愛知県名古屋市の山岳会・千種アルパインクラブではアルパインクライミングを中心とした様々な山岳活動を行っています

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2015.05.14

お疲れ様です。吉川です。
5/4〜5/6は小川山に行きました。

【前回までのあらすじ】
GW前半の燕〜大天井縦走で風邪をひいてしまいましたが、意外と動けそうです。

 

以下報告
5/4
小川山レイバック(1P目)5.9+
①吉川RP
②吉川妻TR
③早戸ビレイ

yoshiGW (4)

五月の雪5.10c
①吉川×(指負傷)
②早戸ワンテン?RP?どっちでしたっけ
③吉川妻TR
④吉川A0

夕方にテント場近くの小さな岩でボルダーをやった。これが案外盛り上がった。

夜には雨が降った。

5/5
裏烏帽子 ロケットマン5.10c

yoshiGW (5)

↑1ピッチ目
30分のアプローチで汗だくに。ザックを一つにまとめていざ出発。

1P目5.10c早戸
噂通り下部は濡れているが、あまり関係ない?序盤で右から左のクラックに乗り移るところが怖い。長さがある上にレイバックを多用するので、かなり疲れる。早戸さん、途中諦めそうになったとのことだが、気迫のOS。流石です。僕は後半、極度にパンプしてしまい「ジャミングさせてくれえ」と叫んで力尽きた。

2P目5.10b改め5.8吉川
序盤は簡単なクラックで、後半にスラブ。しかしスラブに一歩を踏み出せず、クライミングは弱点だろ〜とクラックを登り続けた結果、いつの間にかスラブのボルトは眼下に。う〜んナイス防御。最後は砂とブッシュの不快なクラックを伝って、正しい終了点より左の立木へ。
ここで、早戸さんに正しい終了点へトラバースしてもらったため、リードの順序が入れ替わる。

3P目5.9吉川
短いし楽勝だが、もろくて高度感があるという、二面性を秘めたピッチ。フレークを叩くと怪しい音がする。体感は5.7〜5.8?

4P目5.10a早戸
コーナークラック。それなりの長さがあり快適なピッチ。ここはリードしたかった。2P目の失敗が悔やまれる。最後は左に回り込んで終了。

5P目Ⅱ級吉川
トラバース。クライミングとは言えない。

5P目の終了点から20m懸垂で終了。
今回はシングルロープ一本で登ってみたが、全ピッチ直線的で、下降の懸垂も20m一回と短いので特に問題なかった。

5/6
帰宅。

結局に風邪が完治してなかったらしく、妻にまで移してしまい、次の日曜日まで夫婦共々苦しめられました。
風邪をひいたら安静にしておきましょう!

 

おわり!

2015.05.13

お疲れ様です。吉川です。

5/2〜3に燕〜大天井を歩きました。簡単に報告いたします。

メンバー:早戸さん、吉川、吉川妻(会員外)

1日の夜に出発して、深夜に市営無料駐車場に着く予定だったが、現地に行ってみると中房温泉手前10km付近でゲートに阻まれた。なんかよくわからんけど翌朝5:30に開くらしい。どうしようもないので少し戻ったところの広い路肩で車中泊して朝を待つことに。
僕のダウンジャケットが見つからなかったので、仕方なくTシャツの上にカッパだけ着て就寝。これが大失敗だったということに気付くのはもう少し先の話。

5/2
寒さとエンジン音で目覚めたのは5時。すでに道路に車列ができていた。慌てて準備して列に並ぶ。駐車場はそこまで広くないので、停められなかったら大変だ。

ゲートが開いて、車列についていくと、ギリギリ第一駐車場に駐車できた。そこから5分程歩いて中房温泉へ。この日は快晴。GWの人気の山域とあって、ものすごい人数だ。登山道を歩き始めても人が見えない瞬間が無い。ここは栄か?いやまさに銀座だ。

合戦尾根は中盤から雪が出てきたものの最後までアイゼンを付ける必要は無かった。先頭の妻は快調なペースで他の登山者をドンドン抜いて行く。早戸さんの膝もそこまで問題ないようだ。
燕山荘に着くと素晴らしい眺望が我々を迎えてくれた。北側から見た北鎌尾根は不思議と短く見える。
ここから大天井岳までの縦走路にはほとんど雪が無いようだ。

yoshiGW (6)

↑北鎌尾根

あとはなだらかな尾根を歩くだけだ!
…と思ったのは最初だけ。
歩き始めてみると、なんか長い。やたら長いぞこの縦走路。意外と起伏もあるし。
日差しも強く、とにかく暑い。背負ってきたビールもぬるくなってんだろうなぁ。
こうなったら購入しかない…!大天荘についたら絶対冷えたビールを買ってやる!

