愛知県名古屋市の山岳会・千種アルパインクラブではアルパインクライミングを中心とした様々な山岳活動を行っています

愛知県名古屋市の山岳会 千種アルパインクラブ

千種アルパインクラブ ブログ トップページ  >  ブログ一覧

2015.01.07

こんにちは。

ラッセルです。

年末の鋸岳〜甲斐駒ケ岳縦走山行について報告します。

最近はピークをまともに踏めてないので、
二人にとって気合いの入った山行でした。

12/28
3時には戸台から歩き始める
駐車場にはかなりの車が。

正直、雪は少なく
この時点でワカンとスコップをデポすることに決定(この判断が後々…)

夏道?的な感じで適当に沢を渡りながら
角兵衛沢の標識に到着。

10418993_10203252274972691_4489403469896595563_n

 
うん、雪が少ない…渋々登り始める。

とりあえず大岩の岩小屋を目指し歩くも、
中々着かない。
結局どれが岩小屋かわからず登る。

この時点で、僕は先週痛めた左脚の腱鞘炎でかなり痛く、思うように脚が動かない。
途中ロキソニンを飲み誤魔化しながら歩く。522128_10203252275492704_2004601106201392948_n

 

 

 

 

 

10427997_10203252275092694_6775848110037910701_n

 

 

 

 

 

10時30分
順調に角兵衛沢のコルに着いた。
かなり風が強い。
計画ではここにテントを張る予定だったが、
明日が天候が崩れると分かっていた為、
かなり悩んだが、中川の乗越まで継続することにした。時間もゆとり。がある。

そして快晴の尾根歩き。

10891970_10203252275572706_287522945350947039_n

 

 

 

 

 

10882230_10203252276652733_4900089827382409427_n

 

 

 

 

 

15901_10203252277692759_1296270222203484670_n

 

 

 

 


10354096_10203252278652783_6436153898108893891_n

 

 

 

 

 

 

 

 

 

風もあまり無く、
この日にピークを踏まなければ、いつ踏む!って感じの天気
パートナーの鵜飼さんもルンルンで歩き、
ハイタッチをしながら
快適なピークハント。
第一高点〜第三高点と踏んだ。

10891722_10203252276452728_8028306014735426557_n

 

 

 

 

 

小ギャップをクライムダウンし、

そして大ギャップに到着。

ここからが、
この山行のドラマの始まりだった。

大ギャップには懸垂があると情報を聞いていた。

そこでアクシデントが起きた。

そう、僕らは懸垂ポイントを間違えたのだ。
(正規のポイントはだいぶ手前であった)

気付いた時には時既に遅し。

鵜飼さんが懸垂し、
「こりゃ50mじゃ届かんわー」

悪い雪稜で悪戦苦闘する

下部は切れていた。

10414836_10203252280052818_9097123241427804086_n

 

 

 

 

 

 

 

 

 

鵜飼さん登り返す

急遽、テラスで区切る

そこで、木を支点に下降開始。(捨て縄フル活用)

僕が悪戦苦闘。

まじで悪い雪稜。笑

そして鵜飼さんが悪戦苦闘する。

下降する地点を考え試行錯誤。

そしてなんとか50mロープ、ギリギリで安定した雪稜に降りる。

一安心。(既に1時間半経過)

と思いきや、

下降したロープは木々に屈折し

僕がそのまま下降したところでロープは抜けないと判断。

僕は屈折した木まで下降し

そこで懸垂を区切り、

(かなり足場悪い雪稜だった為かなりシビれた)

その木を支点に下降した。

お互いかなり頭をフル回転した為、
かなり疲労していた。笑

懸垂終了したのが既に15時半。
かなり時間を取られてしまった。

先を急ぐ。

第二高点を目指し、雪稜を登り
最高の夕日をバックに歩いた。

10502261_10203252280532830_1978058517245198001_n

 

 

 

 

本当に素晴らしい天気だ。

疲れと腱鞘炎の痛みが吹っ飛ぶ。

そして中川乗越まで快適なシリセード

10881479_10203252281692859_8599550185427360628_n

 

 

 

 

 

16時過ぎには中川乗越にテント幕営した。

幕営地はなるべく風の通らない岩の陰を選んだ

テント中では、
「頭を使う懸垂や、悪い雪稜とか、イレギュラーがアルパインだよね〜」

と酒の肴に楽しむ。

そして、19時頃…

テントが急に揺れ始める。

「あれ」

「あー、南岸低気圧かー」

と気楽に話す。

「あれ、やばいかな」


すぐ真横を、ジェット機が通るような音が鳴り始める。

「山テンさんやっぱ当たるな〜」
と気楽に話す。

そして…

数秒後に弾丸のようにテントに爆風が貫いた。

内々、こりゃマジなやつだかと気づく。

テントの揺れがハンパじゃない。

僕らは内側から
背中でテントを支えた。

支えなきゃテントのポールが折れると思った

その弾丸のような爆風が10時間は続いた。
(もちろん、寝れてません)

