愛知県名古屋市の山岳会・千種アルパインクラブではアルパインクライミングを中心とした様々な山岳活動を行っています

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2015.06.10

沢の季節!

吉川です。
今季初の沢登りは、去年企画倒れになった奥美濃の蕎麦粒山にしてみました。
場所:蕎麦粒山 ミヤマ谷
メンバー:早戸、吉川(報告)
時間:2015/6/7 駐車場7:15→ミヤマ谷出合8:00→11:30蕎麦粒山12:15→西尾根→駐車場14:30

 
「道の駅夜叉ケ池の里さかうち」を過ぎてすぐ、大谷川にかかる橋の手前を右折。廃スキー場を左手に見ながら、さらに林道を走ると左に駐車スペースがある。ここから先は工事中で、関係者以外は車両進入禁止。駐車スペースには関東ナンバーの軽自動車が一台だけ停まっていた。
ヒル対策に「ヒル下がりのジョニー」を全身にかけて出発。林道を少し進むと「蕎麦粒山に登る方はこちらへ」という工事看板があり、旧林道へ誘導される。旧林道は踏み跡こそあるものの、かつて車が通行できた道だったとは信じられないほどに荒れ果てており、藪毛虫パラダイス状態だ。
その道を40分ほど歩くと、すぐ左手に沢が並行するようになり、どこからでも入渓できそう。他の人の記録では、林道の終点まで歩いているが、これ以上パラダイスに用は無いので、ここから入渓することにした。
ザックを下ろし沢靴を履きながらふと指先を見ると、ヒルがくっついているではないか。うひー、やっぱりヒルがいるのか…ヤダなあ。
過去に、一泊二日の沢登りを終えて駐車場で着替えていると、血を吸いまくって異形と化したヒルが僕の腰に食いついていたことがあった。コイツとシュラフの中で一夜を共にしてたかもしれないと思うと寒気がした。それ以来ヒルは嫌悪感の塊なのだ。沢をやるならヒルを避けて通れないが、嫌いなものは嫌いだ。
とりあえず気を取り直してじゃぶじゃぶと歩く。水はかなり冷たく、空は曇っている。寒い遡行になるだろう。10分ほどで二俣にでた。ここがミヤマ谷との出合なので左の沢へ。

ミヤマ谷

↑ミヤマ谷

ミヤマ谷は狭い谷で、水量も多くない。ただし、高さ数メートル程の滝が無数に連続しており、クライマーを飽きさせない。というか最後は滝に飽きた。
最初にロープを出したのはこの滝(だったと思う)。

ハヤトさんリード

リード早戸さん。見た感じ悪そうだったので、個人的には巻くことも考えたが、当然早戸さんはこんなところでは逃げない。滝身の右側を登る。登ってみると意外にあっけなかった。小さいカムとナッツを使用。
そのあと水量1:1の二俣を右に進むと現れたのがこの滝。

登った
リード吉川。いきなり出だしで足を滑らせ、派手に釜へダーイブ!メッチャ寒い!錫杖の時といい、今回といい、最近よく川に落ちる。ここも滝身の右側から、小さいカムを2~3個で登った。終了点から後ろを振り返ると、なんと斜面に雪渓が残っているではないか!冷たいはずだ。

ダーイブ!

↑ダーイブ!

 
その次の滝は無理そうなので右を巻く。

登れん滝

↑これはムリ

雪渓が残ってたよ

↑雪渓の残骸

 

その後も滝が連続するが、プロテクションが取れそうにないしそこまで難しくないので(怖いけど)ほとんど巻かずにフリーソロで抜けることができた。
右から階段状の滝が流れ込む二俣を左に進むと終盤のはずなのだが、まだまだ滝は続く。「もうそろそろやめにしませんか?」などと言いながら登るが、なかなか終わらない。先ほども書いたが、さすがに滝に飽きてきた。水が枯れたあとも枯れた滝などが続くので、小さな滝が好きな人にはぜひ来ていただきたい。
滝が終わると、今度は藪漕ぎ…いや藪というよりジャングルだ。すぐそこが稜線のように見えるのだが、分け入っても分け入ってもなんとやらという感じで蒸し暑く、しんどい。
ゼイゼイ言いながら稜線にでると、うっすらと踏み跡が出てきて、すぐに山頂へ到着。誰もいない山頂で二人して意味もなく叫んだ。

山登りは青春

↑「山登りは青春」の文字に涙がこみあげる

山頂で昼飯を食べて、西尾根から下山。記録によると近年、西尾根コースが整備され、かつて一般的だった東側から登るコースよりも歩きやすいそうだ。確かに西尾根コースは踏み跡もしっかりしており迷うようなこともないだろう。
下山では早戸さんが取り憑かれたようにキノコを観察していた。今後は魚を釣ったり、キノコや山菜を採ったりして食べる山行もやっていきたいとのこと。僕もやってみたいが、キノコはさすがにちょっと怖い。
最後に川を渡るところには丸太橋までかかっており、至れり尽くせりの西尾根コースだった。

今回奥美濃は初めてだったが、静かで良いところだった。

 

ミヤマ谷について
今回は遡行図が手に入らなかったので、滝を登るか巻くかは自分達で判断しました。しかし一部を除いてほとんどの滝が登れるし、ほとんどの滝が高巻き可能なので、人によっていろんな楽しみ方ができそうです。また、残置類は全く見当たりませんでした。
ヒルは一匹しか見ませんでしたが、過去の記録を読むとたくさんいる時もあるみたいです。それよりも今回はダニが多く、実害は無かったものの、服に頻繁にくっついていました。魚は結構いるみたいです。

