愛知県名古屋市の山岳会・千種アルパインクラブではアルパインクライミングを中心とした様々な山岳活動を行っています

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2018.10.23

吉川 Gです。

友人にお誘いいただき、3人で明星山に行きました。
明星は初めてです。ルートはフリースピリッツを登りました。
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5:30駐車場-6:00取付き-14:30終了点-16:30駐車場

渡渉は飛び石を使えば渡れた。
暗くて取付き探しに少し迷った。渡渉したところよりも少し右に行ったところが取付きだった。先行パーティがおり、我々は二番手で取り付いた。

1P目、2P目 Tさんリード
Ⅲ級とⅣ級でアプローチ的な感じだが、濡れたトラバースで悪い。
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3P目 5.7 Wさん
先行パーティが苦戦されており、降りてきたため、先に行かせてもらった。
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4P目 5.7 Wさん
下り気味のトラバースがびしょ濡れ。リードはロワーダウンで突破。フォローはスリングを掴んで無理矢理。

5P目 5.8 G
ロープの流れが悪い。ハング越えが太った身体には疲れた。普通の人なら問題無し。

6P目 5.7 G
カンテを右に回り込む。問題なし。

7P目 5.6 Tさん
弱点をついたルンゼ状を登り、上部は傾斜が緩む。

8P目 5.7 Tさん
凹角を超える。少し悪く感じた。
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9P目 歩き
中央バンドの岩の基部まで。一応ビレイした。

10P目 Ⅳ級 Wさん
右上するバンドを登る。50mロープでギリギリ。
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11P目 5.7 Wさん
フェース直上。5.7的

12P目 Ⅳ級 G
高度感MAXのトラバース。最高。

13P目 5.8 G
立ったフェースを直上。見た目に反して残置が意外とある。

途中から先頭を代わっていただいたおかげで快適に登攀できた。
他にも数パーティ登ってきていた模様。中央バンドでやめたパーティも居たようだ。

前日降水があったのか朝は濡れていた。石灰岩なので濡れるとヌルッとする感じで神経を使った。
陽が当たると、暑いくらい。岩も乾いてきてフリクションも意外と効く。

岩は脆い。これは予想通り。落石に注意。

下降は左岩稜と呼ばれる尾根を下降。出だしはよくわからなかったが、途中からピンクテープを追って降りた。ザレた急斜面で悪い。あと棘の植物が痛い。

お誘いいただきありがとうございました。

2018.10.18

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台高マニアの1皮です
最近、北アや中アの沢に行くことが多かったんですが
久しぶりにホームグラウンド(?)の台高の沢に行ってきました

三重県大台町の大熊谷出合(標高160m)6:40-11:30稜線(1230m付近)12:10-迷岳(1309m)-口迷岳-15:00大熊谷出合

歩き出し直前まで雨が降っていたが
青空が見え始めたので出発
水はそれなりに多いが、流れは激しくない
この1カ月雨が降りっぱなしで、岩にコケは全くついていない

しばらく行くと大きなチョックストーンのはまった最初の滝
直登は無理なので、巻いて上の河床に下りると
また大きなショックストーンのはまった滝
水が多く直瀑になっておりなかなかの迫力
これも巻いたが、その後の滝は直登できた
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標高500mほどで下部の滝場が終わりゴーロになる
530m付近で迷岳方面の南斜面が大きく崩れ、岩が谷を埋め尽くしていた
目をこらすと、崩れた斜面の中ほどに塀(砂防堰堤?)のような人工物が見える
ここまでのあちこちに鉄骨の一部が落ちていたが
あれが壊れたものだったのか
自然の前ではあんな塀は非力です
だがしかし、あんな所にだれがどうやって塀をこしらえたんだろうなあ
ここでヒルが脚にくっついているのを見つけ、おさらばした
10月になってもまだいるんですな

