愛知県名古屋市の山岳会・千種アルパインクラブではアルパインクライミングを中心とした様々な山岳活動を行っています

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2019.06.02

お疲れ様です。吉川Gです。

また揖斐の沢に行きました。

メンバー:吉川K&G

林道舗装終了点(駐車地)8:45-大滝10:30-林道11:00-駐車地12:30

殿又谷の林道を進み、舗装が終わる辺りのスペースに車を停めて出発。

殿又谷第二砂防ダムという看板を過ぎたあたりから殿又谷へ降り、すぐに右から入る支流(石むし谷)へ。

最初は藪漕ぎのような感じ。

序盤は平凡な渓相。時々ナメ。

ちょっとした滝も出てくる。

1時間半ほどで、核心の二段20mへ。

一段目は簡単。滝身の左側をかすめながら登る。
二段目は左を巻くか、左の壁を登るか、滝身を登るか。
試しに滝身を一、二手登ってみるが、意外な水流の強さに断念。
左の壁をロープを出して登ることに。

結構緊張した。

それを過ぎればロープを出す事は無い。


↑岩のトンネル

↑意外と悪い滝

最後は林道にぶち当たって終了。
林道を1時間下って駐車地へ。

2019.05.19

吉川gです。

やっと沢インしました。

メンバー:犬飼、吉川G

高地谷林道入渓地点9:00-林道11:30-タンポ12:00-下山完了14:00

高地谷林道に入ると途中に鹿除けと思われるゲートがある。過去の記録によると開けて入って良いらしいので、それにならう。鍵などはついていない。
思った以上に立派な林道だ。他にも釣り人と思われる人が出入りしていた。

天狗谷の入渓地点の前には広いスペースがあるのでそこに駐車する。
入渓するとすぐに堰堤。左岸側から巻くがやや悪い。

巻き終えると右岸側に林道跡を発見。たしかに入渓地点に林道入口があった。そこから入れば堰堤をスキップ出来そうだ。

堰堤を越えるとすぐに二段の滝。
一段目は滝身右側、二段目は滝身左側から登れる。ロープは出さなかったがシーズン初めの朝イチなので緊張。

実際最も緊張した滝はこれが最後。

とはいえ、その後も無数に滝が現れる。直登したり巻いたりして適当にやり過ごす。

最後の方の滝で2m程滑落してしまった。油断した。

最後までロープを出すことなく林道へ。

林道から外れて30分程度でタンポに到着。道は荒れているが藪漕ぎと言うほどではないと思う。

帰りはひたすら林道を下山。

2018.11.09

吉川Gです。

友人と犬上川の滝洞谷に行きました。
メンバー:Wさん、Tちゃん、吉川G

朝、5時過ぎに我が家を出発、高速代をケチっていなべ市から国道306号を利用して多賀町へ入るルートをとるつもりだった。
勘の良い方ならお気づきかもしれないが、306号の鞍掛トンネルは数年前から道路崩落のため通行不可。グーグルマップでは通れるように案内するので注意。結局関ケ原から高速に乗って彦根経由で多賀町入りした。これで1時間以上のロス。
入渓地点の墓地で準備を済ませ、出発した頃には8:20くらいだった。

時間がかかっている記録も多いので若干の不安はあったが、真っ暗になる事はなかろう。

出発してすぐの堰堤を越えて入渓。といっても水は無い。

すぐに人面岩で行き詰まる。登って越えられそうだったが、溜まった水にいきなり浸かる気になれず、右岸から巻いて懸垂で川底に降り立つ。
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いくつか現れる小滝は適当に越えられるが、雨がパラついてきて、ただでさえツルツルの石灰岩が非常に滑る。

最初の難所の6m滝(洞窟ゴルジュ)は見た目は低く見えるが、登ってみると意外と高い。フリーではちょっと厳しそう。右側のクラック沿いにアブミ連続で登る。
リードジャンケンでWさんリード。
残置以外にもカムなども駆使して突破した。
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ちょっとしたボルダーを越えるとしばらくは何もない、ゴーロが続き、小滝を適当に越えていく。雨で濡れているため神経を使う。

再び壁が迫ってくると今度は通称井戸裏ゴルジュ。
7mほどの立った樋状の滝を登る。まさに井戸の底から登る感じ。ここはフリーで吉川リード。
終了点に残置は無い。
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その後にすぐにまた7mのスラブ滝が立ちはだかる。ここはWさんリード。
これがこの沢の核心だった。スラブ滝左側のカンテ状を登るが人工登攀を交えての悪い登攀となった。この沢全体に言えるが、ナッツやボールナッツがかなり有効。
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小滝を何個か超えると最後の難所迷路ゴルジュ。U字型の谷がジグザグに落ちている。
石灰岩のフリクションを信じて登る気持ち悪いスラブクライミングだった。
2ピッチで登った。