正直最初はビビっていたが、

後半はどこまでテントのポールが耐えれるかお互い楽しんでいた。

そして、早朝5時頃南岸低気圧は過ぎ去った。

僕らはほっとし、
そのまま気絶したように寝てしまっていた。

そして朝、7時に起き外を見ると吹雪いていた。

1451455_10203252281852863_3350381653773743839_n

 

 

 

 

2人で話し合い、甲斐駒継続を9時まで悩んだ。(寝ながらね)

そして、9時半。

積雪量や脚の腱鞘炎を考え、下山を決意。

正直悔しかった。

実際、体力的にはお互い余裕はあったし、前日に美しい甲斐駒ケ岳の峰が見えてただけに切なかった。

そして熊ノ穴沢を下り、
戸台の出合いまで出た。

10422208_10203252282692884_2476639957553985792_n

 

 

 

 

 

戸台の河原まで出ると行きとは景色が違い、

雪化粧を纏っていた。

積雪量は30〜40㎝ぐらい

大寒波の影響か?

雪に埋まった戸台の河原を早々と下り

僕らの年末の山行は終わった。

今回の山行でたくさんのことを学んだ。

天候が最高なのは素晴らしいが、

やっぱり悪条件、イレギュラーなことが起きた時に自分達の実力や力量が試される。

爆弾低気圧の中耐えた夜は良い体験したと思う。

今後の山行活かしていきたい。

今回山行で
ゆとり世代同士の鵜飼さんとタッグを組んだということで

大先輩にあやかり、
「YUTORI-BOYZ」と
名付けることにしました。笑

今回は歩くスタミナとメンタルが大事と感じ、やはり日頃の基礎トレーニングが大切です。

フリー能力も同時に向上し、
よりかっこいいピークを踏んで行きたいです。

おわり

 

2015.01.06

1皮です

岩佐さんと年末に北岳に行ってきました

東斜面に生息するというモビィ・ディック(仮称)でも生け捕りにしたるかと、力んで出かけましたが

力不足でネズミ一匹捕まえられまへんでした

 

【27日】奈良田4:30-10:30池山御池小屋10:40-11:40城峰デポ地12:20-15:20八本歯手前

【28日】ビバーク地8:00-10:00頂上10:15-13:30城峰

【29日】城峰5:30-11:30奈良田

 

午前3時半ごろ、奈良田の発電所駐車場着。主に西日本ナンバーの5~6台の車がすでにあった

前日風邪をこじらせ、奈良田に来るエアコンの効いた車中でも、フリース・ダウンを着込まないと震えが来る始末

出発するか、このまま引き返すかさんざん迷った

先行パーティーがいてラッセルがなさそうなことから

最悪でも、2週間前にデポした装備等を回収しに行こうと出発した(これが下山後ひどいことに、、、)

 

一番手前の開運隧道には高さ3mぐらいの巨大なゲートが設置されている

ゲートの一部に人が通れる扉があるが、ゲートの外からノブに手を伸ばして回せることが分かり、難なくクリア

雪の全くない12キロの林道を歩き始めた

2週間前よりはゆっくりペース。荒川出合2ルンゼの氷はやや太くなっていた

そこから圧雪と氷化でツルツルの路面に

あるき沢橋にアプローチシューズをデポし、急斜面の踏み跡をたどる

道は分かっているのでシャカシャカ進みすぐに稜線、そこからもトレースがあり高速道路状態

多少息は上がるものの風邪の状態は悪くない

今日は快晴だが、29日朝には南岸低気圧が通るので、早ければ28日夜には吹雪になるだろう

今日のうちにモビィ・ディックの取り付きまで行って雪洞を掘って泊まり、28日に一日で上に抜けることに計画変更することにした

 

城峰で2週間前にデポした装備、食料等を無事回収

ただ、2週間前には膝丈だった積雪が太ももや股丈まで増えており、嫌な予感がした

 

城峰で無事デポ品回収

城峰で無事デポ品回収

1泊2日分の食料と燃料、縄2本、尖ったトンカチ各2本、まわし、わっか、くさび、ばね仕掛けの歯車多数など

モビィ・ディックを生け捕りにするのに必要な金具類を持って再び出発

上空は完璧な青空。森林限界を超え、砂払いに近くなると、富士山と間ノ岳が流麗な姿を見せ始めた

うーん、気持ちいい

と、こ、ろ、が、、、ボーコン沢の頭を過ぎると、モビィ・ディックが登場

な、なんだ、あれは。ネット上で事前に調べた写真とは様子が違うぞ

まるで「婆さんの厚化粧」(失礼!)。いや、生クリームを載せすぎのデコレーションケーキ状態

八本歯のコル上から取り付きまでのトラバースは、確か、ルンゼや小尾根があるはずだが、

厚化粧のためヌメッとした真っ白な斜面が広がるばかり

どうも、雪がひどく多いらしい

 

真っ白なモビィ・ディック

真っ白なモビィ・ディック

 モビィ・ディックの背筋を目でたどってみる

5尾根支稜からトラバースバンド、Cガリー側斜面、マッチ箱、上部城塞

ルート上で黒い岩が出てるのは、途中の「3mの垂壁」と上部城塞のみ。あとは真っ白

ずっとラッセルに苦しめられそうだ。

 

