愛知県名古屋市の山岳会・千種アルパインクラブではアルパインクライミングを中心とした様々な山岳活動を行っています

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2016.01.06

お疲れ様です。吉川です。続けざまにすみません。

年末年始は九州に帰省いたしました。
実家の行事等もあり、合間を縫ってという感じではありましたが、久しぶりに九州の岩場で登ってきました。せっかくなので僕の微妙な結果とともにご紹介したいと思います。(○はRP。以前登ったか、触ったことのあるルート。×は登れなかったヤツ)
九州にお越しの際の参考にしていただけると幸いです。

12/27~12/28
本匠(ほんじょう)
場所:大分県佐伯市本匠(東九州道佐伯ICから車で西に20分ほど)
岩質は石灰岩で、遊歩道の欄干からどっかぶりの壁にとりつく遊歩道エリアが印象的。旧本匠村全体にいくつかのエリアが点在しており、それぞれ車で移動するのが一般的だと思う。5.9~5.13台まで各種取り揃えております。

遊歩道エリア

↑遊歩道エリア全景

sasasan

↑ハエハエイダイダ5.10a

12/27
井ノ上タワー
・ちょっくら 5.10- OS
・なめくじら 5.10 OS
・よし登ろう! 5.11- ×
12/28
遊歩道エリア
・バットマン 5.11b ×
・ハエハエイダイダ 5.10a ○○(2本目は回収便)
宮前エリア
・山女 5.10b ○
・青巌峡ボーイ 5.11a ××××
・見返り美人 5.10c FL

青巌峡ボーイを四便も出して登れなかったのは情けなかった。最後はワンテン地獄みたいになった。後輩(イケメンE君)が洛陽5.13aにトライしていた。なんでそげん強くなったと?

12/31
四阿屋(あずまや)
場所:佐賀県鳥栖市(長崎自動車道鳥栖ICから車で西に10分ちょい。さらに駐車場から歩いて10分ちょい。ちょっと分かりにくい)
たぶん花崗岩。東海地方でいうと椿岩や伊木山程度の規模。妻と僕のお互いの実家から近い。

・初孫 5.10a ○

雨が降っていたが気合で一本。5.10aだがヒールフックで豪快なハング越えをする面白ルート、ただしびしょ濡れ。年の瀬に何をやっているのか。

1/2~1/3
日向神(ひゅうがみ)
場所:福岡県八女市黒木町(九州自動車道広川ICから車で東に約1時間)
旧黒木町の日向神ダム湖畔にある安山岩の岩場。かっこいい岩峰が立ち並び、景観が良い。あるジムのオーナーが「九州外から来た人は日向神で首をかしげて、本匠で納得した顔をして帰る」と言っていた。確かにエリアによっては少し辛く感じる。黒木瞳は黒木町出身。

日向神峡

↑日向神
1/2
道端エリア
・ビレイは広場で 5.7 OS
・だんだん 5.9 ○
・ルネッサンス 5.10b ○
愛のエリア
・初夢 5.10a ○
・夢中歩行 5.9 ○
1/3
奥壁エリア
・パンプダンス 5.11a ×
・つくつくほうし 5.8 OS
愛のエリア
・愛は勝つ 5.10b ×○
・エレキバン 5.11c/d TRムリ

2日目は前夜に遅くまで飲んで体調が×だったので、今回の目的だった「花鳥風月」は触ることすらできなかった。猛省。ルートによっては確かに辛い。夢中歩行は5.10aでも辛いのでは?(妻にはそれは言い過ぎだと言われた)

 

九州ツアー全体で5.11台を一本くらい登りたいと思っていたのですが、無理でした。今年も精進します。

2016.01.06

あけましておめでとうございます。吉川です。

さて、少し前のことで恐縮ですが、去年の12/19~20で涸沢岳西尾根~奥穂に行きましたのでご報告します。

メンバー:早戸、吉川、会員外2名(日本山岳会東海支部青年部 Hさん、Kさん)

12/19
春日井を前夜発しHさんの運転で新穂高温泉に夜中に到着。登山者用駐車場は数台しか停まっていなかった。
仮眠をとり、6時に出発。

白出沢の西尾根とりつきまで行くもののやはり雪は少ない。と言うか無い。
とりあえずワカンはここにデポすることにした。

標高2400m付近まではなかなかのスピードで進むことができ、どんどん高度を稼ぐ。
森林限界手前付近から足が埋まる程度の雪の深さになり、それっぽくなってきた。

シーズン初めだからか、最近歩きをサボり気味だったフリーに傾倒していたからかこの辺りから僕は辛くなってきた。
早戸さんは相変わらず元気な具合で、膝が痛いと言っているが嘘ではないかという感じだ。