喜作レリーフから先は大天井岳を直登して山頂を越え、大天荘に向かう事も出来るが、途中左にそれて雪面をトラバースした方(これが夏道?)が早そうだと判断し、そちらへ向かう。
しかし、この雪面が意外と悪く、結局アイゼンを履くことにした。
急がば回れとはまさにこのことです。

やっとのことで、大天荘に到着。
ビールだ!ビールをよこせ!
と小屋に駆け寄るも、人気が無い。テント場もガランとしている。
やられた!大天荘は営業期間外だった。
渋々、ヌルいビールを雪面に差し込んで、テントを張り始める。

yoshiGW (2)

↑テンバ

その晩、早戸さんが作ってくれたビビンバと、冷えたビールが最高に美味かったのは言うまでもない。

5/3

yoshiGW (3)

↑夜明け
日の出を見て、テントを撤収し、大天井岳へ。この日も快晴。山頂は貸切で、やはり素晴らしい景色だ。良い山じゃないか大天井。
なんだか咳が出てきた。
燕方面への帰り道は大勢の登山者とすれ違った。大天井方面へ縦走する人でも、昨日は燕山荘までという人がほとんどだったようだ。
なぜだか咳が止まらない。
燕山荘で、一旦荷物を置いて、燕岳を一時間弱で往復し、合戦尾根を駆け下りて下山完了。
鼻水まで出てきた。

yoshiGW (1)

↑ツバクロ

中房温泉に入って、小川山に向かう頃には頭がボーッとしてきた。
ああ…キャッチアコールド。
間違いなく、初日の夜にTシャツで寝たのが原因だろう。

皆さんも車中泊には充分御用心を!

大天井直下のトラバースを除けば、アイゼンやピッケルは必要ありませんでした(トラバースしなくても大天荘には行ける)。やはり今年の融雪はとても早いようです。

2015.05.12

1皮です

雨飾山に行ってきました

夏道を行く予定でしたが、誤って手前の尾根の南稜に入ってしまい

そのまま頂上まで行きました

 

6:15雨飾荘(長野県小谷村)-7:00林道終点-9:50頂上10:10-12:00雨飾荘

 

雨飾荘に着くと、その先は林道に残雪が多く通行止めになっている

登山口の雨飾高原キャンプ場まで3.5キロ。付いてないと思いながら歩き出した

キャンプ場の施設は半分ぐらい雪に埋もれている

踏み跡は時々見つかるが、すぐに見失い、地形図を手放せない

 

大海川の河原をしばらく行き、2つめぐらいの尾根に取り付く

傾斜が緩くなると、ややトラバース気味に進む

疎林を抜け、広大な斜面が見渡せるところから、すぐ右手の尾根を目指す

アイゼンを付け、最後は胸をつく急登。そのまま藪に突入する

「夏道なのに、藪があるのか、この山は」と思いながら登る

まもなく藪を抜け、高さ数十mはありそうなまん丸いピークを直登

肩で息をしながらピーク上に立つと、藪のやせ尾根の先に、頂上の双耳峰が見えた

右手の下の方に目をやると、夏道が通ってそうな尾根が見えた

「あれっ、道を間違えた」

今頃気づいた

 

やせ尾根の露岩にはアイゼンの傷が付いている

だれか登った人がいることが分かり

戻るのも面倒くさいので、そのまま行けるところまで行くことにする

 やせ尾根の登り下りを繰り返すが、右斜面に足を出すときは慎重にする

右側の側壁は100m以上の高さがありそうだから

やがて双耳峰の下に付いた

高さは50~60mぐらいだろうか

上部から芯の出た2本の古いフィックスロープが垂れている

下部は傾斜が緩く、中盤でややきつくなり

左の崩壊ルンゼを渡って、上部の岩が積み重なった部分に出るのが登れそうなルートだ

ハーネスもロープもヘルメットもないが、そのまま登ることにした

 