これを越えると深い水たまりの小滝があるが、浸かりたくないので左岸側から巻いて懸垂下降で沢に降りた。

これが終わると平凡な渓相となる。
地形図を見て独標に上がれそうな斜面を適当に選んで沢から脱出。1時間ほど登ると小規模ながらもカレンフェルトの発達したピークに到着。
まさにケイビングから帰ってきたような感じだ。
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あとは大君ケ原方面へ尾根を下降。ただ、ガスが出ており視界が悪く、結構迷った。WさんのGPSが活躍した。

一旦国道に出て元の墓地に戻ると16:20だった。思っていたよりかは良いペースだった。

下山後、彦根市内の銭湯、山の湯に入って帰った。かなり趣深い建物で、明治時代から営業しているとのこと。

Wさんと今年の目標としていた滝洞谷でしたが、決めていた事を実行するという事は気持ちの良い事ですね。
もう一つの目標だった海ノ溝ゴルジュはまた来年でしょうか。

2018.10.18

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台高マニアの1皮です
最近、北アや中アの沢に行くことが多かったんですが
久しぶりにホームグラウンド(?)の台高の沢に行ってきました

三重県大台町の大熊谷出合(標高160m)6:40-11:30稜線(1230m付近)12:10-迷岳(1309m)-口迷岳-15:00大熊谷出合

歩き出し直前まで雨が降っていたが
青空が見え始めたので出発
水はそれなりに多いが、流れは激しくない
この1カ月雨が降りっぱなしで、岩にコケは全くついていない

しばらく行くと大きなチョックストーンのはまった最初の滝
直登は無理なので、巻いて上の河床に下りると
また大きなショックストーンのはまった滝
水が多く直瀑になっておりなかなかの迫力
これも巻いたが、その後の滝は直登できた
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標高500mほどで下部の滝場が終わりゴーロになる
530m付近で迷岳方面の南斜面が大きく崩れ、岩が谷を埋め尽くしていた
目をこらすと、崩れた斜面の中ほどに塀(砂防堰堤?)のような人工物が見える
ここまでのあちこちに鉄骨の一部が落ちていたが
あれが壊れたものだったのか
自然の前ではあんな塀は非力です
だがしかし、あんな所にだれがどうやって塀をこしらえたんだろうなあ
ここでヒルが脚にくっついているのを見つけ、おさらばした
10月になってもまだいるんですな

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滝はそこから西北西に向きを変え
上部の滝場が始まる
5~10mぐらいの滝が続くがぬめりはなく
軽々と登って行けて楽しい
シャワーを浴びながらでも、寒くはない
迷岳南西の1230mのコルの手前まで
水の流れは途切れなかった
コルで着替え、迷岳方面に向かった時、目を疑った
赤ペンキで岩や木に目印が書かれているばかりか
ピンクや緑などのテープがこれでもかというほど付けられていたのだ
大熊谷右俣に来た今年5月26日にもここを通ったが
こんな余計な目印はなかった
ある地点では目印が4つも5つも視界に入った
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テープを付ける場合は最小限にして
前からあった朽ちたテープをきれいにとってから付けよう
赤ペンキは消せない
山を汚すのはやめてほしい
そもそも、ここの稜線は道に迷うような場所ではないからテープなど必要ない

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むかむかして歩いていたら
迷岳と口迷岳の間で男性登山者と出会った
人の少ない台高で登山者に出くわしたのは初めて
ちょっと感動した

口迷岳を過ぎ、1224mピークの手前から南に延びる尾根を下り
最終的に標高590mぐらいで林道のヘアピンカーブに出てあとは国道まで下降
国道を大熊谷出合までとぼとぼ歩いた

2018.10.11

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台高マニアの1皮です
今回も、大雨の降った台高から離れて
中アの沢に行ってきました
2013年9月に行った空木岳西面の奧二又沢東沢(http://chikusaikuzo.blog16.fc2.com/blog-date-201309.html)
に負けず劣らず、おんぼろ沢でした