ここで作戦会議

29日の南岸低気圧に捕まるのを覚悟で、ラッセル地獄に突入する

という挑戦心は全くなく、結論はすぐ出た。「あきらめよう」

八本歯近くの斜面にバケツを掘り、ツエルトを張ってビバーク

夜中じゅう、強い西風が吹きまくり、山の涼しい空気を胸一杯吸いながら眠れた

 

すずしーいビバーク地

すずしーいビバーク地

時々突風が来るものの、お昼寝できそうな頂上

時々突風が来るものの、お昼寝できそうな頂上

翌日は日が上ってから起床

 適当に荷物をまとめ、適当にザックをデポし、適当に頂上まで空身でお散歩

そのまま城峰のテントまで戻った。食料もたんまりあることだし、この日は泊まり

翌日下山。林道には15~20センチ。荒川出合までは下がツルツルで手こずった

でも奈良田温泉は年末ということであいにくの休み

車で1時間ぐらい離れた南部町の「なんぶの湯」で温々して名古屋に戻った

(下山後、風邪が悪化。4日間寝たきり状態になり、正月休みをフイにしました

休日診療所に医師によると、何種類もの風邪ウイルスにやられているとのこと

風邪の時は山に行っては行けないっつーことを、身をもって学びました。涙)

 

以上。年末のお散歩記録でした

2015.01.04

岩佐です。

中本さんと御在所に今シーズン初アイスに行ってきました。

スカイラインゲート05:45  ~ 08:00頃? αルンゼ取り付き ~ 11:45頃? 3ルンゼ終了 ~ 13:30 スカイラインゲート

お昼くらいまで軽~く遊んで帰りましょう、ということでのんびり歩きだす。昨日か一昨日雪が降ったようで、スカイラインゲートから結構な雪がある。踏み跡がしっかりあるので歩きやすいけれど、αルンゼ取り付き手前では踏み跡にふくらはぎ程度の新雪が載っておりズボズボ潜る。

αルンゼの結氷具合はまずまずで、交替で2ピッチ登って稜線に出た。ここからは藤内沢に下って3ルンゼに行くはずが、なぜか藤内沢手前の沢(前尾根北側?)に降りてしまったようで、急斜面を登り返す羽目に。尾根に上がってから藤内沢までの下りは腰までの雪。雪の滑り台よろしくシリセードで下ってから3ルンゼ目指して登り返すが、ここも雪が深くてどっと汗が出た。

3ルンゼは意外にも貸切。氷の発達具合は「登れるけれどイマイチ」の状態でした。ここも無理矢理2ピッチにして交替で登って本日のアイスクライミング終了。あとは裏道登山道をテクテク下って駐車場まで。下山途中に中又の氷をチェックしましたが、こちらはまだまだ登れそうにありません。

半日遊んだだけでしたが、1年ぶりのアイスは楽しかったです。私の安物カメラが寒さでやられてしまって使い物にならなかったので、写真はありません。

2014.12.29

IMGP4318森です。曽我さん、酒井さんと12/27~12/28で霞沢岳に行ってきました。

12/26  0:50坂巻温泉

12/27  6:50坂巻温泉出発 – 7:20釜トンネル – 8:15西尾根取付き – 13:30 2000m地点にテント設営 – 15:00 2240mまで行動 – 15:40テン場

12/28  6:00 テン場出発 – 9:00頂上 – 11:00テン場 – 12:00テン場より下山 – 13:00西尾根取付き – 14:15坂巻温泉

12/26、仕事を終えてから待ち合わせし、3時間半程で坂巻温泉へ到着。野麦峠の前後のあたりの道路が凍結していました。私にして珍しく、2日目のアルコールなしでの就寝(-_-)..zzzZZよく眠れました(^^)

翌朝、6:50に出発。釜トンネルで計画書を提出し、ヘッデンつけてトンネル歩き。トンネルを抜けると焼岳ドーン(^◇^)お~♪めっちゃいい天気!最高の山日和♪

IMGP4303

 

 

大正池の手前から右に入り、西尾根の取り付きへ。先行パーティーなし・・・(泣)ラッセルすか。。。(T_T)いきなり急登なんですけど。。

曽我さん、目線くらいの高さの雪をわっさわっさとラッセル。さすが!!強!・・( ゚Д゚)途中で「曽我さん、交代します。」と一応言ってみる。「うん。いいよ~。上まで行ったらね~。」とゆる~く返事が返ってくる。ちょっとホッとしてしまった・・(;^ω^)初っ端にあのラッセルしたら、多分私、バテる。。すみません!!<m(__)m>お願いします!!