草付きにアイゼンの先を突き立てながら、マントルを返すムーブが続く

途中、しっかりはまった残置ハーケンが2本あった

岩の難しさは2~3級ぐらい

足を動かす時に、うっと息が止まりそうになるポイントは2カ所ぐらい

行くときはロープ持参をおすすめします

 

双耳峰の間のコルから、左手の岩を登り、ちょっとした藪を越すと頂上

そのころから時々小雨がぱらつきだした

眼下の高原上の夏道を経由し、駐車場まで下山

新緑の真ん中にある雨飾荘の露天風呂を堪能してから帰りました

南稜から見た頂上部分

南稜から見た頂上部分

頂上の岩。50~60mはありそう。中央のリッジを登る

頂上の岩。50~60mはありそう。中央のリッジを登る

岩の急な部分を越え、振り返る

岩の急な部分を越え、振り返る

着いてまもなく、小雨が降り出した

着いてまもなく、小雨が降り出した

帰り道から見た南稜全景。左の尾根から、がたがたの稜線を行く

帰り道から見た南稜全景。左の尾根から、がたがたの稜線を行く

木の回りが5メートルぐらいの穴となっており、この辺りがいかに雪が深いかが分かる

木の回りが5メートルぐらいの穴となっており、この辺りがいかに雪が深いかが分かる

大海川が蛇行した所で山桜が満開となっていた

大海川が蛇行した所で山桜が満開となっていた

2015.05.12

宮崎です。

「しんどくなくて、楽しい山がやりたいんですよね~」

という上手さんのリクエストに「同感です!」とポンと膝を打ち、コブ尾根からジャンダルムに登ってきました。

 

【4日】上高地14:30-岳沢小屋16:30

【5日】岳沢小屋5:30-8:00コブ-10:30コブ尾根の頭-10:40ジャンダルム-12:30天狗のコル-13:30岳沢小屋-15:00上高地

 

4日は雨の予報だったので、のんびり出発で岳沢小屋まで。ゴールデンウィーク中とはいえテントはさほど多くなく、夜も静かでした。

5日は4時起床の5時半歩き出し。いつもながら朝のグダグダ時間が長く、この日コブ尾根を登った6パーティーのうち、最後尾で出発。

2015-05-05 06.00.04

 

岳沢小屋の西側背後の谷を詰める。中央右の切れているところをさらに詰める。

2015-05-05 07.02.01

前半は硬くしまった雪渓登りを延々と。途中からダブルアックスにしたら楽だった。

ハイマツが露出したマイナーピークからの懸垂下降は約4m。

スノーボラード作る気満々だったが、支点は露出。クライムダウンできるレベルだった。

2015-05-05 08.16.49

 

コブに到着。どこからでも登れそう。

中央の草付き~凹角のラインがメインルートなのか、先行する5パーティーが取り付いており、1パーティーが順番待ち。

昼食休憩して待ったが、先行がなかなか進まないので、別のラインから上ることに。まずは中央に見える残雪までフリーで登る。

 

2015-05-05 09.00.44

 

ガバガバのハング帯を見つけたところでロープを出す。リード上手。

終了点からトラバースしたら、もう懸垂下降地点。クライミングは1ピッチで終了。

懸垂距離は約23m。50mロープ1本でちょうど良かった。

2015-05-05 10.03.19

雲が晴れて、気持ちよーいナイフリッジ。もっと雪が乗ってたり溶けてたりしたら、けっこう怖そうだが。

2015-05-05 10.44.54

 

コブ尾根の頭への最後の登り。吊り尾根をバックに登ってきたルートを見下ろせる。

最終的に4パーティー抜いて、わりといい時間にコブ尾根の頭に到着。

2015-05-05 10.57.14

 

コブ尾根の頭から、ジャンダルム山頂までは約5分。見た目より簡単。

 

