愛知県名古屋市の山岳会・千種アルパインクラブではアルパインクライミングを中心とした様々な山岳活動を行っています

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2015.08.02

こんにちは、鵜飼です。

昨年の1皮さんの記録を見て行きたくなったってことで、岐阜県の某沢へ

鵜飼・酒井  林道 6:30 ~ 大滝 9:00 ~ くの字の20m滝 10:30 ~ 同ルート下降 ~ 林道 14:00

 

釣りとか色々したい、という事で早めに出発。しかし着いてみると禁漁区になってまして、、、、漁協のサイトには書いてなかったのに、、

林道からすぐに入渓、先週の柿其より冷たくない?

バットマンの様にブヨを纏い、蜘蛛の大邸宅を破壊しながら、しばらく行くと最初の滝

 

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階段上なのでラクラク。

 

 

 

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続く淵と岩間、正面突破

 

 

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こまい滝を幾つか越えると綺麗な12m滝。

何を思ったか、右側を直登しようとするも、拳大のホールドがモゲて華麗に釜へダイブ

大人しく左側を直登

 

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幅広の綺麗な滝、ここも何を思ったか正面突破しようとして押し返される、素直に左側を登る

 

スケール感がおかしい、巨岩帯を抜けると25mの大滝

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高巻きの予定だったものの、中間部右側のテラスまで登ってみると、ハーケンとお助け紐を見つけて

存外登れそうだってことでハーケンでアンカーを作り中間部より登る

めっちゃ悪い脆い、持てるカムを全力で使いA0してヒィヒィ言いながら突破。

長い時間打たれすぎてセカンドビレイ中は震えが止まらなかった

 

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7mくらいの滝 普通

 

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またまた綺麗な淵と滝、取り付けそうにないので右岸から高巻き

 

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巻いて二俣を左に行くと、2段の滝。

取り付いて見るも、苔苔すぎて気持ち悪いし、釜もないので巻くことに

岩に阻まれ殆ど右俣まで出てしまってから左へ戻る、結構悪い。

 

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遡行図にある最後のくねくねした滝。意外にも余裕で正面突破ができた。

 

ここで10時半、意外と早かった。しかし、帰りの林道は道が悪いというし

ヒルが出るって話もあるので沢下り。

懸垂につぐ懸垂でなんやかんやで3時間程いい練習になりました。

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2015.08.01

出張中の宮崎さんに変わってこんにちは鵜飼です。

7月26日(日) 柿其渓谷 下流~中流域 宮崎、矢野、鵜飼

8時 入渓 ~ 牛ヶ滝(高巻き) ~ 霧ヶ滝(高巻き) ~ 雷の滝 遡行打ち切り 15時半 ~ 林道

 

白山へ行くつもりが道路の通行止めにより急遽、秘境・柿其渓谷へ。

常に林道が並走してるし、なんだか余裕な気分でノコノコやってきたが全然余裕ではなかった、、、

かなり泳ぐというのはハッキリ分かっていたので遅めの8時スタート。

駐車場から0分で入渓する。

少し歩くと早速、泳ぐか?遊歩道で甘えるか?という選択、珍しく矢野さんがダイブしない

沢の水がかなり冷たく、恐る恐る入る矢野さん。少し流されてすぐさま岸に這い上がる 爆笑である。

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結局遊歩道は使わず遡行するとすぐに牛ヶ滝。

こりゃ無理だ、、、なんだこれ、、、ワンチャンとか無い。

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左岸の滲み出しみたいな所を高巻く、所々テープが貼ってあるけどかなり崩れた道を辿り牛ヶ滝裏側へ

この滝、2段構えになっていて1段目にも釜があり凄まじいスケール

 

滝の先は平坦な河原、しばらくいくと両岸が迫り上がり、泳ぎ無しには突破は不可能になってくる

ここで登場スーパー沢屋人のNEWアイテム?カッパ手袋 (別になくても行ける)

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その後、右へ左へ渡渉を繰り返すが、水量が多くいちいち飛び込んだりして、油断して時折数メートル流される場面も

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そして最初のゴルジュ。軽い気持ちで突っ込むも全く前に進めない、、、

