愛知県名古屋市の山岳会・千種アルパインクラブではアルパインクライミングを中心とした様々な山岳活動を行っています

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2015.10.01

槍穂の日の出

槍穂の日の出

1皮です
皆さん、ごめんなさい。先に謝ります
岩佐さんと二ノ沢からあけぼの壁を登る予定でしたが
暗いうちに通ったので二ノ沢の出合を行きすぎ
三ノ沢までの間の急なルンゼ(たぶん間ノ沢)を登ってしまいました

【21日】鍋平2:30~12:40二尾根右支稜~16:30クリヤの頭北方稜線上のビバーク地
【22日】ビバーク地5:40~6:15笠ヶ岳頂上6:35~12:30槍見

登山ブームのためか、最近めちゃ混みの穂高周辺
この日も槍見の駐車場には止められず、鍋平まで駐車しにいくはめになり
21日は30分、22日は1時間余計に歩かされた
最近よく歩いている穴毛谷
堰堤を次々と越え、真っ暗なうちに遡行を開始する
「また間違えるとだめだから(※昨年7月の三ノ沢参照)明るくなるまでまとうよ」
という岩佐さんの忠告に耳を貸さず、そのまま突っ込む
「早く行った方が敗退の可能性が減るでしょ」と答えていたが
それがあだになるとは…

秋本番ということで沢の水は少なく
靴下を脱いで徒渉しなきゃあ行けない場所はなかった
薄明るくなるころ、左手に急なルンゼが見えてきた
「たぶんこれが二ノ沢だ」
「後ろに一ノ沢出合が見えるからそうだね」
こんな会話をしてルンゼに入る
そしたらすぐに両岸とも高さ40~50mありそうな壮大なゴルジュ
二ノ沢ってこんなに狭かったっけ?と心の中で思いながら最初の滝に到着
うーん、悪そう。荷物重いし
段々になった左岸から、泥々で砕石の載った岩のマントリングを経て滝上へ

しばらく行くと二つめの滝
これは右岸からしか登れそうにないが、うーん悪そう
カムが取れず、「ウッ」と息を止めて何とか上へ

陰鬱なゴルジュを登る

陰鬱なゴルジュを登る

 

一つ目の滝リード中。トラバースが悪い。

一つ目の滝リード中。トラバースが悪い。

 

1つめの滝を左岸から越す

1つめの滝を左岸から越す

 

2つ目の滝。

2つ目の滝。

 

2つめの滝。悪いっす

2つめの滝。悪いっす

3つめの滝。これを越えるだけで必至です

3つめの滝。これを越えるだけで必死です

いつまでたっても、あけぼの壁は出てこない いつまでたっても、あけぼの壁は出てこない

50mぐらいのピナクルがある二俣を右へ
まもなく3つめの滝
垂壁を登ってトラバースし、巨大チョックストーンを乗り越すが、悪い
息絶え絶えで滝上へ

そこまで何の疑問も持たず登ってきたが
ここまで来ると、右側の尾根がやけに低いぞ!
トラバースすれば歩いて上がれるぐらい
沢はさらに急になり、岩壁はどこにも見えないまま、ツメの草付きが見えてきた
「ルート間違えた~」と、後ろの岩佐さんに大声で伝えるが
「いや、その岩場だよ」と高さ10mぐらいのしょぼい岩を指さして
のんきな言葉を返される
ここはいったいどこ?このまま登り続けるべきか、下りるべきか

ここまで3つの滝とも、懸垂支点がどこに取れそうか確認しながら登ってきたが
2つめ以外は安全な支点が取れそうにないことが分かっていた
上に見える沢のツメの草付きは、一見したところあまり急傾斜ではなさそうだ
ルートを間違えたと分かった時点で下降するのがセオリーだが
そのまま登り続けることにした

そこからやぶ、藪、ヤブの3拍子
クマザサの急斜面では足が滑って、うつぶせに倒れることもしばしば
クマザサから手を離したらピナクルのある二俣辺りまで落ちていく傾斜なので必死です
2時間ぐらいの藪こぎで稜線(たぶん二尾根右支稜)の上に出た

こんなところを突き進む

こんなところを突き進む

急傾斜の藪でがんばる岩佐さん

急傾斜の藪でがんばる岩佐さん

右手の谷筋に巨大な岩場が見える
ああ、あっちがあけぼの壁だ(本当は四ノ沢第一岩稜)
まだ場所が把握できません
さらに藪こぎは続く
ザックに入っているキャメの5番やトライカムのオレンジは何の役にも立ちません
いい加減、全身が傷だらけになったころ、縦走路近くの稜線に出た
藪こぎを計6時間!
もう動くのは嫌だ!ということで、草原状のところでテントを張った

翌日は笠の頂上まで空身で往復し
槍見の駐車場まで下山
6時間の藪こぎをした跡では、鍋平まで1時間の車道歩きはらっくらくに感じました

雷鳥岩のお隣にある小さな岩をクライミング。

雷鳥岩のお隣にある小さな岩をクライミング。

影笠

影笠

2015.09.29

お疲れ様です。吉川です。

2015年夏の剱岳合宿で剣尾根主稜を登った記録です。
トラブルはあったものの、天候や運に恵まれ、無事登らせてもらえました。

剣尾根は剱では手強い部類の尾根だと聞き、出発前の僕の不安は膨れ上がっていくばかりでした。ウェブ上には剣尾根の記録は意外に少なく、あっても情報が少なかったり断片的な情報だったりで、ネットサーフィンだけでは僕の不安を拭えず、市の図書館に足を運び、登山大系や「日本のクラシックルート」を探し出して剣尾根主稜の記述を熟読した上で今回の山行に臨みました。

メンバー:宮﨑、吉川

行程:
20日 真砂沢ロッジ~長次郎谷出合~八ツ峰5.6コル~6峰、7峰、クレオパトラニードル登攀~池ノ谷ガリー下降~剣尾根R10~コルE
21日 コルE~剣尾根主稜~長次郎の頭~長次郎のコル~空荷にて剱岳本峰ピストン~長次郎左俣~熊の岩~真砂沢ロッジ