 

以上です。

2015.06.08

岩佐です。

曽我さんと一緒に、前からちょっと気になっていた中央稜P3のルートに行ってきました。

槍見5:10 ~ 07:35ルート取り付き・偵察 ~ 08:15登攀開始 ~ 懸垂下降開始11:45 ~ 12:05 取り付き 12:25 ~ 14:00槍見

アプローチは、錫杖沢出合に雪渓が残っていたものの、念のために持参したアイゼン・ピッケルは不要。雪渓の上を歩いて錫杖沢左岸に渡り、夏のアプローチの踏み跡を辿って左方カンテ取り付きまで。ここからP3取り付きまでは、雪渓の傍を笹を掴んで越え、雪渓の切れた所からP3取り付きに上がった。

P3正面壁直上ルート1P目~3P目

P3正面壁直上ルート1P目~3P目

前日の朝まで雨だったこともあり、壁はあちこちシミ出しで濡れている。P3直上ルートも3ピッチ目辺りが濡れて光っているが、下は何とか乾いているようなので、行ける所まで登ってみることにした。

1P目40m II級?(岩佐)

アンカーを作る良い場所が見当たらない為、P2右岩壁左ルートのスタート地点からやや下がった所のブッシュを使う。同ルートの階段状のルンゼから上部左にある木を目指して登る。下部はカムが使えるが、上部は少々ランナウトする。

1P目

1P目

2P目30m IV級(曽我)

最悪ピッチ。確保地点の木から右に少しトラバースし、そこから直上すると4人ほどが立てるテラスに出るが、逆層の岩は濡れ、融雪後・また殆ど登られていないルートということもあって岩はぐらぐらでもろい。カムがばっちりきくようなしっかりしたクラックは殆ど無いに等しく、残置ハーケン・ボルトもない。草付も濡れていて手も足も滑り、とても怖いピッチ。

悪い2P目

悪い2P目

3P目30m V級(岩佐)

カンテ状の、見た目はすっきりしていて気持ちよく登れそうなきれいな岩。しかし取り付いてみると結構傾斜があって怖い。サビサビのリングボルト2か所、残置ハーケンも何本かあったが、カムが使えるクラックは下部に1、2か所あるのみ。岩から草付に上がれず、草付下の壁左側の木でピッチを切る。

3P目

3P目

4P目8m ?級(曽我)

岩から今にも抜けそうなブッシュを掴んで草付・ブッシュ帯に入って直ぐに、左側に3mほどの凹角がある。ここを登って上部ブッシュへと継続するのだが、壁は完全に濡れていて登るのは無理。右側にはクラックもあるが、こちらも同じくベタベタで登れないのでここで本日の登攀終了。

濡れていて登れなかった凹角

濡れていて登れなかった凹角

下降は木を使い、P2右岩壁左ルート側にまずは45mほど降りる。比較的新しいハーケン1本とリングボルト1本に残置スリングがかかっており、ここから35mでP2右岩壁左ルートの取り付きに降り立つ。

P2右岩壁左ルート側へ懸垂下降開始

P2右岩壁左ルート側へ懸垂下降開始

このルートは岩がしっかり乾いて草も枯れた秋の方が登りやすいかもしれません。上まで抜けられなかったのは残念だけど、特に2P目の岩がボロボロ過ぎて、「もう登らなくていいね」というのが二人の感想です。

梅雨入り前でお天気が微妙ということもあってか、私たち以外には左方カンテを登る1パーティーのみ。静かな錫杖でした。

雪渓の下をくぐって、左方カンテ取り付き方面へ下る。

雪渓の下をくぐって、左方カンテ取り付き方面へ下る。

2015.06.01

1皮です

去年の岳人に記録が出ていた笠ヶ岳四ノ沢ピナクル東南壁左ルンゼに岩佐さんと登ってきました

この記事には下降のことが記載されておらず、昔の記録を参考にしましたが、とても苦労しました

岩の最高グレードは5・9ぐらいかな。ビレー点構築も含めすべてカムとナッツを使用しました

 

5/30 新穂高2:40-6:00四ノ沢出合8:00テンバ8:30-9:00取り付き-14:50ピナクル頂上15:10-19:00テンバ

5/31 テンバ6:20-9:00新穂高

 

左俣林道から穴毛谷への作業道に入り

そのまま堰堤2~3つは林道を歩いて右から越す(そのうちの1つは巨大堰堤)

林道がなくなった次の堰堤は、2mぐらいの木を斜めに立てかけた所から上がる

その次は右側の斜面を登れる

その次は堰堤の下を徒渉し右岸から上流へ

裸足になり渡るが、アサイチの徒渉はきつい

後は右岸を行き、小さな堰堤を越え、二の沢の手前で再び裸足になって徒渉

足が凍りそうです

 

あさいちの徒渉はつらいっす

あさいちの徒渉はつらいっす

去年間違えて登ってしまった三ノ沢出合を越え、すぐに四ノ沢出合

雪の量は去年7月とほとんど変わらない

出合からはピナクルが正面に見える。四ノ沢の傾斜は意外なことに緩い

 

 

四ノ沢出合の正面にピナクルが見える

四ノ沢出合の正面にピナクルが見える

左俣から見た第一岩稜(左)と第二岩稜。硬そうに見えるが、ピナクル野頂上からはぼろぼろに見えた

左俣から見た第一岩稜(左)と第二岩稜。硬そうに見えるが、ピナクルの頂上からはぼろぼろに見えた

二俣を越し、左俣を経由しピナクルルンゼに入る

テンバになりそうな平坦地を探しながら行くが適地が見つからない

結局、東南壁取り付きの下100mぐらいまで上がってやっと

2人用テントがギリギリ張れるぐらいの場所を見つけた

夜は雪を溶かして水を作った

 