核心はコブ尾根の頭から天狗のコルまでの縦走路。

稜線上は雪なし。ただし、ところどころ飛騨側を巻くところで雪が出てくるうえに、溶けて凍っている。

上手さんは「歯が減る~新品なのに~」とうめきながら、最後までアイゼンを外さなかった。

宮崎は、半分あたりまでアイゼンで降りて足が痛くなってきたので、「見下ろした感じ、もう雪出ないだろ~」と脱いだら、2、3カ所は雪あり。

しかも1カ所、天狗のコル間近の飛騨側には明らかにやばいところがあったので、岩をクライミングして上から巻いた。

判断はひとそれぞれだが、この黄金週間中の穂高での滑落事故はこういうルート状況が一因だったと、穂高岳山荘のブログに書いてあった。

 

ともかく、天狗のコルに着いたら安全地帯。白馬大雪渓以来2年ぶり2度目となる上手さんとのシリセード大会に興じ、30分くらいで岳沢小屋まで降りられた。

帰りは奈川温泉「富喜の湯」に入り、「福伝」でそばを食べて帰った。

しんどくなくて、楽しい山、お疲れ様でした。

2015.05.11

酒井です。

GW前に平日の連休が取れ槍沢へ行ってきました。
すっかり千種スキークラブと勘違いしてると思われそうですが、中尾根をアップしたのでその間隙をついて。

大喰岳からのスキーを計画していましたが、少し予定を変更しています。

 

■一日目
10:25坂巻温泉 ~ 13.10横尾 ~ 16:30ババ平

初日はババ平までの予定。
坂巻温泉に車を止め、MTBにスキーを括り付けます。
釜トンネルを抜けるところまではずっと上り坂なので、素直に押し歩き。

釜トンネルを抜け、4月21日に上高地線が開通し除雪がしっかりされている道をMTBで走り、その後横尾までほぼ除雪された道を歩きました。

横尾からはほぼ雪道になりますが、しっかりしたトレースはなし。
テン泊装備で膨らんだザックにスキーを付けたので、バランスをとるのに苦労しつつもババ平へ到着。
その手前の槍沢ロッジでは27日のオープンに向けて準備をしてみえました。

ババ平にテント、といってもフロアレスシェルターと言われる床の無い幕を設営。
スキーも全部中に放り込んで、寝床だけ床を作る感じ。
ポールはスキーのストックを使うので、重量も幕の500gが増えるだけなのでお手軽です。

幕営後は夕食をとって早々に就寝。次の日に備えます。

 

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釜トンネル出たところにトイレ 歩く人いませんけど
スキーをくくりつけ林道を走る準備

 

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横尾を越えた槍沢 まだスキーで歩くところがない

 

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槍沢ロッジあたりからスキーで歩けるようになる

 

■二日目
早朝5:35 ババ平を出発、槍沢を詰めて行きます。
二日目にしてようやく本格的なスキー登高の開始。最初からシールで登ります。

 

IMG_20150423_054447

大曲 快適に歩くことができる

 

大曲を越えて天狗原分岐に差しかかる辺りで、右手の岩場が崩れて落石。こぶしより大きな石が槍沢に向かって大量に落ちてきました。
一つだけ自分の方へ向かって来ましたが、大半は後方へ流れていき一安心。
沢に向かって落ちてくることを意識したルート取りを心がけねばと、改めて思いました。

7:15 大喰岳と槍ヶ岳の分岐に到着。
当初の計画では大喰岳に向かう予定でしたが、槍ヶ岳の斜面の方が良さそうに見え予定変更、槍ヶ岳へ向けて登ります。

 

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真っ直ぐ行くと大喰岳 右へ上がっていくと槍ヶ岳

 

IMG_20150423_082226

槍ヶ岳が見えてくる

 

9:40 殺生ヒュッテに到着、高度は2867m。
10時になったら滑る予定だったため、ここで食事と滑走準備にかかります。

 

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殺生ヒュッテからの斜面

 

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ババ平まで快適な斜面が続く

 

こんなに滑りやすい斜面はどれだけぶりだろうってくらい状態の良い雪質。
BCだとなんだかんだで転んだりするのですが、この日はそんな心配もなく気持ちよく滑り降りてきました。