記録:
20日
5:30。明るくなり始めた真砂沢ロッジを出発。軽量化を意識していたが一泊分の装備はずっしり重い。
すぐに長次郎谷の出合に到着。前方に何パーティかの登山者が雪渓を登っているのが見える。

「傾斜が強くなる前に」と思い、アイゼンを装着して5分ほど歩いたところで不意に左足のアイゼンが外れた。あれれ?ちゃんと締めたはずなのに。
「アイゼンが外れました」と宮﨑さんに伝え、もう一度靴をよく見ると、なんと左足の踵部分のソールがベロンと剥がれているではないか。すぐに「いや、靴が壊れました!」と状況を訂正。さすがの宮﨑さんも「ええー!?」と焦っている。
セミワンタッチアイゼンの踵部分のコバがソールを剥がす方向に力を加えていたらしい。7年使った靴なのでさすがに寿命か。
靴の破損は致命的だ。BCのテントで五日間膝をかかえている僕の姿が頭をよぎる。
いや、まだソールがすべて剥がれたわけではない。テーピングで応急処置しよう。でも僕のテープは自宅だバカヤロウ。
宮﨑さんのテーピングを貰ってぐるぐる巻きにしてみたところ、なんとか形になった。アイゼンも着けられるし、八ツ峰の縦走までならいけるのではないか?行けるところまで行ってみることにする。
靴破壊

5.6のコルには歩いて上がれるとのことだったが、確かにどう見ても歩いて登れそうである。これなら間違えない。
5.6のコルに上がると3人パーティが6峰に向かって登攀中で、終わるのを待って我々もロープを出して登った。

1P目 リード吉川
壁を右に回り込んでルンゼをコルへ上がる。ロープスケールでちょうど50m。
ピンが取れそうなところが見つからなかったが、とる必要もないと感じ、ノープロ。
2P目 リード宮﨑
出だしが悪い。直上はかなり悪いので、少し左から登った。途中凹角に入るとまた悪いので右のカンテ出て登った方が良い。
終了点は肩のような場所のブッシュでとる。

そこからすこし登って、懸垂下降。
7峰は歩いて登って、ギャップを懸垂下降。

そこからは右側についている巻き道を歩いていった。チンネが見えてきたところで、手前にクレオパトラニードルが現れた。予定にはなかったが、宮﨑さんの2年前の宿題でもあるのでクレオパトラニードルにも登ることにした。

クレオパトラニードル 1ピッチ リード吉川
どこから登るのかよくわからなかったが、弱点だろうという場所からフラットソールで取りつく。
カムやナッツ、ハーケンを駆使して登るつもりで気合をいれて登ったらすぐに残置ハーケンが出てきて拍子抜け。ですよねー。
岩の表面はパリパリ剥がれ、ガバは信用できないので持ちにくいホールドで登った。ハーケンはバチ効きなので安心。
終了点からは懸垂で降りた。ただ置いている岩にしか見えない(でも全然動かない)ピナクルに残置スリングが大量に巻いてある。

クレオパトラニードルの寄り道のおかげでタイミングが合い、チンネの終了点のコルで日本山岳会東海支部青年部のTさんやFさんのパーティと、千種の鵜飼、酒井パーティと落ち合うことになった。ここでFさんと酒井さんからテーピングを譲っていただき、ボロボロになったテーピングを補強した。今のところ悪化もしておらず、テープも潤沢にあるため行動を続行することにした。Fさん、酒井さん、ありがとうございました。
チンネを登る
チンネ左稜線の酒井さん?

池ノ谷ガリーの下降は悪い。ボロボロガレガレの谷を神経を使いながら降りてゆく。このタイミングでガスまで出てきて無駄に雰囲気まで出てきやがった。視界が聞かず目的のR10を探すのも困難になりそうだ。
池ノ谷ガリー霧
池ノ谷尾根の末端付近から雪渓が出てきたのでアイゼンを履いて、さらに下降を続ける。いくつかのルンゼを見送ると、霧の向うに明らかに傾斜の緩いルンゼが出てきた。R10だ。懸案だった雪渓からの乗り移りは数十センチの隙間程度だったのでジャンプで解決。

R10は見た目こそ草付きの穏やかな谷だが、その正体はガレッガレのルンゼだ。もうガレ場にはうんざりだが、今日最後の我慢だと自分に言い聞かせて登る。30分程度でコルEに到着。この時点で16:45。さすがにビバークポイントを探したい。コルEの早月尾根側を見下ろすと10mほど下ったところにちょっとしたスペースがあるように見える。踏み跡らしきものもあるので下ってみたところ、3テン程度のテントなら張れそうなくらいの平らなスペースを発見した。明らかに人為的なものを感じる。これは素晴らしいビバークサイトだ。土木工事ともいえるほどの整地をしてくれたどこかのどなたかに心の中で感謝する。
この先コルDやコルCにもビバークできそうな場所はあったが、剣尾根上では安全面も含めてこの場所が最も良い場所だろう。この剣尾根ホテルからは富山の夜景もきれいに見える。
剣尾根ビバークサイト
素晴らしいビバーク地

ここにツエルトを張り、早月尾根を眺めながら夕食を済ませた。夜のうちに靴のテーピングをしっかり補強した。踵に巻いているので登りには強いが、下りではすぐに破けてしまう傾向にあるようだ。明日の登山の無事を祈って就寝。

21日
前日と同じく、明るくなる5:30頃に出発。今日はハイマツの激しい藪漕ぎからスタートだ。強い傾斜の尾根を枝をかき分け掴んで登っていく。踏み跡は何となくある。
意外とすぐにコルDと思われる場所に到着。正面には20mの壁が立ちはだかる。ここは宮﨑さんが登山靴のままリードで突破。意外に傾斜の強いフェースで、残置は少ないが割と悪い。心配ならクライミングシューズを履いたほうが良いと思う。
そこを過ぎると尾根はやせ、ハイマツも少しずつ減ってきた。ちょっとした岩登りと藪漕ぎがつづく。