201512涸沢西1 201512涸沢西5

F沢のコルからのルンゼの登り返しも問題なく通過するが、ここからがなかなか長い。天気は悪くないので精神的には楽だが、なんとか明るいうちには穂高岳山荘に着きたい。

201512涸沢西4

そんな感じで結局16時過ぎに穂高岳山荘に到着。
疲れはしたが、雪の少なさのおかげで登ることが出来た。
冬季小屋は貸切状態で、入り口付近の雪を掘って利用させてもらった。

12/20
5時起床

 

201512涸沢西2

201512涸沢西6
快晴の奥穂高岳を1時間程度で往復した。下降時にいわゆる迷い尾根の方向に導かれたが、視界が良ければすぐに気づく。迷い尾根の看板が何となく道標に見えなくもないので、気をつけなければいけない。下山は雪も少ないしということで白出沢を下ることにした。雪の下に隠れた岩で足がぐきぐきなって大変だったが、問題なく下ることが出来た。
最後にワカンを回収し(じゃんけんで負けた早戸さんとHさんが取りに行った)きっちり下山した。

条件が良すぎるくらい良かった上にメンバーも面白かったのでとにかく楽しい山行となりました。
今年も安全登山で、良い山にたくさん行けるといいなと思っています。どうぞよろしくお願いします。

201512涸沢西3

2016.01.02

日暮れ寸前の涸沢岳頂上付近。この直後、突風に襲われた

日暮れ寸前の涸沢岳頂上付近。この直後、突風に襲われた

 

1皮です

岩佐さんと穂高連峰から明神岳を縦走してきました

【29日】新穂高6:30~16:10涸沢岳~16:30穂高岳山荘冬季避難小屋

【30日】冬季避難小屋6:40~7:40奥穂高岳~13:30前穂高岳~15:30奥明神沢のコル

【31日】コル7:00~12:00明神岳2峰頂上~18:20上高地

 

【29日】

新穂高をゆっくり出発

登山指導センター前の駐車場はほぼいっぱい

好天予報の年末年始なので、登山者が多いのか

林道を2時間歩き、白出沢を越えたところから涸沢岳西尾根に入る

林道には10センチ程度の積雪があり、平年より少ないとは感じなかったが

尾根に入るとブッシュがたくさん出ており、寡雪であることが分かる

そこでトップスピードの男女2人組に抜かれる

冬季避難小屋で一緒になったが、わてらより2時間は早く到着したらしい(^^;)

尾根道はトレースばっちり。高速道路状態です

2400m台地でハーネス、アイゼンを装着し、そのまま蒲田富士へ

森林限界を抜けると、天気は快晴。気持ちいいです

 

蒲田富士の登り。右に見える飛騨尾根が荒々しい

蒲田富士の登り。右に見える飛騨尾根が荒々しい

蒲田富士付近は風も弱く、夜にかけて移動性高気圧が張り出してくる予報なので

このまま山荘まで行ってしまうことする

真っ黒なドームを見ながらお散歩気分

真っ黒なドームを見ながらお散歩気分

 

F沢のコルからルンゼを上がり、岩くずの斜面を斜めに登る

疲れで歩きが遅くなったころ、風速20mを超すような北西風が吹き始めた

何度も耐風姿勢で飛ばされそうになるのを我慢する

夕日が雲海の向こうに落ちそう

稜線上でこんな突風に吹かれ、真っ暗になったらやばいぞ

「一歩でも早く」と岩佐さんに叫んで頑張る

山荘が見えた時には、「助かった」と正直ほっとした

小屋には先着4パーティ、8人

それでも、わてらのテントが張れるくらい十分な広さがある

小屋の中は暖かく、強風がゴウゴウと屋根を鳴らす外とは別世界

ありがたや、ありがたや

 

【30日】

奥穂頂上まで往復する2パーティ-に続いて出発

昨日ほどじゃないが、まだ風は強い

ゆっくり歩いて頂上へ。氷点下24度。快晴で気持ちいい

 P1020564_convert_20160104204706

 