IMGP4308尾根に乗越てからは雪も少し少なく、3人で交代でラッセル。スノーシュの酒井さんは急登のラッセルが大変そう。いや、ワカンの私だってしんどいし。。(@_@。新雪でフカフカ。下が固まっていないこともあって時々ズボっと踏み抜く((+_+))2時間かかって200m程度登っただけ(T_T)今日からお正月休みなのに、なんで誰も来ないの~(T_T)みんなどこ行っちゃったのぉ~。。お正月休みだよ~!山にこーい!!誰かこ~い!!ラッセルして~!!(>_<)

しんどいけどラッセルは続く。1840m付近まで来たところで曽我さんが「ワカン外してアイゼンにしよう。ワカンはここにデポね。」と。ワカンを大きな岩の下にデポ。アイゼンに履き替えてラッセルの続き。

ただ平なところをラッセルするならまだしも、ところどころ尾根を巻いたりするのが結構大変。雪が固まっていないのでズボズボ埋まるし、トラバースぎみだから下に落ちて行きそうで怖い(;´Д`)

それからしばらくして、後ろから声が!「ラッセルありがとうございます!!あんな急登、すごいですね!ここからはやりますんで。」キターーー!!!!(≧▽≦)ラッセル交代要員!!!やっほぉ~♪待ってたよっ!(≧▽≦)!!しかもこの人強い!!ラッセル超早い!やった~!やっと楽できるぅ~♪ヽ(^o^)丿

2000m地点に来たところで曽我さんが「ここでテント張ろう。15時までカラ荷で明日のトレースを作りに行こう。」と。テント設営してから、カラ荷で再度出発。

目の前にそびえる長~い急登・・・(´゚д゚`)さっきの人たちが先に行ってトレース作ってくれてはいたものの、それでも全然楽じゃない・・(/ω\)この時一番後ろだった私も、結構しんどかった。

急登を登りあげると、さっきのパーティがテント設営していた。挨拶をして私たちはトレースを作りに先へ進む。

私が先に歩くとき、どうしてもトレース跡を外してしまう。「雪で消えてるけど、跡があるからよく見て。トレースの跡を外すと深くなるから。」と何度も言われるけど、しばらく歩いてはトレース跡を外し、「そっちじゃないよ。」と後ろから曽我さん。なんとなく解ってきたぞ!と思っても、またトレース跡を外すの繰り返し(;^ω^)う~ん。。難しい。。(‘_’)これも慣れたらちゃんと見分けられるようになるのかな。。

15時、2240m地点でこの日の行動は終了。乗鞍がとってもキレイでした。

IMGP4312テン場に戻って夕食♪とり野菜鍋。「量が多すぎない??」と曽我さん、酒井さん。大食いの自分基準で食材を持ってきてしまった・・・(;´∀`)量多かったかな??私はちょうどよかったけどな(^^)体格の良さは酒飲みなだけじゃなく、この大食いの由縁もあるかも!?(;^ω^)

お正月も近いので、熱燗にあぶったふぐのヒレ、そこに金粉を散らして金粉酒♪いい風味がしました。

 

翌朝、6時にテン場を出発。支度が遅く、曽我さんを寒い外で随分待たせてしまいました。

前日に登ったあたりまで行くと少し風が出てきた。ゆっくりゆっくり頂上を目指す。

 

 

 

kasumisawa1ナイフリッジ。樹林帯を抜けているので、下に落ちたら。。と思うと怖い。

 

 

 

 

 

kasumisawa2ナイフリッジを過ぎるとすぐに岩峰が見えました。写真の先が岩峰。岩の写真は余裕がなくて撮れず。

岩峰はこの1か所のみ。短いです。ピッケルを突き刺しながら慎重に登る。残置でロープがフィックスしてあったので、安心して登れました。

岩峰を越え、だらっとした稜線を行くと頂上。穂高、焼岳、乗鞍、御嶽が一望でき、最高の展望でした。

 

 

IMGP4322

 

 

 

 

 

 

 

IMGP4326岩峰の下山もフィックスロープがあるのでクライムダウン。今回の山行でロープは出しませんでした。

 

テント撤収して下山。重い荷物の下山も一仕事でした。

 

今回の山行、2日ともピーカン晴れで、風も少なく、絶好の山行日和でした。

酒井さんにとっては雪山の初テン泊で、たくさんのことを吸収され、早速それを生かそうと、一人で冬テン泊をしてみると言っておられました。

私もまた、トレース跡を見分ける事、歩き方などいろいろとご指導いただき、とても実のある山行となりました。危険な個所、大変な個所はすべて曽我さん任せとなってしまい、ご迷惑をおかけしました。これからたくさん経験を積んで、しっかり山を歩けるように頑張ります。

 

 

 

 

 

 

2014.12.28

こんにちは

上手さんと赤岳・主稜へ、12/9(火)に行ってきましたので、ご報告致します。

文三郎からの主稜

文三郎からの主稜

この山行は、先輩会員を見習い、肉付け、いわゆる鉱泉でステーキを食べることも重要な要素として、

12/8(月)から始まった。

□12/8(月)