すこしいやらしい個所をクライムダウンするとコルCに着く。コルCそのものはビレイも面倒な位狭いが、早月尾根側に少し下ったところでビバークできそうだ。
ここからが、剣尾根主稜の核心になる。
門全景
核心全景

1P目 リード吉川
門1P目
A1のピッチなのでアブミをもって登り始める。最初の5mはフリーで直上。そこから右に5~6枚ほどのスリング付きハーケンが約5mにわたって並んでいる。ここがA1だが結局、ハーケンの効きを確かめながらA0で抜けた。現代のクライミングシューズでならA0で問題ないだろう。強い人はフリーで抜けられるだろうが、僕には荷物が重くてさすがにキツイ。リッジを回り込むとあとは弱点を突きながらフェースを登る。踏み跡に出たところでビレイ。
そこからは少し歩き。そして今回のメインの「門」だ。またもやガスが出てきて不要な雰囲気が出てきている。
「門」 リード宮﨑
門2P目
凹角に向かってバンドを歩き、途中のクラックにそって登る。クラックの序盤は傾斜が強いこと以外は問題ないが、簡単な左へのトラバースをこなした後の傾斜が少し緩くなったクラックは岩がもろくなり悪い。落ちそうな浮石もある。
リッジに出たところで終了。次のピッチは簡単なもろいルンゼだが、一応ロープを出して約50mを吉川リードで登った。このピッチでいわゆる「門」をくぐる。
稜線に出たところでガチャ類やロープを仕舞い、靴を登山靴に履き替え、残りはすべて歩いた。微妙な個所もあるにはあったが、すべて登山靴のままフリーで抜けることが出来る。稜線の下部に比べると岩も少しはしっかりしているのでちょっとは安心して登れる。1個所だけ、ザックを背負っているとつらいⅢ級程度のチムニーがあったが、短かったのでザックを下ろして登って、トップが手でザックを受け取って引き上げた。
剣尾根ナイフリッジ
途中にこんな場所もある

剣尾根の頭はどこだか分らなかったが、無事長次郎のコルに到着。ここでまた千種のパーティとすれ違う。今回は計ったようによく人に会う山行である。コルに荷物をデポして空荷で劔岳頂上を往復した。頂上でお互いの健闘を称えた。
0821劔頂上
長次郎谷の下降はやはりかなりガレガレでめんどくさいが、池ノ谷ガリーに比べるとまあマシだろう。でもガレ場の通過はもういいよ。この日は前夜の靴の補強がうまくいったようで、最後まで追加の補強をすることなくもってくれた。

二日ぶりに真砂沢ロッジに着くと合宿メンバーに加え、瀧根さんもいらっしゃった。もうヘトヘトだ・・・
瀧根さん曰く、青年部のTさんが僕の靴をかなり心配していらっしゃったとのことだった。確かに今回は運よく切り抜けることが出来たが、毎回うまくいくとは限らない。やはり靴が壊れれば行動は断念した方が良いだろう。今回はあまり良い判断ではなかったかもしれない。
実は山の中で僕の登山靴のソールがはがれたのは、これで3回目だ。限界の状態で山に履いて行っているのも問題かもしれないが、よく起こる現象だともいえるので、今後も気をつけたい。

以上です。剣尾根は良いルートですが、アプローチが大変でした。もしもまた登ることがあったなら、今度は絶対馬場島からのアプローチにするでしょう。もう池ノ谷ガリーは降りたくない・・・

2015.09.28

酒井です。

剱岳チンネ左稜線へうかぴーとペアで行ってきました。
 
 
扇沢から7時発のトロリーバスに乗って黒部ダムへ。
そこからしばらくは参加全員の6人で真砂を目指して歩きましたが、私とうかぴーは熊の岩ビバークの予定だったため、途中から2人で先行することに。

真砂沢ロッジまでの一般道も基本的に歩きにくい区間が多く到着は14時。しばらく休憩してから熊の岩までの所要時間が3時間弱で、この日は17時30分までみっちり歩きました。

熊の岩のテントは5張りほど。雲海に浮かぶ針ノ木岳がとても美しく見えていました。

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二日目は4時に起床。朝食を済ませツェルトをたたみ、ビバーク装備をまとめてデポ。明るくなった5時すぎに熊の岩を出発です。
取り付きへはガレガレを登って降って到着したのは7時。ちょうど先行PTが1P目をやっているところで、抜けていったあたりでこちらも準備完了。チンネ左稜線のスタートです。
 
 
1P Ⅲ級 リード:うかぴー
ウォーミングアップ。

2P Ⅳ級 リード:酒井
プロテクションを取れるポイントが少なくびびりながら登る。

3P Ⅲ級 リード:うかぴー
50mでぎりぎり。

4P Ⅲ級+ リード:酒井

5P Ⅰ級 リード:うかぴー
歩き。

6P Ⅱ級 リード:酒井
先行PTは普通に歩いていったようだが、途中から高度感もありそうだったので、確保してもらって登った。

7P Ⅲ級 リード:うかぴー
6P目から連続するフェース。少し岩が脆く感じる。うかぴーはあっという間に登っていく。

8P Ⅳ級 リード:酒井
9P目が気になって全然覚えてない。

9P Ⅴ級 リード:うかぴー
核心ピッチ。断トツで立っていてホールドも全体的に小さくなる。存在感も高度感も抜群。
ハングはやはり難しく、フォローだったので力任せに登ったが、リードで同じ登り方はできないと思う。まだまだ登る力が足りない。

10P~
高度感あるリッジを行く。伸ばせるところまで伸ばして切る感じで余韻を楽しんでいるうちに終了。

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核心ピッチだけが抜けて難しく感じた。
ちなみに核心で先行PTも詰まっていたのでのんびりと景色を眺めていると、八ツ峰に宮崎さんと吉川さんを発見。

IMG_20150920_120830[1]
 
チンネの登攀を終えたところで一時合流。しばらくの歓談の後、2人は剣尾根へ向かって行きました。

私の日程の都合で二日目に登攀をやらなければいけなかったので、付き合ってくれたうかぴーに感謝です。
初めての剱岳でしたがルートも幾つか知ることができ、是非また登りにきたいですね!