前穂方面には、当然のことならがトレースはない

涸沢側には大きな雪庇が張り出しているのが見える

視界が悪いと、ルート取りをかなり苦労しそうだが、今日は楽勝っぽい

「これも日頃の行いがいいからかな」と一人ごちてみる

 

不思議なもので、吊尾根に入った途端に強風が止んだ

斜面はクラスト状態のところが多いのかと思っていたが

積雪は意外にあり、膝ラッセルの場所も多数

雪はこの1~2週間ほどで一気に積もったらしく

弱層はなく安定しているように見える

でも腰~太ももラッセルの急斜面トラバースは

雪崩れると助からないので念のためロープをつけた

腰ラッセルのトラバース。

腰ラッセルのトラバース。

 

ロープをつけて、腰ラッセルの急斜面を渡る

ロープをつけて、腰ラッセルの急斜面を渡る

快適な下り

快適な下り

急な岩尾根が続く。リッジの上をバランスを取りながら歩いた

急な岩尾根が続く。リッジの上をバランスを取りながら歩いた

岩峰の下の急斜面でロープを再びつけた

岩峰の下の急斜面でロープを再びつけた

 

吊尾根から前穂高。

吊尾根から前穂高。

途中の岩峰から少し下りた急斜面で再びロープを付け、岩のリッジまで

あとはゴジラの背のような岩の上を歩いて行った

前穂の斜面は雪の部分を選んで適当に

頂上は雪で覆われ、ケルンが1つ見えていただけだった

前穂頂上から奥穂を振り返る

前穂頂上から奥穂を振り返る

 

頂上は風が強いので、少し下りたところで小休止

吊尾根通過に時間がかかったので、目標にした1・2峰間コルまでは行けそうもない

日が落ちるのと競争で奥明神沢のコルまで行った

途中2カ所ほど悪い下りがあり、ロープを出せば良かったと後悔した

コルの南東側を整地したら、風が当たらない快適なテンバに仕上がった

 

【31日】

朝から吹雪。でも時々青空が見え、視界はそれほど悪くない

明神岳主峰北側の岩尾根からスタート

右から1段上のテラスに上がってルートを観察

ロープなしでも行けないことはなさそうだが、昨日の反省もあり、アンザイレンする

登りだしの最初の数mが悪く、ロープをつけて良かったと思った

50m1ピッチでピナクルビレー

そこからしばらく歩くと、3~4mの急斜面の雪壁が見えた

最後は手前にハングしており、雪庇を切り崩しながら突破

 

雪庇を崩して越える。

雪庇を崩して越える。

 

雪庇の上に上がると、主峰がすぐ目の前に

頂上には行ったことがあるので、右からトラバースして1・2間コルに到着

雪がべったり付いており、悪そう

ロープを付け、左方向に斜めに登り始める

 

II峰の登攀。超悪い。

II峰の登攀。超悪い。

 

東斜面のテラスや、スラブには雪がどっさり乗っており

落としながら行くので時間がかかる

エイリアン2つと、ナイフブレード1本で支点を取った

15m先の残置支点で1p目終了

上から、神戸の女性2人パーティーが懸垂してくるのが見えた

彼女たちはそのまま主峰へ

2p目のクラックには雪と氷は詰まっていてさらに悪い

エイリアンのエイドと残置ハーケンに乗っかりながら行く

上部の緩斜面に移るところで足が攣り、神戸パーティが懸垂して残したロープをつかませてもらった

ありがたや、ありがたや

セカンドの岩佐さんの荷物を荷揚げしてあげた

雪の付着が激しい時は、時間節約のため、トップも荷揚げした方がよさそうです

 

あとはトラバースして行けばいいはずだが

視界がきかないこともあり、3峰の頂上に行ってしまう

今登ったルンゼを100mぐらいバックで下降

その間に、5峰台地からの往復だという神戸パーティが追い越して行った

そのトレースをありがたくいただく

5峰を越えるところも、リッジに乗ったり、トラバースしたりで、トレースがなかったら苦労しただろう

 

5峰台地で小休止

午後3時半で、日暮れまであと1時間ほどしかないが、このまま下ることにする

台地から細い尾根に入るところで少し迷ったが

何とかトレースの跡とテープを見つけることができた

途中でラテを付け、岳沢の縦走路に着くことには真っ暗になっていた

上高地でタクシー会社に電話すると

大晦日の夜なのに、釜トン入り口まで迎えに来てくれるという

ありがたや、ありがたや

新穂高までのタクシー車内は温々。やっと下りてこられたとうれしくなった

 