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滝はそこから西北西に向きを変え
上部の滝場が始まる
5~10mぐらいの滝が続くがぬめりはなく
軽々と登って行けて楽しい
シャワーを浴びながらでも、寒くはない
迷岳南西の1230mのコルの手前まで
水の流れは途切れなかった
コルで着替え、迷岳方面に向かった時、目を疑った
赤ペンキで岩や木に目印が書かれているばかりか
ピンクや緑などのテープがこれでもかというほど付けられていたのだ
大熊谷右俣に来た今年5月26日にもここを通ったが
こんな余計な目印はなかった
ある地点では目印が4つも5つも視界に入った
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テープを付ける場合は最小限にして
前からあった朽ちたテープをきれいにとってから付けよう
赤ペンキは消せない
山を汚すのはやめてほしい
そもそも、ここの稜線は道に迷うような場所ではないからテープなど必要ない

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むかむかして歩いていたら
迷岳と口迷岳の間で男性登山者と出会った
人の少ない台高で登山者に出くわしたのは初めて
ちょっと感動した

口迷岳を過ぎ、1224mピークの手前から南に延びる尾根を下り
最終的に標高590mぐらいで林道のヘアピンカーブに出てあとは国道まで下降
国道を大熊谷出合までとぼとぼ歩いた

2018.10.16

吉川Gです。

三連休に休みをつけて友人達と台湾に行ってきました。
当初は沢登りをやりたいというような野望もあったのですが、情報が無さ過ぎて断念。
というわけで台湾最高峰の玉山に登ることにしました。

玉山に登るにはとにかく申請が煩雑です。
登る事よりもそちらが核心になります。
それに関しては以下にまとめてみました。

http://takuya1988.blog.fc2.com/blog-entry-139.html
なぜかリンクが貼れないので、興味がある方はコピペして見てください。

玉山登山は一泊二日で山荘泊まりが一般的です。
10/7 初日
駐車場にレンタカーを停めて、排雲登山服務中心と警察で入山手続きを済ませ、シャトルバスに乗って塔塔加の登山口へ。標高は2600m程度。

初日は山荘まで。4時間程かけて標高を800m上げる。
景色の変わらない緩やかな道をダラダラと登りつづける。緯度が低いので森林限界が非常に高い。山荘周辺は3400mもあるが、まだ森の中だ。
この日は排雲山荘に泊まるだけ。早く着いたので、周辺を散策しようと思ったが、ガスが出てて何も見えない。夕方からは雨が降ってきた。

10/8
朝1:50に起床。雨は降ってない。晴れている。そんなに急がなくてもコースタイム的には余裕なのだが、山荘の食事は2:00から。しかもレンタカーを返す時間を逆算するとこれくらいに出なければならない。

山頂までは急なガレ場。しかし危険を感じるほどでは無い。
入山制限がかかっているとはいえ、100人近くが登っているのでやはり混雑する。みんな日の出が目当てか。

山頂に着くのが速くなり過ぎそうだったので、山頂直下の風の避けられる屋根があるところで明るくなるまで待つ。流石に寒い。
他のパーティもここで待っていた。

5時過ぎになって、行動再開。その場所から山頂には20分程で着いた。
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3952m。山頂はやはり結構な混雑で、日の出を避けて登ればよかったと思った。
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並びに並んで標識の前で写真を撮り、早めに下山した。モタモタしてるとまた混雑しそうだった。

あとはひたすら来た道を戻って下山完了。帰りはシャトルバスが来てなかったので、登山口から駐車場まで歩いた。30分程度だったか。

この日は台北まで行って夜市を観光。夜中まで飲んで24時間行動となった。
20代最後の登山。思い出深いものとなった。

2018.10.11

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台高マニアの1皮です
今回も、大雨の降った台高から離れて
中アの沢に行ってきました
2013年9月に行った空木岳西面の奧二又沢東沢(http://chikusaikuzo.blog16.fc2.com/blog-date-201309.html)
に負けず劣らず、おんぼろ沢でした