2015.09.26

鵜飼です。
合宿4日目、登攀としては最終日。名物ルートをまったり行こう、ということで八ツ峰へ

5:00真砂 ~ 9:00取り付き ~ 12:00登攀終了 ~ 15:00真砂

 

4日目ともなるといい加減しんどい、他の4人が見えなくなったらテントに帰ろうなどとボヤキながらのんびりと行く。

長次郎谷の雪渓が切れる喉でアイゼンを外し、そこからは右側を取り付きまでアイゼン無し。

なんやかんやで熊の岩と同じ高さまで来て取り付き、3パーティ程先行が居るけど問題なし

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1p(鵜飼)

出だし、目の前にあった逆さL字のクラックが妙に悪かったけど後は全部ガバ

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2p(森)

ハイマツの上へ抜ける。

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3p(鵜飼)

出だしのカチカチからのスメア足上げが怖かった。あとはガバ

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4p(森)

リッジが怖い

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5p(鵜飼)

ガバ

 

八ツ峰の頭まで抜けようかとも思ったけど、意外と12時。

頭まで行っていると日暮れになりそうだし、右俣のガレ場をまた通るのは嫌なので

5,6のコルへ下降。しかしこの下りも怖かった。

 

下りの喉の所で、沢に突き刺さる謎の柄を見つけ、

これはもしや!バイル!と思い引っこ抜くとポール。

3つ折れのBD製ポールを手に入れた。

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2015.09.25

合宿2日目。

早戸、森で平蔵谷からアプローチし、南壁A2稜へ向かいました。

 

森さん、僕の調べが足りなかったばかりに全然違う壁を登らせてしまってすいませんでした。

間違ってたことに気付いたのは下山してから。そのせいでここを南壁だと思い3日目に登ることになった代表と宮崎さん。どうもさっせん。

 

割と踏み跡なんかもしっかりしていて他にも間違えてここを登るパーティがチョコチョコいるようです。

赤線が今回登ったと思われるライン。多少ズレもあるかもしれませんが大体こんな感じだと思います。

全然違いますね。。笑

A1とも取付から大きく違います。

剱岳

残置は1ピッチにひとつあればいいほう。って感じでロープ出したり出さなかったりで5ピッチくらい登りました。

僕的にはそこそこ楽しかったので良しとしたいと思います。笑

IMGP4579

頂上はすごくいい天気でした。

 

補足情報として、

アプローチで使った平蔵谷雪渓はアイゼンなしで登りました。下りはあった方が楽。

シュルンドも通行を妨げるものはなし。

下山路で使った長次郎谷も同様。コルからかなり雪渓が後退しておりガレ場の下りが長かったです。(右・左ともに)

この時期の雪渓は状態がかなり悪いと踏んでいましたが意外にも、といった印象でした。

 

森さん、お疲れ様でした。

【行動記録】

真砂沢5:30~南壁(ではない)取付10:00~山頂14:00~長次郎左俣~熊の岩16:00~真砂沢18:00

2015.09.24

1皮です

 

報告遅れてすみませんm(_ _)m

岩佐さんと北穂ドーム西壁に日帰りで行く計画でしたが

新穂高の無料駐車場は午前1時半に到着した段階ですでに満杯で駐められず

歩行時間が余計にかかると敗退の危険性が高まると判断

錫杖でまったりクライミングに変更しました

藪こぎあり、偵察ありのアルパインチックなルートで楽しかったです

 

槍見4~中央稜~烏帽子岩~17槍見

 

【中央稜P2右岩壁左ルート】

8月からの雨続きで、チムニーやクラックは所々濡れていた

でも3~4級程度なのでまったり

2・5ピッチでロープを解き藪こぎ

P2頂上からコルへクライムダウンし

P1を左から巻く

足下が切れている1ポイントがビミョー

ルンゼを登ると、笹の草付きに出るが滑りやすく、セカンドにロープ下ろす

P1からは気持ちの良い草原の道を烏帽子岩西肩までトラバース

西肩にザックをデポし、ガチャのみ持って烏帽子岩の下を東肩までトラバース

明瞭な踏み跡があり簡単

 

中央稜1ピッチ目。青空がまぶしい

中央稜1ピッチ目。青空がまぶしい

湿ったチムニー

湿ったチムニー

中央稜上部をトラバースし、烏帽子岩に向かう

中央稜上部をトラバースし、烏帽子岩に向かう

烏帽子岩の基部を、西から東へトラバース

烏帽子岩の基部を、西から東へトラバース

 

【烏帽子岩】

東肩ルート取り付きにいたカエル。

東肩ルート取り付きにいたカエル。

 

東肩からロープが屈曲するため

4Pに分けて細切れクライミング

2Pの出だしと4Pのチョックストーン越えが5級ぐらいあるかも

烏帽子岩頂上は意外にも広くテントも張れそうだが

真ん中にブッシュで隠れた深い溝がある

落ちんようにせんと(-_-;)

錫杖の頂上は指呼の間

中央稜のP2付近で三本槍方面の沢を下っていたパーティー(牧南沢とルート間違え?)が見えたが

頂上に到着したようで、歓声を上げているのが聞こえた

いいお天気で、まったり、まったり

下りは南壁方面に懸垂2P

西肩から少し頂上方面に登って

踏み跡に沿って北東壁方面にルンゼを下る

ブッシュがお肌に悪いっす

クリヤ谷の岩小屋まで1時間

暗くなる前に車に戻りました

 

烏帽子岩のとんがった頂に向かう

烏帽子岩のとんがった頂に向かう

東肩ルート2ピッチ目。

東肩ルート2ピッチ目。

槍穂連峰を背景に烏帽子岩の頂上へ

槍穂連峰を背景に烏帽子岩の頂上へ

2015.08.19

酒井です。

前穂高岳4峰正面壁北条新村ルートへ、曽我さん上手さん森さんの4人で行ってきました。

 

取り付きに着いた時点(取り付きまでの経緯は4連休の森さんによる渾身のブログをご覧ください!)で決まっていたのは、抜けられれば3.4のコルビバーク、時間的に難しいければハイマツテラスビバークでした。