仕方がないのでカッパ手袋を借りて空身で全力クロールで突破。寒さで震えが止まらない

写真 2015-08-01 21 16 30

 

それも束の間、落差は2,3mだが水量の為か突破は無理そう、右岸より高巻き

滝を越えてすぐに懸垂15m、ここで降りて大丈夫か?と中央のデカイを岩をショルダーでなんとか突破

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この先もなにかとファイトー一発どころか、何発か数えるのやめた。

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この5,6mほどの滝も右岸高巻き。

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霧ヶ滝近づくとやっと渓相が落ち着いてきたので、ちょっと竿を出してみるが全く反応なし。根掛かりして終わり

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そして霧ヶ滝、左側から登れそうな感じはするがマイナスイオンがちょっと多めなので抜けがやばそう。

資料と見比べると水量が全然違う、、、右岸より藪をバーチカルに漕いで林道に出て数十メートル行った所で下る。

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そしてゴルジュはまだまだ続くここらで突破は男気ジャンケンで決める。

このゴルジュと滝、は宮崎さんが先陣を切り左岸の岩によじ登りOKサインを出す。

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矢野「何がOKなのか全然わからへん」とぼやく

結局、水量が普通なら行けそうなものの水流で前に進めない為、左岸より高巻き懸垂。結構悪い

 

虹滝 癒し系

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箱淵界隈もなんとか気合で突破する ドボンしたらやばそうなトラバースとか色々悪い

いい加減、滝を突破したいと突っ込んだ2mくらいの滝も、全力。

写真 2015-08-01 21 15 55

 

動画

 

笑顔で流されてくる矢野さん

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そして中流域、上流域の区切りである、雷の滝

水がウォータースライダーの如く宙に浮いてるとんでもない滝でした。

左岸から行けないかと見てみるもヤバそうなので林道に上がって終了。

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水量の都合もあって登れた滝は少ないものの

それ以外の要素は凝縮されているし、なにより綺麗なイイ川でした。

ただ、最大の核心は寒さでしたが、、、冬山より震えていた。

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上から見た箱淵の様子。どうやって突破したのか全然覚えてない

 

 

2015.07.19

酒井です。

矢野さんとうかぴーと3人で、竜ヶ岳の蛇谷へ沢登りへ行ってきました。
ベテラン沢ヤ矢野さんと初心者2人の構成です。

うかぴーの家を5:30出発の矢野さんと現地駐車場で7:00待ち合わせで集合。
早々に準備をしますが矢野さんの装備に若干驚き。

しっかり着込むんですね。私はと言えば特別なものはネオプレーンのソックスくらいで、あとは普通のハイキングスタイル。
みんなを真似てとりあえずレインジャケットだけ着ておきました。

さて、アプローチもそこそこにすぐに取り付きへ。ハーネス着けて靴替えてGO!

冷っめたー…くない。あれ?みんな冷たい言ってるけど冷たくないんですけど。
もともと人より寒さに強く暑さに弱いけど、体感温度くるってんのかな。

とか思ってたら水深がひざ下丈のネオプレーンを超えたとこで「冷たたたた!!」
なるほど、素肌はダメですね、次回はタイツでも履きます。

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そしていきなり滝が登場。
うかぴーがリードでさっくり登り、次いで私、矢野さんと順に。
滝一つで3人ともテンションMAXでしたが、そこからどれが何滝かわからないほど次々と滝が現れます。

その中でも一際大きく立っている滝があり、さすがのうかぴも少々苦戦。
プロテクションも取りづらく、最期は木の根元にピックを打ち込んで気合いで登って行きました。

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フォローの2人もどうにか登り、ここを過ぎたあたりからロープ出さなくても抜けられる滝が増えペースアップ。

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出発から5Hを経過したところで沢を詰め終わり、更に30分程で竜ヶ岳山頂へ到着。

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帰りは中道を使って2H程で下山。間もなく駐車場というところで矢野さんのすね辺りにヒルを発見。既にお食事中の模様。
慌てて全身チェックを始めるうかぴーと私。
靴を脱いでみると両足とも四匹くらい靴下にへばりついていたので急いで退治。
ちなみにうかぴーはあまり美味しくないのか平和そう、と思ってたら直後食いつかれてました。油断できんですね。

一通りヒル退治が済んだところで駐車場に到着。予想以上に楽しかった初沢登りも終了。
もう少し時間に余裕あれば、タープでも張って釣りして焚き火して休憩したいですね。ヒルのいないとこで。

ぜひまた行きたいのでよろしくお願いします!