ババ平まで滑ったところでテントを撤収、来た道を戻り、16:55 坂巻温泉到着。大正池を少し越えたところからからはずっと下り坂で、坂巻温泉まで10分でした。

 

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GWにお世話になる岳沢の様子

 

その後坂巻温泉にお世話になり、名古屋へと帰りました。

 

 

2015.05.11

酒井です。

早戸さんと御在所中尾根へ行ってきました。

6時に北区で待ち合わせをして、私の車で御在所裏道Pへ。

7:15歩き出し ~ 7:55藤内壁分岐 ~ 8:10取り付き点へ。

リードを早戸さんにお願いし私がフォロー、荷物を一つのザックにまとめP4から登攀開始。

昨秋ぶりの御在所だったので緊張しましたが、1ピッチ目をやったところでリラックスでき、そこからは早戸さんのおかげで概ねスムーズに進行。

難しかったのは、P4P3でザックや回収したカムが引っかかって登れないような状況の時でした。

P4P3に比べP2P1の方が難しいようですが、空身で登れる分でトントンな感じ。 カムをたくさん持って登っていくリードは大変そうですね。

中尾根は他に一組だけで、順番待ちもなく11:40 P1終了。

 

IMG_20150510_105303_2

P2からP3ツルム

 

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台風が近づいており風は強かったが天気は快晴

 

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懸垂下降で降りる時にはロープを岩に引っかけない工夫を教えてもらえた

 

帰り道では今年の夏にやりたいルートの相談をし、目標にしていたことが具体的にイメージもできるようになり、千種に入れたことに感謝する1日となりました!

次の機会も是非よろしくお願いします。

2015.05.10

森です。8日、兄と伊木山のマルチへ行ってきました。2pで易しいルートが数本あり、マルチの練習にいい場所でした。岩が脆いので落石に注意しました。毛虫が多くて多くて・・・( ;´Д`)上からぶらぶらしてるのが落ちてくるし、知らないうちに肩に乗っかってるし‼︎Σ( ̄。 ̄ノ)ノお弁当にまで近づいてくるし!で( *`ω´)もうホントに気が狂いそうでしたW(`0`)W

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2015.05.10

お疲れ様です。吉川です。

斉藤さんと4/25~26で鹿島槍 東尾根に行ってきました。
意外にも条件が良く、快適な登攀ができましたが、体力が落ちているのは否めませんでした。

以下、報告。
4/25
大谷原6:30→一ノ沢ノ頭9:30→二ノ沢ノ頭10:30→第一岩峰基部12:20
4/26
第一岩峰基部4:10→第二岩峰基部5:30→7:18北峰7:30→9:08冷池山荘9:30→12:00大谷原

4/25 晴れ
6:05に大谷原に着いた時には既に5台ほどの車が停まっており、曽我さんの車もその中にあった。鎌尾根パーティは既に出発されたようだ。
林道の分岐を左に進み、S字カーブを少し過ぎた黄色い看板のところに赤テープがあり、そこから尾根に上がった。

写真 2015-04-25 6 57 411

↑こんな看板

 

斜面に雪は無いが一応踏み跡じみたものがあって歩きやすい。稜線に近づくと雪が出てきた。心配していた藪はほとんど締まった雪に埋まっており、サクサクと歩くことができる。比較的新しいトレースがあるが、先行パーティがいるのか、それとも前日以前のものなのかどうかはわからない。一ノ沢の頭手前付近からはちょこちょこと藪が出てきたが、充分我慢できるレベル。

写真 2015-04-25 8 30 022

↑こんな感じ

 
二ノ沢の頭には幕営した跡があった。左側を見ると鎌尾根と思われる尾根上に2人組パーティが見えたため、斉藤さんが名前を呼んでみたが、さすがに気づかれなかったようだ。そういえば僕は千種のコールを知らない。
日差しが強く、気温もどんどん上がっているように感じたが、二ノ沢の頭から第一岩峰基部までの間もほとんど雪が緩むことはなかった。途中の長い雪面のトラバースは技術的には問題ないが、滑り始めたら止められるだろうか。吸い込まれるような高度感に少し緊張する。
幕営予定地の第一岩峰基部に到着した時点でまだ12時過ぎ。先に進むかどうか悩むが、この先にビバークポイントがあるかどうかもわからんし、もうヘトヘトだ。今日はこの辺で許してやろうということでテントを張ってゆっくりと過ごす。
この場所でも3張くらいは幕営できると思うが、今回は貸切。