すぐに登攀準備し、取り付きまで2~3級ぐらいのルンゼをロープなしで

傾斜が強くなるところでロープを結んだ

1P目20m5・6(岩佐)ルンゼ内を巨大なチョックストーンまで。岩がもろいと叫んで、いくつも落とす

1ピッチ目。傾斜がいきなり強い

1ピッチ目。傾斜がいきなり強い

2P目35m5・9(1皮)右壁に入った弓形クラックからチムニー。穴の中のピナクルでビレー

2ピッチ目終了点の穴の中から

2ピッチ目終了点の穴の中から

3P目35m5・8(岩佐)穴を奥から出て、チョックストーンの上にあるフィンガー。そこから、カンテ状を登る。クラックが少なく、怖いピッチ。幅70㎝、奥行き5mぐらいの平坦テラスまで

3ピッチ目。クラックの少ないカンテ状を行く

3ピッチ目。クラックの少ないカンテ状を行く

4P目10m5・7(1皮)岳人の記録では、正面の凹角を登るとなっているが、クラックには草がはびこっていて、登れる気がしない。おかしいと思って読み直すと、「3つある右上バンドのうち、上から2つめに取り付く」と記述されていた。もしかして、ここは一番下のバンドなのかもと思い、カンテに戻り、もう少し登ると、安定感の悪いバンドが出てきた。それを伝っていくと、正面の凹角が登れそうに見えた。

真ん中のバンドから下のバンドを見る。高度感が凄い

真ん中のバンドから下のバンドを見る。高度感が凄い

5P目30m5・9(1皮)バンドを右上し、凹角のダブルハンドクラック。右壁に適度にスタンスがあり簡単。ハング下のテラスでビレー。

5ピッチ目。核心と言われるピッチだが、ダブルハンドクラックで簡単

5ピッチ目。核心と言われるピッチだが、ダブルハンドクラックで簡単

下から見ると、こんな感じ。

下から見ると、こんな感じ。

6P目15m5・8(岩佐)ハングを右に越す高度感のあるトラバースから、フィスト~ハンドクラック。クラックはスタンスがないため、左足のジャミングに激痛に耐えながら登る

6ピッチ目。高度感のあるトラバース

6ピッチ目。高度感のあるトラバース

7P目40m5・5(1皮)岩くずのたまったブッシュ帯を、ブッシュのトゲトゲに耐えながら行く。ピナクルの頂上まで。

ピナクルの頂上から第一岩稜、第二岩稜を眺める

ピナクルの頂上から第一岩稜、第二岩稜を眺める

 

頂上から、第一岩稜を正面に見て懸垂開始する

最初の30mぐらいは緩傾斜、そこから急になる

急になったところから下をのぞくと、今登ってきたルートの真上にいることが判明

もっと右手の方に懸垂しなくてはと、途中の木まで登り返し、懸垂し直す

雨が降り出し、雨具の上を着込んだが、すぐびしょ濡れに

そのまままっすぐ懸垂すると、こんどは雪渓に突き当たってしまい、クライミングシューズでは下れない

またもや途中で懸垂を打ち切り、緩斜面のブッシュをつかんで右へ右へと歩いて下る

すると、ピナクルのピークからリッジをまっすぐ降りてきたところにあるコルに到着

そこの灌木で急な雪渓をもう1ピッチ懸垂

やっとガラ場に出て、20~30m歩いて下る

正面に台状のピークが見え、ピーク上のハイマツを探すと懸垂に使ったスリングを発見

新たなスリングを巻き、そこから45mぐらいの垂直&空中懸垂

ガスっていて10mぐらいしか視界がなく、めちゃ怖です

恐怖の空中懸垂へ

恐怖の空中懸垂へ

草付きでピッチを切り、岩に向かって左手の灌木を支点にもう1ピッチ懸垂

暗くなる直前に取り付きに戻りました

 

テンバから見たピナクル東南壁。右が登攀ルート。左が懸垂ルート

テンバから見たピナクル東南壁。右が登攀ルート。左が懸垂ルート

 

 

5/31 第二岩稜に登る予定だったが、雨が朝になってもやまなかったため帰ることを決定。徒渉点では靴をはいたまま渡りました

2015.06.01

こんにちは鵜飼です。

冬が終わってフリーに打ち込んでましたが5月とは思えないほどの暑さ

これは、沢で涼むしかないってことで、

技術担当として釣り技術も学ぼうと、名古屋ACCの友人、釣り師Aさんと共に釣り山行へ

当初、秋神川を予定していたももの雨量やら魚量やら天候を加味して

バタバタしてしまいましたが、直前に濁河川 根尾滝へ向かうことに

 

根尾滝は日本の滝100選の滝、落差63m 滝までは遊歩道が用意されております。(それなりに悪路もある

先客は車1台、午前8時この時間に滝めぐりは無さそう。釣りか沢登りか?

