2015.12.21
成瀬洋です。
日曜日に斉藤さんと大同心ルンゼに行って来ました。
異常気象の影響で、まだ南沢もしっかり凍っておらず、
今シーズンの大同心大滝の記録も見当たりませんでしたが、
転戦も視野に入れつつ、少し冷え込んで来たので少し期待して向かいました。
美濃戸05:40~北沢~07:00赤岳鉱泉07:40~11:00大同心稜~北沢~13:40美濃戸
鉱泉手前から見える大滝は鉛筆のように細いものの、一応白い氷ができていました。
取り付きまでは数センチしかない雪の上についたトレースを辿り、
アイゼンを付けていなかったのでF1は適当に巻いて大滝へ。
上部垂直部の氷は細いが登れなくはなさそう。
3人パーティーがトップロープで登っているところを良いタイミングで登らせてもらう。
2Pで登ることにして、ザックを背負って上部垂直部下のアンカーまで成瀬リード。
部分的に柔らかいところがあるものの比較的安定している様子。
岩に打たれたハンガーに支点をつくりピッチを切る。
横から見る上部の氷はポロポロでいかにも脆そう。
それでも氷ごと崩れることはなさそうなのでザックを荷揚げすることにして空身で成瀬リード。
案の定ポロポロ。
スクリューを打てる所も限られてるものの氷が脆いのでこまめにプロテクションを取って少しずつ登る。
今回、いろいろとギアを新調したのですが、ハンドルタイプのアックスはやはりラク。
スクリューから何からいちいちお金のかかるアイスってやっぱりブルジョア的と思う。
無事に大滝を登りきり、自分のザックを荷揚げ。
フォローの斉藤さんはザックを背負って登ってきた。
目の前には日の当たった大同心。
その後、傾斜の緩い氷瀑をふたつ登って適当なところからトラバースして大同心稜に出て下降。
春のようなポカポカ陽気の青空の下、遠くの白嶺がとても美しい日曜日でした。
2015.12.21
岩佐です。
上手さんと、中山尾根を登ってきました。
美濃戸03:25~北沢~04:45赤岳鉱泉05:20~06:30中山尾根取り付き07:00~11:30登攀終了11:50~地蔵尾根~13:10行者小屋13:30~南沢~14:35美濃戸
北沢林道の雪の量は2週間前に大同心南稜を登りに来た時と殆ど変わらない。
赤岳鉱泉は2週間前より少ないくらい。とても12月とは思えません。
中山乗越からは中山尾根に続くトレースがあり、それを辿って取り付きまで。
雪が少ないのでズボズボ埋まることもなく、藪漕ぎもなくて、
アプローチはとても楽だった。
取り付き手前でハーネス、アイゼン、ガチャ類をつけ、丁度明るくなる頃に取り付きに到着。
アプローチでは雪は少なかったが、壁にはそれなりに雪がついており、
冬のアルパインの雰囲気はバッチリ!
結構立っている壁を見てちょっとビビりながらも、登攀開始。
下部岩壁
1P目(岩佐)30m:ヒロケン本の通り、右に一旦下がってから凹角を登る。
下部は岩がつるんとしていて、ホールド・スタンス共に甘め。
アンカーはハンガーボルト1つと残置ハーケン。
2P目(上手)30m:左側に回り込んで草付を登る。出だしがスラブで
ちょっと怖い。
この後はコンテで、本来ならば雪稜であろうはずの
岩と草付きの尾根を登り上部岩壁まで。
上部岩壁
1P目(岩佐)35m:急な凹角を登って中段まで行くと、そこからは
傾斜が強くかぶった岩。ハング下には支点が3つあり、
思い切って抜けられる。
2P目(上手)45m:岩と草付のところを登り、ピナクル下まで。
3P目(岩佐)40m弱:ピナクル正面を登り、最後は結構悪い
岩と草付を登って終了点まで。終了点にはボルト2本と
ハーケン1本あり。
最後はバンドからトラバースし、縦走路を辿って
地蔵尾根から行者小屋に降りた。
帰りは南沢を下ったが、夏道に雪が数センチ乗っかっているだけで
冬靴では歩きにくいことこの上ない。
こんなに雪の少ない南沢は初めてでした。
お天気に恵まれ、気持ちよく登ることができました。
上手さん、お疲れ様でした。ありがとうございました。
以上