終わり

2015.12.24

酒井です。

斉藤さんと阿弥陀の広河原右俣へ行ってきました。
クリスマスルンゼでアイスを楽しんだ後、右俣に戻り阿弥陀南陵まで抜ける計画です。

7:00舟山十字路 ~ 7:50出会 ~ 10:00クリスマスルンゼ ~ 11:30右俣帰還 ~ 14:30阿弥陀南陵上の稜線 ~ 17:00舟山十字路

私の「アイスもできて稜線へ抜けられるアルパインムードのあるルートで」という希望に斉藤さんがチョイスしてくれたのが広河原。
そしてクリスマスルンゼの名前に私が釣られ右俣を行くことに。結果、リクエスト通りのルートでとても楽しめました。

出発時、舟山十字路に車は3台。途中で6人PTと会ったが彼らは左俣とのこと。
他には右俣を降りてくるPTとすれ違いますがこの日に出会った人はこれだけ。落ち着いた雰囲気の中アイスクライミングを楽しみます。

 

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クリスマスルンゼ 斉藤さんのリードでさくさくと

クリスマスルンゼを終えてから稜線に向かいますが、何度も二股に分岐するので考えながら歩かなければいけません。
しかしナメ氷が続いているとついついそっちの沢を伝ってしまいます。
ルートを間違ったりしつつも修正して、阿弥陀南陵バリエーションルートのP3直下あたりの稜線に抜けました。(南陵に出るつもりだったので少し頂上寄りに出た)

 

IMG_20151223_142450

あとはバリエーションと言えど踏み後のしっかりついた道を下るだけ。景色を楽しみながら無事に下山しました。
12月はこれでアイスを3回。安定して登れるようになってきましたが、もう少し足に負担をかけずに登れるようになりたいですね。

来年もよろしくお願いします!

2015.12.21

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成瀬洋です。

日曜日に斉藤さんと大同心ルンゼに行って来ました。

異常気象の影響で、まだ南沢もしっかり凍っておらず、

今シーズンの大同心大滝の記録も見当たりませんでしたが、

転戦も視野に入れつつ、少し冷え込んで来たので少し期待して向かいました。

美濃戸05:40~北沢~07:00赤岳鉱泉07:40~11:00大同心稜~北沢~13:40美濃戸

鉱泉手前から見える大滝は鉛筆のように細いものの、一応白い氷ができていました。

取り付きまでは数センチしかない雪の上についたトレースを辿り、

アイゼンを付けていなかったのでF1は適当に巻いて大滝へ。

上部垂直部の氷は細いが登れなくはなさそう。

3人パーティーがトップロープで登っているところを良いタイミングで登らせてもらう。

2Pで登ることにして、ザックを背負って上部垂直部下のアンカーまで成瀬リード。

部分的に柔らかいところがあるものの比較的安定している様子。

岩に打たれたハンガーに支点をつくりピッチを切る。

横から見る上部の氷はポロポロでいかにも脆そう。

それでも氷ごと崩れることはなさそうなのでザックを荷揚げすることにして空身で成瀬リード。

案の定ポロポロ。

スクリューを打てる所も限られてるものの氷が脆いのでこまめにプロテクションを取って少しずつ登る。

今回、いろいろとギアを新調したのですが、ハンドルタイプのアックスはやはりラク。

スクリューから何からいちいちお金のかかるアイスってやっぱりブルジョア的と思う。

無事に大滝を登りきり、自分のザックを荷揚げ。

フォローの斉藤さんはザックを背負って登ってきた。

目の前には日の当たった大同心。

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その後、傾斜の緩い氷瀑をふたつ登って適当なところからトラバースして大同心稜に出て下降。

春のようなポカポカ陽気の青空の下、遠くの白嶺がとても美しい日曜日でした。

2015.12.21

岩佐です。

上手さんと、中山尾根を登ってきました。

 

美濃戸03:25~北沢~04:45赤岳鉱泉05:20~06:30中山尾根取り付き07:00~11:30登攀終了11:50~地蔵尾根~13:10行者小屋13:30~南沢~14:35美濃戸

 

北沢林道の雪の量は2週間前に大同心南稜を登りに来た時と殆ど変わらない。

赤岳鉱泉は2週間前より少ないくらい。とても12月とは思えません。

中山乗越からは中山尾根に続くトレースがあり、それを辿って取り付きまで。

雪が少ないのでズボズボ埋まることもなく、藪漕ぎもなくて、

アプローチはとても楽だった。

 

取り付き手前でハーネス、アイゼン、ガチャ類をつけ、丁度明るくなる頃に取り付きに到着。

アプローチでは雪は少なかったが、壁にはそれなりに雪がついており、

冬のアルパインの雰囲気はバッチリ!