遊歩道を降りて、吊り橋の所から入渓。

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100mも行くと二股、右は兵衞谷、左は根尾滝へ。

既に人の足あとを確認していたため、取り敢えず魚を求めて兵衞谷へ。

遡行しながらポイント教えてもらい、釣り開始

自分は釣りド素人なのでポイントに投げ込むのが最大の核心。

Aさんは華麗なキャストの1投目でまさかのヒット

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自分も根掛かり、木に引っ掛け、ザックに引っ掛け、自分を釣り上げ、悪戦苦闘しながら

運良くポイントに投げ込めた1投でまさかのヒット

魚の居る所に投げれれば割りと釣れるんだなぁっと感心

釣り上げた魚の処理の仕方も教えてもらい、高い癖に切れ味が悪いペツルのスパサナイフを嘆く、

その後もちょくちょくポイントも揉みながら遡行していき、のっぺりし出してポイントが少なくなった所で引き返す。

 

二股まで戻り、根尾滝へ向け時々釣りをしつつ、歩き自体は30分少々

ハーネス等々は装備しているものの、ここでは特に必要無し。ひたすらジャブジャブ

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滝が見え始めてテンションが上がるが、ここで焦って突っ込まないのが釣り師。

ちょくちょく揉みながら、最後のご馳走、滝壺マッサージである。

resize0652←奥に見えるのが根尾滝

 

それにしても流石100選の滝、63mは圧巻である。

遊歩道は滝壺の手前までしか無く、濡れずに滝壺までは行けない感じになっている。

というかお散歩気分で滝壺に近づくと、その爆風と水しぶきで酷いことになるでしょうね、、、

因みに未登だとかなんとか、、かなり悪そうです。

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小一時間、滝壺マッサージを含め10匹弱?(数える途中で止めた)釣り上げ

最後の1匹で今日イチのサイズをゲットし、満足の撤収。

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初心者でこんだけ釣ったのは初めてだ、とお褒めを頂き

帰りは遊歩道をダラダラと歩きました。

 

次回の沢登り山行は、食料は現地調達スタイルで出来たらいいな~釣れなかったら飯抜きで。

2015.05.24

岩佐です。春山シーズンがあっけなく終わってしまったので、ならばフラットソールで登りにいきましょうか、ということで久しぶりに前尾根に行ってきました。

メンバー:上手、岩佐

行動記録:あおい橋駐車場05:25~06:10前尾根取り付き・偵察~07:00登攀スタート~13:45P3終了14:15~15:10あおい橋駐車場

一壁・中尾根方面。昨年登った後尾根もよく見える。

一壁・中尾根方面。昨年登った後尾根もよく見える。

前尾根は何度も登っているので、今回は極力ノーマルルート以外のルートを繋いで上まで行ってみることにしました。

P7:アウトオブサイトvar 本日の登攀のハイライトでした(^_^;)

ノーマルルートから蛇の皮につないで登るか、藤内沢側のアウトオブサイトを登るか散々迷った末、アウトアブサイトに決定。トポを見るとタッチアンドゴーのお隣のコーナーからハングを越えるようだけど、逆層でホールドもなさそうだし難しそう。取り敢えず取り付いてみると、コーナーには土や苔が詰まっていてカムがききそうにない。おまけにサビサビのボルト2本の内、下の1本はカラビナホールの部分が無くなって芯だけ残っているので使えない。仕方ないので無謀にも右隣のアウトオブサイトvar側に回り込んで登り始める。

壁が一部濡れているのでヒヤヒヤしながら何とかハング下にキャメロット1番をきめるが、背負っているザックが重くてハング越えはきつい。A0でハングの右上にあるハンガーボルトにヌンチャクをかけ、フィーフィーをかけてちょっと休憩。ここから左上にあるホールドらしきものをつかんで上がれば、そこから先はクラックもあって何とかなりそうだが、このホールドが甘いしボロボロで、とても体をあげることは無理。

下までおろしてもらって、上手さんとバトンタッチ。ザックなしで登っても、やはりハンガーボルトの所から左上に上がるのは無理ということで、ハング下を右側にトラバースして苔苔のコアラ上部と合流。そこからは木登りだが、ロープの流れが悪いので、ここであきらめ敗退。

カムとヌンチャクを回収するため、結局P7のノーマルルートを登って藤内沢側に回り込み懸垂下降。下降しながらアウトオブサイトの登れなかった上部を見ると、結構立っている。でもカムはしっかりきめられそう。また最後の7、8mは草と木があって砂利などもあり、下から登ってくるといやらしいかも。

無事カムとヌンチャクを回収したが、もう一度P7を登ろうにも既に20人ぐらいの順番待ちだったので、P7はパスして歩いてP6下部に移動。

ところでP7ノーマルルート1P目終了点にあるペツルのハンガーボルト2個の内、1個は破損しており、現在1個しか残っていないので注意。

P6:クラックルート

私は過去に登っているので、上手さんリードで。クラックを越えたらザックを背負ったまま根性でチムニーを抜けた。チムニーが大の苦手の私は、ザックを上げてもらい空身で登る。リッジルートの最後の部分を越えたらロープをしまい、ザレた岩場はパスして北谷側踏み跡を辿ってP4下まで。

P4:凹角ルート~すべり台

凹角ルートから上部右側のクラックを登りたかったのだが、3パーティーの順番待ち。こちらは諦めすべり台を登ることにする。先行パーティーが登っていき早速取り付くが、クラックが浅く登り始めはレイバックでパワーと思い切りが要る。レイバックも大の苦手である私は数回トライして諦め上手さんに交替。パワー系の上手さん、難なくこなしてすべり台下部終了点まで。

すべり台上部は岩佐リード。結構緊張するフェース。手がぬめるが、チョークボールを入れるのを忘れた空のチョークバッグは当然のことながら全く役に立たず、ズボンで手の汗をぬぐいながら登る。