2015.07.14

お疲れ様です。吉川です。

7/11〜12で友人と錫杖に行きました。連日雨が続いていましたが、金曜からの晴天のおかげか、パリパリのコンディションでした。暑かったけど。

CHUORYO

↑左方カンテから見た中央稜

今回のパートナーは学生時代の後輩でクセ者イケメン実力派クライマーのE君。休暇を利用して、福岡から来てくれた。

7/11
6:30槍見→8:00錫杖沢出合(荷物整理)→9:40中央稜取付→14:30中央稜取付き(下降完了)→休憩→16:30注文の多い料理店2P目まで→17:30錫杖沢出合
7/12
5:00錫杖沢出合出発→5:45左方カンテ取付→9:00左方カンテ7P目終了点→9:40下降完了→10:15中央稜取付→13:00中央稜取付(下降完了)→14:00錫杖沢出合(撤収)→15:30下山完了

金曜夜に一宮駅で彼を拾って、その日の内に槍見へ向かい、駐車場で車中泊した。

7/11晴れ。
気温は低かったが、歩き出すとすぐに暑くなってきた。一時間ちょっとで錫杖沢出合に到着。今夜はここで幕営するのでいらない荷物をデポした。
5月末に来た時にあった雪渓は全く無く、草も元気に生い茂り、景色はかなり変わっていた。アプローチは北沢をつめるつもりだったが、岩小屋辺りで沢を間違ったらしく、前衛壁が少しずつ遠ざかっていく。仕方なく草ボーボーの斜面をムリやりトラバースして、中央稜P2右岩壁左ルートの取付きに到着。
P2右岩壁左ルートは中央稜のP2とP3の間のルンゼを登るルートで、取付きは「注文…」の向かい側の顕著なルンゼでわかりやすい。ハーケンも何本か打ってある。
E君はカムを使うのが初めてだとのことなので、まずは簡単そうなこのルートを選んだが、見た感じ簡単過ぎるようにも見える。
「これ歩いて登れるっちゃない?」とか言いながらもロープをつけて登り始めた。

1P目 吉川
ルンゼを登る。歩いて登れるっていうのは言い過ぎ。ごめんなさい。
ハーケンとスリングの終了点があったので、そこで終了。(そこから一段登った先にもRCCボルトとリングボルトの終了点があり、そこまで行ったほうがロープの流れは良いと思う。)
2P目 E君
出だしの右へのトラバースが少し怖い。その後、正規ルートは左のチムニーなのだが、クセ者は右のフェースを選択。このフェース、実は3年ほど前に合宿でこのルートを登った時にもフォローで登ったのだが結構悪い。ちょこちょこ残置ハーケンもあるが、傾斜が強くホールドも悪い。しかしE君は問題なく突破、さすがイケメン、カッコ良いぞ!
3P目 吉川
正規ルートに戻るため、左にトラバース。問題なし。
4P目 E君
緩傾斜の草付きをガサガサ歩いて、どこからでも登れそうなフェースに取り付く。難しくないが、プロテクションが取りにくい。
5P目 吉川
歩きの延長。最後は藪の中へ。稜線に出て終了。

同ルートを懸垂4回で降りた。

取付きに戻ったところで、諸般の事情(なにも悪いことはしてませんよ!)が発生。もう一度このルートを登る必要が出てきた。
さすがに今日終了点まで登るのは時間的にキツいので、明日左方カンテと中央稜を登ることにした。

少しだけ余った時間で注文の多い料理店を2ピッチだけやって、同ルートを懸垂下降した。
1P目 E君
問題なし。雪渓が無いので、前回より取付きが低かった。
2P目 吉川
前回迷って左に登ってしまったので、今回は正しく登れた。