まず、今回の核心部の1つ。

今回は、プリウス(スタッドレス装着)で、美濃戸口まで来た。

せっかくなので、この車で美濃戸まで行けるか、チャレンジ。

柳川を渡る橋までは、普通にいけた。

ここからは、カーブからの上り坂である。

気合いを入れて、出来る限りのスピードで進むが、上り坂の途中で、ストップ。

2駆ならせめて、チェーンは必要だったようである。

美濃戸口へ、戻り、再度、出発。

本日は、鉱泉までだから、こん事もしてられる訳ですわ。

美濃戸へ到着すると、やはりプリウスはない。

こんなかわいいやつ↓がいた

vcm_s_kf_repr_960x540

そして、堰堤広場には、大人気の

ランクル80

ランクル80

本日は、ぽかぽかの良い天気です。

結果として、本日中に登っておけば、良かった。。ほどの良い天気

vcm_s_kf_repr_960x540

そして、テントを張り、

第2の核心、ステーキに臨む。

ニコニコです

ニコニコです

主稜もどうでもよくなっちゃいます。登った後がよろしいようです。

本日の鉱泉のお客さんは、NHKの日本百名山をガイドするような玄人ばかり。

皆さんアイスクライミングに来たようです。

旬だったんですね。

□12/9(火)

【行程】

赤岳鉱泉8:30~9:00行者小屋9:15~文三郎分岐主稜取り付き10時頃~15:00赤岳頂上15:30~16:45行者小屋17:00~17:30赤岳鉱泉18:15~20:30美濃戸口

いよいよ、第3の核心ある主稜である。

行者からの阿弥陀岳

行者からの阿弥陀

風が強そう。

例により、

原「またにしましょうよ。」

上「こんな計画では、どうしてもいかんといかんよ」

原「え~」

上「とりあえず、取り付きまでいきましょうよ」

と、子供をあやすような会話を経て、取り付きまでいくことに。

文三郎からの主稜

文三郎からの主稜

風も体してなく、良い感じ♪

先行に1パーティがいらっしゃる様子。

取り付き付近に到着してもまだ1ピッチ目をやっている。

これはゆっくりなパーティ(3人)であるようだ。

1ピッチ目上手さん

1ピッチ目上手さん

私たちは、ツルベで登攀。

2ピッチ目以降、上部岩壁までは、ロープをしまってもよかったが、大事に、ツルベを継続していった。

先行のパーティはともかくゆっくり、リーダーは怒鳴ってばかり。

上部岩壁の手前、凹角手前あたりで、先行パーティを抜かせてもらった。

下部岩壁を過ぎた頃から、天候が悪化。

稜線が近くなるに従って、風も強くなった。

雪も多く、ルートがはっきりしない中、草付を越えたあたりに、鎖が。

抜けたようだ。

あ~頂上から展望荘へ下りるルートである。

少々上がると、頂上山荘に到着。

ロープを解いて、休憩し、記念撮影

vcm_s_kf_repr_832x624 vcm_s_kf_repr_832x624

地蔵から下りようかとしたが、更に強風なので、

文三郎で下山。

行者小屋に下りた頃には、日の暮れの頃。

赤岳から、「お疲れさん」と言われたように、赤岳とともに、主稜が顔を出していた。

vcm_s_kf_repr_960x540

先ほどまでの天候がウソのようだ。いつ登るかって重要。

あとは、ヘッデンを灯し、鉱泉へテントの回収、撤収。

鉱泉では、花谷氏に、遅いね~って笑われながら、美濃戸口に下山しました。

また天気の良いときに、主稜登りたいですね♪

なにより、温泉に間に合ったのは、良かったです。。

ハラダより

2014.12.24

早戸です。

 

斉藤さんと原田さんと3人で瑞浪に行ってきました。

DSC_5083

僕は遅れて合流。

ハッピークラックにTRを張ってクラック特訓。

斉藤さんは何回か練習して、安定した登りで抜けてた。

僕も久しぶりに1本登らせてもらう。

原田さんは2手ほど登ったところで

「こんなの登りたくない!降ろしてくれ!」と懇願。

移動することに。

 

次は秀則コーナーへ。

原田さんの今年の三大目標の中の最後の一つらしい。

1.前穂北尾根

2.赤岳主稜

3.秀則コーナー

今回はノーテンで抜けることは出来ませんでしたが、もうちょいですね。

 

次に僕の希望でノアに移動。

2,3年前に1度触ったっきり、敬遠してきましたこのドスラブ。(落ちるとソールが、、、)。

この日4便出してRP。

久しぶりにグレード更新でき、ホクホクで帰りました。

 

2014.12.24

お疲れ様です。早戸です。

友人と鋸~甲斐駒の縦走の計画で入りましたが強風と僕の膝痛のため、甲斐駒は諦めて下山してきました。

image

 

 

【1日目】

戸台大橋1:25~戸台駐車場1:50~角兵衛沢出合4:00~角兵衛沢のコル10:00~鹿ノ窓11:50

熊ノ穴沢左俣下降開始12:00~15:00熊ノ穴沢出合(幕営)

【2日目】

熊ノ穴沢出合7:00~10:00戸台大橋

2014.12.24

ミヤザキです。

12月9、10日、保坂君(旧姓平田、以下この記事中は平田)とともに黄蓮谷に向かいましたが、結局広河原沢を右往左往してきました。

 

 

【9日】

尾白川渓谷駐車場7:00-9:00約1600m地点-10:00駐車場-11:30舟山十字路-12:30二俣-14:30クリスマスルンゼ-17:00二俣(幕営)

 