すべり台上部。

すべり台上部。

P3:Bスラブ

上手さんリードでスティックフィンガーに取り付くが、ザック背負ってでは厳しくその右側の凹角に回り込んで登り、その上のクラックから終了点まで。今度また機会があれば、ザックなしでリードしてみたい。

クラックから後は、岩佐リードで適当なところを登ってP3終了。

反対側のコルに降りると、P2は4パーティーの順番待ち。時間は既に2時前。待ち時間が長そうなので、P2は登らずそのまま下山した。

前尾根は色々なバリエーションルートがあって、奥が深いですね。なかなか充実した一日となりました。

以上

 

2015.05.22

森です。5/21に兄と一緒に御在所・前尾根に行ってきました。

5:30小牧-7:00裏道駐車場-8:10前尾根取付き-9:10登攀開始-14:45 P3登攀終了-P1-国見峠-裏道-16:40裏道駐車場-小牧17:30

 

7:00に裏道駐車場に着くと、登山道入り口の一番近い駐車場はジムニー1台がちょうど停められる程度のスペースが空いており、近くに車を停められた。橋の手前の駐車場にもすでに車が停まっていました。天気はいいけれど風が強く、前尾根も風が強そうだなあと思いながら新緑の裏道を歩く。

8時過ぎに取り付きに着くと、すでに3パーティーの待ち・・・(;´Д`)平日でも前尾根はやはり人気だなあ。。巻いてP6から登る??と提案してみるも、「P7やりたい。」と兄。待つ事1時間くらいで登攀開始。私の全リードでの兄妹マルチとなりました。

3月、雪が降っていた時にアイゼンで登った事を思うと、なんとも快適なクライミング(*^-^*)フラットソール最高~!ホントに何度来ても前尾根は気持ちがいい(^^)見慣れた景色を楽しみながら、やっぱり御在所はいいなあ~♪としみじみ思いました。

IMGP4477

1P登るごとに前のパーティが居て、待ち時間があるのでなかなか前に進めず(;´∀`)登っては待ち、登っては待ちの繰り返し。

IMGP4473

フォローの兄もなんだかんだと言いながらもサクサク登ってきます。

途中P5で後続パーティが私たちに追いついた。聞けば10時に駐車場を出てきたとのこと。混雑する前尾根なら遅めに出てくる方が逆にいいのかも。。と思ったりして(^-^;そんなこんなで、待ち時間が長く、P3登攀終了したのが14:45。ヤグラもまだまだ待たされそうだったので登攀はここで終了。巻き道からP2~P1~登山道へ出て、のんびりおしゃべりをしながら下山。登山道から見ると、ヤグラにはまだ先ほどのパーティらいるのが見えた。待っていたら何時になってただろう(;´Д`)

前尾根を眺めながら「あそこ登ったんだよな~。」と兄。

まだクライミングを始める前、ハイキングで裏道登山道を兄と一緒に歩きながら「あんなところ登ってる人がいるよ!うわ~絶対ムリ~」って言っていたのは何年前だっけ。。。いつか兄妹で前尾根行きたいね、って言ってて、やっと実現できましたヽ(^o^)丿あ~ホントに楽しかった♪

次はどこ行こっかな~(^^♪

2015.05.21

ミヤザキです。

今年は雪解けが例年より1ヶ月くらい早いということで、そろそろ錫杖も登れるだろう…と、イボGと二人で「注文の多い料理店」に行ってきました。

果たして注文は多かったのか、少なかったのか。

2015-05-17 22.49.21

槍見駐車場6:30-9:00北沢取り付き9:30-14:00登攀終了-14:30取り付き15:00-16:30槍見駐車場

 

【注文1】5番のカム

二人ともカムは4番までしか持っていない。

なんとかなるだろうと思っていたが、技術担当から「5番が必要。オレも持ってないけど、6番でも代用できるし、貸すよ」との申し出が。

6番?デカいし、じゃまだなぁと思いつつ せっかくなのでありがたく借りていくことに。

 

【注文2】徒渉

敗退するとしたらここだろう、と思っていたポイントが、クリヤ谷の徒渉。

夏以降なら濡れずに渡れるが、雪解け期の水量はやはり足の踏み場をなくしていた。

徒渉ポイントを探すふりをして、さりげなくイボGに先頭を譲る。

結局いつものところから渡ることになるが、案の定、足を置いた倒木が大きく動いて、激流に転倒するイボG。

早くも濡れてしまったが、「滑って転ぶより、ゆっくりと転ぶほうが安全だよね」とポジティブシンキングを促す。

ミヤザキは片足だけ水流に突っ込んで、転ばずに渡った。

2015-05-17 16.02.12(写真は下山時)

 

【注文3】雪渓

雪渓があることは予想していたが、どれほどあるかはわからない。

錫杖沢出合に着くと、そこから北沢大滝まで長~い雪渓が繋がっていた。

いつもの林の中のコースは荒れてそうなので、雪渓を登ることにする。

しかし、ここで二人の明暗が分かれた。

その原因である雪山装備を比較してみる。

イボG:(熊本の)厳冬期にも対応するハンワグのブーツ、グリベル12本爪アイゼン、ペツルのサミテック

ミヤザキ:夏用のアディダスのトレッキングシューズ、マウンテンダックスの6本爪アイゼン、ミゾーのチコハンマー

2015-05-17 08.08.51

完璧な装備で、上部の急傾斜帯も、前爪を使ってサクサクと安全に登っていくイボG。

一方で、フラットフッティングを駆使し、ときにはステップを作りながら、6本爪軽アイゼンの限界に挑戦することになったミヤザキ。

「ピッケルだけでも交換しましょうか?」というイボGの申し出に「自分の持ってきた装備でなんとかしてこそ登山」と強がってみたものの、結局20分近くイボGを待たせてしまうことになった。