伊奈川ダム手前の路肩駐車5:40―7:70ケサ沢出合―15:00南駒ケ岳頂上―18:40駐車地点

この夏に次々と来た台風による大雨で林道の痛みが激しく
ダムの1キロほど手前で車両通行止めになっていた
これまで使われていた駐車場までは林道を往復6キロほど余計に歩く必要があり
南駒ヶ岳登山口までは往復14キロほどになる
実際に歩くと
路肩が水流で削られ幅が半分程度になってしまったり
山側からの流出土砂を乗り越えていかなければならなかったりする場所が何カ所もある
復旧までには何年もかかりそうで
特に荷物が重い冬山の登山口としては少し使いにくくなってしまった
伊奈川ダムまでは積雪があっても通行止めにならず
短時間で稜線まで行ける場所だったのに残念だ

ケサ沢に入っても荒れた様子は同じ
両岸が大きく削られ、河床には土砂がたまっている
ルートは前半中盤はすっと河原の石の上を歩く
紅葉でも見ながら気を紛らわせないと飽きるね、これは
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標高2000mぐらいまで来ると雲が切れ
仙崖嶺と南駒ヶ岳を結ぶ稜線から一直線に落ちるルンゼが見えた
ケサ沢の上部に当たる部分だが
河原からは垂直のような傾斜に見え
あんなの登れるのか?という気がしてきた
右岸にきれいな滑滝、30mぐらいの大きな滝を過ぎ
ルンゼが近づいてくると傾斜がだんだん寝てきて
滝場の手前まで来ると、なんてことはない滑滝に落ち着いた
さっき垂直に見えたのは目の錯覚だろうか?不思議だ

滑滝も岩くずがあちこちにたまっているが
スリップに気をつければサクサク登って行ける
傾斜はだんだん急になり、最上部でチムニーに突き当たった
水がしみ出ており、岩はぼろい
岩が硬ければ3級程度だけど、持った岩ごと落ちる可能性がある

まず、チムニーが狭まるところまで上がり
手で簡単にはがれる岩のかけらをガラガラ落としまくり
(他に登っている人などいないので問題なし)
わずかなクラックにエイリアンを押し込んで
気休め程度の確保支点とし体をチムニーの外に出して乗り越えた
エイリアンの圧力で岩がはがれる恐れがあるため
テンションはかけないようにした
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その上はハイマツを持ちながら、ざれた斜面を上がり
コルと仙崖嶺の間の縦走路に出た
頂上経由、駐車した林道まで下りたころには真っ暗になっていた

2018.10.10

早戸です。

3連休で錫杖岳へ行くつもりでしたが天気が悪く結局登れたのは1日だけ。
その1日も小雨と霧の中なんとかかんとか。

とりあえず触ってみたかった北沢デラックスを少しでも登れたので満足。

次は天気のいいときにやりたい。

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2018.10.05

台高マニアの1皮です
笠ヶ岳の沢に行く予定でしたが
前日までの台風などによる大雨で穴毛谷が激流となっており
ロープ・ガチャ類をデポし
双六岳までのお散歩に変更しました
紅葉シーズンのすごい人波で、人酔いしました

3連休の中日ということで槍見の駐車場には止められず
かろうじて駐車できた中尾から往復4キロを余分に歩かされました

中尾4:00-6:30敗退決定・左俣林道-9:50頂上-14:00中尾

あそこに見える山に登っているはずだったのに・・・

あそこに見える山に登っているはずだったのに・・・


ここはきれいだね

ここはきれいだね

某所で見つけたヤマブドウを摘み、自宅でジャムにした。これだけあっても小さな瓶に半分くらいにしかならなかったが、酸っぱくて大地の味がした

某所で見つけたヤマブドウを摘み、自宅でジャムにした。これだけあっても小さな瓶に半分くらいにしかならなかったが、酸っぱくて大地の味がした

2018.09.18

早戸です。

中央アルプスの三沢岳から木曽側に伸びる尾根の先にあるピーク独標(荻原沢山)。
その西側には中央稜、幕岩などの岩壁群がある。

8月末にどっか登れそうなところあったら登ろうぜ、と荻原沢を遡行。幕岩にも取りついたが敗退した。
今回2度目の訪問。今回は壁のみで荻原沢を同ルート下降しました。

大滝の登攀は計6ピッチ。下降は50mで3回。
恐らく登られてはいないであろう代物の登下降はドキドキしました。

1ピッチ目
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2ピッチ目
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2ピッチ目
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3ピッチ目
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6ピッチ目
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2018.09.08

