愛知県名古屋市の山岳会・千種アルパインクラブではアルパインクライミングを中心とした様々な山岳活動を行っています

愛知県名古屋市の山岳会 千種アルパインクラブ

千種アルパインクラブ ブログ トップページ  >  

2014.08.25

位田です。

遅くなりましたが、8/21(木)に斎藤さんと左方カンテに行ってきましたので、報告します。

もしかしたら午後からは天気が崩れるかもしれないから、早めに出発しましょう、と言っていたのですが…。

前夜発で到着、少し仮眠をし、そこからさらに二度寝をし、駐車場出発は6:00。

駐車場には他の車は1台もなく、左方カンテはもちろん貸し切り、もしかしたら錫杖岳自体が貸し切りだったかもしれない贅沢をしてきました。

二人とも夏の左方カンテは初めてで、アプローチやらルーファイやら残置がなくなっていることやら、色々不安ではありましたが、無事に登り切って楽しんでくることができました。

 

まずはアプローチですが、とてもわかりやすく、前衛壁基部に着いて左に行くと注文方面、左方カンテは右に行かなくてはいけなかったのですが、北沢を詰めると思い込んでいたために、一度は左の注文方面へ進んでしまいましたが、どうはやら違うらしいと斎藤さんが気づいてくれて、早めに修正、基部まで戻ったら、すぐに左方カンテ取り付きに着くことができ、まずはアプローチが無事に終了。

今回は、カムは2セット持っていきたい、ナッツも1セット持っていく、という防御クライマー仕様でしたので、ザックを1つにまとめてフォローが担ぐ作戦にしました。

もちろんアプローチシューズも取り付きに置いて出発です。

 

1P<位田>

チキンな私は、なんとなくいつも最初に登るのに尻込みをしてしまうのですが、3P目をリードしてみたかったので、逆算したら当然私から…。

Ⅲ級のルンゼで、確かに残置はなかったですが、カムが極められるので、まずは楽しくアップになりました。

まだ感覚的にロープがどれぐらい出ているか感じられないのですが、そろそろかな~なんて思っていたら、ちゃんとした支点があって、噂どおりでした。

2P<斎藤>

そのままルンゼを繋げる感じでした。

夏合宿で代表のナッツ講習を受け、翌日にはナッツを購入していた斎藤さん。

ナッツを積極的に使ってみて登る、という姿勢で臨んでいました。

1個目のナッツを極めた後、反対側の同じ高さにカムでバックアップを取っている姿を見て、つい「だったらナッツいらないんじゃない?」なんて突っ込んでしまいましたが、早くもこのピッチでナッツのコツをコツを掴んだようでした。

フォローの私は初のナッツ回収で、落とさないように回収するのに手間取ってしまいましたが、ナッツの回収ってカツーンって感じが気持ちいいですね。

 

DSCN0013-1

 

2P目リードの斎藤さん。

ナッツ多用してましたね。

3P<位田>

事前に早戸さんから「ルーファイが肝ですよ~」とアドバイスをいただいていたので、確かにそのまま上に行ってみたい気持ちを抑えて右にトラバース。

薄~いハングをガバで乗越したら正解でした。

けど、あとで斎藤さんから、「ランナーの取り方を見て、どっちに行こうか右往左往してすごく悩んだのがわかるわ~」と言われてしまいました…。

確かにここのピッチは残置がないのでどのラインを登ればいいのか不安だったし、多分精一杯で落ち着いてカムを極めるところを選びきれていなかったので、取れるところでとりあえず取ってみてちょっと登ってみる、なんか行けそうかも、の繰り返しで、時間がかかってしまいました。

DSCN0019-1

右にトラバースしてガバガバをガシガシ上がると終了点。そこから下を見てみたら、結構な高度感なんですねぇ。

4P<斎藤>

私はこういうの苦手です…。

落ち着いて登ればいいのでしょうが、ちょっとクラックやチムニーの匂いがすると、すぐに苦手意識が出てきてしまって、登ることと回収で精一杯で、リードだったらどこに支点取ろうか、とかそんな余裕はなかったですね。

個人的にはここよりも3Pのが簡単でした…。

 

DSCN0024-1

4P目リードの斎藤さん。

ナッツ大活躍してましたね。

5P<位田>

ここのピッチも早戸さんから、「出だしがランナウトするから気を付けて」とアドバイスをいただいていたフェース。

見るからにガバやガバカチなのですが、確かにランナーが取れそうにない…。

慣れないナッツを初めて使ってみる…、が極まらない。

けど、なんとかカムを極めたり、比較的新しいハーケンを見つけてしまい、遠慮なく使用させていただきました。

ここはメンタル核心ですね。

ここのピッチまでにナッツが上手に使えるようになっておけばよかった、と後悔しました。

ちょっとした立木を通り過ぎてさらに上がって終了点。

DSCN0028-1

この木で支点を作ってしまいたくなるところを、もちょっとあがると、ちゃんとペツルがあって、注文と合流するテラスに出られました。

 