軽量化よりも安全性を重視することで結局は行動時間の短縮になるということが、よーくわかりました。

2015-05-17 08.43.28(取り付きで待ちくたびれるイボG)

 

【注文4】ANP(オール・ナチュラル・プロテクション)

ようやく登攀開始。ここで決めなくてはならないのが、核心の3ピッチ目をどちらがやるか。

最近は一宮の魚なんとかというジムに夫婦で通い詰め、ゴールデンウィークに小川山でもクラックを登ってきているイボG。

一方、クラックどころか外岩どころかジムにもほとんど行けていないミヤザキ。

本チャンで5.9のハング超えのクラックは怖いし 残念だが今回は、やる気満々のイボGにリードを任せよう。

てことで

1ピッチ目、Ⅳ級フェース:イボG

階段状のフェースを見上げ、「これ、Ⅳ級ありますかねー」などと余裕の表情でテイクオフ。

が、岩が外傾していてガバがなく、ちょいちょい濡れているところもあって意外と苦戦。

「あ、残置があった」と躊躇なく残置ハーケンにヌンチャクをかけるイボGに「え?オールナチュプロで行かんの??」とミヤザキ。

「あ、そうですね」とあわててヌンチャクを外すイボG。後に「ナチュプロのナの字は一瞬頭をよぎったんですよ」と言い訳を聞くことに。ほんまか??

 

【注文5】枯れ木テラス

2ピッチ目、5.8:ミヤザキ

大テラスから左に少し下がり、大フレークからワイドクラック。簡単そうだが、せっかく持ってきたので6番のカムをきめておく。

ワイドから体を出すところで露出間もあって思い切りがいるが、技術的には楽勝。

そのまま左上して行くと枯れ木テラスがあるのだが、3ピッチ目の核心クラックは明らかに真上。

どうするかしばし迷った結果、枯れ木テラスまで登ってピッチを切る。

でもこの判断は間違い。枯れ木テラスからでは、クライムダウンとトラバースから3ピッチ目が始まることになり、核心ピッチなのにロープの流れが悪くなってしまいかねない。

てことで、フォローのイボGには枯れ木テラスまで登ってこずに、ワイドが終わったら直上してもらう。するとすぐ上に自然な終了点が。お地蔵テラス?

しかし枯れ木テラスってなんなんだ。紛らわしいもの作らないでほしい。と文句を言う二人。

 

3ピッチ目、5.9:イボG

太陽を浴びて、力強くテイクオフ。多めにカムを決めつつ、天井フィストからスタンスをうまく拾って登っていく。

5番のカムがあれば、ここは使いどころだったと思うが、6番では入らない。

最後はレイバックで狭いテラスに上がると、「いやー、ここはいいピッチでしたねー」とイボGはニヤリ。

フォローで登っても楽しいので、リードならなおさらだろう。(だが、譲ったことに後悔はない)

2015-05-17 11.28.20

 

4ピッチ目、5.8:ミヤザキ

出だしからワイドクラックに入るまでがちょっと悪い。しかも、ここに来て初めてクラックの中が濡れている。

ここも5番のカムが欲しいところだが、6番でもたしかにきまる。

高度感があって、絵になるピッチ。ハングに当たったところでちょっと怖いトラバースがあり、終始気の抜けない内容だった。

2015-05-17 12.49.20

5ピッチ目:5.7?:イボG

フィストとフィンガーのダブルクラックからフェース、草付き、スラブと快適に登って、ほぼ50mいっぱいで左方カンテとの合流点へ。

2015-05-17 13.13.46

 

左方カンテの最終ピッチを登るかどうか話し合ったが、イボGは左方カンテを登ったことのないので残しておくことになった。

クリフバーを食べながら、「これは実は自転車用の行動食として開発されたんですよ」とドヤ顔でうんちくを語るイボG。ほんまか??

そこから懸垂下降3ピッチで、取り付きへ。

雪渓は午後になって雪が緩んだため、わりと良い状態に。

とはいえ「自分の装備でなんちゃら~」という数時間前の台詞は忘れて、プライドなくピッケルとチコハンマーを交換してもらった。

ズリズリ滑ったり、かかとを蹴り込んだりしながら30分で錫杖沢出合まで。

帰りの徒渉はなんなくこなし、趣向を変えて栃尾温泉の露天風呂・荒神の湯(ぬるい)に浸かってまっすぐ帰宅した。

2015.05.18

随分遅くなりましたが、GWにしょうこ姉さんと奥穂南稜に行ってきましたので、報告します。

 

5/2 岳沢まで。

1日目は岳沢までなので、出発も遅かったけど、あかんだな駐車場での準備ものんびり。

駐車場を8:50のバスに乗り、上高地から明日行くトリコニーを眺め、モチベーションを上げていく。

岳沢についてテントを張った後、取り付きの偵察。

偵察中にふと振り返ると、ものすごい人!

