愛知県名古屋市の山岳会・千種アルパインクラブではアルパインクライミングを中心とした様々な山岳活動を行っています

愛知県名古屋市の山岳会 千種アルパインクラブ

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2020.03.05

新規会員のあんどうです。

ご報告が遅くなりましたが、
八ヶ岳の阿弥陀岳北稜に行きましたのでご報告致します。

メンバー:加藤キンヤさん・あんどう

冬季バリエーション入門と世間では言われている
阿弥陀岳北稜に行ってまいりました。
自身としては今回が冬季登攀のデビューという事もあり、身を引き締めて加藤キンヤさんに教えていただきながら秋頃からアイトレなど練習して挑ませていただきました。

14日(前日の夜)から仕事を片付けてから美濃戸口バス停に向かい赤岳山荘の仮眠室で休憩後に美濃戸登山口まで車で向かいました。

朝5時から活動を開始。
車道には雪がなく路面凍結が少しあるぐらいでした。
路面凍結、かなりツルツルなので滑ると危ないとは思いました。

まずは、行者小屋まで向かいます。
登山道はカチカチでアイスバーンになっていたので、
チェーンアイゼンが欲しくなりました。

私の欲しいものリストに加えておく事にしました。

行者小屋からは、中岳沢ルートに
少し入り右手の尾根に…
樹林帯を抜けてJPに到着。

JPまでは難もなく登れました。

まわりの景色も美しく赤岳主稜などにポツポツ人が見えました。目が悪いので眉間にシワを寄せてガン見していました。

JPの尾根沿いに出て風があるかと思いましたが、無風であつかったです。

第1岩稜についてからロープを出して準備をします。
とりあえず、雪に岩は埋もれていました。
他のパーティが後ろから上がってきましたが、
私が今回初なので、皆さんに先を譲りました。

他のパーティの皆様は、
ロープも使わないで登って行かれました。
けれど自分達は斜面も急な部分もあるので第2岩稜の前に練習の為に準備しました。

私の手際が悪くご迷惑おかけしながら、

第2岩稜に到着。

第2岩稜が今回の核心だと感じていたので
身を引き締めて挑みました。

登り始めたら楽しかったです。

ナイフリッジ手前まで到着。

最後の山場を抜けたら阿弥陀岳山頂です。

楽しかったです。

下山があるので足早に阿弥陀岳から赤岳方面に向かいます。中岳沢を帰路に通り無事行者小屋まで到着。

行者小屋でまったりとしてしまいましたが
15時頃には美濃戸登山口に到着、足早に帰宅致しました。

文書を書くことが苦手なので、
上手く伝わったのかは分かりませんが

今回は良き経験を積ませていただき
ありがとうございました。

また、未熟ながらご迷惑をおかけする部分も多い中でご指導いただきありがとうございました。

南山と伊木山での練習の意図や意味がわかった山行にもなりました。

報告:あんどう

2020.03.01

1皮です

また敗退しました
暖冬・寡雪なのであわよくば頂上までと思いましたが
瞬間的な冬型気圧配置のため
新雪が東北支稜下部で30~40センチ
上部で50~60センチ積もっており
広サコ尾根まで到達するのがやっとでした