6P<斎藤>

もう文句なしに、左方カンテの核心はこのピッチだったと思います。

出だしは木登りするか、右のフェースから行くのか、まずはそこから悩み、チムニーからハンド~フィストクラック、フェイスになり、ようやくカンテに出て、そこからのフェースも高度感一杯で、下部の悪いところを抜けてきても、まだまだ幸せがやってこない。

そんな変化に富んだピッチで、ずーっと気の抜けないピッチでした。

事前にそのような情報がなく、トポでもⅣ+だったのでそんな心づもりはなかったのですが、フォローでも一番痺れました。

もし次にまた左方カンテに行くことがあったら、ぜひ次回はリードでトライしてみたいピッチでした。

DSCN0046-1

 

「写真映えするね~」とのんきな私と、「赤張り気味で~」とか「黄色張り気味で~」とか、温度差があったかもしれない6P。

7P<位田>

5Pを終わったところで、斎藤さんはクラック系担当、私はフェース系担当で、「私たちきっといいコンビが組めるわ!」なんて私が一方的に言っていたのですが、ここのフェースは悪かったです。

痺れるほどではないけど、私ではナッツが極められない、フレークは今にもはがれそう、落ちないとは思うけど、最後なんだからチャチャっとテキトーに、って感じではなかったです。

せっかく斎藤さんにナッツの回収を体験してもらいたかったのですが、どうやら「手で外れたよ~」らしく、私は今回はナッツはまだまだ掴めていなかったようです。

DSCN0060-1

ガバはガバなんですよ。豊田を思い出せば強気で行けたかも。

8P<斎藤>

7Pを登って終了点に着いて、なんとなくもやもやする私。

「これで終わりでいいのかな~。なんかすっきりしないんだけど。気持ちよく終わった感じがない」とボヤく私。

というわけで、ここから灌木混じりの斜面を抜けていき、灌木でビレーをしてもらい、そこに辿り着き、そのままもちょっと進んで行ったら…。

斎藤さん「どうする~?なんかある?ここで終わっとく?」

私「いやいや、絶対ここまでは来たほうがいいよ~」と。

DSCN0057-1

DSCN0058-1

 

山頂ではないものの、素晴らしい草付の斜面から、展望が開け、大満足。

ここでようやく納得の登攀終了。

「おつかれさま~」と握手を交わし、あらかじめ設定しておいたリミットの14時を過ぎていたので、急いで下山。

懸垂の繰り返しでした。

が、連続懸垂の手順とコツがまだまだ掴めておらず、そのことで精一杯。

「帰りに注文見てくるといいですよ」と言われていたのに、注文のルートがどこかわからず、とりあえず安全に懸垂すること優先。

というわけで、無事に全8Pを登り終え、18時に駐車場に戻ってきました。

二人の感想としては、「もうちょっと簡単だと思ってたけど、なかなか頑張りが必要で、簡単すぎず難し過ぎず、ちょうどいいルートだった」ということでした。

初めて組んだ二人でしたが、貸し切りということもあって、なおさら二人で成し遂げたという達成感が強く、とてもいい山行になりました。

駐車場でギアの整理をしていたら、一日雲で隠れていた槍穂がピンクに染まって現れて、しばし見とれてしまいました。

DSCN0062-1

こんな写真じゃちっとも伝わらないですが、一瞬言葉を失うぐらい綺麗でした。

頑張った御褒美で~す。

次回は注文にトライしたいですが、それまでにクラック特訓と、ナッツを使いこなせるようになっておくのが、この冬の課題です。

そうそう、結局ギアはカムは1セット、ナッツは使えたほうが断然よい、ですね。

残置もまぁ使いはしたけど、ないから困る~、ありえな~い、とかそういう感じではありませんでした。

2014.08.23

こんにちは またまたハラダです

20日に、上手さんと御在所・前尾根に行ってきましたので、ご報告致します。

DCF00132

神手を使ってます

 

7時過ぎに、裏道Pに到着。

正面P、いわゆるエントランスに駐車。

7時30分頃より出発。

湯気立つ御在所

湯気立つ御在所

9時前には取り付きに到着し、まずは着替え。すでに、ベトベトの、ゆげゆげ。

昨年スズメバチが巣を作っていた木には、今年はない。

今回のテーマは、システムの確認。そして、支点を確実に。

上手さん、全リード。原田、全フォロー。

着々と攀り、13時頃終了点到着。

「ダルマやる?」

なにやらダルマには妖気が漂ってます。

妖気がかったダルマ

妖気がかったダルマ

じゃあ、今日は、抜けて帰りましょうってことで、下山しました。

次回は、リード、そして、ダルマをやりましょう。

今回の前尾根は、炎天下の中で、貸し切りでだらだらと攀らせてもらえました。

ときどき、涼しい風が吹くときもありましたが、ギラギラの太陽で、焦がされましたね。

暑いなか、お疲れ様でした、そして、涼しくなったらまた来ましょう♪

 