 

 

 

 

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台高マニアの1皮です

 

今回も台高から離れて、中アの正沢川本谷に行ってきました

 

 

 

木曽駒高原スキー場跡(長野県木曽町)6:00―14:50将棋頭山15:00―茶臼山―17:00木曽駒高原スキー場

 

 

台風20号の通過直後で水量が多く

ツメでは激しいヤブこぎに1時間

頂上まで時間がかかりました

新田次郎「聖職の碑」のモデルとなった長野県の学校登山の遭難から

ちょうどこの日が105年目に当たることが

頂上手前の遭難碑に刻まれた文字で分かりました

 

細尾谷を分けると、やや急傾斜になる

細尾沢を分けると、やや急傾斜になる

 

ゴルジュの滝。気持ちよく登っていける

ゴルジュの滝。気持ちよく登っていける

これは直登は無理

これは直登は無理

直登OK

直登OK

シャワー、シャワー

シャワー、シャワー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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2018.08.31

吉川Kです。
お盆は剱に定着しました。

人生初の剱、人生初の5泊で、山行前からワクワクする気持ちと同時にいろいろ不安も抱えながらの出発となりました。

10日(1日目)
前夜、友人のO氏と立山駅へ。この日に宿泊の研修を終えた私は、相棒に運転を任せ、助手席で休ませてもらう。
7:00ごろに立山駅を発ち室堂へ。剱マスターのO氏が、ケーブルカーの中で、小窓、三の窓の雪渓が氷河認定された経緯や、立山界隈の砂防工事の話、地理的な話などをしてくれた。今回の初剱は毎年剱を攀じている彼と同じということでかなり心強いものがあった。

高度順化がてら室堂で旧会員のS井さんを待ち、8:40ごろ合流し、歩き出す。
室堂は、GWの時期に観光で雪の大谷をみに来たくらいだったので、ほぼ初めて。雷鳥沢キャンプ場まで歩いたところですでに、慣れない重荷が負担となってきて先が思いやられた。
O氏は大量のアルコールとカセットコンロというグッズの入った僕の1.5倍くらいの重さのありそうなザックを背負いながらもほぼ変わらないペースでついてくる。さすが元山岳部は馬力が違う、、、。
剱御前小屋手前で話し合い、今後の日程を鑑みると、前半のベースは熊の岩ではなく剱沢の法が合理的ではないだろうかということになり、この日は剱沢までとした。
入山を祝し、S井さんが用意してくれた肉を囲み乾杯。憧れだった剱岳を前に酒が進んだ。夜は雨で時折テントを強くたたいた。

11日(2日目)
朝からすっきりしない天気だったが、予定通り、八ッ峰上半を目指し、剱沢を下降。
長次郎谷へ取りついたところで雨脚が強くなりレインを着る。熊の岩でも回復傾向がみられなかったので、八ッ峰をあきらめ、そのまま長次郎谷右俣をつめ、稜線へ抜けることに。
(記録に残る上での)初登ルートで自分も初めての剱の山頂に立てるのなら感慨深く、八ッ峰に行けなくてもいいかと思っていたが、あとから調べ、さらに「剱岳点の記」をみたら、どうやら陸軍測量部とともに登った宇治長次郎らは右俣ではなく、左俣だったようだ。
なお、今年の左俣は状態が悪く、通行は困難とのこと。