【23日】新穂高8:30ー16:30広サコ尾根1850m地点
【24日】広サコ尾根7:30ー9:30新穂高

巨大堰堤を越えてすぐから、1ノ沢左の東北支稜へ
湿気の多い雪が降り積もる。全身濡れまくりで、衣服が乾かずに夜は寒くてあまり眠れなかった

数年前にH会員が登った1尾根。すごいなあ~

頭上ラッセルはなかなか終わらない

翌朝は快晴。穴毛谷は水がまったく流れていなかったから、穴毛大滝はたぶん凍り付いているのだろうが、抜戸南尾根の支稜がじゃまして見えなかった。残念

昨日の土木工事で作ったエスカレーターをサクサク降りていく。それでも膝から太ももラッセル。時々穴にドボン

2020.01.22

大同心稜で一瞬、ガスが薄くなり、小同心がうっすら見えた

1皮です

裏同心ルンゼから小同心クラックに1人で行こうと計画していましたが
樹林帯から上は強風+吹雪で
小同心クラックは断念しました

美濃戸口5:20―8:00裏同心ルンゼF1 8:30―9:40大同心北西稜基部―12:30美濃戸口

裏同心ルンゼはF2の上まではトレースあり
そこから先行者はあきらめて下山したようで
さらさらサクサク雪の太もも~股ラッセル
氷の下部は埋まっていると思われ
いずれも高さが3~6mぐらいしかない
わざと一番高さ&傾斜があるところを行く
傾斜は80~85度ぐらい
暖冬が続いていたためか氷は柔らかく
アックスは刺さりやすい
氷の中心部からは水が流れ落ちる音もして
普段寒い八ケ岳とは思えませぬ
スクリュー、ガチャ、ロープ等は使いませんでした

4つぐらいのしょぼい氷を登ってしばらくラッセルを続けると
ガスの中から氷のない真っ黒い滝(壁)が突然現れた
暖冬だから氷がなくてもしょうがないかと思ってよく見てみると
大同心北西稜の横の壁だった
裏同心ってこんなに短かったっけ??

F1

F2、上部は短いがバーチカル

F3

F4

股丈ラッセルは疲れる


氷のない滝!と思ったら、大同心北西稜の横の壁だった

大同心。雲稜の右の壁

大同心稜に上がっても
ガスと小雪で小同心は見えない
岩にはエビのしっぽがいっぱい
一時的な冬型から移動性高気圧に覆われる天気予報だから
ツエルトでもかぶって2時間ぐらい待てば風も収まるかもとは思ったが
寒かったので心が折れ、そのまま下山

もみの湯の駐車場に着いたら
稜線まできれいに晴れ上がっているのが見えた
(入浴料が500円→650円、夜間は300円→650円に値上がりしていたのには驚いた)

終わり

2020.01.09

三ノ沢岳頂上から望む宝剣、木曽駒など


1皮です

中ア木曽側の滑川に末端があるスヤマ尾根から三ノ沢岳に一人で登ってきました
なんてことないただの藪尾根で、2日間だれにも会いませんでした
三ノ沢岳に冬、静かな環境で短時間に登りたい人向き
中途半端な積雪で、ワカンがハイマツやシャクナゲの枝に繰り返し引っかかり
最後にはぶっ壊れてしまいました(涙)

【3日】上松Aコース登山口駐車場(1080m)6:40―7:30敬神ノ滝小屋―滑川沿い林道終点(1290m)―11:30スヤマ尾根取り付き(1550m)-15:00 2300mコル
【4日】2300mコル5:15―9:10三ノ沢岳頂上(2847m)9:20―2300mコル―スヤマ尾根取り付き―16:15上松Aコース登山口駐車場

【3日】駐車場から他ごとを考えながら歩き始めたらいきなり道を間違え
滑川の支流の北股沢にかかる赤い橋まで行ってしまい、30分のロス
敬神ノ滝小屋までの地図を持っていなかったのが原因だが
舗装道や工事用道路がやたら交差して分かりづらいし、、、

小屋を通り過ぎてそのまま滑川沿いの林道を行き止まりまで
そこから河原に下りるが、すぐ徒渉が出てくる

水量はそんなに多くないので、アイゼンをはいて渡った
往路はどこが歩きやすいか分からず、結局7回も徒渉してしまった
復路はなんとなく踏み跡らしきものがあるのに気づき、3回の徒渉で済んだ。
積雪が少ない場合の滑川の登りは、
林道終点ですぐに左岸に徒渉し(できるだけ奥の方が歩きやすい)、そのまま行程の3分の1ぐらいまで行き、行き詰まったら右岸に渡り、そのまま主に壁際をスヤマ尾根の取り付き付近まで行くと良い

スヤマ尾根は見るからに急傾斜
最初は尾根っぽいところを登って行くが
そのうち斜面に尾根が吸収されるので登りやすいところを行く
(下りは尾根を間違えやすい場所)
1900mぐらいで傾斜がやや緩くなるが
その後また急傾斜に。テープは1カ所にしかなく
自分で赤布を数カ所付けていった(復路で撤去した)

2000mぐらいから雪が深くなりアイゼンワカンに変更
2300mぐらいの平坦地をテンバにした。
もっと上まで行きたかったが、長い河原歩きの影響が脚に来て断念
この日は1日小雪が降っていた