その日は錫杖沢出合で幕営。
彼は一眼レフカメラで夕暮れの焼岳を撮っていた。僕はそれを眺めながら沢で冷やしたビールを飲んだ。美味かった。

7/12晴れ。
テントに要らない荷物を放り込んで出発。まずは左方カンテに行くので、錫杖沢左岸の踏み跡を辿った。
朝早かったおかげか、左方カンテには一番乗りで取り付くことができた。取付きに靴などの不要なものをデポして、登攀開始。

1P目 E君
ルンゼを登る。出だし以外は歩きに近い。
2P目 吉川
簡単なルンゼ。ピナクルまで。
3P目 E君
スラブからフェースを右上。高度感のあるⅤ級だが、イケメンとっては問題なし。
4P目 吉川
チムニー。中は濡れている。
5P目 E君
ランナウトするフェース。難しくはないが、確実にメンタル核心。
6P目 吉川
チムニーから動くCSを越え、クラック、そしてフェースへ。楽しい。
7P目 E君
フェースを登って藪へ。これまでのピッチに比べてもろい。

その先もあるらしいが、この辺でやめときましょうということで、注文の多い料理店を懸垂で下降。中央稜に比べると懸垂支点が強固なので安心。下に降りてもまだ10時前。

少し休んで、中央稜P2右岩壁左ルートへ移動。

1P目 E君
クセ者はまたもや強点を突いて、新ルートを開拓。悪かった。終了点は前述した一段上の支点でとった。
2P目 吉川
今回こそ正規ルートのチムニーへ。傾斜が強くて意外とキツい。カム等でプロテクションが取れず、全て残置ハーケンを使わせてもらった。こんなところでも、しっかりハーケンを打って登った人がいて、僕はそれを頼りに登るだけだと思うと、自分の不甲斐なさにガッカリする。
ここを登っている時に、左方カンテを登っている曽我さんが「吉川くーん」と呼んでくださった。
3P目 E君
昨日の4P目と同じ。
4P目 吉川
昨日の5P目と同じ。終了点で無事「諸般の事情」を解決し、3P目終了点までクライムダウンした。
その後も昨日と同じように、同ルートを懸垂で降りた。

まだ昼過ぎだったが今回はこれにて終了。中央稜の取付きで握手を交わした。

下山後はひがくの湯に寄って、温泉に入り、コロッケとカキ氷を食べた。
これから奥穂〜西穂の縦走をやるというE君を新穂高温泉で降ろし、一人帰宅した。楽しんでもらえただろうか?

Ekun

↑彼はまた山へ

2015.07.14

1皮です

岩佐さんと前穂北壁~Aフェースに行ってきました

かんかん照りの一日で、日帰りは厳しかったです

中ノ湯1:40-10:30北壁取り付き11:15-14:30終了点15:00-15:10頂上15:20-17:55上高地

 