2014.08.20

お疲れ様です、早戸です。

 

友人と錫杖岳に行ってきました。

穴毛谷~錫杖へ入る計画でしたが、天候などの理由で錫杖日帰りに変更しました。

 

前日の雨で下部や上部でもところどころ濡れていて悪かったですが、ここのところ天候に恵まれておらず

ウェットなクライミングを多くこなしていたからか、無事に抜けられました。

上部の5.10cのピッチでは久々にいいクライミングが出来ました。

天候が下り坂のようだったので最終ピッチは割愛して下降しました。

 

image

 

槍見P(6:00)~錫杖沢出合(7:30)~取付(8:00)~登攀開始(8:30)~登攀終了(14:15)~下降完了(14:45)

下山開始(15:15)~槍見P(16:30)

2014.08.10

森です。
8/1~8/3、早川さんと3日間で3ヵ所、山とクライミングを楽しんできました。

8/1 子持山・獅子岩
取り付きを探すのに少し時間がかかり、11時半に登攀開始。ボルトの感覚が短く、5.7のマルチですがホールドもスタンスもあまり良くない。1~2Pはつないで1Pとし、2P登り終えたところで雨と雷で撤収。懸垂で降りる際何度もロープが絡まり、雷が鳴っているから早く降りたいのに思うように降りられず手こずりました。

IMGP4113_R IMGP4109_R IMGP4114_R

IMGP4116_R

8/2 瑞牆山(一般登山道)
最近あんまり歩いてないよね、て事で、今度の夏合宿のトレーニングも兼ね、ザックにロープやらギアやら詰め込んでなるべく荷物を重くし、瑞牆山を一般登山道から歩きました。こちらも頂上に着いて5分もたたないうちに雨と雷が鳴り始め、頂上の景色を楽しむのもつかの間、早々に下山しました。

IMGP4118_R

8/3 小川山 春の戻り雪
4Pのマルチ。私達の他に4パーティ入っており、待ち時間も長かったけれど、最後のピッチは早川さんのリードでばっちりキメてもらいました。ここでもやはり懸垂下降時のロープさばきに時間がかかってしまいました。

IMGP4132_R

今回は、取り付きでの準備や次にのピッチを登る前など、なるべく無駄な時間を作らないよう意識して行ったつもりですが、まだまだもたつく場面が多く時間がかかってしまいます。これからも時間短縮を意識してスムーズにクライミングができるよう頑張りたいです!

2014.08.02

位田です。 7月30日に成瀬(洋)くんと御在所の中尾根に行ってきましたので、報告します。

 

これまで御在所中尾根は計画しても現地雨でなかなかご縁がなかったのですが、さすがにこんなに晴れ続き、雨なんてまったく想定しておらず、周りからは「こんな時期に御在所?」「暑いでしょ?」などと言われながらも、この機会を逃すまい、と行ってきました。

ところが鈴鹿スカイラインに入ったあたりから、路面が濡れている!!

まさか前日に降ったのでは?と思うぐらいびしょびしょでした。

が、友人から「スカイラインが濡れてても岩場は乾いてることもあったよ」ということを聞いていたので、とりあえず計画通りに行くことに。

天候は全般的に曇りで日差しはちっとも敵ではなかったのですが、なんといっても湿度が高くて汗が乾かず、体に熱がこもるようなアプローチでした…。

取り付きまでのアプローチ、私はつい2週間前に中尾根の取り付きまで行ったはずでしたが、全然覚えておらず…。

まぁ今回に限らず、千種に入る前からこれまでも珍しくない話なので、きっと成瀬くんも慣れてくれていることと思います(笑)

 

 

さて、登攀のほうですが、

P4 1P目→成瀬リード

P4 2P目→位田リード

P3→成瀬リード

P2 1P目→位田リード

P2 2P目→成瀬リード   でした。

初めて中尾根に行ったときは、P2の1P目で右の崩壊部から登るのにアブミに乗れず、ツルムのコルでみんなが戻ってくるのを待っていたことがあるのですが、今回は左からフリーで抜けることができ、ホッとしました。