【4日】
暗いうちに出発するが、コルの平坦地にテントを張ったため
尾根がどっちにあるのか分からない
スヤマ尾根は西向きなので、コンパスで東向きに歩いて行くが
ブッシュを避けて行くと突然ワカンの踏み跡が出てきて
「あれっ、だれか歩いたのか」と驚いてたどっていくと
自分のテントに戻ってしまったりを2度繰り返した
クルクルと同じ場所を回っていたのだ
前日にある程度トレースを付けておくべきだったと反省

それでも尾根(というか斜面)を何とか見つけ出し登って行く
ところどころブッシュがひどくなるが
のこぎりでスパッと切られた枝が所々あるのがルートの目安といえば目安
かつて誰かが通りやすいように切ったのだろう
ワカンでも膝まで埋まる雪の量だが
ブッシュがあちこちで出ていてワカンを引っかけまくる
無理矢理引っ張るなどしていたら下りで右足のワカンの留め金が外れて
真っ二つになってしまった
帰りだったから助かったが、登りで壊れていたら苦労したかも

空木や南駒方面


頂上からスヤマ尾根を見下ろす。滑川下部の堰堤まで見える


樹林帯を完全に抜けるのは2600mより上
最後までクラストせずに頂上
ほぼ快晴で木曽駒から南駒まで見える
三ノ沢岳は主稜線から離れているので
特に冬は登ってくる人が少ない不遇な山だなあと思いながら10分ほど滞在した

帰りもブッシュに難渋しながらも
真っ逆さまに下りる急な尾根なので比較的短時間で下りられた

【今回の山行の損害】
ワカン約15000円
ブッシュで穴が開いたオーバーパンツのゴアテックスリペアシート代860円

おわり

2020.01.08

吉川Kです。

年末に八ヶ岳に行って参りましたので遅ればせながらご報告いたします。

メンバー:加藤 伊藤 吉川K

時間は曖昧です。

1日目:4:30美濃戸-7:00行者小屋-10:00石尊稜取付-17:40行者小屋

2日目:5:30行者小屋-6:30主稜取付-11:30赤岳-13:00行者小屋-15:00美濃戸

1日目

きんやさんとりえさんは八ヶ岳山荘の仮眠室に前夜入り。
私は用事があったので2時ごろ美濃戸口に。
仮眠して4時に合流して美濃戸まできんやさんのワイルドな運転で移動。