中ノ湯付近に駐車し、釜トンをいつものように歩き出す

上高地を通過、明神を通過、パノラマ新道への道から中畠新道へ

暗いうちは気温は10度程度。半袖半ズボンでは寒すぎ

中畠新道に入った途端に灼熱地獄。気温差ありすぎです

奥又白の池が近くなると雪渓が出てきた

下から見る限り、C沢、B沢とも雪がつながってそうだ

でも、C沢入り口付近に達するとシュルンドだらけになり

右へ行ったり左へ戻ったり、岩に乗り移ったりしながら、時間ばかりが過ぎていく

C沢の登り。シュルンドがあちこちに走り、雪渓から下りたり登ったりを繰り返す。中間部に岩佐さん

C沢の登り。シュルンドがあちこちに走り、雪渓から下りたり登ったりを繰り返す。中間部に岩佐さん

4峰正面取り付きを過ぎ、東南壁を右に見ながらインゼル上へ

ここまで来てやっと北壁全景が見えてきた

インゼル付近から見たDフェースと北壁。ここから20分ぐらい

インゼル付近から見たDフェースと北壁。ここから20分ぐらい

計画したルートはコンタクトラインだが、ハングがかなり厳しそうなことが分かる

B沢にトラバースし、100mほど急な雪渓を登ると、Dフェースと北壁の取り付き

ここまで9時間もかかって、かなりグロッキーです

B沢上部を登る岩佐さん。取り付きから

B沢上部を登る岩佐さん。取り付きから

10年ほど前、都立大ルートを登った時にペツルの支点1個があったのを思いだし

探したけどどこにも見当たらない。雪崩で飛ばされてしまったのか

時間も押していることだし、北壁~Aフェースに変更することに

岩佐さんリードで登り出す

【1P、岩佐、40m、Ⅲ級】もろいザレ場から段々になった岩場。松高カミンと呼ばれる巨石の下まで

1ピッチ目。まぶしくて暑いです

1ピッチ目。まぶしくて暑いです

1P目終了点から取り付きを見下ろす。

1P目終了点から取り付きを見下ろす。右下に写っている1皮さんを見ると、壁のスケールの大きさがわかりますね。

【2P、1皮、40m、Ⅳ級】松高カミンは、右側のハング気味の所から上部へ。カムがバチ効き。傾斜が緩いところでは、落石しまくる。チムニーの下まで

2ピッチ目を上から。左のDフェースが急に見える

2ピッチ目を上から。左のDフェースが急に見える

【3P、岩佐、35m、Ⅳ級】チムニーはバランスが悪く登りにくい。その上は、積み木のように巨石が積み重なっただけ。カムなんて効きまへん。緩くなったところには石がたまっており、落石どころじゃなく、岩崩れを落としまくられる。「ラーク」の声がするたびに、岩にペタリと張り付いてやり過ごす。Aフェースしたの大テラスまで

3ピッチ目のバランスの悪いチムニー。右は頂上と北尾根3峰

3ピッチ目のバランスの悪いチムニー。右は頂上と北尾根3峰

【4P、1皮、30m、Ⅱ級】ただの歩き

【5P、1皮、60m、5・8】硬いスラブと、巨石が積み重なっただけの場所が交互に現れる。ハング状の巨石を左から回り込み、最後の垂壁へ。半身が入るだけのワイドクラックを越すと終了点だが、悪い!

5P目。上部に見える巨石を左に越え、ワイドクラック登り

5P目。上部に見える巨石を左に越え、ワイドクラック登り

5ピッチ目の最後のワイドクラック。悪いです

5ピッチ目の最後のワイドクラック。悪いです

 

もう午後3時過ぎ

「ここからじゃあ、どうせ最終バスに間に合わない」とあきらめ気分で

ゆっくりガチャをしまい、エネルギーを充電

しばらく休んだ後、10分ほどの頂上へ

槍から御岳の噴煙まで見渡せる快晴でした

快晴の頂上へ。ちょっと斜め写真

快晴の頂上へ。ちょっと斜め写真

重太郎新道を降り始めると、思いの外早く着けそうな感じになり

「上高地まで走って行きますか」と岩佐さんに号令をかけられ

終バス発車5分前に滑り込みました

 

 

2015.07.03

またもや前尾根に行ってきました。

思わせぶりな天気予報に裏切られ、雨に濡れ、さらに風に吹かれてしまいました。

メンバー:僕、妻

写真もないので簡単に。

 

6/27

ゆっくりめの出発で、昼ちょっと過ぎに裏道登山口着。車はほとんどない。

すでに霧雨が降っている。迷いつつも意を決して出発。

すれ違う登山者に「こんな時間から?」と訊かれるので「ええ、まあ…」とか曖昧な返事をしながら歩く。

一壁をマルチの練習がてら登るつもりだったが、気が変わって前尾根のP7へ。

しかし1ピッチ登ったところで雨は本降りに。急いで懸垂で降りて、裏道を駆け下った。希望荘で風呂。夜は車中泊。

ロープとカムを取りつきにデポしてみた。

 

6/28

雨。

僕たちと同じく前尾根へ行く予定の日本山岳会東海支部青年部パーティ、岐阜登高会パーティと合流。しかし雨。

それでも「僕のロープとカムを回収しないといけないので」無理矢理取りつきへ。

 