今季誰も登っていないという黄蓮谷に、敗退覚悟でチャレンジすることにしたバカふたり。ラッセルもやるつもりでワカンを装備に加えた。

未明に名古屋を出発。小淵沢IC近くのセブンイレブンで仮眠し、やや寝坊し、7時ごろ竹宇駒ヶ岳神社から登り出し。

天気は2日続けての快晴。雪崩のリスクはだいぶ減りそうだ。

平田は「これはマジ行けるっすわ!」と登頂を確信しながらノリノリで橋を渡る。
IMG_0468

 

2時間後。

標高1600mあたり、雪道となった黒戸尾根をせっせと歩いていると、一人下山してきた。

上部の様子を聞く。

「七丈小屋から上は胸ラッセル」 「黄蓮谷に降りた人の話では坊主の滝が埋まっている」

予想以上の積雪状況。

「それはそれとして、行ってみるのもアリだと思うんすよね!」

と、あくまで前のめりな平田だったが、どう考えても、2日間で登って降りてこられなそう。予備日はない。

敗退覚悟とはいうものの、いざ目の前に敗退確実な情報を与えられ、それでもつっこむには、ややテンションが足りなかった。

「うーん…」と悩んだものの、こんなこともあろうかと広河原沢のルート図を用意しておいたのもあって、転戦決定。1時間で降りる。

 

11時半ごろ、舟山十字路到着。昨年靴を忘れたことに気づいて登らずして敗退した思い出深い場所。

幕営装備をデポし、右俣へ。適当に詰めていって、「これクリスマスルンゼ?」とか言いながら、それっぽいのを登る。

下部は雪に埋まっているし、上部はスタンスたくさんあるしで簡単だった。練習に最適。

IMG_0473

 

16時をめどに引き返し、二俣で幕営準備。

初めての冬山ツェルト泊だったが、持っている登攀装備をほぼ全部駆使して、完璧に張れた。

IMG_0476

 

【10日】

6:30二俣-7:00F1-8:30寄り道した氷柱-12:30最後の滝-14:30下山開始-17:00二俣-18:00舟山十字路

 

ツェルト泊が快適すぎて、寝坊気味に広河原沢左俣へ出発。

F1は凍ってなく釜もぱっくり。左岸の薄い氷柱(写真右)を登ってトラバースすることに。

IMG_0481

 

さらに懸垂下降で沢に降りないといけなくなり、いきなりタイムロス。ここは右岸に巻き道があるのを下山時に知った。

その後は低い滝をフリーで登って詰めていくと、左側に立派な高さの氷柱が…。

IMG_0488

 

 

とたんに平田のテンションが急上昇。

「これ登るしかないっしょ!」

まじで?この薄さ、高さ、角度…リードは絶対無理。

IMG_0486

 

 

 

それでもミックス混じりに登ってしまうところが、平田がクライミングモンスターと(一部で)言われる所以。

こっちはなんとかフォローで登ったが、散々だった。

アイゼンの前爪蹴り込んだら氷壊れるわ、アックスひっかけたところも壊れるわで、テンションかけまくり。

「氷もろくて厳しい」と言うと、「ヤツの氷はもろいんすわー!」と平田。

そうなのか?ただ単に薄いからじゃないのか?と思うが、アイスクライミングを学ぶために赤岳鉱泉で2シーズン働いた男が言うのだから間違いないのだろう。

この寄り道で、時間と体力をだいぶ消費する。

 

さらに後半の小滝。これは絶対右から巻きやろ、ってところで平田がかぶったミックスのラインにつっこむ。

氷が薄く、スクリューではプロテクションを取れない。

なぜか一個だけ持ってきたトライカムをねじこもうとするが、「だめだ、サイズが合わない!」と断念。そりゃ1個だけじゃねえ。

IMG_0496

 

 

最後の上部がバーチカルな滝も平田がリード。

ここは氷が硬く、腕力を消費した。

「氷硬くて厳しい」と言うと、「ヤツの氷は硬いんすわー!」と平田。

そうなのか?標高が上がって、風を受ける場所だからじゃないのか?と思うが、まあどっちでもいいや。

IMG_0501

 

 

この滝を越えると阿弥陀岳の山頂が見える。

そこをめざしてラッセル開始。雪の深さは太ももくらい。しかし途中でラッセルを嫌がった平田が左の草付きを登り始める。

おいおい、どこまで行くんだ?と思いながらも、八ヶ岳をひとくくりにする男の経験値を信じてついていく。

すぐに、行き詰まる。

中央稜に出て、ザックデポして山頂ピストンして下山…というイメージだったが、登っているのは完全に御小屋尾根の支稜。

この時点で時間は14時過ぎ。ラッセルしながら谷を詰めるにも、隣の中央稜に登り返してから山頂をめざすにも、時間が足りなそうなので、下山決定。

最後の滝を懸垂で降り、そこからトラバース気味に中央稜に上がって、そこから尾根をのっこすように下る。

が、また行き詰まる。なんか断崖絶壁出てきた…。

空中懸垂で降りると、ハングに見事な巨大氷柱が…!

「もしかして、これ、摩利支天大滝??」とか八ヶ岳マスターが言い出す。

そうなのか?いや、絶対違うでしょ。行ったことないけど、それはわかる。

 

そこからさらに下ると、トレースを発見。やった、道だ!