結構立っている壁を見てちょっとビビりながらも、登攀開始。

 

下部岩壁

1P目(岩佐)30m:ヒロケン本の通り、右に一旦下がってから凹角を登る。

下部は岩がつるんとしていて、ホールド・スタンス共に甘め。

アンカーはハンガーボルト1つと残置ハーケン。

下部岩壁1P目

下部岩壁1P目

 

2P目(上手)30m:左側に回り込んで草付を登る。出だしがスラブで

ちょっと怖い。

下部岩壁2P目

下部岩壁2P目

 

この後はコンテで、本来ならば雪稜であろうはずの

岩と草付きの尾根を登り上部岩壁まで。

 

上部岩壁

1P目(岩佐)35m:急な凹角を登って中段まで行くと、そこからは

傾斜が強くかぶった岩。ハング下には支点が3つあり、

思い切って抜けられる。

上部岩壁1P目

上部岩壁1P目

 

2P目(上手)45m:岩と草付のところを登り、ピナクル下まで。

上部岩壁2P目

上部岩壁2P目

 

3P目(岩佐)40m弱:ピナクル正面を登り、最後は結構悪い

岩と草付を登って終了点まで。終了点にはボルト2本と

ハーケン1本あり。

最後はバンドからトラバースし、縦走路を辿って

地蔵尾根から行者小屋に降りた。

終了点に着くと、富士山がどーん。

終了点に着くと、富士山がどーん。

 

帰りは南沢を下ったが、夏道に雪が数センチ乗っかっているだけで

冬靴では歩きにくいことこの上ない。

こんなに雪の少ない南沢は初めてでした。

 

お天気に恵まれ、気持ちよく登ることができました。

上手さん、お疲れ様でした。ありがとうございました。

 

以上

 

2015.12.18

1皮です

岩佐さんと笠新道を途中まで登ってきました

新穂高9:00-15:00 2100mぐらい 17:00新穂高

 

西穂北西尾根に行く予定でしたが

新穂高周辺のあまりの雪の少なさに

北西尾根下部はブッシュだらけだろうと予想

今年は藪こぎ三昧の1年だったので

藪こぎはかなりうまくなりましたが

もうゲップが出そうだったので

今回はやめておこうということになり

笠新道から笠ヶ岳まで行くことに変更しました

 

夏道だったらそんなに雪はないだろう

歩き始めてみるとそんなことはなく

途中からワカンをはいたり外したり

木、金曜に大雨が降ったようで雪はグサグサ

意外に時間がかかり

2100mぐらいで飽きてきたので

もう帰ろうということになりました

抜戸南尾根と交差するところまで行けませんでした

槍穂の眺めがいい ぽかぽかして晴山のよう

槍穂の眺めがいい
ぽかぽかして晴山のよう

わかんを外すと股まで潜るビミョーな雪

わかんを外すと股まで潜るビミョーな雪

 

2015.12.17

ミヤザキです。

12月9日、シーズン初アイスをやりに、ケンジさんとサンサホウ?サンジャホウ?…とにかく三叉峰ルンゼに行ってきました。

美濃戸7:20-8:40赤岳鉱泉9:00-F1取り付き10:00-15:00石尊稜上部-16:30石尊稜取り付き-赤岳鉱泉17:00-18:30美濃戸

 

アプローチは北沢から。暖冬の今年は全然雪がなく、アイスキャンディーもご覧の通り。山も黒々。

IMG_3361

 

それでも赤岳鉱泉から上は雪道になり、石尊稜に入る分かれ道もピンクテープがあってわかりやすい。

北沢を詰めて右岸から合流する2本目の沢を入る…と間違えるという事前情報から支沢に入らず、石尊稜下部岩壁に向かって登ってから木が密集したところを過ぎてもろい岩場をトラバース&クライムダウン。