取りつきに着くと、雨も弱まっているような気分にもなんとなくなってきたので登攀開始。

吉川家パーティが一番で登らさせてもらう。

濡れた前尾根は少し気持ち悪かったが、それはそれで面白いかもしれない。

雨は途中で上がったが、そのあとは風が凄まじかった。ビレイをしていると耳に当たる風で鼓膜がビンビン言ってた。

今回はP4あたりで妻にも2ピッチほどリードしてもらった。

 

2週間前と同じように前壁ルンゼを下降して下山。

雨と風によって雰囲気が出て面白かったが、寒かった。

 

以上です。

 

よしかわ。

2015.06.29

1皮です

日曜日に長野・新潟県境にある高妻山と乙妻山にハイキングに行きました

戸隠牧場5:00-7:30高妻山7:40-8:10乙妻山8:20-10:10戸隠牧場

低気圧通過後の巻き返しの風が強く

林道横に立っていた直径80cm、高さ20mぐらいの大木が

下山してきた時にはポキリと折れていて、たまげました

幻想的な戸隠牧場。空には不吉な雲が…

幻想的な戸隠牧場。空には不吉な雲が…

途中で電池切れと駆動系に故障を興しながらも、何とか頂上に到着

途中で電池切れと駆動系の故障を起こしながらも、何とか頂上に到着

乙妻山方面のキレット。風がビュービュー吹いてます

乙妻山方面のキレット。風がビュービュー吹いてます

乙妻山まで続く稜線上の雪渓

乙妻山まで続く稜線上の雪渓

真っ二つに折れた大木。登って行く時は大丈夫だったのに…。風の力は、凄いっす

真っ二つに折れた大木。登って行く時は大丈夫だったのに…。風の力は、凄いっす

 

 

 

2015.06.21

 

吉川です

先週、夫婦で御在所前尾根に行きました。前尾根は約1年振りかと思います。

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6/13
5:30裏道P→7:00P7取り付き→ノーマルルート→10:30P2懸垂完了→前壁ルンゼ下降→裏道→12:40裏道P

前泊して早めに出発したおかげか、取り付きには一番乗りで着いた。
今回は僕が全てリードしたが、前尾根初の妻はP7もP6もヤグラでさえも楽勝で登ってきたので、簡単なところはリードしてもらえば良かった。今回はロープワークが不安ということだったが、練習して次回はリードしてもらいたい。

以前買って使わないまま埃をかぶっていたヘキセントリックをちょこっと使ってみたが、慣れないのでセットに時間がかかる上に、回収の時に「指で触れただけで取れたよ」とのことだった。まだ全然使い方がなってないようだ。

あと、今回は持ってる装備の都合により、50mのシングルロープで登ったが、プロテクションの取り方を工夫すれば流れも悪くならないし、P2の懸垂も25mなので、問題なかった。むしろシングルの方がシンプルで、ロープワークが楽である。GWの小川山もそうだったが、場合によってはシングルという選択もアリだと思った。
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もうかなり暑いので、前尾根を登る人はそこまで多くなかったですが、登山者そのものは多く、鈴鹿スカイラインに駐車している車の数は物凄かったです。いずれにしても早めに出発してきた方がいいでしょう。

2015.06.13

岩佐です。曽我さん、上手さん、酒井さんと砦岩に行ってきました。

中道登山口 06:50 ~ 07:30頃? 砦岩 15:50 ~ 16:20 中道登山口

砦岩のアプローチは、地蔵岩を越えて3分程歩いた所の右側にあるロープ(一般登山者が間違って入り込まない為のロープ?)が張られた所。ここから踏み跡を辿って下っていくと7~8分ほどで岩場に着きます。岩場にはトポもあり、木にルート名を記載したテープが巻いてあったりと、とてもわかりやすいです。開拓して下さった方に感謝です。

酒井さんNP入門リード中

酒井さんNP入門リード中

途中で20分ほど昼寝もはさみながら、2階の岩場の三毛猫、砦クラック、NP入門、レッツゴークライミングで楽しく遊びました。1階は陽が当たらず岩が湿っていたため登りませんでしたが、次回はこちらのルートも登ってみたいです。

皆様、お疲れ様でした。

 