伊奈川ダム手前の路肩駐車5:40―7:70ケサ沢出合―15:00南駒ケ岳頂上―18:40駐車地点

この夏に次々と来た台風による大雨で林道の痛みが激しく
ダムの1キロほど手前で車両通行止めになっていた
これまで使われていた駐車場までは林道を往復6キロほど余計に歩く必要があり
南駒ヶ岳登山口までは往復14キロほどになる
実際に歩くと
路肩が水流で削られ幅が半分程度になってしまったり
山側からの流出土砂を乗り越えていかなければならなかったりする場所が何カ所もある
復旧までには何年もかかりそうで
特に荷物が重い冬山の登山口としては少し使いにくくなってしまった
伊奈川ダムまでは積雪があっても通行止めにならず
短時間で稜線まで行ける場所だったのに残念だ

ケサ沢に入っても荒れた様子は同じ
両岸が大きく削られ、河床には土砂がたまっている
ルートは前半中盤はすっと河原の石の上を歩く
紅葉でも見ながら気を紛らわせないと飽きるね、これは
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標高2000mぐらいまで来ると雲が切れ
仙崖嶺と南駒ヶ岳を結ぶ稜線から一直線に落ちるルンゼが見えた
ケサ沢の上部に当たる部分だが
河原からは垂直のような傾斜に見え
あんなの登れるのか?という気がしてきた
右岸にきれいな滑滝、30mぐらいの大きな滝を過ぎ
ルンゼが近づいてくると傾斜がだんだん寝てきて
滝場の手前まで来ると、なんてことはない滑滝に落ち着いた
さっき垂直に見えたのは目の錯覚だろうか?不思議だ

滑滝も岩くずがあちこちにたまっているが
スリップに気をつければサクサク登って行ける
傾斜はだんだん急になり、最上部でチムニーに突き当たった
水がしみ出ており、岩はぼろい
岩が硬ければ3級程度だけど、持った岩ごと落ちる可能性がある

まず、チムニーが狭まるところまで上がり
手で簡単にはがれる岩のかけらをガラガラ落としまくり
(他に登っている人などいないので問題なし)
わずかなクラックにエイリアンを押し込んで
気休め程度の確保支点とし体をチムニーの外に出して乗り越えた
エイリアンの圧力で岩がはがれる恐れがあるため
テンションはかけないようにした
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その上はハイマツを持ちながら、ざれた斜面を上がり
コルと仙崖嶺の間の縦走路に出た
頂上経由、駐車した林道まで下りたころには真っ暗になっていた

2018.09.18

早戸です。

中央アルプスの三沢岳から木曽側に伸びる尾根の先にあるピーク独標(荻原沢山)。
その西側には中央稜、幕岩などの岩壁群がある。

8月末にどっか登れそうなところあったら登ろうぜ、と荻原沢を遡行。幕岩にも取りついたが敗退した。
今回2度目の訪問。今回は壁のみで荻原沢を同ルート下降しました。

大滝の登攀は計6ピッチ。下降は50mで3回。
恐らく登られてはいないであろう代物の登下降はドキドキしました。

1ピッチ目
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2ピッチ目
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2ピッチ目
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3ピッチ目
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6ピッチ目
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2018.09.08

 

 

 

 

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台高マニアの1皮です

 

今回も台高から離れて、中アの正沢川本谷に行ってきました

 

 

 

木曽駒高原スキー場跡(長野県木曽町)6:00―14:50将棋頭山15:00―茶臼山―17:00木曽駒高原スキー場

 

 

台風20号の通過直後で水量が多く

ツメでは激しいヤブこぎに1時間

頂上まで時間がかかりました

新田次郎「聖職の碑」のモデルとなった長野県の学校登山の遭難から

ちょうどこの日が105年目に当たることが

頂上手前の遭難碑に刻まれた文字で分かりました

 

細尾谷を分けると、やや急傾斜になる

細尾沢を分けると、やや急傾斜になる

 

ゴルジュの滝。気持ちよく登っていける

ゴルジュの滝。気持ちよく登っていける

これは直登は無理

これは直登は無理

直登OK

直登OK

シャワー、シャワー

シャワー、シャワー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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2018.08.22

吉川Gです。
今まで何度も行こうとして、天候等の都合で断念していた川浦谷に遂に行くことができました。

板取キャンプ場の第2駐車場に車を停めて(日帰りの人は下の駐車場が空いていても第2駐車場に停めるよう指示されるので注意)出発。
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↑入渓地点