1P リード:上手

特別難しいところもなく緩やかにスタート

2P リード:酒井

高度感が少し出てくるが特に印象なし

3P リード:上手

2Pを伸ばしすぎたか短かかった

 

とりあえずハイマツテラスまで何もありません。

テラスに着くと既に曽我さんが核心の4Pをアブミを掛けリード中。
曽我さんだけ抜けたところで時間は16:00、ハイマツテラスのビバークが決定しました。

IMG_20150815_183016

酒井崖っぷち

18時頃就寝し、寒くて起きたのが23:30頃。
そこからは寝ては寒さで起こされを繰り返し、起床時間の3:00を迎えます。

 

明るくなったところで登攀を再開。
曽我さんが先に登って4人のザックを荷揚げしてくれたため、3人は空身で核心の4Pに挑むことができました。

IMG_20150816_060346

トップの曽我さんがみんなのアブミを要所に予めセットし、森さん上手さんが抜けた後、フォローの私が最後に全てを回収。
これが思いの外しんどい。

 

体力的に疲れるし、たどり着いたところでスリングが(宮崎さんの?)残置なのかPTのものか分からず大声で聞いたり。
事前に印など確認しとかないとダメでしたね。

IMG_20150816_065608 IMG_20150816_065557 IMG_20150816_070047

ようやく回収し終えて終了点に着いた時、すでに5P目を森さんが抜けた後でした。

 

5P リード:酒井

「トラバースして、一段下を回り込んでからカンテを登る」
とのことでルートを探します。

1度少し戻ってから一段下げてみるなどするも、どうしても「回り込んでからカンテ」へのルートが見つかりません。
上手さんからも見えるところでは相談しながらでしたが、トラバースして進んだ位置は上手さんからも見えず。

結構立っている壁なのでだんだん疲れてきますが、焦っても仕方ないのでフィフィを残置のナッツ(岩佐さんの?)に、ヌンチャクをハーケンに引っ掛け、しばし壁を見上げながら休憩。そして考えた結論はここから直上です。

登れそうに見えたからというのは勿論ですが、残置ハーケンが私のリーチで届く範囲に多く、多少左右に振られるもののまめに支点をとっていけば大丈夫だろうと。

高度感抜群の壁を集中して登り、終了点から解除のコール。
見えない位置であーだこーだとやっていたので、私より上手さんの方が安堵したのではないでしょうか。

IMG_20150816_085135

5P終了点から壁を見下ろす

後で曽我さんに聞いたらかなり手前から上がっていったようで、難しくないよと。森さんも同じ意見。
回り込む=ビレイヤーから見えないくらいまでトラバースしていく、というような認識があったのですが、これが間違いだった模様。
そして間違ったルートに入り込んだ人によるハーケンが、たくさん残っていくのではないかとの話でした。

 

6P リード:上手

お、壁の終わりが見える。としか覚えていません。

IMG_20150816_085201

私の北条・新村ルートは5P目のルート迷いとの格闘だけが鮮明に残り終了。続いて北尾根3.4のコルへ向かいます。

IMG_20150816_094426 IMG_20150816_102125

北尾根をやったことのない私は二度美味しくいただき、3峰を気持ちよく登って、13:00前穂高岳登頂。
無事に4人で記念写真を撮ることができました。

 

その後、岳沢小屋などで休憩しつつ上高地へ下山。
今回もたいへん刺激的で楽しい山行に参加させていただきありがとうございました。
またよろしくお願いします!

2015.08.18

メンバー:早戸、F君(日本山岳会東海支部・岐阜登高会)

8/14 22:00中尾高原口近くの駐車場

8/15 2:00出発~滝谷出合5:00~合流点9:30~10:30第四尾根下部登攀開始~16:00スノーコル~19:00Cカンテ上・ビバーク

8/16 6:00出発~9:00登攀終了~10:30穂高岳山荘~11:00下山開始~14:00ロープウェイ乗り場

友人F君と滝谷第四尾根に行ってきましたので報告します。

F君は去年のリべンジ、僕は初めての滝谷でした。

計画は日帰りのつもりで予備日一日としました。

 

14日22:00新穂高に到着。予想通り無料駐車場は満車。

早々に諦めて中尾高原口近くのPに車を停め仮眠。

 

AM2:00ヘッデンつけて出発。

退屈な林道をひたすら歩く。

ちょうど明るくなったころ滝谷出合に着く。

 

出合から少し歩くとすぐに雄滝が見えた。ものすごい迫力。

IMG_0662[1]

右岸を3Pで登った。

岩登りの部分は浮石も多く、悪かった。

藪漕ぎのトラバースをし、落ち口へ抜けた。


IMG_0661[1]

雄滝を越えると雪渓が現れた。アイゼンを履くほどの傾斜ではなかったのでそのまま通過する。

IMG_0664[1]

ナメリ滝に到着。

雪渓が切れ落ちていたのでアイゼンを履き、F君をロワーダウンしたのち、

僕はF君のバイルを借り、ダブルアックスで確保してもらいながらクライムダウンした。

IMG_0665[1] IMG_0667[1]

ナメリ滝の登攀は難しくないと思っていたが、水量がやや多かったためか濡れている部分が多く緊張した。

ナメリ滝を越え合流点へ。すごい景色だ。下部の核心も終わり、テンションがあがる。

時間的にも順調だし、あとは快適な岩登りをするだけと思っていた。

IMG_0670[1]

ここからC沢をつめる。

しばらくしてからF君が去年ここから尾根へ上がったというポイントに着いた。

しかしここはどう考えても手前過ぎる。

もう少しC沢を詰めるべきと思い、もう少し行ったところで左から支沢が合流してきたし、

ちょうど尾根が平らなのを見て尾根へ上がった。

そこには残置支点があり、壁にもスリングがぶら下がっていた。

F君も去年ここを登ったと聞き、登り始める。

しかし脆い、脆すぎる。これは違うんじゃないかと思いながらも登り始めてしまったことを後悔する。

時間をかけてなんとか抜けようと思ったが、自分の胴体ほどの岩が剥がれてフォール。

カムで止まったが心が折れた。F君にリード交代。無事に抜けてくれた。

IMG_0673[1]