まさか明日これだけ、いやこれ以上の人たちが奥穂南陵を登るのかと思うと、ぞっとする。

DSCN0009-1 あんまり印象的だったので、記録しておきました

人気ルートとは聞いていたが、ここまでだとは。

なんとなく面白くなくなってしまい、二人ともちょっとテンション下がり気味。

翌日は3:30に出発することにし、早くに就寝。

 

 

5/3 奥穂南陵~奥明神沢~岳沢

2:30起床3:30出発の予定だったが、3:45になってしまう。

周りもかなり騒がしく、急いで出発。

先行パーティーが1組いるようで、前日に確認した同じラインどりでヘッデンを付けて登っているのが見える。

どうやら私たちは2番手だったよう。

でも、かなり早いペースで登っているようで、2番手ながらルーファイ楽しみながら登っていくことができた。

DSCN0015 すでに後続がわんさか。

 

が、中間部のハイマツ帯で突破口を探しているうちに後続に追いつかれてしまった。

下山後に去年登った友人に聞いたら、去年はハイマツ帯の上にこんもり雪が乗っていたそうだが、今年は全く雪がなかった。

その先の岩稜帯で先行PTが詰まってしまい、そこからは後続がどんどん詰まってきて、もう団子状態。

先行PTの様子を見て、アイゼンでの岩登りに慣れていない私は、ここでロープを要求(>_<)

登ってしまえば、ロープなんてなくてもいいかなーなんて思えるけど、やっぱり初日の1本目は緊張する。

 

ちょびっと雪壁。

DSCN0020

トリコニー1個目は右から。

雪は全くなく、ダブルアックスもアイゼンまでも邪魔になってくる。ロープも要らなかった…。

DSCN0023 私のノミックが泣いている~、というしょうこ姉さん。これは夏の写真ですか??

 

トリコニー2個目基部に着いたのは8時前ぐらい。

先は岩のリッジのトラバースらしく、上部が狭い場所でロープを出しているということで、下で待っていてほしいという先行パーティ。

ようやく3人ぐらいがいられる場所で相当待たされ、もちろん後続も微妙な場所で待っていただきながら、のんびり朝ごはん。

いつもならそろそろ仕事してるね~、なんて、ときおり下界のことを思い出すのも、山にいる気分を盛り上げる。

やっとのことで上が空いたので登ってみると、待たされていたところよりも相当広かった…。

ロープを出している時間がもったいないので、ここはちょびっと頑張りました。ガバでした。

あとは岩峰沿いに雪の斜面あがったが、雪解けが相当進んでいて、岩のそばは穴だらけのグサグサ雪。

DSCN0030

やっぱりダブルアックスなんていらない!

 

さて、あとは雪稜。

ここで、ようやく先行パーティーを追い抜き、再び2番手に。朝1番のパーティーはもう吊尾根にいるようでした。

DSCN0031 こんな感じ。

IMG_4071 なんと酒井さんが私たちを撮ってくれていました!

 

そして、南陵の頭に到着。

今年は雪解けが早いせいで、残雪というよりは、岩のピッチ、雪のピッチがしっかりと分かれていて、なんとなく腑に落ちないモヤモヤ感が漂ってはいましたが、とりあえずは登攀終了。

荷物をデポして奥穂ピストン。

ここは東京かはたまた観光地か!というぐらい、人で溢れていて、山の気分が吹っ飛んでしまい、なんだか疲れてしまった。

 

さてさて、帰り道。

計画書では奥明神沢でしたが、あわよくば前穂高沢を下りられないかと思っていたのだけれど。

下降時に間違えやすいという前穂高沢の同定はできたけど、まだまだ雪に不慣れな私はどうにも安全に素早く下りる自信がなく、奥明神沢まで行くことに。

途中でなんとかトラバースができるんじゃないか、とか夏道の重太郎新道が通れるのじゃないか、とか色々寄り道をしたが、結局は紀美子平から前穂高岳にあがっていき、奥明神沢に合流。

ここまできたらもうついでに前穂高岳のピークを踏んで(徒歩2分ぐらい?)、奥明神沢で下山。

なんて、あっさりしているようですが、この奥穂から奥明神沢までの私はもう最悪で、悪態はつくわ、雪を食べるわ、非常食に手を付けるわで、ちょっと反省。

しょうこ姉さん、ゴメンね(:_;)

奥穂南陵は登るより下降が肝だ、ということがよくわかりました。

 

森さん・酒井さんパーティーや別の山岳会の友人とも合流し、森さんの仕込んできた料理とお二人が担いできたお酒のおもてなしを受け、久々の山飲み。

まだまだ下界のみの回数には及びませんね…。

 

5/4

あとは上高地まで下りるだけ。

上高地に着く頃には雨。

 

私は去年のGWに奥明神沢に行こうと計画していたのに、天候のせいで岳沢宴会だけだったので、今年はしっかりと去年の分も登ることができ、残雪期(?)アルパインもでき、満足のいくGWでした。

もっと上手に時間を使って、素早く行動することも可能なのだろうけど、まずはこうやって余裕を持った中で、しっかりと色々学んでいきたいです。

 

 

 

 

2015.05.17

こんにちは

随分と前の山行ですが、上手さんとともに、リード&ブログの合意の下で、石尊稜に行ってきましたので、投稿させていただきます。

雪稜

雪稜

【記録】

赤岳鉱泉7:20~8:30石尊稜取り付き9:00~12:00石尊峰12:30~12:40横岳12:55~14:30硫黄岳~15:40赤岳鉱泉16:00~17:00美濃戸

 