岩登り的な要素はほとんどなく、随所に出てくる泳ぎポイントをこなしながら進む。
水量が少ないせいか、核心となる70m廊下まではほとんど問題となるところはない。

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↑海ノ溝谷出合

50m廊下の直前に泳ぎでは突破出来ない3mの滝があり、ここは右岸から懸垂下降を交えて巻く。ただ、クライムダウンも可能だろう。

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↑50m廊下

50m廊下は流れも弱く、普通に泳げる。

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↑70m廊下

核心の70m廊下は幅がかなり狭まり見た目以上に流れが速い。
僕はなるべく水線を行きたかったので、流れが弱いところは泳ぎ、厳しいところは壁を伝って突破した。
廊下の出口が最も流れが強い。
一緒に行ったWさんは左岸側をトラバースしていた。どうやらほとんど泳がずに突破する事も可能なようだ。
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↑廊下の出口

70m廊下を過ぎれば平和な感じになり、西ケ洞出合まで泳ぎも少しはあるが、ほとんど歩きで行ける。
その先は車道に出て下ってもいいのだが、せっかくなので同ルート下降する事にした。

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↑泳ぎのポイントはただ流されるままに…

2018.08.10

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台高マニアの1皮です
今回は北アの沢に1人で行ってきました
大穴のある素晴らしい直瀑に目を奪われました

【4日】笠谷出合(国道471号沿い、標高670m)5:30~6:40 入渓地点(860m)7:00~10:00 1150m地点の滝~12:30滝の上12:40~13:00二俣~13:10最初の大滝~13;50大穴のある滝14:40~16:00 1460m地点

【5日】1460m地点4:50~7:40奧の二俣~10:10稜線2720m地点(クリヤ谷登山道)~10:30頂上10:40~14:30中尾(ママチャリ利用)~15:00笠谷出合

◆4日
クリヤ谷登山口の中尾にママチャリをデポし、10キロほど下流の笠谷出合まで移動して駐車。林道を1時間ほど歩き、谷に下りられそうな斜面があったので、獣道を通って早めに入渓した。標高860m。すると、砂地に人の足跡を発見。まだ新しいもので、釣り師が入っているのかも。
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ずっと河原歩きが続く。釜や淵もあるが、横からすり抜けられる。猛暑で水はぬるいから、泳いでもいける。逃げ場のない谷に比べて緊張感はないが、まあ、林道歩きよりはましか。標高1120mぐらいの所には、50m以上の壁が立った門のようなゴルジュがあった。遠目で見ると、一番狭いところに何か人工物のようなものが転がっている。近寄ってみたらトラックの残骸だった。上部の林道から土砂崩れで流されたのだろう。人は乗っていなかったのだろうか。
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その先で、谷は左カーブ。高さ10数mのナメ滝が出てきた。直登は無理で、右の岩場からは一段上に登れそうだが、段上がコケの着いた傾斜の強いスラブになっている。1人の場合、滝を登るか巻くか、いつも迷う。パートナーに確保されていれば、登りに集中できるが、1人だとどう確保するのかという難題がつきまとい、クライミングに集中するのは難しい。この滝も、段上にリスがなかったりカムによるプロテクションが取れなかったりすると、足が滑ったら釜まで落ちるだろう。迷った末、少し戻って手前のルンゼから大きく巻くことを選択した。しかしこのルンゼ、登っても登っても壁が続き尾根になかなか上がれない。対岸の林道の高さを遙かに超えてやっと尾根に上がり、シャクナゲや枯れた笹ヤブをかき分けて下りていく。ヤブの中には大木の切り株がいくつもあり、中には直径1.5mにもなるものも。かつての杣人はすごかったんだなあと感心。遠くの尾根には巨大な一本の木が飛び出ているのが見えた。すごい巨木なんだろうなあ。あそこまで行けないけど。ところが、河原まであと10mぐらいまで下りて来て、先ほどのナメ滝の手前に下りてしまったことを知った。もっと大きく巻かなければならなかったが、後の祭り。すでに汗だくだがUターン。急なヤブ尾根を登り返し、今度は大きく尾根を回り込んで、滝の上の河原に下りた。ゴルジュだが、そこだけ歩いて下りられる草付きだった。結局10数m足らずの滝を巻くのに2時間半かかった。
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そこからすぐに右俣と左俣の分岐点。地形図には右俣の方が太く描かれているが、笠ヶ岳の頂上に行くために左俣を選択した。間もなく、二筋に分かれた大きな滝。高さ50mぐらいはありそう。汗だくでもあり、水しぶきを浴びて修行する。巻き道は1カ所しかない。だが、大きくトラバースしていく所は下部が切れ落ちていて不安定だった。巻くためにだいぶ上がったが、河原まではヤブをこいで歩いて下りられた。
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そこからゴルジュを進み右に曲がった所にあるのが、この谷の白眉となる大穴を備えた直瀑。高さは30mぐらいだろうか。滝に向かって右手奥に幅、奥行きとも20m、高さ10数mぐらいの大穴が空いている。滝の左手にも縦に長いチムニー状の大穴があった。笠ヶ岳東面・穴毛谷には、名の由来となった大穴もあり、この辺りの岩質は固く、小さな穴が空いても全体が崩れるということはないのだろう。この大穴の中に入ってみた。急斜面は崩れやすい砕石で覆われている。右手の壁沿いから一番の壁へ。突き当たりから見ると、穴の出口に滝が落ちる不思議な光景が広がっていた。
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この滝は登れそうにないので、2つあるルンゼのうちどちらかから巻くのだろう。よーく観察し、砕石があまり落ちていない方から上がる。尾根まで上がると、次の大滝が遙かに下に見えた。一緒に巻いてしまったようだ。途中でルンゼから抜けられそうな場所が1カ所だけあったが、迷った末にやり過ごしたためだ。しょうがないので、そのまま上へ。この巻きもブッシュが生えかなりワイルド。適当なところで谷に下り始めたが、河原に下りるところで壁にぶち当たった。10mの空中懸垂で下りた。
よく見ると、太陽の日がかなり斜めになっている。濡れたウエットスーツのタッパーを干したかったこともあり、1470mの二俣の下部で泊まることにした。涅槃像が置かれる台座のような真っ平らな岩があったので、そこで荷を解く。水流から1mぐらいの高さしかないが、明日まで快晴予想だから増水の危険はないだろう。ツエルトも張らず、星を見ながら寝ることにした。しかし3時間ぐらいたった夜中に目が覚めてしまった。背中と腰が硬い岩で痛すぎる。普段、家では畳の上で昼寝するのが好きだが、畳と岩では硬さが全く違うようだ。朝まで寝返りを繰り返し、早朝3時には我慢できずに出発の準備を始めた。