ここからさらに4Pほどロープを出し、全体的にかなり脆い岩場を登った。

藪漕ぎ、ナイフリッジ色々こなし、ようやく本物のスノーコルに到着。

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この時点で時刻は16:00。日没までに登山道に抜けるのは無理だが、明日のこともあるので行けるとこまで行くことに。

そこからのクライミングは岩も固く、全く問題なく登った。Cカンテを登ったところの平地でツェルトを張りビバークとした。

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冷たい水で作ったアルファ米は不味すぎて全部食べられなかった。あぁ、僕もパンにしとけば…

今回はシュラフカバー無し。ダウンベストとカッパ上下、足はスタッフバッグに足を突っ込んで寝た。

寝れるか心配だったが疲労のためか結構眠れた。

5:00起床。昨日の疲れも残っているのでゆっくりと6:00出発。

IMG_0684[1]

IMG_0686[1]

その後も問題なく通過し、9:00に登山道へ抜けた。

バテバテになりながら穂高岳山荘へ駆け込み、カレーライスとポカリを購入。

おお、生き返った…

電波が悪かったので公衆電話で代表に電話をいれ下山にとりかかった。

カロリー補給したおかげで多少元気も戻り白出沢を駆け下った。

2015.08.18

1皮です。

岩佐さんと甲斐駒・赤石沢に行ってきました。

当初の計画は、登山大系に甲斐駒最長ルートと記載された大武川~赤石沢~奥壁左ルンゼを15~17日の3日間でトレースすること。だけど17日は雨予報ということで、2日間で左ルンゼまで登ってしまおうと、いつも通りの甘い見通しを立てて臨みました。赤石沢は何とか完登しましたが、残念ながらというか、当然ながらというか、左ルンゼは触らずに終わりました。

 

【15日】篠沢大滝キャンプ場先の林道3:30-4:30林道終点・入渓谷地点4:40-赤石沢出合-11:20大滝11:40-14:00Aフランケ下部岩小屋-15:00ビバーク地

【16日】ビバーク地5:305:50CS滝取り付き6:20-9:30フランス人のチムニー-14:30第一バンド15:00-20:00横手集落-21:00林道の駐車場

 

【15日】

お盆休みの家族連れで賑わうオートキャンプ場の真ん中を通り過ぎ、しばらく行った先の林道脇に駐車。大武川で堰堤工事が行われており、林道は路面がきれいで歩きやすい。シカの「キーン」という鳴き声を聞きながら篠沢との分かれ道を左へ行き、林道終点の工事現場まで。まだ薄暗いので、明るくなるのを待ちながらゆっくり準備する。土砂を詰めた堰堤工事用フレコンバッグの上を歩いて入渓。このところの猛暑のせいか、水はぬるい。

 

しばらく河原を行くと、最初の滝が現れる。すぐに右岸の巻き道へ。登山大系によると、95年前の1920年に初めて登山者が登ったとされる大武川。最近は入渓する人はあまりいないと思われるけど、踏み跡は明瞭だ。その後は、きれいな滑滝(上一条の滝?下一条の滝?)などが次々出てくるが、ほとんどを巻き道から越えていく。シャワーを浴びながら行く沢登りの楽しさはないが、きれいな釜や滝を巻き道から見るだけでも癒やされる。

 

きれいな滑滝と釜が続く

きれいな滑滝と釜が続く

 

ヒョングリの滝

ヒョングリの滝

滝の沢を右岸に分けた後、本流はやや蛇行するようになり、ヒョングリの滝や横手の滝と思われる滝など、美しい滝が続く。でも、どれがどの滝か全く分からない。左岸のカラ沢を越え、大きな滝を右岸から巻いていくと、正面に摩利支天の岩壁が見えた。しばらく行くと、左岸からしょぼい沢が合流。これが赤石沢らしい。赤石沢に入っても滝は続く。右岸左岸と巻いていき、連瀑帯を右岸から大きく巻いていくと、樹林の間から白っぽい河原が見えるようになってくる。その上には大滝が見えた。日差しが暑い。大滝正面の河原で大休止を取った。

 

行く手に摩利支天の岩場が見えた

行く手に摩利支天の岩場が見えた

赤石沢の大きな滑滝

赤石沢の大きな滑滝

続く大きな直瀑

続く大きな直瀑

大滝が見えてきた。右から巻く

大滝が見えてきた。右から巻く

 

大滝は水流の左側を登れるらしいが、今日は第一バンドまでの予定なので左岸の巻き道に向かう。右手の小尾根に乗り、岩壁にぶつかったら、やや不明瞭な踏み跡に導かれて右に左に越える。途中、土のルンゼを登ったり、古い残置ロープの方向へ岩を越えたりする。大滝の落ち口より遙かに高く上がると、踏み跡は左へトラバースするようになって、右手から来る八丈沢を下り気味に渡って、50分ほどで本流の河原に下りられた。その後、沢は傾斜を増し、クライミングに近くなる。その周辺には、4月に起きた遭難の犠牲者とものと思われる荷物が散乱していた。トイ状の滝をシャワーを浴びながら途中まで行き、巨岩の手前を右に巻き気味に越える。3段40mの滑滝を右岸から越える当たりから、巨大なAフランケが見えてくる。左岸の樹林帯に沿って巻き、Aフランケ下部のスラブへ。すでに午後2時。これから難しい滝が続く。このまま登り続けるかどうか迷ったけど、今日中に第一バンドまでは抜けられないと判断。本流近くの砂地にツエルトを張った。Aフランケ赤蜘蛛ルートでは2人パーティーが夕方まで奮闘していた。

 

シャワーを浴びながらトイを登り、右に抜ける

シャワーを浴びながらトイを登り、右に抜ける

大滝を越えると傾斜が急になる

大滝を越えると傾斜が急になる

Aフランケの壁がどーんと現れた

Aフランケの壁がどーんと現れた

赤蜘蛛ルートを登るパーティ

赤蜘蛛ルートを登るパーティ

大滝の上の滝。一旦取り付くも、悪いので左岸から巻く。この高巻きもなかなかスリリング(^_^;)