結局普通に2本目の沢を詰めてきたであろうトレースと合流した。

で、すぐにF1。低いのでフリーで。

IMG_3421

で、すぐに核心のF2が見えた。

IMG_3422

トポでは12mとなっているが、下部のバーチカルなところは7、8mくらい。

シーズン初アイスの最初のリードのピッチとしては、けっこう辛いなーと思いながら、ピックを新品に交換したクオークの感触を確かめる。

IMG_3423

なんとかアックステンション休憩1回で落ちずに抜ける。

しかし、アイス3回目のケンジさんは大苦戦。なかなか上がってこない。

終始テンションかかりながら1時間くらいかけて上がってきたところで、名言が出た。

「ワタシ、山を始めて初めて『無理かも』と思いました」

たしかに、初アルパインの御在所前尾根のF2ダルマ(通称)もそうだったし、中尾根も左方カンテもチンネ左稜線も、涼しい顔して登っていたというケンジさん。

初めてのしんどい楽しい思いを味わってもらえて、誘った甲斐がありました。

 

しかし核心F2はまだ終わらなかった。

カラビナとスリングの回収に失敗して落としてしまったという。

「ワタシが行きます」と、ケンジさんがザックを置いて空身でロワーダウン。無事回収し、今度は滝の右岸の岩壁からトラバースして滝の中間に取り付くという。

しかしこれもうまくいかなかったようで(ビレイ点からは見えない)、テンションがかかる。

だったら滝の落ち口にランナーを一本残しておくべきだった。大事には至らなかったけど、これはアドバイスできなかったこちらのミス。

「氷を登りマース」という声が下から聞こえ、ほとんど引っ張り上げるような感じでようやく戻ってきた。

ここで2時間半近く費やしてしまったが、ケンジさんには良い練習になったようだ。その後はコツをつかんだのかサクサク登っていた。

IMG_3369

F2から上は、凍ったナメの回廊から3~5mくらいの小滝の連続で、つるべで登ったのでケンジさんにもリードをしてもらう。

二俣を右に入って滝を一つ越え、さらにミックスクライミングでかぶったチョックストーンの脇を抜けたところで、横岳の稜線が見えるポイントに出た。

右には石尊稜へと上がるトレースがついているので、ここで三叉峰ルンゼのアイスは終了だろう。

石尊稜へと上がると、上部岩壁まであと100mといったところ。時間は15時くらい。上部岩壁抜ける時間はないなーと、計画変更して石尊稜を下ることに。

草付き雪壁のクライムダウンはなかなか難しかったが、木もたくさん生えているのでつかまりながら降りる。

下部岩壁を見下ろせる地点から懸垂下降25m×4回で石尊稜取り付きに。木が多くて結び目が引っかかりそうだったので、ロープ1本できざんだ。

 

赤岳鉱泉から先はヘッデン下山になったが、ヘッデンを忘れたケンジさんはスマホのライトで下山。かなり明るかった。

さらにミヤザキは持病の左膝痛が再発してしまい、美濃戸までの道のりがはてしなく長かった。翌日には人生で初めてMRIを撮った。

ともあれ、直後に暖気が入って裏同心ルンゼもかなり溶けたというから、三叉峰ルンゼを快適に登れるタイミングとしてはベストだったようだ。

時期は限られるが、かなり楽しいルートなのは間違いない。激オススメ。

2015.12.07

早戸です。

鵜飼君と中央アルプス南部の縦走に行ってきました。

 

【行動時間】

1日目 伊那川ダム6:30~うさぎ平~木曽殿山荘14:00~空木岳目指すも引き返す~15:00木曽殿山荘

2日目 木曽殿山荘6:00~空木岳8:00~南駒ヶ岳~越百山14:00~伊那川ダム17:15

 

駐車場からすでに踝ほどの積雪があり早々にラッセル開始。

でもまだ雪は軽いので大丈夫。

 

登山道に入ってからも同じ調子でそこまで酷いラッセルにはならないかなーなんて思っていたが

7合目から雪が増え、根雪も出てきたのでワカン装着。

ここから尾根の側面を歩くためか、多いところは膝~腿のラッセルになった。

1ℓの日本酒と今晩の鍋材料(肉多め)が肩に重くのしかかる。

鵜飼君も久々の山とあってかバテ気味。

 