右俣も雪渓が途切れた個所はあるものの、シュルンドの中を抜けていけば問題はなかった。
シュルンドの中は冒険感があった。
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稜線へ抜けると予報通り雨が上がり、眼下に雲海が広がった。
ここでS井さんお得意のドローン登場!!なんとまた新しいマシーンを購入したとのことで今回も迫力満点の動画を撮ってくれた。
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晴れた稜線を歩き、初剱登頂!!別山尾根経由で剱沢へ向かい、ビールで燃料チャージ。

12日(3日目)
この日は午後から荒れるとの予報だったので大盛況の剱沢は2時頃からにぎわっており、2時半ころテントを出るとすでに別山尾根には無数のヘッデンの明かりが揺れていた。

我々も別山尾根の行列に交じり、平蔵のコルまでせっせと歩く。おそらくそこまでに70人くらい抜かした。
この日は本峰南壁A2稜登攀。
別山尾根からまるみえのルートなのでクライミングをしていればそこまでに抜かしてきた70人余の皆さんの注目の的のはずだったが、あいにくガスっており、高度感もなかった。

3ピッチすべて私リード。剱の初登攀で若干の緊張はあったが、難しくないクライミングなのでわりと余裕をもって楽しめた。
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最後はコンテで山頂へ。
頂上には小3の女の子が我々のカムやらガチャ類を興味深そうに見ていたので、O氏が使い方を教えていた。
夏休みの思い出作文に書くんだよと言っておいた。

下山は、カニ横付近で大渋滞。辟易としたがまあ仕方がない。前日にスタートしたTJARの選手もきちんと渋滞に並んで順番を待っていた。

S井さんはこの日に下山。
自分とO氏も、その後の日程の天気が芳しくないので翌日下山しようかと話しをしていたが、
剱で一皮むけるために来たのだ。行動不能の天気でないならレイン行動もいとわない覚悟をそろそろもたないと自分も強くなれないと自分に言い聞かせ予定通り行動することにして雨の中眠りについた。

13日(4日目)
起きた瞬間から雨で、すでにきのうの決断を後悔し始める弱い自分が心の中に。リトル吉川は完全に歩きたくないと言っている。
というのもこの日は、剱沢から真砂沢まで降り、池の平山を越え、三の窓まで至るルートを、全装備で歩くというもの。
山岳部出身のO氏はもちろん、このブログをお読みになる屈強なヤマヤの皆さんにはどってことないことでしょうが、とにかく歩荷の弱い吉川は、それに加え雨天という状況に不快感しか感じておりませんでした。。。
それでもO氏の力強い鼓舞によりテントを出て、覚悟をきめザックを背負う。

近藤岩までは下り、水平移動なのでザックの重みも耐えられたが、登りに差し掛かるとズシっと肩にくる。おまけにそのタイミングで雨が強くなる。
案の定ヘタレ吉川のメンタルはズケズケとやられ、どんどんと歩が遅々としてくる。O氏にロープ1本をたくすという情けない始末。
休憩で油断し、サングラスを谷へ落とすも、もはやそんなものはどうでもいいと思えるほど。
剱沢大滝の場所や裏剱の地形を詳しく教えてくれているO氏の話も、うつろに聞いていた。

自分の山に対する弱さを思い知った。

結局、時間的にも、天気的にも、私の気力的にも(これが一番大きい)池の平小屋までとした。

ほとんど沈殿日となった午後のテントは、濡れた衣服を乾かしながら、O氏の所属していた大学山岳部の合宿動画を見た。
学生はみな、自分と同じくらいの装備を背負い、何日も歩く。雨の日も歩く。
学生時代、ミーハーな登山や、たまに単発の登攀に行くことくらいしていない自分には、根本的な山歩きが弱い。。。