大滝の上の滝。一旦取り付くも、悪いので左岸から巻く。この高巻きもなかなかスリリング(^_^;)

 

【16日】夜は寒くてあまり寝られなかった。すぐ下の滝でずぶ濡れになり、濡れた衣服のまま寝たせいだ。4時起床。取り付きまですぐなのでゆっくり準備し、十分明るくなるころに出発。20分ほどで、でかい岩がいくつも溝に挟まったチョックストーン(CS)滝に着いた。

1p目40m(1皮)CSは一つ一つが巨大で、ハング帯のようだ。左壁は、水流で磨かれた花崗岩でつるつる。おまけに滝の途中まで水流があり、こけが付いている。カムが効くのが唯一の救いです。岩を乗り越す時にホールドがなく、マントリングを多用。「こえー」と叫び声を上げていく。カムとナッツでビレー点構築。

2p目15m(岩佐)本流が右に屈曲するところまで。Bフランケが目の前に見える。

 

CS滝。チョックストーンがハングになっている

CS滝。チョックストーンがハングになっている

CS滝1pで岩にはい上る

CS滝1pで岩にはい上る

CS滝2p目。上部に奥壁が見えてきた

CS滝2p目。上部に奥壁が見えてきた

この後はしばらく歩きが続くとみて、ロープをしまい、アプローチシューズに履き替える。でもすぐにロープなしでは越えられない巨岩が出てきて、2回ロープを出したりしまったりする。しばらく巨岩を乗り越えたり、砕石の上を歩いたりして、フランス人のチムニーの取り付きに付いた。チムニーの傾斜は緩そうで、そんなに難しくなさそう。ザックを背負ったまま登り出す。

1p目25m(1皮)オフィズスの1歩目が上がらない。左面はツルツル岩で、右はハング気味。これは無理! 荷揚げすることにして、カムにあぶみをかけてグラグラ動くチョックストーン(セカンドの岩佐さんが落としたらしい^^;)の上にはい上がる。一歩目から必死です。その後は、ずりずりやる典型的なワイドクラック登り。所々カムが効くので、プロテクションは安心です。上部は風化が激しくボロボロとれる花崗岩のかけらに気をつけながら登る。グレードは5・9ぐらいか。傾斜が緩く、CSにひっかかるため、荷揚げも一苦労。ロープ1本は1皮のザック荷揚げ用にして、セカンドの岩佐さんが自分のザックは背負って、1皮のザックを押しながら登ってくれた。

スタンスが無く、初っ端から厳しいフランス人のチムニー。セカンドは出だしの貴重なチョックストーンを落としてしまい、自ら厳しい状況を作り出す。(-_-;)

スタンスが無く、初っ端から超厳しいフランス人のチムニー。セカンドは出だしの大切なチョックストーンを落としてしまい(Oh, la la!)、自ら厳しい状況を作り出す。(-_-;)

 

フランス人のチムニー上部。

フランス人のチムニー上部。

2p目10m(1皮)正面は傾斜のあるツルツルスラブ。右側はこけでヌルヌルのルンゼ。さてどっちから行くべきか。ルンゼにさびた残置ハーケンが一本だけあり、これしかプロテクションが取れない。ドロドロの岩のエッジにそっと乗り込み、その上は「ボロボロ岩がはげるなよ」と祈りながら、岩のしわにクリフハンガーを掛けてあぶみに乗る。右手がぎりぎり届く位置にあるヌルヌルチョックストーンの隙間にエイリアンをかませ一安心。あぶみをかけて、岩の上にはい上がる。どっと疲れた。

3p目25m(1皮)登山大系によると、最も困難なピッチとか。ここまででも十分困難です(^^;)。ザックなんて背負う気なし。ダブルクラックから、右手の急なルンゼに斜めに進み、洞穴、最後にハングが待っている。ハングの下にはハンドサイズの横クラックがあるのが見える。上から残置ひもが垂れ下がっているが、ぼろぼろで力をかけたらすぐに切れそうな位に劣化している。ハング下まで行ければと思いながら、ボロボロ岩の隙間に小さなカムをかけて、カムエイドで前進する。洞穴の下は最悪のボロボロヌルヌル岩。開いた溝にトライカムのオレンジ、下向きクラックにエイリアンの黄色などをはめてあぶみで前進。でもハング下の横クラックには1mぐらい手が届かない。ここで敗退?との思いがよぎるが、こんな軟弱プロテクションでは敗退もできない。しかたがない。岩のやや溝になった部分(ほとんど土?)を指でほじって結晶を落とし、長さ2センチ、幅5ミリ、奥行き1センチぐらいの穴を作り、最も小さいエイリアンの黒をはめテイスティングした上であぶみに乗り込む。結晶がガリッかける音にひやりとしたが、何とか落ちずに済む。ハング下の横クラックにハンドサイズのかけることができ、あぶみに乗ってハング上にはい上がった。奥壁が目の前に見えた。セカンドの岩佐さんは自分のザックを背負い、荷揚げの1皮のザックを押しながら登ってくれたm(_ _)m。

 

ホールドは欠けるわ、苔々ヌルヌルで手足は滑るわで、激悪ピッチでした。

ホールドは欠けるわ、苔々ヌルヌルで手足は滑るわで、激悪ピッチでした。リードは相当大変だったと思います。

 

ハングで奮闘中の1皮さん。

ハングで奮闘中の1皮さん。

ハングで奮闘する1皮さん。

今回時間切れで登れなかった左ルンゼ

第一バンドで小休止。時間的にも、気力的にも左ルンゼをこれから登るのは無理なので、下山を決定。ながーい黒戸尾根を下りた。横手集落までは遠かったが、林道に止めた車はそこから5~6キロ先。足の痛みに耐えながら歩いて取りに行きました。

 