もういい加減疲れたぞ、というところで木曽殿山荘に到着。

稜線は強風。急いで冬季小屋に逃げ込んだ。

 

しばし休憩し、作戦を立てる。

2日目のことを考えると出来ることなら駒峰ヒュッテまで行きたい。

相談の結果、行ってみてダメそうならすぐ戻ろうと強風のなかゴーグル・目出帽フル装備で出発。

結果15分程歩いたところで僕の太腿が攣りまくり、鵜飼君は手袋が湿っていたからか手が痛いというので小屋へ引き返した。

 

冬季小屋は快適そのもの。日本酒ビールにウイスキー。

塩豚鍋とシメのラーメンを平らげ、就寝。

外は夜通しゴウゴウと暴風が吹いていました。

 

2日目、朝になると昨晩の暴風は少し収まり、これなら行動できるだろうと出発。

IMG_0838[1]

晴天とまではいかないがまずまずの天気。

 

しかし稜線の雪質は最悪。表面だけクラストしたモナカ雪ラッセル。

クラストしてると思わせておいて落とし穴のようにズボッといく。

これにはもう悪態が止まらない。ああああああああ!もう!と叫ぶがまたハマる。

IMG_0836[1]

エビのしっぽが凄過ぎて読めませんが南駒ヶ岳です。

北アルプスや富士山の方まで見渡せました。景色は最高。

 

仙涯嶺あたりの通過はところどころ夏道がわからなくなっており、

岩場のルートファインディングが必要で、巻道が腰ラッセルだったり結構大変なところもありました。

さらにこの尾根、疲れた体に厳しいアップダウンが続き何度も泣きが入りました。

IMG_0835[1]

やっとの思いで越百山に到着。もうバテバテ。

先週1皮さんの撮った写真と比べると若干角度が下がったような。

 

越百山からの下山路は、なんとトレースバッチリ。

有難く使わせてもらい快適に下山。ほんと助かりました。

 

冬初めの足慣らしのつもりでしたが結構ハードな山行になってしまいました。

長い稜線歩きは天気次第で中々難しいですがなんとか縦走できてラッキーだったと思います。

 

2015.12.07

森です。しょーこねえと一緒に恵那山の神坂ルートへ行ってきました。

6:oo勝川~8:50神坂峠P~9:10神坂峠登山口~10:10鳥越峠~11:00大判山~12:20天狗ナギ~13:00 1840m地点より折り返し~14:00大判山~15:00鳥越峠~14:20神坂峠P

今回はボッカトレーニングのため、ホームセンターで買ったセメントの砂10kg×2をザックに入れました。サービスなのか、1袋10kgの砂のはずが、少し余分に入っいるよう。嬉しくないサービス。。。アイゼンとウェアー類を入れただけなのにザックは25kgになってしまった…(;´Д`)

中津川ICで下りるはずが、間違えて園原ICで下りてしまう。それなら広河原から登るのが近いけれど、今日はトレーニングだからって事で、中津川ICへ戻る。だいぶ時間をロスしてしまいました(-_-;)

神坂峠までの林道は強清水あたりから道路に雪があり、朝は凍結しています。スタッドレスタイヤでないと危ないです。

神坂峠登山口からボッカトレ開始。天気が良く、景色もいい♪追分登山口からしか登ったことのない私は、恵那山にもこんなに景色がいい場所があるんだと感激。

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久々の山にゴキゲンのしょーこねえ

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景色サイコー♪

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大判山で大休止。成瀬さんデザインの千種30周年記念の手ぬぐい。

神坂ルートは長くてアップダウンがあって、トレーニングにはいいルートですが、25kg・・・重いよぉ。。(T_T)

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13:00に1840mの地点で折り返す事に。頂上へは行けず。帰りもアップダウンがあって楽じゃない(*_*)しんどかった。

15時前に鳥越峠に到着。追分登山口から登っていれば、鳥越峠から下りのみの20分で下山できる。神坂峠へは急登の登り返しで、登山口までおよそ1時間。確かに神坂峠から景色はキレイで良かったけれど、もう満足。次からは絶対に追分登山口から登ろうと決めました((+_+))

頂上まで行けなかったけれど、25kgで7時間くらい歩いて、アップダウンもあって、いいトレーニングになったと思います。 は~、キツかった。

 

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