といってもこのピッチ、

私「え?あそこ登るんじゃない?」

成瀬「そんな訳ないですよ。ちゃんとトポ見てくださいよ」

ととりあえず目についたボルトルートに惑わされて、まずは私のルーファイ能力の低さが露呈。

そして、

私「じゃあここのラインか~。怖いなぁ…どうしよう…」

成瀬「無理しないでくださいよ」

私「え~、どうしよう(ウダウダ)」

とめちゃめちゃチキン過ぎて、無駄に時間を費やしてしまいました…。

登ってみたらトラバース部分はフレークも動いちゃうしかなりチキッてはいたものの、滑り台状のところに出てきた途端、これまた自分のルーファイ能力のなさにがっかりしてしまいました…。

IMG_3242-

ここでどれだけの時間ウダウダしていたことか・・・。

 

そしてP1のチムニー。

トポでは「あまり登られていない」とのこと。

P2の登っている頃から雲行きが怪しくなり(私のウダウダのでせいですね・・・)、一瞬ポツポツきたりしていたので、当然ながら「私はここで終わりで満足!P1なんて登らないよ!」。

成瀬くんは「ここを登らなきゃ中尾根登ったことにならないと思う…」と後ろ髪を引かれつつも、チムニーが濡れている上に、草がしっかり生えており、あまり乗らない様子…。

結局お天気も怪しいことだし、私の強い押しでP1はパスすることとなりました。

 

というわけで、懸垂を2回してマイナスの滝へ下り、2ルンゼから中尾根取り付きの下へ合流し、無事に終了となりました。

IMG_3246-

連続して懸垂がある場合、1人目も2人目も待っている時間をどう使うか。ブログ用の写真を撮るためだけではないことを勉強しました…。

 

 

ようやく中尾根を登ることができましたが、リードの順番が逆だったら、まだまだ私には難しいルートでした。

前回のバットレスの反省を消化できないうちに、今回の中尾根でしたが、さらに自分の中の課題が明らかになってきました。

いかに時間を短縮して登るか、ここに繋げるために、少しずつ経験を積みながらではありますが、頑張っていきたいです。

とってもスローペースな登攀の上に、たくさんのダメ出しをしてくださるような奇特な方がいらっしゃいましたら、ぜひお付き合いくださいませ。

 

2014.07.27

位田です。

梅雨明け後のド平日の7/23-25に友人Hさん、Sさん、Iさんと北岳バットレスに行ってきましたので、報告します。

0日目

戸台で車中泊。

翌日は6:00の始発バスで出発し、1日目に下部岩壁は一度登っておいてもいいかも、という予定だったのが、飲み始めは日付が変わっており…。

登山道2時間のアプローチだし、下部岩壁も取り付きだけ見ておけばいいか、と飲みながらあっさりと予定変更。

1日目

戸台-北沢峠-広河原-白根御池小屋-下部岩壁偵察-白根御池小屋

しっかり寝て、8:00発のバスで出発、広河原に9:40到着。

ここから小屋までの登山道、すっかり体の重くなった私にとっては20㎏を担いで登ることですらなかなか辛く、正直ナメていたのですが、やっぱり日々歩いていないといけないと、とても反省しました…。

さて、下部岩壁の偵察ですが、出発前に小屋で得た情報では残雪が多いため10~12本爪アイゼンが必要とのこと。

私は別のところで得た情報で軽アイゼンだけしか持っていませんでしたので、登攀具等デポする物を持ち、やむなくそれで出発。

バットレス沢の目印となる大岩まではところどころ出ている夏道と雪渓を交互に歩き、C沢を過ぎるとすぐに中間尾根の末端に出たため、そこに荷物をデポし、なんとなく下部岩壁を眺めて、bガリーの予定をdガリーに変更することで確認。

DSCN0031なんとなく眺めていた、下部岩壁

雪渓が残っていたためか、中間尾根の末端もわかりやすかったです。

小屋までの帰り道は、よくよく見るとそれなりに踏み跡があって、雪渓上を歩かなくても(歩いても数歩)いいことを発見できました。

 

2日目

白根御池小屋-中間尾根-dガリー大滝-下部岩壁上部-第4尾根主稜-北岳山頂-草すべり-白根御池小屋

前日の予報では午後から雨に変わっており、小屋を4:00出発。

とりあえずデポしたところまで行ってみて判断しよう、と。

偵察のおかげで小屋から1時間ちょっとでデポ地に到着、天気はまだ持ちそうだったので、下部岩壁だけでも行ってみることにしました。

登る準備をして、中間尾根の明瞭な踏み跡を辿りお花畑を通り抜けてdガリー大滝を目の前にしたところで、ほんの数メートルですが、固い雪渓が出現。

10445461_314469785379579_5312160466858708975_n[1]お花畑の真正面はガスガスの下部岩壁

DSCN0041取り付きを目の前にしての固い雪渓

先にステップを作ってもらって、無事に通過。

最終的には軽アイゼンだとちょっと不安、という結果でした。

天気は相変わらずガスガスでしたが、Iくんの「これ、デジャヴだ!『結局天気が持って、行って良かったね』って言ってましたよ」という言葉を信じて、ここまできたのだから、行けるところまで行こうということで登攀を開始することにしました。