今回の山行は、上手さんから、何度もオファーがあった。

しかし、なにかと時間が取れず、先延ばし、先延ばしとなっていた。

突然、3/27金、3/28土と時間が取れ、天候も良さそうであるので、上手さんに連絡を取ると、okがでた。

急だし、パッキングもあれですしと、ゆったりプランで行きましょうと言うことで、小屋泊となった。

今期初の小屋泊である♪

まず、3/27金に、鉱泉までの予定で、ゆっくりめの10時名古屋発から始まった。

そして、15:30頃、鉱泉に着。

3/29までのアイスキャンディ

3/29までのアイスキャンディ

美濃戸までの車の移動は、泥と氷の車にはかわいそうなコンディションであった。

夕食は、鍋とエビフライとの事であったが、鍋と干物であった。

明けて、3月28日(土)、6時朝食の上、7時20分に石尊稜に向かって行った。

これまで、私も2度、石尊稜を目指したが、2度、行けていない。

1度は、ラッセル地獄の上、時間切れ。

1度は、降雪のため、意欲消失。

ともに、取り付きさえも到達していない。登れるなんて、夢のまた夢のような話である。

それが、今回は、さくっと取り付きに1時間ほどで到着した。

石尊稜取り付き付近

石尊稜取り付き付近

1パーティ攀っているようである。

われらも、さっそく取り付いていく。

完全にドライである。ダブルアックスを用意してきたが、素手で登れちゃうようなコンディションである。

取り付き

取り付き

1ピッチ目

1ピッチ目

ドライツーリングを2ピッチしたくらいだろうか、雪稜に。

私は、この雪稜に来たくてしょうがなかった。

これぞ、アルパインって感じがする!

石尊稜・雪稜

石尊稜・雪稜

こういうところに来たかった♪

雪稜は、私が先行させていただきました。

ほどよくしまっており、快適な雪稜歩きを堪能後、もう1ピッチを登攀し、

終了。

登攀部は、完全にドライであり、アイトレな調子で、登りやすかった。

北アルプスがよく見えてました

北アルプスがよく見えてました

あとは、のんびりと横岳、硫黄岳と縦走して帰りました。

ずっと横に見えていた、中山尾根が格好良かったなぁ♪

上手さんは、石尊稜を登らないと、入門から脱しない気がすると言ってましたが、

脱しましたでしょうか?!

硫黄岳から石尊稜などを臨む

硫黄岳から石尊稜などを臨む

原田より

2015.05.17

岩佐です。暫く山に行っていなかったので、南木曽岳にハイキングに行ってきました。

08:35尾越 ~ 09:15あららぎ登山口09:25 ~ 10:35南木曽岳山頂 ~ 10:50避難小屋11:05 ~ 上の原登山口分岐11:15 ~ 11:55巨大樹の森(?) ~ 12:25上の原登山口 ~ 13:00南木曽駅

南木曽駅発の地域バス始発(08:15)に間に合うように、大曽根から中央線で南木曽駅まで。9時頃までには止むはずである雨は、時々電車の窓に強く当たって本降り状態。雨雲もまだ厚い。本当に止むんだろうかと心配になるが、南木曽駅に着く頃には小雨になった。取り敢えず駅待合室で合羽のパンツだけを履いて地域バスに乗り込む。乗客は年配の男性一人と私だけ。「産婆」と表示があるお宅の目の前にある尾越停留所で下車。バス代300円。

ぽつんと一人降り立った停留所からあららぎ登山口まで、農作業をしている地元の人たちに挨拶をしながら、傘をさして小雨の中舗装された道をてくてく歩くこと40分。やっと登山口に着いた。生憎のお天気のせいか途中のキャンプ場には3台しか車がない。「今日登山者は一人だけなんだろうか」と思うとクマが出たらどうしようと急に心配になり、持ってきたクマ鈴をザックにつけて出発。この頃には取り敢えず雨は止んで一安心。

昨年の台風の影響か、沢には倒木が沢山あるが、復旧作業のお蔭で歩くのに支障はない。途中で3人組パーティーに道を譲っていただいて先に進む。今日の登山者は自分一人かと思っていたので、人に会えてちょっと嬉しい。また雨が降り出すが、合羽の上着を着るのは面倒なのでそのまま行く。急登なので息が上がって結構しんどい。兜岩辺りからは背丈を越える笹の藪漕ぎが始まり、お蔭で上半身はベタベタだ。もうそろそろかな?と思った頃に展望のない山頂到着。避難小屋に行く途中の見晴台に登ってみるが、雨とガスで何も見えない。

 

Nagiso150516-1

南木曽山頂。

 

Nagiso150516-2

見晴台からの景色。

 

避難小屋で暫し休憩。外はまだ雨。上の原登山道は笹の藪漕ぎがあるようなので、合羽の上着も着込んで出発した。この登山道は利用者が少ないせいか、踏み跡はあるが笹で覆い隠されており、結構急なのと木の根っこがあったりして滑りやすい。所々踏み跡が薄くわかりにくい所があるものの、迷うほどではない。ワッシワッシと笹を押しのけて300mくらい下っていくと、笹の丈も低くなり歩きやすい登山道となる。あららぎからの登山道と違って岩などもないため、トレランをしたら気持ちよさそうな道だ。雨も止み、5月の新緑が気持ちの良い道をどんどん下って上の原登山口着。ずっと日陰だったのに突然日差しが強い所に出たのでまぶしい。ここで合羽を脱ぎ、雨傘を日傘代わりに使って南木曽駅まで。本日のハイキング無事終了。

Nagiso150516-4

上の原登山道下りは、モーレツ藪漕ぎで始まる。

 

あららぎ登山道は急登なので、トレーニングには良いルートと思いました。もうちょっと標高差があるといいんですけどね。

事前に調べたら昨年7月の土石流で登山道が一部崩落・復旧中のようだったため、南木曽町観光協会に問い合わせたところ、まだ復旧中だがハイキングは問題なしとのこと。登山道から林道終点までは土石流の跡がありましたが、土砂はきちんと片づけられていますし、林道終点からの沢沿いの道も、倒木は片付けられ特に問題なく歩くことができました。

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