愛知県名古屋市の山岳会・千種アルパインクラブではアルパインクライミングを中心とした様々な山岳活動を行っています

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2014.10.02

岩佐です。

上手さんと、松高ルート~明神主稜線のリベンジ山行に行ってきましたので、以下報告します。

 

行動記録

 

9月27日 5:27上高地5:35 ~ 6:50徳沢7:08 ~ 11:20松高ルート取り付き12:00 ~ 17:40 松高テラス△

9月28日 △5:30 ~ 10:45前穂高山頂 ~ 15:00上高地

 

報 告

 

<9月27日>

 

沢渡駐車場を4時40分頃出発する筈が、タクシーがなかなか来ずに困った。タクシーを諦めてバスターミナルに向かう人もチラホラ。その後暫くして次々とまとまってタクシーが到着し、単独の方々3人と乗り合いで上高地に向かった。バスターミナル周辺は、既にバスで到着した人たちで賑わっている。これなら最初からバスで行った方が良かったかも。

 

取り付きまでのアプローチは二人とも思うようにスピードが上がらず、また私の体調不良もあって遅めの11:20に到着した。登攀開始は12時、上手さんリードでスタート。

 

1P目草付きのルートファインディングは、分かりにくい。迷い、途中で軌道修正しながら、残置ハーケンがある小テラスでピッチを切る。右側30mほど先には、北条・新村ルートの取り付きが見える。

 

2P目は岩佐。正しいルートに戻るため、一旦左に回り込んでから右上するが、ロープが屈曲して流れが非常に悪い。あと15mほど先に終了点らしき場所が見える所まで来たが、ここまでで既に結構なランナウト。傾斜は緩めだが、ロープで体が後ろに引っ張られて登りにくく、これ以上のランナウトは避けたい。少し上がると、運よくクラックを発見。カム2本で支点を作り、無理矢理2P目を切る。

 

3P目。上手さんが、15mほど先にあるトポ3P目のスタート地点らしき所に向かう。そして、ビンゴ! 漸く正しいルートに合流する。しかし、この時点で既にかなりの時間を費やしてしまっている。

 

4P目以降のリードは全て岩佐。まずはトポ3P目の悪い草付き。いつ抜けるか分からない痩せた灌木に支点を取りながらの不安定な泥と草の斜面の登攀は、正直言ってちっとも楽しくない。

 

5P目(=トポ4P目核心ピッチ)ビレイ点から、核心部分にかかっている白いスリングが見える。登り始める前に上手さんから、「2週間前に、奥又白に泊まっていたパーティーから、松高ルートの核心部を登っている時にガバホールドが取れてしまった、と聞きました」との情報提供あり。「ええええっ?!」と仰天、怯む。しかし、登ってみると残置スリングの左上にはしっかりとガバが残って(?)おり、無事越えることができた。取れてしまったガバとは、一体どの部分のことだったのだろう。。。 松高ハングを越え、凹角を抜けて松高テラスに到着。

 

020 松高テラス目指して登ってくる上手さん

 

ほっとしたのも束の間、上手さんが松高テラスまで登ってきた時点で既に17時近くである。日没まであと30分程度でどうしようか迷ったが、明日の明神主稜線縦走を考えると、ここは何としても上に抜けたいところ。そんなわけで、日没と競争しながら6P目登攀開始。昨年同様トポの5P目15mと6P目30mをつなげて登るが、あと15mという所でかなり暗くなってしまった。上手さんが登る頃には真っ暗になってしまいそうだったため、上手さんの案を受け入れ、無理せず松高テラスに下降してビバークすることとなった。この時点で、今回も多分明神縦走は諦めざるを得ないだろう思ったが、最終判断は翌日の北尾根登攀後まで待つことにする。

 

壁のビバークは落石が怖いのであまりしたくはないが、それさえなければ松高テラスでのビバークは快適だ。残置ハーケンの他に、小さいカムがきめられるクラック、そして灌木もあり、ツエルトも張りやすい。それに、なんと言っても景色が最高だ。

 

<9月28日>

 

岩佐リードで5時半登攀を開始。最後の45mを登りきり、北尾根3・4のコルを目指す。コルに向かって下っている時にビレイ中の原田さんを発見し、声をかける。山で仲間に会うのは嬉しいものだ。原田さんパーティーの後には7人ほどの順番待ち。この調子では明神を縦走すると最終バスに乗り遅れる可能性が高いため縦走は諦め、原田さんに前穂山頂で合流しましょうと告げる。

 

先行パーティーが登って行き、岩佐からスタート。交替で登り、ロープを解いて前穂山頂には10:45に到着した。待っていて下さった原田さん、お友達の菊池さんと合流して記念撮影し、重太郎新道経由で色鮮やかな木々を眺めながら上高地に下山した。

 

027山頂で記念撮影

 

またもや明神主稜線を歩くことができずに残念でしたが、恵まれたお天気のもと登攀が出来ました。松高ルートの最初の3ピッチは、どこでも登れそうに見えるためにルートファインディングが難しいですが、それがこのルートの面白さなんでしょうね。(頼りない灌木でしか支点が取れない草付は怖いですが。。。)アルパインを満喫できる、好ルートだと思います。上手さん、お疲れ様でした!

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