愛知県名古屋市の山岳会・千種アルパインクラブではアルパインクライミングを中心とした様々な山岳活動を行っています

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2018.06.18

吉川Gです。
日曜の予定が空いたため、友人のWさんに声をかけて沢に行く事になりました。

場所は宇賀渓のホタガ谷でどうでしょうとのことだったので、近いので良しということで決定しました。

 

 

道すがら、山の方に目をやると濃い霧に包まれ妖しい雰囲気を醸し出していた。

ただでさえ暗い雰囲気のホタガ谷だが、曇天のおかげで出合いは魔界への入口のような様相を呈していた。
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ホタガ谷の中で核心は三つ。

一つ目は入渓してちょっと進むと現れる15m滝。

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左のルンゼ状をWさんリードで。カム等でプロテクションが取れないので、出だしにハーケンを打っていた。一番悪かったのは抜けの部分。技術的にはここがこの沢で一番厳しく感じた。Wさんは泥に体を押し付けるようにして登っていた。途中残置スリングが一箇所ある。

抜けた後の落ち口へ降りる場所が地味に怖く、結局立ち木で懸垂して降りた。降りたあと、ロープ回収の際にスタックしてしまい、仕方なくWさんがノープロで登り返し、そのままクライムダウンしてきた。
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つまり懸垂などする必要はなかったのだ。

ゴルジュ内の小滝を数個超えると2段13m滝。これが二個目の核心で、僕がリード。

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1段目はぱっと見、絶望的な滝に見えるが、左に回り込むと登れそうな垂壁があった。下部はホールドが多く簡単だが、上部は細かい。ハーケンを打とうとリスを探すが、良いところが見つからず、結局気休め程度の浅打ちのハーケンを打って越えた。ムーブを起こせば簡単。2段目は滝の左側のボロ岩泥カンテをそのまま継続して登った。途中、泥棚に足をのせるとグニャリとたわむ感覚があり、直後に背後からドカドカと音が聞こえてきた。下を見るとwakiさんに複数の岩が降り注いでいた。当たらなくてよかった…最後は立ち木でビレイ。

この後はしばらくはあんまり面白くない渓相が続く。

再びゴルジュが現れ、小滝をいくつか超えると左から雫状の滝が落ちる二俣を右に進み、次の二俣を左に進む。

さらに数個の小滝を越えると、分れ滝30mと思われる滝が現れる。ここが最後の核心だ。

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我々の予想としては圧倒的な30mの滝があるのだと思い構えていたが、実際は形容するなら2段30m滝。1段目は緩いナメ滝。2段目は出だしが5mの垂直な滝で後は緩いナメ滝と言った感じ。

階段状の1段目を登り、その上でビレイ。ここもリードさせてもらった。垂直部分は出だしにカムをきめた以外はプロテクションがとれず少し迷ったが、水線の右をかすめつつ、落ち口は水線の真ん中を登った。怖いけどなんとかなる。帰ってから調べると右の壁を登った記録がほとんどだった。右壁も結構悪そうに見えたのだが。。

これが終わると、遡行はほぼ終了。ガスガスの笹原を詰めて、稜線へ。ちゃんと竜ヶ岳にも登った。

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下山は竜ヶ岳の南東に伸びる尾根道をトレランの如く走り下った。お陰で下山は1時間ちょっとで済んだ。

8:30宇賀渓-9:00入渓地点-13:00竜ヶ岳-14:30宇賀渓

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