2016.03.28
早戸です。
イボGと滝谷第四尾根へ行ってきました。
滝谷出合から大量のデブリ。歩きにくい。
雄滝は上部4〜5mだけ出ていました。
左岸を1pロープを出して登りました。
プロテクションがあまり取れず悪かったです。
スクリューを持っていれば右岸の氷を登ったほうが楽だったと思う。
雄滝を越えてからは良くしまった雪面で歩き易かった。
恐らくここがナメリ滝だろうと思われる箇所以外はラッセルはほぼ無かった。
合流点を通過しC沢を詰めた。
夏に取り付きを間違えて酷い目にあったので慎重にスノーコルを探す。
C沢の奥壁が見え、左からは左股の沢が合流してきている。
場所は間違いないはずなのだがそこに見えるのはコルというか大量の雪が堆積した大きなナイフリッジ。
とりあえず10:00頃登攀開始。
半信半疑のまま登り始めたがどうやら合っていたらしく、ところどころに残置物も見えた。
岩には氷が張り付き、草付きも良く凍っていた。
アックスを気持ち良く刺しながらのクライミングでした。
雪の状態も良かったのでナイフリッジも快適。
ツルムから懸垂し、Dカンテを登り始めたあたりで辺りは暗くなってきていた。
日没までに抜けられると思っていたが意外と時間がかかってしまっていた。
暗闇の中ヘッデン付けて最後のピッチを抜けた。
20:00頃四尾根終了。
ひと段落したがまだまだ気が抜けない。
涸沢岳までは年末年始に通った場所なのでほとんど迷わずに済んだ。
疲労と眠気で中々ペースは上がらないが月明かりに照らされた稜線はとても幻想的だった。
最後のクサリ場を抜け漸く涸沢岳直下に這い出た。
イボGに今、何時?と聞いた。
頭の中では22時くらいかな、と思っていたがイボGは23:55です、と答えた。
なんと、驚き。日が替わろうとしていた。
穂高岳山荘の冬季小屋へ逃げ込みようやく長い1日が終わった。
翌朝、6:00に起床し涸沢西尾根を下山した。
雪の着いた滝谷はすごくカッコよくてクライミングの内容、アプローチを含めとても充実した登山になったと思います。
夜間を含めた長時間行動もそこまでプレッシャーに感じず動けたので少し自信になりました。
ただ、眠かった。
イボGは稜線で幻覚・幻聴に襲われていたそう。
お疲れ様でした。
【行動時間】
3/25
20:30岐阜=23:45新穂高〜24:00就寝
3/26
1:30起床〜2:10出発〜4:30滝谷避難小屋〜5:00雄滝
〜9:50スノーコル〜10:00登攀開始〜20:00登攀終了〜23:55涸沢岳稜線〜24:10穂高岳山荘冬季小屋〜26:00就寝
3/27
6:00起床〜8:00出発〜12:15下山