パーティー編成はHさんとIくん、Sさんと私で、H&I組先行です。

が、それぞれピッチを切るところが違っていたので、主にS&私組の記録を報告します。

が、実際はあんまりちゃんと覚えていない部分が多くて、記録にならず申し訳ありません。

 

①下部岩壁1P<Sさんリード>

S&私チーム、7:00登攀開始。

私たちはまだまだ初心者なので、核心のピッチ数を逆算してどっちが先に行くか、なんて智恵はなく、普段のノリのまま、「Sさん、お先にどうぞ(ほんとはこんなキレーな言葉遣いしてないですが)」と開始。

どうせガバでしょ、とナメて取り付いたら、出だしの1手だけがちょびっと悪くて、一瞬焦りましたが、その一瞬だけで、あとは快適なスラブでした。

DSCN0043本日の先頭を切ってリードするHさん

 

②下部岩壁2P<私リード>

1Pの終了点からコンテで数m上がったところから開始。

楽しいルンゼでした。

と言いたいところですが、そこがルンゼだったかどうかももう覚えておらず、成書ではそうらしいです…。

右にトラバースするはずだったので、そちらを目指して登っていましたが終了点の残置が見つけられず、スリングを岩に巻いて終了点としましたが、ほんの1m隣に残置があったことを、後で気が付きました…。

DSCN00492Pの終了点から2Pを振り返ったところ。これでもガスは晴れているほうです…

○ガレ場バンドトラバース<Sさん>

予習ではここは私の中の核心の1つ。

踏み跡としてはわかりやすかったですが、やっぱりロープなしではちょっと不安でしたので、Sさんに肩がらみでビレイしてもらい通過。

DSCN0050いまいち怖さの伝わらなさそうなトラバース

③下部岩壁上部1P<Sさんリード>

ここまででトラバースもあったとはいえ、たったの2Pなのになんと2時間も経過。

成書では、ここから3Pでようやく第4尾根取り付きテラス、そこから5Pでマッチ箱懸垂、さらに枯れ木まで2P、でトラバースと城塞ハングで、合計残り12P=12時間と焦る私たち。

ようやく本気でスピードを意識し始めました。

H&Iチームは果敢に真ん中のクラックを攻めるラインでスタート。

しましたが、数m登ったところでなかなか先に進む気配はなく、その上部にはハングも見えている…。

ということで、私たちは右の草付きから登り始めることにしました。

結果的には楽チンという意味ではこれが正解でした。

立木で作った支点を通り過ぎ、そのまま左に林を抜けると、狭いながらもまずまずのテラスに到着。

DSCN0053果敢に正面のクラックを攻めるIくん

DSCN0054どうみても、私達が選択したこっちのが易しい

④下部岩壁上部2P<私リード>

このピッチは今回私がリードした中で一番印象に残っているピッチで、リッジに出ると高度感もあり、岩を登っている感もあり、なかなかしびれました。

DSCN0061リードするHさん。この後に出てくるリッジのあたりが今思い出してもワクワクします

成書では3Pとなっていましたが、このピッチを終えると第4尾根の取り付きのテラスに到着。富士山もモヤッと見えました。

DSCN0067わずかでも富士山が見えたのは嬉しい

DSCN0068これがかの有名な?「4」の文字。ようやく見つけられてホッとしました。

⑤第4尾根主稜1P<Sさんリード>

10:40開始。

つるりとしたクラック、だそうです。

まだまだクラックは苦手意識があるので、足ジャムに自信が持てないのですが、ここはフォローだったのでガツガツと登ることができました。

リードじゃなくてよかった~。

DSCN0072リードのSさん。Sさんも自分がリードしたピッチの中で印象に残っているピッチのTOP2だそうです。

⑥第4尾根主稜2P<私リード>

白い岩のクラックを登って、めいっぱいロープを出したところでコルらしきところに到着。

5,6Pとも目一杯50mロープを出しているはずなのだけど、4尾根のどのあたりにいるのか分からず、もしかしてまだやっぱり成書の2P分なのかと不安になる私たち。

あとでよくよく調べたら、おそらく5P目は1Pクラック~スラブ、2P草付混じりのフェースの途中で切って、のこりと3P目の白い岩のクラックを私が繋げていたようです。

白い岩のクラックに覚えがないのですが、確かにコルっぽいところで支点を作ったので、あとあと考えれば、です…。

DSCN00786Pをフォローで登ってくるSさん。写真を見ても白い岩のクラックだったっけ??