2015.06.11

酒井です。

上手さんと錫杖岳左方カンテへ行ってきましたので報告します。

3時に上手さんを迎えに行き6時に槍見駐車場へ到着、準備を済ませて出発します。
いきなりの急登にまいりながらも順調に進んでいましたが、分岐の沢を間違うアクシデント。
取り付きのあるはずの標高1700mに達した時には本峰との間には谷が…。

なんとかトラバースを試みて一通りじたばたしてみますが、かなりの傾斜でこれは危険と判断。
素直に来た道を下降、登山道まで一旦戻りました。

登山道に戻った時点で9:50、もうすぐ出発から4時間経とうかというところ。
とりあえず取り付きまで行って今日をどう過ごすか考えましょうということで再出発。
10:10正しい分岐を経て10:50取り付き到着。

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あー、ここだここだの図

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予報では午前中晴れ、午後曇り、夜は雨予報 実際その通りになった

時間を取り戻すためか上手さんは快調に飛ばします。ついては行きましたが上に着いた時にはなかなかの疲労感が。

それでものんびりはしてられないので、登攀の準備をしながらこれからの予定を相談します。

結果、完登は諦めて1、2ピッチ目を使って私のリードの練習をしましょうということに。
ここのところ皆さんに付き合ってもらってリードの練習をしていたので、これはいい話になってきたなと私的にテンションアップ!

予定としては3ピッチくらいまでやったら懸垂で降りてきて、また1、2ピッチ目でリード練習、14:30になったら撤収しましょうというもの。

さて、登攀開始です。

1ピッチ目 リード:酒井
歩きに近いですがカムをたくさん使い、上手さんがフォローで回収しながらカムの効きをチェック。

2ピッチ目 リード:酒井
1ピッチ目と同じ感じ。楽しい。

3ピッチ目 リード:上手
上手さん吠える。最初のプロテクション取るまでが怖そう。というかフォローでも怖かった。

3ピッチ目終えたところで「次(4ピッチ目)はⅢ級なんですよね」と上手さん。
「お、じゃあリードの練習させてもらっていいですか?」と私。
準備して岩の前に立つもどう見てもⅢ級には見えません。
トポ確認。Ⅳ+と書いてある・・・。
幸いカムが効きそうなところはたくさんあるので、ここまでよりまめにプロテクションとって登りましょうと。

ところでナチプロという響き。聞くたびに頭の中をめぐる某黒飴のなつかしいCM。
笑いをこらえることにはようやく慣れてきましたが、立ってる岩場でナチプロのリードは初めてで緊張します。

4ピッチ目 リード:酒井
チムニーがほどよく楽しい。チムニーを抜けるとフェースだったと思うけど夢中であっという間に終わってしまったのでうろ覚え。

5ピッチ目 リード:酒井
プロテクションをたくさん取りながらリード。今の私にはちょうどいい感じ。
フェースを抜けると歩きに近い。

5ピッチ目を終わったのが13:40、ここで上手さんが「実は6ピッチ目をやりに来たんです!」とテンションアップ。
時間的に最後の一本。

6ピッチ目 リード:上手
A0で木から飛びつく。聞いてなかった私びっくり。
左方カンテの核心ピッチとのことで、慎重ながら順調に登っていく上手さんでしたが、見えなくなってから張ったり緩めたりの指示が何度か。どうやら終了点が見つからなかった模様。

そして14:30、6ピッチ目が終了。
食事をとったり準備したりで15:00に懸垂下降を開始。注文側でなく左方カンテをそのまま下降するとのこと。

6回の懸垂でとてもいい練習になりましたが、5ピッチ目(登りで数えて)のところでアクシデント。
懸垂を終えてロープを引く→動かない→タイブロックで登り返す→引っかかりをとって懸垂→また引っかかる

良さそうな大木があったので、上手さんに支点を変更したほうが良さそうだと伝え、今度は上手さんがタイブロックで登り返し。
支点を変更して無事ロープ回収ができましたが、このピッチだけで1時間くらいかかってしまいました。

結局、6回の懸垂で取り付きに戻ったのが17:50、そこから下山して駐車場に戻ったのは19:50でした。もちろん上手さんの笛がピーピー鳴いてたのは言うまでもありません。
今回も色々な経験ができ、充実の一日になりました!

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