と思いきや、「ん?これ登ってきた広河原沢左俣?」

自分たちがつけてきたトレースだった。

とはいえ、ラッセルしながらルートファインディングするより、元来た道を戻るほうが確実。時間はかかるかもしれないが、精神的には楽。

てことで、同ルート下降に切り替えて下山した。

今回は大きい滝のないルートなので30mロープ2本だったが、懸垂下降を繰り返して下るにはこれが実にちょうど良かった。

 

黄蓮谷は来年以降に持ち越し、広河原沢左俣も山頂まで抜けられず宿題になったとはいえ、2日間しっかり山で遊べた。

思うようにいかないことも多いが、無事に帰宅できたことに感謝感謝。

2014.12.23

森です。12/21、乗鞍スカイライン入口から輝山(2063m)へ行ってきました。

9:40乗鞍スカイライン入口P~10:00出発~11:20鉄塔~12:10 1745m地点~13:00輝山頂上~15:20駐車場

前日には通行可だった東海北陸道が、朝になると通行止めに。下道走って高山市内に入ると、市街地でも通行止めの箇所があり、迂回、迂回で予定時刻の2時間遅れで登山開始。歩き出したのは10:00でした。

IMGP4290

 

乗鞍スカイラインに入ると早速ズボっと膝まで沈む。早々にワカンをつけるも、また沈む。あ~、スノーシューにしとくべきだったかなあと後悔。。。

 

 

 

スカイラインを15分ほど歩いた、3oキロ制限とスリップ注意の道路標識があるところを右へ入って行きました。

山に入るといきなりの急登(:_;)しんどく感じるのは急登だから?今シーズン初雪山だから?どちらにしろしんどい事にかわりなし(;´Д`)

短めに交代しながら急登を上がっていくと目印の鉄塔が見えました。

 

IMGP4295

 

 

鉄塔を過ぎると視界が開け、隣の尾根や朴木平スキー場がよく見える。

 

 

 

 

IMG_1503te

 

 

 

 

あ~いい眺め(*^-^*)こういうところに来ると本当に気持ちがいい。

ラッセルはしんどいけど、静かな山は、やっぱりいい。

 

 

 

1745m地点を過ぎると風が出てきて寒い。急登で頑張ったせいもあっておなかも空いてくる。おなかが空いてきたころには2000m付近まできていました。

なんか食べたい。。でも風も強くてこんなところで止まるわけにもいかず、、「おなかすいた。」「おなかすいた。」「おなかすいた。」それしか出てこない。「おなかすいたああああ。。。(:_;)」声までかすれてきたよ。。頂上まではあと少し。解っているけど、そのあと少しが、すんごく長~く感じる(;´Д`)寒い、おなかすいた、手え冷たい、ひもじいい。。。(:_;)完全なシャリバテでした。息が上がっているわけじゃないのに、力がでない。足が出ない。日帰りのため、時間も気になる。「敗退」の文字も頭をよぎる。でもここまで来て敗退は勿体ない。ゆっくり、ゆっくり歩こう。もう少しだから。と自分で自分を励ます。

IMGP4300

13:00頂上到着。へろへろ~(;´Д`)でも頑張ってよかった!この時期に頂上を踏めるのはやっぱり嬉しい。辛かったけど頑張ってよかった!

風の少ない場所を選んで、待ちに待ったお昼ごは~ん♪♪ヽ(^o^)丿温かい春雨スープで心身ともにほっこりする(^^)

 

 

 

IMG_1533

 

下山時にはさっき通った自分たちのトレースが消えていました。尾根が分かりやすいので迷うことはなかったですが、さっき通ったばっかりなのに・・・。山ってやっぱ怖いな。こんなにすぐにトレースが消えちゃうんだもん、と実感しました。

 

 

 

IMG_1535

 

取り付きの道路標識に降りてきたので15:00。暗くなる前に下山できてほっとする。

 

 

 

 

 

今回は今シーズン初の雪山で、いいトレーニングになりました。核心はシャリバテ。シャリバテする前に上手に栄養補給にしやきゃなと思いました。シャリバテしちゃうとラッセルもできない。冬は始まったばかり。さ~頑張るぞ~!!(^◇^)

2014.12.22

位田です。

成瀬(洋)くんと広河原沢左俣に行ってきましたので、報告します。

 

船山十字路(5:20)-二俣(6:30)-F1(7:00)-最後の大滝終了(14:30)-御小屋尾根(15:50)-船山十字路(18:00)

 

今回はちゃんと早起きをして、日の出前に出発。

前日の、某アウトドアショップリニューアルセールで、ついうっかりレーザースピードライトを買い足してしまった私。

その他諸々、小物類が増えウッキウキ。

今回はどうしても稜線まで抜けてみたかったので、荷物がちょっとぐらい重くなってもストックを持っていこうと思い、これまた新調した折りたためるストックをつきながら、ルンルン。

林道を20分ほど歩いたところで体が温まってきたので、1枚脱ごうと休憩。

そして…。

はい、お察しの通りです…。

ここでストック残置、気づいた時には林道終点、引き返すわけにもいかず、帰り道で少し戻って取りにこよう、ということになりました…。

それでも、まぁ荷物が軽かったせいか、二俣には1時間で到着。

途中で私たちを追い越して行った男性二人PTもここで一休み。

ものすごい期待を込めて、私はその方たちに「すみません、林道の脇にストック刺さってませんでした?」

「う~ん、気が付きませんでしたねぇ」と答えてくれた方はなんと!