⑦第4尾根主稜3P<Sさんリード>

登りながらSさんが見えるあたりになって、Sさんから「ここ、マッチ箱ですよ~」という声が。

予習ではマッチ箱はどうしてマッチ箱なのか理解できなかったけど、本物を見ても結局どこがマッチ箱なのか分からなかったので、言われるまでは気が付きませんでした。

結局5P分を3Pで登ることができて、なんというか2時間節約??できたようです。

このピッチの途中に、三角形の垂壁と呼ばれる、ちょびっと悪いところがあるようですが、私はやっぱり気が付かず…。

リードのSさんは、先ほどのピッチに続き、ここのピッチがTOP2のもうひとつだったそうです。

DSCN0084マッチ箱から温かく(?)私を見守ってくれるSさん

1919620_314469922046232_848391293072739212_n[1]

○マッチ箱懸垂

H&Iチームはそのまま真下に降りたようですが、ここでうまく左にトラバース気味に高めの部分に着地すれば、枯れ木のテラスまでの2Pを1Pで繋げられるはずだったので、その通りに降りると、ちょうど崩壊箇所がよく見えるところに残置発見。

Sさんにもここに降りてきてもらうようにしました。

よしよし、1時間また節約だ!と喜んでいたのも束の間、足元2mぐらい下のチョックストーンに抜いたロープがスタック!

ここまで長時間登り続けているため、こういうところが雑で少しずつ判断が鈍ってきているはずだから、と慎重に下り、なんとか無事に回収できました。ホッ。

DSCN0088「懸垂下降の写真撮り忘れたね~」ととりあえずロープだけ。こんな感じで左寄りに下りてきました。

⑧第4尾根主稜4P<私リード>

H&Iチームよりも10mぐらい上部から登り始め、予習しておいたとおり、1Pで枯れ木テラスにつくことができました。

マッチ箱からこのピッチの全貌が見えていたにも関わらず、どうにもランナーの取り方が下手で、ロープがとっても重かったです…。

先のラインをちゃんと見て、ランナーの取り方をもっと考えて上手にならないといけないと、これまた反省…。

DSCN0092枯れ木のテラスから下方向。せっかくの見せ場のマッチ箱がガスっていて残念・・・

⑨トラバース<Sさんリード>

手は確かにガバでしたが、こんな高いところでこんなトラバース。

多分ガスのおかげでかなり高度感は薄れていたはずです。

ここまでのピッチ、足は全部ガバ足だったため、ここにきて小さなスタンス(といってもフリーならガバ足なんですが…)に乗るなんて、つま先が痛かったです。

でも、悔しいので写真を撮ってやりました。

10410821_314470075379550_7147203946133657998_n[1]ガスのおかげで疲れ切った顔がわかりにくくて、こういうエフェクトはありですね。

⑩城塞ハング<私リード>

枯れ木のテラスでようやく先が見え、ほっとした私は「このまま行くと私があそこ?いいよ、Sさん行って」と言った城塞ハング。

H&Iチームもここでなかなか時間かかっていたので、女子な私はここは男を立ててあげないと、と思い再度「Sさんの男が見たいな~。ここ、行っていいよ」と譲ってあげたのに、「ちゃんと順番は守りましょう」とつれないSさん。

というわけで、ザックを置いてあとで荷揚げしよう、という作戦でいくことになりました。

結果、私は楽しくフリーで抜けましたが、荷揚げなんて数回しかやったことがなく、あえなく失敗。

Sさんが少し登っては荷物を押し上げ、私が少し引き上げる、この繰り返しでした。

荷揚げも勉強しないといけません…。

最終ピッチ、スカーッと気持ちよく終わりたかったのに、もったいないことをしてしまいました。

DSCN0093「あ゛~、わっり~」と言うIくんを眺めながら、この時に荷揚げをひらめいた私はえらい!と思っていた頃…

少し上がったところでロープは片づけ、気が付けば15:10。

DSCN0103こんな感じのところをあがっていくと、稜線まで続く明瞭な踏み跡に出ました

Iくんのデジャヴ通りお天気も1日持ってくれたし、なんとか日の落ちる前には小屋に到着できそうです。

そのまま稜線まで約20分歩き(これまた辛かったです)、ここから北岳山頂までは10分ぐらいで到着しました。

ガスガスの山頂でしばし集合写真を撮ったあとは、一気に小屋まで下山。

IMG_2800

この下りがまたしてもヘロヘロになり、小屋到着は6時を過ぎてしまいました。

翌日は下山を残すのみ。

飲みたいだけビールをあおってやろう、と思っていましたが、たったの2杯でチーンでした。

 

3日目

というわけで、12:30のバスに乗れればいいや、とのんびり起きる予定でしたが、結局は3:00頃から目が覚めてしまい、あまりにヒマすぎるので6:30には小屋のベンチに出てきて、晴天のもとでのんびり朝御飯。