写真 2015-04-25 12 51 46

↑ライチョウ

写真 2015-04-25 13 34 566

↑テント場

 
二ノ沢の頭には二張ほどテントがあるのが見えた。
明日は早く下山してやろうぜということで、2時起き4時発予定にしてワインとウイスキーとビールを飲んで18時に就寝。

風の音で目が覚めたが、まだ21時。昼間はほとんど無かった風が、夜になってどんどん強くなっていく。これはもう眠れないパターンだ。朝になるまで横になったまま耐える。なぜか頭の中ではさだまさしの「償い」が鬱々と流れ続けている。
許してくれ…

4/26 快晴
2時起床。風が強い。夜に朝食用のアルファ米を調理して凍らないように寝袋に入れておき、起きてすぐ食べるという吉川得意(?)の時短テクを実践したが、斉藤さんは冷たくて食べられないといって残していた。すみませんでした。
ちなみにこの方法なら起きて10分で朝食が終了する。皆様もお試しあれ。

起きた時は強かった風もほとんど無くなったので、ゆっくり撤収し、ヘッドランプをつけて第一岩峰の登攀を開始。
1ピッチ目 吉川
凹角のルンゼ状を登るわけだが、今回は雪が繋がっておらず、下部は岩が出ている。中間部は堅い雪。上部は草付。50m登って灌木でビレイ。明るくなってきた。
2ピッチ目 斉藤
ガレ場&ザレ場。落石注意。雪が出てきたところで終了。終了点はブッシュ。

写真 2015-04-25 12 52 391

↑第一岩峰 中央の凹角を登る

 
第二岩峰までは雪稜。トレースは南側の雪面をトラバースしていたが、怖かったので藪が出ている尾根に上がってみたら、その方が簡単だった。
第二岩峰基部も少しスペースがあり、ビバークできそうだ。
第二岩峰は1ピッチのみ。吉川リード。アックスが邪魔で仕方ない。「ジャマだコノヤロー」とか言いながら登ってたら、「大事なクォークにそんな事言ったらダメ」と斉藤さん。確かに一流の人間は道具を大切にするだろうが、僕は三流以下のクライマーなのでどうか見逃していただきたい。
例のCSのチムニーは中に入らず、外に出て思いきって登れば簡単。

写真 2015-04-26 5 42 141

↑第二岩峰

 
第二岩峰から北峰まではダラダラと雪稜を歩く。日差しが暑すぎる。
北峰山頂に着き、握手。あとは一般道を冷池山荘方面へ。

写真 2015-05-10 1 17 04

↑ラッスンゴレライ

 

南峰から先は夏道が出ている。冷池山荘から赤岩尾根へは少し嫌な雪のトラバースがあるが、雪は締まっており、トレースもあるので問題無し。赤岩尾根を少し下ると西沢方面にトレースが何本か伸びている。よく見ると西沢を下っている二人パーティも見える。30秒程考えて西沢へ突入。北国育ちの斉藤さんは滑るように降りていく。スキーとスケートの要領なんだとか。一方南国育ちの僕は滑るとすぐに転んでスピードが上がらない。山スキーはやらないのでスキーなんてできなくて良いと思ってたが、こんなところで差が出るとは。
グリセードができれば一瞬で降りられそうだ。(シリセードは濡れそうなのでここではやりたくない)
そんなこんなで午前中に下山完了。
林道の雪は昨日よりかなり融けていた。

帰りしな松川村のすずむし荘に行ったら「風呂の日(26日だから?)」で入浴料が半額の250円だった。色々とツキに恵まれた山行だった。

2015.05.09

森です。酒井さんとGWに明神沢~前穂へ行ってきました。

5/3 2:00小牧~6:00上高地~8:30岳沢~9:00岳沢から奥明神沢~12:00前穂高岳~12:30下山~14:00岳沢

5/4 8:30岳沢~10:00上高地

4日の天気が悪いということで、4日に前穂へ登る予定でしたが、3日のうちに登ってしまおうということで、深夜に出発を変更し、始発の一本後のバスに乗って上高地へ。

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テン泊の手続きを済ませ、荷物を置いてテントは帰ってから張ることにして出発。ここからひたすら急登。