終わり

2015.07.14

お疲れ様です。吉川です。

7/11〜12で友人と錫杖に行きました。連日雨が続いていましたが、金曜からの晴天のおかげか、パリパリのコンディションでした。暑かったけど。

CHUORYO

↑左方カンテから見た中央稜

今回のパートナーは学生時代の後輩でクセ者イケメン実力派クライマーのE君。休暇を利用して、福岡から来てくれた。

7/11
6:30槍見→8:00錫杖沢出合(荷物整理)→9:40中央稜取付→14:30中央稜取付き(下降完了)→休憩→16:30注文の多い料理店2P目まで→17:30錫杖沢出合
7/12
5:00錫杖沢出合出発→5:45左方カンテ取付→9:00左方カンテ7P目終了点→9:40下降完了→10:15中央稜取付→13:00中央稜取付(下降完了)→14:00錫杖沢出合(撤収)→15:30下山完了

金曜夜に一宮駅で彼を拾って、その日の内に槍見へ向かい、駐車場で車中泊した。

7/11晴れ。
気温は低かったが、歩き出すとすぐに暑くなってきた。一時間ちょっとで錫杖沢出合に到着。今夜はここで幕営するのでいらない荷物をデポした。
5月末に来た時にあった雪渓は全く無く、草も元気に生い茂り、景色はかなり変わっていた。アプローチは北沢をつめるつもりだったが、岩小屋辺りで沢を間違ったらしく、前衛壁が少しずつ遠ざかっていく。仕方なく草ボーボーの斜面をムリやりトラバースして、中央稜P2右岩壁左ルートの取付きに到着。
P2右岩壁左ルートは中央稜のP2とP3の間のルンゼを登るルートで、取付きは「注文…」の向かい側の顕著なルンゼでわかりやすい。ハーケンも何本か打ってある。
E君はカムを使うのが初めてだとのことなので、まずは簡単そうなこのルートを選んだが、見た感じ簡単過ぎるようにも見える。
「これ歩いて登れるっちゃない?」とか言いながらもロープをつけて登り始めた。

1P目 吉川
ルンゼを登る。歩いて登れるっていうのは言い過ぎ。ごめんなさい。
ハーケンとスリングの終了点があったので、そこで終了。(そこから一段登った先にもRCCボルトとリングボルトの終了点があり、そこまで行ったほうがロープの流れは良いと思う。)
2P目 E君
出だしの右へのトラバースが少し怖い。その後、正規ルートは左のチムニーなのだが、クセ者は右のフェースを選択。このフェース、実は3年ほど前に合宿でこのルートを登った時にもフォローで登ったのだが結構悪い。ちょこちょこ残置ハーケンもあるが、傾斜が強くホールドも悪い。しかしE君は問題なく突破、さすがイケメン、カッコ良いぞ!
3P目 吉川
正規ルートに戻るため、左にトラバース。問題なし。
4P目 E君
緩傾斜の草付きをガサガサ歩いて、どこからでも登れそうなフェースに取り付く。難しくないが、プロテクションが取りにくい。
5P目 吉川
歩きの延長。最後は藪の中へ。稜線に出て終了。

同ルートを懸垂4回で降りた。

取付きに戻ったところで、諸般の事情(なにも悪いことはしてませんよ!)が発生。もう一度このルートを登る必要が出てきた。
さすがに今日終了点まで登るのは時間的にキツいので、明日左方カンテと中央稜を登ることにした。

少しだけ余った時間で注文の多い料理店を2ピッチだけやって、同ルートを懸垂下降した。
1P目 E君
問題なし。雪渓が無いので、前回より取付きが低かった。
2P目 吉川
前回迷って左に登ってしまったので、今回は正しく登れた。

その日は錫杖沢出合で幕営。
彼は一眼レフカメラで夕暮れの焼岳を撮っていた。僕はそれを眺めながら沢で冷やしたビールを飲んだ。美味かった。

7/12晴れ。
テントに要らない荷物を放り込んで出発。まずは左方カンテに行くので、錫杖沢左岸の踏み跡を辿った。
朝早かったおかげか、左方カンテには一番乗りで取り付くことができた。取付きに靴などの不要なものをデポして、登攀開始。

1P目 E君
ルンゼを登る。出だし以外は歩きに近い。
2P目 吉川
簡単なルンゼ。ピナクルまで。
3P目 E君
スラブからフェースを右上。高度感のあるⅤ級だが、イケメンとっては問題なし。
4P目 吉川
チムニー。中は濡れている。
5P目 E君
ランナウトするフェース。難しくはないが、確実にメンタル核心。
6P目 吉川
チムニーから動くCSを越え、クラック、そしてフェースへ。楽しい。
7P目 E君
フェースを登って藪へ。これまでのピッチに比べてもろい。

その先もあるらしいが、この辺でやめときましょうということで、注文の多い料理店を懸垂で下降。中央稜に比べると懸垂支点が強固なので安心。下に降りてもまだ10時前。

少し休んで、中央稜P2右岩壁左ルートへ移動。

1P目 E君
クセ者はまたもや強点を突いて、新ルートを開拓。悪かった。終了点は前述した一段上の支点でとった。
2P目 吉川
今回こそ正規ルートのチムニーへ。傾斜が強くて意外とキツい。カム等でプロテクションが取れず、全て残置ハーケンを使わせてもらった。こんなところでも、しっかりハーケンを打って登った人がいて、僕はそれを頼りに登るだけだと思うと、自分の不甲斐なさにガッカリする。
ここを登っている時に、左方カンテを登っている曽我さんが「吉川くーん」と呼んでくださった。
3P目 E君
昨日の4P目と同じ。
4P目 吉川
昨日の5P目と同じ。終了点で無事「諸般の事情」を解決し、3P目終了点までクライムダウンした。
その後も昨日と同じように、同ルートを懸垂で降りた。

まだ昼過ぎだったが今回はこれにて終了。中央稜の取付きで握手を交わした。

下山後はひがくの湯に寄って、温泉に入り、コロッケとカキ氷を食べた。
これから奥穂〜西穂の縦走をやるというE君を新穂高温泉で降ろし、一人帰宅した。楽しんでもらえただろうか?

Ekun

↑彼はまた山へ

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