ギアの仕分けやら、シュラフやテントまで乾かして、小屋を9:30に出発。

当然のことながら広河原に11:00には着いてしまったので、バス待ちの間に川で水浴びをしたり、北岳マットレスを楽しんだり(マットレスのトポを持っていかなかったのは千種の会員としては大失態でした。すみません。)、大人の夏休みは無事に終了しました。

反省点はありすぎるほどたくさんありますが、これからもっともっと勉強して、経験を積み、頑張っていきたいと思います。

 

10380688_314470532046171_2977949561115102014_o[1]この課題がなんだったか、後で調べようと思います!

 

 

2014.07.27

1皮です

飛騨尾根に行ってきました

中ノ湯4:20~4:50岳沢登山口5:00~6:00岳沢小屋~6:10~8:00天狗のコル~9:00コブ尾根の頭9:20~9:40βルンゼトラバース地点9:50~10:30ジャンダルム11:00~14:50中ノ湯

 

2時に仕事を終えて車に飛び乗り、安房峠道路2号カーブ先の路肩に駐車

すぐにママチャリで出発

上高地までの上り坂で頑張りすぎ、すぐに汗だくになった

空は快晴。昼間の暑さが思いやられます

岳沢小屋をサクッと過ぎ、天狗のコル手前には予想通り雪渓があった

たった100mほどだけど、重いアイゼンを背負ってきて良かった

あと1週間ほどで、雪の上を通らなくてもコルにたどり着けるようになりそうだ

 

間もなく、春にたどり着けなかったコブ尾根の頭

ジャンダルムとの間にあるコルからは、T2は見えるが、その下はよく見えない

下りてきゃ分かるだろっと、コルにアイゼン等をデポしてβルンゼの下降に出発

ガレとザレが続くが、どちらかというと向かって左側の壁際が歩きやすい

滝を3つほどクライムダウン

飛騨尾根側の壁の傾斜がやや緩くなったところでクライミングシューズを履いた

 

βルンゼ下降の途中から見たT2

βルンゼ下降の途中から見たT2

βルンゼから飛騨尾根へのトラバースに使ったバンド

βルンゼから飛騨尾根へのトラバースに使ったバンド

そこから細いバンドをトラバース。もろい部分もあるので要注意

手前の尾根と、草付やハイマツ帯を越えると飛騨尾根に着いた

T3付近だろうか

新穂高から登った春とは風景が違うので判別が付かない

まあ、どこでもいいかと、その辺りから適当に登り始めた

傾斜は緩く、リッジ通しでも、凹角沿いでもOK

ただ凹角沿いは岩屑や砂がたまっているところがあり、スリップ注意です

気持ちの良いクライミングもあっという間に終了

登山教室で参加したという関西弁グループが占拠するジャン頂上に着いた

結局、ロープもガチャも使わず、ただの重りと化しました

途中から見た涸沢岳と穂高岳山荘。ジャンの北壁が立ってます

途中から見た涸沢岳と穂高岳山荘。ジャンの北壁が立ってます

 

途中、5m程の垂直(?)のクライムダウンと岩屑のたまった凹角登りがある。スリップ注意

途中、5m程の垂直(?)のクライムダウンと岩屑のたまった凹角登りがある。スリップ注意

 

T2を下に見て、気持ちの良いリッジを登る

T2を下に見て、気持ちの良いリッジを登る

ジャンの頂上

ジャンの頂上

帰りは、天狗のコルからのガレ、ザレの下りに難儀し

岳沢小屋からの灼熱道にハーハー言わされました

終わり

2014.07.13

岩佐です。

曽我さんと1年ぶりに錫杖に行ってきました。

 

7月12日(土)

槍見駐車場06:00 – 08:00錫杖岩小舎08:30 – 中央稜取り付き – 岩小舎10:30 – 13:40クリヤ谷2220m地点14:00 – 15:50岩小舎

 

7月13日(日)

岩小舎04:30 – 05:00左方カンテ取り付き05:15 – 08:00ヒロケン本7ピッチ目終了点・懸垂下降開始 –  09:00左方カンテ取り付き・岩小舎10:00・10:30 – 11:45槍見駐車場

 

錫杖側から見たジャンダルム~西尾根

白出沢にはまだ雪がたっぷり残っている。

12日

アプローチは地面が前日までの雨でベタベタ。しかし取り敢えず錫杖岩小舎にテントを張り、ダメもとで中央稜に向かう。向かう途中に前衛壁も見てみたが、こちらは染み出しがあってかなり濡れている。中央稜も、基部からP2とP3の壁を見ると濡れている所が多く、登れそうにない。仕方がないので中央稜は諦め、多少濡れていても左方カンテなら登れるかもしれないと、取り付きに向かう。しかしながら皆考えることは同じ。この日錫杖に来ていたパーティーは全部左方カンテに来たようで、思った通り順番待ち。待ち時間が長そうだったため、クライミングは諦めてクリヤ谷のハイキングに変更した。