雨は夜まで降った。

13日(5日目)
まずは三の窓を目指す。
小窓氷河に出ると、冷たい風が吹き降りてきて、前日までと変わらない装備にも関わらず、この日は調子よく歩けた。
自分の歩く足元には何万年もの月日をかけて形成された氷河、それによって浸食された土地が数百m下にあると思うと、自然の偉大さを感じた。
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小窓から三の窓まではルーファイに難儀した。
雪渓のトラバースや、いやらしいルンゼ登りなど、まさに山登りをしているといった感じ。
小窓の王手前のルンゼが体力的にも、精神的にも疲れたが、前日に比べればかなり余裕があった。
天候だけでここまで心持ちが変わるなんて。。
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三の窓にはすでにテント1はり。
離れた場所に4天をはり(2人だけど)、杏仁豆腐を雪渓の上に置いてチンネ左稜線の取りつきへ向かった。
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しかしながら、前日の行程を取り戻すことに時間を使ったので取り付き時点ですでに正午前。日没前に登攀終了できるかというところだった。
1ピッチ目O氏リード。案外カライなあなどとつぶやきながら凹角を登る。
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続いて吉川リードで、トポでの2ピッチ目と3ピッチ目をロープ10mを残し登る。

このピッチの登攀は、まだ数は少ないが、今まででアルパインをしてきた中でアルパインしている感を一番感じた瞬間だった。
プロテクションを落ち着いてとること、ロープの流れを考えたり、残地ハーケンの強度を確かめたり、のこりの球数も考えつつ登るといったことを、高度感のある中、剱という憧れの場所で落ち着いて考えて登攀できたのは、ほんの少しばかりだがアルパインの経験値が上がってきたような気がして嬉しかった。
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フォローを迎え、さあ残りのピッチもガンガン行こうと士気をあげたところで、ポツポツ降りだす。
このまま登って行って荒れれば後にもひけない状況になる。時間も遅かったし、残りのピッチはまだまだあったので、ここで懸垂下降した。

結果として、時間切れによりチンネは敗退となり、その原因が少なくとも前日の行動をこなせなかった自分の弱さにあることを思うとかなり悔しかった。
剱は甘くない。またこればいいと言い聞かせテントに戻る。

帰る際、雪渓の雪解け水で水をくんだ。
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テントに戻り、冷えていい感じに固まった杏仁豆腐を食べる。
テキトーに飯をすまし、雷雨の中、二人で歌いながら最後の夜を過ごした。

15日(6日目)
いきなり池の谷ガリーの登りから始まるので、気が引き締まった。
この日は6日間の中でも一番天気がよく、能登半島や富山湾、北アルプス南部もきれいに見渡せた。
北方稜線から3度目の本峰登頂。
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剱沢まで降り、さてあとは一登りかと油断していたところで、O氏の愛のムチ。
「さて、別山北尾根経由で室堂戻りますか!!」

別段難しいところもないが、三の窓から全装で来て、あとは一般道の一登りかと気を緩めていた自分には十分すぎるシゴキ。
そして雨。今山行、結局毎日雨に降られた。
またもリトル吉川の弱い部分が出てきたが、この先の自分のためだと歯を食いしばった。

雷鳥沢からはもう、石畳の階段ですら苦痛と思えてくるほどの弱さが出て、ターミナルでO氏を待たせた。

計画していたことはあまりできず、自分の甘さと、山の甘くなさを思い知った山行になりました。
まだまだ未熟なハイカーです。。
諸先輩方のような強い「ヤマヤ」になれるよう精進しなければと思いました。

しかしながら、6日間「ヤマヤ」のO氏と過ごしたことで、山に対するモチベーションのもち方や、自分に足りないことなどを知ることができたように思います。

あくまで趣味の世界ではありますが、それなりの目標をもち、憧れを抱き続けられるくらいの熱量は保って山をやっていきたいと思います。
強いヤマヤのO氏、山だけでなく「地球と遊ぶ」かっけー大人のS井さんのお二人のおかげで大変充実した山行となりました。

夏休みなので長々とブログ書いてみました。

では。

2018.08.27

早戸です。

西村代表と南アルプス農鳥岳の荒沢本谷左俣へ行って来ました。

ガレガレでヒヤヒヤしました。

冬はどうだろうか。アプローチが遠いな。

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