愛知県名古屋市の山岳会・千種アルパインクラブではアルパインクライミングを中心とした様々な山岳活動を行っています

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2015.05.12

1皮です

雨飾山に行ってきました

夏道を行く予定でしたが、誤って手前の尾根の南稜に入ってしまい

そのまま頂上まで行きました

 

6:15雨飾荘(長野県小谷村)-7:00林道終点-9:50頂上10:10-12:00雨飾荘

 

雨飾荘に着くと、その先は林道に残雪が多く通行止めになっている

登山口の雨飾高原キャンプ場まで3.5キロ。付いてないと思いながら歩き出した

キャンプ場の施設は半分ぐらい雪に埋もれている

踏み跡は時々見つかるが、すぐに見失い、地形図を手放せない

 

大海川の河原をしばらく行き、2つめぐらいの尾根に取り付く

傾斜が緩くなると、ややトラバース気味に進む

疎林を抜け、広大な斜面が見渡せるところから、すぐ右手の尾根を目指す

アイゼンを付け、最後は胸をつく急登。そのまま藪に突入する

「夏道なのに、藪があるのか、この山は」と思いながら登る

まもなく藪を抜け、高さ数十mはありそうなまん丸いピークを直登

肩で息をしながらピーク上に立つと、藪のやせ尾根の先に、頂上の双耳峰が見えた

右手の下の方に目をやると、夏道が通ってそうな尾根が見えた

「あれっ、道を間違えた」

今頃気づいた

 

やせ尾根の露岩にはアイゼンの傷が付いている

だれか登った人がいることが分かり

戻るのも面倒くさいので、そのまま行けるところまで行くことにする

 やせ尾根の登り下りを繰り返すが、右斜面に足を出すときは慎重にする

右側の側壁は100m以上の高さがありそうだから

やがて双耳峰の下に付いた

高さは50~60mぐらいだろうか

上部から芯の出た2本の古いフィックスロープが垂れている

下部は傾斜が緩く、中盤でややきつくなり

左の崩壊ルンゼを渡って、上部の岩が積み重なった部分に出るのが登れそうなルートだ

ハーネスもロープもヘルメットもないが、そのまま登ることにした

 

草付きにアイゼンの先を突き立てながら、マントルを返すムーブが続く

途中、しっかりはまった残置ハーケンが2本あった

岩の難しさは2~3級ぐらい

足を動かす時に、うっと息が止まりそうになるポイントは2カ所ぐらい

行くときはロープ持参をおすすめします

 

双耳峰の間のコルから、左手の岩を登り、ちょっとした藪を越すと頂上

そのころから時々小雨がぱらつきだした

眼下の高原上の夏道を経由し、駐車場まで下山

新緑の真ん中にある雨飾荘の露天風呂を堪能してから帰りました

南稜から見た頂上部分

南稜から見た頂上部分

頂上の岩。50~60mはありそう。中央のリッジを登る

頂上の岩。50~60mはありそう。中央のリッジを登る

岩の急な部分を越え、振り返る

岩の急な部分を越え、振り返る

着いてまもなく、小雨が降り出した

着いてまもなく、小雨が降り出した

帰り道から見た南稜全景。左の尾根から、がたがたの稜線を行く

帰り道から見た南稜全景。左の尾根から、がたがたの稜線を行く

木の回りが5メートルぐらいの穴となっており、この辺りがいかに雪が深いかが分かる

木の回りが5メートルぐらいの穴となっており、この辺りがいかに雪が深いかが分かる

大海川が蛇行した所で山桜が満開となっていた

大海川が蛇行した所で山桜が満開となっていた

2015.05.12

宮崎です。

「しんどくなくて、楽しい山がやりたいんですよね~」

という上手さんのリクエストに「同感です!」とポンと膝を打ち、コブ尾根からジャンダルムに登ってきました。

 

【4日】上高地14:30-岳沢小屋16:30

【5日】岳沢小屋5:30-8:00コブ-10:30コブ尾根の頭-10:40ジャンダルム-12:30天狗のコル-13:30岳沢小屋-15:00上高地

 

4日は雨の予報だったので、のんびり出発で岳沢小屋まで。ゴールデンウィーク中とはいえテントはさほど多くなく、夜も静かでした。

5日は4時起床の5時半歩き出し。いつもながら朝のグダグダ時間が長く、この日コブ尾根を登った6パーティーのうち、最後尾で出発。

2015-05-05 06.00.04

 

岳沢小屋の西側背後の谷を詰める。中央右の切れているところをさらに詰める。

2015-05-05 07.02.01

前半は硬くしまった雪渓登りを延々と。途中からダブルアックスにしたら楽だった。

ハイマツが露出したマイナーピークからの懸垂下降は約4m。

スノーボラード作る気満々だったが、支点は露出。クライムダウンできるレベルだった。

2015-05-05 08.16.49

 

コブに到着。どこからでも登れそう。

中央の草付き~凹角のラインがメインルートなのか、先行する5パーティーが取り付いており、1パーティーが順番待ち。

昼食休憩して待ったが、先行がなかなか進まないので、別のラインから上ることに。まずは中央に見える残雪までフリーで登る。

 

2015-05-05 09.00.44

 

ガバガバのハング帯を見つけたところでロープを出す。リード上手。

終了点からトラバースしたら、もう懸垂下降地点。クライミングは1ピッチで終了。

懸垂距離は約23m。50mロープ1本でちょうど良かった。

2015-05-05 10.03.19

雲が晴れて、気持ちよーいナイフリッジ。もっと雪が乗ってたり溶けてたりしたら、けっこう怖そうだが。

2015-05-05 10.44.54

 

コブ尾根の頭への最後の登り。吊り尾根をバックに登ってきたルートを見下ろせる。

最終的に4パーティー抜いて、わりといい時間にコブ尾根の頭に到着。

2015-05-05 10.57.14

 

コブ尾根の頭から、ジャンダルム山頂までは約5分。見た目より簡単。

 

核心はコブ尾根の頭から天狗のコルまでの縦走路。

稜線上は雪なし。ただし、ところどころ飛騨側を巻くところで雪が出てくるうえに、溶けて凍っている。

上手さんは「歯が減る~新品なのに~」とうめきながら、最後までアイゼンを外さなかった。

宮崎は、半分あたりまでアイゼンで降りて足が痛くなってきたので、「見下ろした感じ、もう雪出ないだろ~」と脱いだら、2、3カ所は雪あり。

しかも1カ所、天狗のコル間近の飛騨側には明らかにやばいところがあったので、岩をクライミングして上から巻いた。

判断はひとそれぞれだが、この黄金週間中の穂高での滑落事故はこういうルート状況が一因だったと、穂高岳山荘のブログに書いてあった。

 

ともかく、天狗のコルに着いたら安全地帯。白馬大雪渓以来2年ぶり2度目となる上手さんとのシリセード大会に興じ、30分くらいで岳沢小屋まで降りられた。

帰りは奈川温泉「富喜の湯」に入り、「福伝」でそばを食べて帰った。

しんどくなくて、楽しい山、お疲れ様でした。

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