 

13日

朝から曇り空で、いつ雨が降り出してもおかしくない状態。中央稜や1ルンゼの状態は今日も今一つであろうと判断し、左方カンテを登ることにする。曽我さんからスタートしてつるべで登り、ヒロケン本の7ピッチ目終了点をリードが登る頃にポツポツし出した。残念ながら本日の登攀はこれで終了。雨の中を懸垂して岩小舎に戻り、テント撤収・お茶を飲んでから、のんびり槍見まで下った。

 

あいにくのコンディションで計画したルートはのぼれませんでしたが、2カ月ぶりに山に行くことが出来て、リフレッシュできました。やっぱり山はいいですね。

 

2014.05.31

こんにちは、早川です。

御在所前尾根に勝野さん、森さんと3人で行ってきました。
今回は、勝野さんに技術的な事を教えていただきました。

【タイム】
駐車場 6:30 → 取付き 7:30 → 下山14:50

この日はとても良い天気で、取付き点は数パーティーが順番待ち。
そのため、取付き点手前の安定した場所でまずは技術講習。
セルフビレイの取り方から、リングボルトの補強の仕方などを教えていただきました。

その後数ピッチ登り、懸垂下降の練習。
プルージックでバックアップを取って行う方法です。

技術的なことについては、山岳会によって、そして人によってやり方が異なることがあります。
それについては、細かい部分の方法は違っていても、根本的な部分は一緒。
それを理解していれば、状況に合わせて最も安全な方法で行うことができるという話が印象的でした。

今回は初めてマルチピッチでのリードもさせていただき、充実した一日でした!
ありがとうございました。

御在所前尾根5月

2014.05.21

お疲れ様です。吉川です。
 
5/17(土)に森さんと御在所中尾根に行きましたので、以下報告させていただきます。
 
*日時:2014/5/17日帰
*山域:御在所岳藤内壁
*ルート:中尾根
*メンバー:森、吉川
時間:6:45裏道登山口→7:50中尾根取付→8:30登攀開始→ツルムのコル11:50→敗退決定14:00→マイナスの滝経由→下山完了16:00
 
*報告:
6:00頃出発の予定だったが諸般の事情により若干出遅れる。しかし許容範囲内。
一見よく晴れた登山日和だが、非常に風が強く寒い。
ハイカー、クライマーいずれも多いが、クライマーのほとんどは一壁か前尾根であった。中尾根は我々の後に1パーティのみ。
うろ覚えのアプローチだったが、問題なく到着。寒さでやる気が削がれそうである。
中尾根は一年前の退院後の復帰山行以来二回目。当時はほぼフォローで登り、難しかった記憶がある。今回はどうか。
 
御在所中尾根_取付
準備
 
カッコ内はリード
P4 1P目(吉川)
序盤は微妙なサイズのクラックだが、意外にホールドあり。しかし1ポイントA0してしまった。後半はオフィドゥス。こっちは好きな系統。
御在所中尾根_終了点
終了点
 
P4 2P目(森)
短いが、出だしにパワーが要る。中盤はオフィドゥス。これも辛い。終了点から10m程下ってP3取り付きへ。
 
P3(吉川)
P4と似たルート。真ん中あたりで緊張した。最後は狭い。反対側に懸垂してP2取り付きへ。風は弱まらず寒い。後続のパーティはここで終わった模様。
 
P2(吉川)
出だしはアブミ。途中のリングボルトが信用出来ず、ナッツをタイオフ。掛けたアブミは風で鯉のぼり状態に。意外と時間をかけてしまう。その後のフェースは快適。とはいえ最後は左に回り込んでしまった。
 
御在所中尾根_P2
P2
 
御在所中尾根_終了点より
終了点より下を見る
 
この時点で時間が結構かかってたのと、寒いのとで敗退を決定。
 
下山はマイナスの滝方面へ。滝を50m懸垂一回で一気に下る。あとはアプローチで来た道に合流して、下山完了。
 
御在所中尾根_懸垂下降
懸垂
 
 
一年ぶりに登りましたが、当時よりかは成長を感じました。寒いこと以外は快適で景色も良く、課題も多かったですが楽しい登攀でした。
次回はP1までしっかり完登したいです。
森さん、お付き合いありがとうございました。次こそは完登しましょう!
 
以上。

カレンダー

2018年10月
« 9月    
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

最新の記事

© 2018 千種アルパインクラブ (CAC) All rights reserved.