山野井泰史さん!!

気づいてくれたのは成瀬くんでした。

「先日はどうも」「小屋のは完成したんですか?」とか普通に会話していましたが、有名人は羨ましいなぁ。

山野井さんたちは右俣へ、私たちは左俣へ。

 

30分も歩かないうちに、F1到着。

DSCN0526-1釜の踏み抜き注意!どころか、全く凍っていませんでした…。

その次の滝も凍っておらず、巻いてばかり…。

こんな状態でこの先大丈夫なんだろうか、と不安は増すばかり。

水も滔々と流れる中、ようやく!

DSCN0531-1

絶対に落ちられないですが、やっと氷にありつけました!

ここからいくつか小滝やナメ滝の連続。


 DSCN0536-1

DSCN0539-1このあたりから一部埋まってはいたりするものの、ちゃんと凍った滝が連続。

でも!

前日に入っていたはずのM・Hパーティーの踏み跡がわからなくなりつつあり、代わりに始まったのが、ラッセル。

とはいっても、私は50mぐらいがやっと。

こんなにしんどいものとは思わず、泣きそうになりながら、すぐに交代してもらってばっかりでした…。

踏み跡をしっかり見つける力と、ルーファイ力も鍛えなくては、無駄に体力を消耗してしまうんだということを体で覚えました…。

 

DSCN0554-1もうこのあたりまでくるとトポのどの滝なのか、わけがわからなくなってきました。

でももう終わりに差し掛かっているであろうし、とにかく上まで抜けなくてはなりません。

DSCN0556-1今回は上まで抜けることが第一目標だったので、全部リードは成瀬くんにお願いして、とにかくスピード重視。

とはいっても、やはりラッセルが辛すぎる…。

もとい、後半はほとんど私はラッセルしておらず、ひたすら着いていくのみ。

いやいや、ほんとにどうもありがとう。

 

DSCN0557-1多分最後から一つ手前の階段状のナメ滝。

ヨレヨレで必死で登っていて、ろくにアックスも振れなかったのですが、乗越しで顔が見えた瞬間、なぜか「アイス、飽きてきてるでしょう?」なんて言われ、もう心までボロボロです…。

そして、雪にズボズボはまりながら、成瀬くんの踏み跡を追いかけて、なんだかんだでこれが最後の大滝。

DSCN0565-1下部はなめているけど、上部はバーチカル。

もうヨレヨレの私は回収もヨレヨレ。

初のアックステンションまがいのことをしつつ、2テンでどうにかこうにかTO。

もう悔しいとかリベンジとか、そういう気持ちは全くありません。

この時点ですでに14:30。

阿弥陀岳頂上へ抜ける時間はなく、とにかく御小屋尾根へ出なくては!

というわけで、ここからさらに何もかも出し切って、雪の積もるシャクナゲやらなんやら藪漕ぎ。

成瀬くん「がんば!」がありがたかったです。

そして「ここ、登山道に出ましたよ~」という声が聞こえた時点で1時間経過。

必死でしたが、あっという間でした。

ここからは安心して猛ダッシュで御小屋尾根の下り。

長かったですが、ここまでのラッセルに比べれば、長いぐらいなんてことないです。

最後の滝を登り切った時はもう歩けない!と思いましたが、重力に従うことに対してはまだ余力があったようです。

 

というわけで、無事に林道に出て、ストックの回収に向かいましたが…。

残念ながら見つかりませんでした。

もしかして山野井さんが拾ってくれて、車に戻ったらそこにあるのでは?なんて淡い期待をしてもいましたが、結局新しいストックはたった20分ぐらい使っただけで、さようなら、でした。

 

今回は、歩きもありアイスもあり、藪漕ぎもラッセルもあり、そして最後に抜けられた、という、盛りだくさんの冬のアルパインらしい初めての山行になり、これまでの自分では行くことのできなかった経験ができました。

成瀬くんにはなにからなにまでリードしていただいて、感謝です。

こういう山行をたくさん重ねていって、いずれ「自力で行けた」と思える山行ができるように、まだまだ頑張らなくては、です。

 

 

 

 

 

 

 

カレンダー

2024年4月
« 2月    
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

最新の記事

カテゴリー

  • 講習会 (1)
  • 藪こぎ (7)
  • 積雪期アルパイン (84)
  • 無雪期アルパイン (79)
  • 沢登り (123)
  • 残雪期アルパイン (29)
  • 山スキー (14)
  • ボルダリング (5)
  • フリークライミング (50)
  • ハイキング (104)
  • トレイルランニング (11)
  • アイスクライミング (36)
  • その他 (36)
  • 月別

    © 2024 千種アルパインクラブ (CAC) All rights reserved.