◆5日
薄暗いなかスタート。すぐの二俣で右に進み、河原をどんどん進む。方角は北東から、1600mで東北東になり、あとは穴毛谷第1岩稜などが見える稜線まで真っ直ぐ続いている。1690m、1800mで右岸に支流が分かれる。谷はあくまで緩やかで周囲の峰に日が当たってくると、夏山の雰囲気が満ちてきて気持ちがいい。アルパイングレード3級ぐらいの滝が3カ所ぐらい出てくるが、ロープなしで問題なく登れる。
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途中、水の中で黒い生き物を何度か見かけた。水中で体をくねらせて泳いで(?)おり、イワナよりは遙かに動きが鈍い。そこで影を追うと、簡単に捕まえられた。ヌルヌルしていて4本足がある。模様からサンショウウオだろう。家に帰ってから調べると、絶滅危惧種のヒダサンショウウオの可能性があることが分かった。2000m近くの高山で生きていられるなんて、不思議だ。それとも、他の動物に生息圏を追い立てられて高山に上がらざるを得なかったのか。笠谷にこのまま人があまり入らず、ずっとヒダサンショウウオが生きていける環境が守られればいいが。
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谷はそのままだらだら上がる。周りの景色を楽しみながら歩いていると、谷の方角が変わったことにふと気づいた。地形図と高度計を見比べると、2000m地点でまた一つ支流が合流したようで、どうやら気づかないまま左俣に入ったようだ。合流点まで戻り、よーく観察。水量は左俣1に、右俣は伏流らしくゼロ。左俣の先には大きな滝が見え、その先は北に方角を変えている。さて、どちらに行けばいいだろうか。最近、沢登りを楽しむためトポを持たないことが多いので、自分の勘を頼るしかない。迷った末、水流のなき右俣へ。家に帰って登山大系を見ると、左俣が正解だったようだ。残念!
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そこからは3級ぐらいの岩場が3カ所、2300mぐらいで谷は北に方角を変え、2720mぐらいの稜線で登山道に合流した。下界は40度超が頻発する炎暑だが、登山道も30度超のような猛暑。たまらずザックをデポし、頂上を往復。そのまま下山し、中尾から笠谷出合までママチャリで走ってゴールした。
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2018.07.28

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台高マニアの1皮です

今回は台高から少し離れ
大峯の沢に日帰りで行ってきました
ほぼ河原歩きに終始する谷でした
灼熱の稜線歩きと下りで
またまた熱中症気味になりました

前鬼川本谷支流黒谷沿い林道ゲート(620m)6:00-6:20本谷(590m)-14:10孔雀岳(1779m)14:30-釈迦ヶ岳(1800m)-17:40ゲート

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釈迦ヶ岳の頂上から見る吉野、熊野の山々

釈迦ヶ岳の頂上から見る吉野、熊野の山々

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