IMGP4462

途中、2か所程雪割れがありました。

IMGP4463

急登でしんどかったけれど、無事頂上へ。

FullSizeRender急登を下山して、南陵へ行ったしょーこねぇと裕美さんと岳沢で合流してカンパイ!裕美さん手作りのトリッパや、駐車場で採ったふきのとうなど、美味しいおつまみたちに囲まれてお酒もすすみました(^^)

翌朝、4人でゆっくり朝食を食べ、下山しました。

 

2015.04.26

岩佐です。

曽我さんとダメモトで鹿島槍鎌尾根に行きましたが、雪の状態が悪く装備も不十分だったため、翌日の下降のことを考えると引き返した方が安全との判断から、2,090mくらい登った所で敗退しました。

大谷原05:55~08:30頃?鎌尾根取り付き~11:00敗退決定~13:30大谷原

今回は1泊2日でのんびり登ろうという計画だったので、明るくなった6時少し前に大谷原を出発する。我々以外には4パーティーが大谷原を同じような時間に出発。行先は東尾根、天狗尾根、赤岩尾根、そして北俣本谷を登っていくパーティー(ダイレクト尾根?)とバラバラ。東尾根を登る計画の吉川パーティーに会えるかなと思っていたが、残念ながら会えずに出発。

林道にはまだ雪が残っており、2か所ほど雪崩になぎ倒された大木と雪で埋まっている箇所があったが難なく通過。4月に入って融雪が恐ろしいスピードで進んでいるため、西俣出合は右岸に渡れるか心配だったが、こちらも問題なく通過することができた。その後も、シュルンドを避けながら大した苦労もなく各堰堤を越えて鎌尾根取り付きに到着。(ただ、GWは雪解けが進んで厳しいかも。)尾根は雪がなく、ひょっとしたら登れないのではないかと思っていたが、見る限りそこそこ雪は残っておおり上までつながっているため、登ってみましょうということになった。

爺ヶ岳

爺ヶ岳

西俣出合

西俣出合

150425鹿島槍鎌尾根3

左側から右に上がっているのが鎌尾根。緩傾斜に見えるが、登ってみると結構傾斜が強い。

東尾根。所々雪面に亀裂が入っている。

東尾根。所々雪面に亀裂が入っている。

赤岩尾根取り付き。

赤岩尾根取り付き。

尾根の北俣側は雪がなくブッシュが出ているため、布引沢側に回り込んで適当な斜面から鎌尾根に上がった。そこそこ傾斜のある尾根は、強い日差しで雪はグサグサだ。雪面に蹴り込んでもアイゼンの利き具合はイマイチ。あちこちでシュルンドが口を開けており、これらを避けながら徐々に高度を稼いでいく。幸い心配していた藪漕ぎはないが、雪壁の傾斜が強くなるにつれグサグサざらめ雪で足元が崩れて不快。曽我さんが、この雪の状態で十分な装備なしでは下降はかなり厳しいことから敗退と判断され、高度計を見ると2,090m。晴天の下気持ちの良い運動ができましたね、と話しながらのんびり下山した。

手前は布引岳東尾根。奥は赤岩尾根。黒々としている。

手前は布引岳東尾根。奥は赤岩尾根。黒々としている。

大谷原に着くと、かわいらしい動物がお出迎え。

150425鹿島槍鎌尾根8大谷原に着くと、かわいらしい動物がお出迎え。

薬師の湯から鹿島槍と爺を見ると、雪の反射で山にはたっぷり雪がついているように見えるが、実際には雪は殆ど残っておらず、4月末とは思えないくらい尾根も斜面も黒々としていた。5年ほど前、5月の第2週に曽我さんと東尾根を登ったが、その時よりも雪の量はうんと少なく、5月下旬のような状態だった。鎌尾根は、来年4月上旬のもっと雪のある時に再度挑戦してみたい。

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