ってきていないので、ツエルトのみでのビバークになるかという一抹の不安を抱えながら登っていく。
途中下降してくるソロの男性とすれ違った。雪が多く、一人では厳しかったので引き返してきたとのこと。しばらく男性のトレースをもらって歩く。30分ほど登ったところからトレースが消え、膝下くらいのラッセル。(2000mあたり?)
雪が膝上を超えるくらいになったところで少し平坦に広がった場所に出る。ここが涸沢西尾根での幕営ポイント2400m地点
イグルー作りにはまだ心もとない積雪量なので、もう少しましな場所はないかと、トレースをのばすついでにイグルーができそうな場所を探す。
ここからはわかん装着。僕は初わかん。今までは持って行っても荷物になるだけだったので、新鮮な気持ちでした。しかし沈むもんは沈む。歩き方が下手なのか、わかんの性能を生かし切れていないのか・・・。
100mほど上がったところで雪を掘ってみるも、すぐに木の根が顔を出し、十分な寝床の確保ができない。時間も迫っており、ここまでとし2400m地点まで下降。
吹き溜まりっぽいところに穴を掘り、ブロックを積み上げて半雪洞を作ることにした。初めてのことばかりで僕はお二人の言われるがままにブロックを切り出すだけしかできませんでした。。。しかも雪洞作りのためにとホームセンターで購入してきたのこぎりが使い始めて5分もせず壊れるという始末。そんなにヤスモン買ったつもりはないのに。。
強固なブロックを切り出すのに、積雪層を見極めるということを学びました。90分ほどでなんとかイグルー完成。
積み上げたブロックの上にツエルトを二枚張り今夜の宿完成。
そこまで寒くは感じず、足をのばせなかったことと、深夜、崩れたブロックが鵜飼いさんに直撃し、鈍い音がした以外は概ね快適でした。
思っていたよりイグルー泊は快適でしたが、もっと積雪があり、しっかりと作れればもっと過ごしやすいとのことだったので、またイグルー泊してみたいです。
2日目
予定通り3時ころ起床するも、風が出ていることや気象を考慮し、蒲田富士までと決め、明るくなってから出発。酒井さんは足の痛みもあり、蒲田富士までは鵜飼さんとと二人で。
荷物も置いていきましたが、蒲田富士手前のラッセルで四苦八苦。僕自身、マラソンをするので体力には自信がありますがこれが山となると全くそれが生かされないのはどうしてなのか。。山でもっと強くなりたいです。これから精進します!!
蒲田富士から涸沢方面を望みましたが、おそらく行けても涸沢まででした。今の僕では奥穂まで行って帰ってくるのは難しいと感じました。
焚火の練習をしていた酒井さんと合流し下山。平湯で汗を流して帰路。
行きも帰りも運転もせず爆睡をかましてしまい申し訳ありません、、、。
個人的には初冬の北アルプス、初イグルー泊、初わかんということで初物づくしの山行でした。まだ冬は始まったばかりなので、冬季アルパインなど皆さんとたくさんいけたらなと思っております!
未熟者ですがこれからよろしくお願いします。今季中には「ラッセル僕がやります!」と自信をもって言えるようになりたいなぁ。
以上初ブログの吉川(K)でした。
2016.12.19
1皮です
鋸岳に岩佐さんと行ってきました
甲斐駒までの計画でしたが、さまざまな事情で途中敗退しました
【17日】戸台4:00~9:15角兵衛沢出合~12:30スフィンクス岩対岸のテンバ
【18日】テンバ5:15~6:35鋸岳第一高点6:50~9:40第二高点10:00~11:30熊の穴沢出合12:10~13:40戸台
初日に鋸岳を越え、中ノ川乗越でテントを張ろうと計画
真っ暗な4時に車を出たものの
さまざまな問題があり、角兵衛沢出合到着は9時過ぎになってしまう
この時点で、甲斐駒までは無理だなと感じた
角兵衛沢は赤テープが点々とあり
雪がない下部は踏み跡もしっかりあって迷うことはない
途中から砕石の上に、中途半端な雪が載る歩きにくさに閉口する
左岸にある巨大な壁を通り過ぎると
その上のルンゼに70~80m程度のペンシル型氷柱がかかっていた
下部がシャリシャリそうだが、もう少ししっかりしたら登れるかも
膝ラッセル程度の深さになった左岸岩場の基部に
1張り程度が張れるテンバを見つけ、泊まることにした
ちょうどスフィンクスの顔のような形をした岩の対岸だった
夜は風もやみ、暖かかった。
頂上で日の出を迎えようと早出した
コルまでは膝ラッセル。コルからは左手の雪庇に注意して草付きを上がる
この時期にしては雪は多いのだろう
小さなピークを2つほど越えると、頂上(第一高点)に着いた
正面に甲斐駒、右奥に尖って見える北岳、右手に巨大な仙丈が見える
頂上から降り始めた時、ちょうど日の出を迎えた
気持ちいいっす。やっぱ、冬山はやめられないっすね
雪庇に注意して下りていくと、10m位の岩壁に出くわす
真新しい鎖が付いており、懸垂用のスリングもある
でも傾斜はないので、鎖をつかんでそのまま下りた
セカンドの岩佐さんは懸垂するらしく準備していると
後ろからガイドパーティーが追いついてきた
対岸にもしっかりした鎖が上から下がっている
こんなものいらないよと思いながらも、左手はしっかりつかんでいた
両岸が切れ落ちた岩のリッジを馬乗りになってずるずる進み
岩の切れ目から左のルンゼに下降
正面に青いロープが下がっている急な岩をそのまま登って向こう側に回り込むと
急斜面で下りられないのが分かった
変だなと思ったら、ガイドパーティーが先ほどのルンゼをそのまま下りて
一つ向こうの岩峰(第三高点)に取り付いていた
あちゃー、ルート間違えた
ということで、微妙なクライムダウン
ガイドさんが付けたトレースに沿ってルンゼを下りて、ちょっと上がった所が鹿穴だった
そのまま斜面を木登りで上がって第二高点
リッジ沿いに下りていき、斜面を巻くように下りていくと大ギャップの懸垂点
枯れ木の懸垂は少々不安だが、20mで狭いコルに下り立った
右のルンゼを大きく下って、右の尾根に向かって斜面を上がり第二高点まで行った
第二高点からはまずリッジ沿いに下り
途中から左のコル方面に下りると、中ノ川乗越へのルンゼに出た
この雪の深さでは甲斐駒まではかなりの苦労なので、そのまま敗退とする
あとは直滑降のような下りで、熊の穴沢出合まで下りた