南沢を歩く。
3〜5センチくらい新しい積雪があり、連休の先頭で入ったことが分かった。

この日から年末年始営業の行者小屋に荷物をデポし、のんびり準備を整えて石尊稜へ。

暖冬の今年だが山にこれば雪がある。
久々の白銀の世界に気分が高まった。

取付までは1パーティ分くらいのトレースがあった。

ラッセルもなし。

下部岩壁の取付手前の草付きでロープを結ぶ。
場所的に自分が上にいたので流れでロープを2つハーネスに結び、自動的にリードすることが決まった。

不安ではあったが経験値も積んでおかなければと思い覚悟を決めた。

悪かった1ピッチ目。
スタンスが細かくて緊張した。

自分が登っている時後続Pが来たようだが、時間を考えてか引き返して行った。
石尊稜を抜けようと思ったらもう少し早い時間の取付がいいのかもしれない。

2ピッチ目以降はほぼ雪稜。
立っているとこだけビレイし、後はロープを繋いだまま歩いた。

途中でイカした写真を撮ってもらった。

イカしてるからLINEのアカウント画像にした。

上部岩壁の1ピッチ目は凹角から。

足を開いてえいや!と登れたが、そのあとピナクルを右から越える部分が高度感もあり緊張した。

その上はルンゼを詰めて稜線に出た。

案外時間がかかったが何とか暗くなる前に地蔵の頭に着いた。

やはり石尊稜はあと1〜2時間早く取り付いた方が良さそう。

地蔵尾根途中で日没となったが行者小屋まではすぐだった。

人生初の小屋泊。
りえさんの持ってきてくれたボジョレーでプチ忘年会。

りえさんは顔が広い。
あと、「千種アルパインクラブ」の知名度がけっこう高い。

ということを認識した。

ぬくぬくの小屋でぐっすり寝た。

2日目も快晴。

文三郎尾根をえっさえっさと登り取付。
前に2パーティいたが皆主稜組。

前に2パーティいたので取付でステイ。
石尊稜ほどではないってことで本日も私がリード。

朝焼けにうつる北アルプス方面が美しかった。

ステイしているとトラバース点には続々と後続が。
早めに来てよかった。

僕とりえさんははじめのCSを心配していたが登れた。

難しいところはCSくらいなもんだ。ときんやさんから聞いていた通り、後のピッチは快適にロープを伸ばしていけた。

ひとつ前のパーティの順番待ちもあったが快適に登れた。

アルパインは楽しい!!

頂上で3人握手。
これもまたアルパインって感じでいい。

やっぱり頂上へ抜けるルートは気持ちがいい。

赤岳からは富士山がきれいに見えた。

文三郎尾根を慎重に降りて行者へ帰還。

コーヒーで安堵の一服をして下山した。

冬のバリエーションのリードも経験値をつめたし、
冬山モードに切り替えさせてくれる山行になりました。

お二人ともありがとうございました。

主稜登ってる時にとなりで登ってる人が見えた「南峰リッジ」が気になるのと

八ヶ岳はまだ中山尾根や阿弥陀北西稜などステップアップが図れそうなのでまた来てレベルアップしたいです。

以上

2020.01.07

白出沢への夏道から見る飛騨尾根。美しい!

1皮です
西村代表と北アの天狗尾根~西穂への縦走を1泊2日で試みましたが
寡雪のため西穂沢下部に出現したブッシュジャングルの通過に時間を食い
天狗尾根下部で敗退しました

新穂高7:30―10:00白出出合―14:30 1950m地点で敗退決定-17:30新穂高

朝から快晴で、正月休み初日ということもあり、無料駐車場もほぼ満車
暗いうちから出発していく登山者の群れが多かった
うちらは明るくなってからまったり動き出した
林道の雪は少なく、先発パーティーも十分おり高速道路状態
白出沢出合からワカンを付け夏道沿いに白出方面へ
しばらくは雪も少なく歩きやすかったため楽勝ムードが漂ったが
西穂沢末端まで来ると待ったがかかった
背の高いブッシュはどれもこれも
雪の重みで「こんにちは」と、通せんぼしているのだ
このブッシュ野郎たちを西村代表がバッタバッタとなぎ倒し・・・
ではなく、枝を揺さぶって起こしながら通っていく
果てしのない格闘を3時間

西穂沢下部。まだ余裕


ヤッホーッ


ブッシュに埋もれた南山大山岳部のレリーフ。57年前の遭難碑

やっと天狗尾根の取り付きまで来ると
今度は雪の付き方が不安定そのもの
取り付いた最初の雪壁は上部へ行くほど急になり
最後はロープがほしかった

天狗尾根最初にピッチ。雪が付くと不安定っす

しばらく急な尾根をたどると岩場が登場
数年前の春に登ったことのある天狗尾根だが
雪が着くとこんなに悪いんだと、ある意味感心
岩壁の右側は、不安定な急斜面を数歩我慢すればあとは木登りでいけそう
でも木をつかむのに失敗すれば200mぐらい真下の西穂沢まで落ちる
岩壁の左は完全にロープがいるレベル
時間はすでに14時半
さあどうしようと話し合い
ロープを出してこの岩場を登ったとしても
あと標高差400mほど天狗尾根を登らないとテントを張れそうな緩傾斜地はないだろう
時間切れと判断し、明日も快晴で残念だが撤退を決めた

この岩の下で撤退を決めた

帰りもブッシュをこいで
暗くなってから新穂高に着いた
昨年末の南岳西尾根に続いて2年連続の敗退
西村代表と雪辱を誓ったのは言うまでもない

2020.01.06

犬飼です.

黄蓮谷右俣へアイスクライミングに行ってまいりました.
今シーズンは降雪が少なく,ひょっとしたらまだ埋まっていないのでは?と期待してましたが,
奥千丈ノ滝は上半分が埋まってる他,氷の回廊というにはちょっと物足りない状態でした.

日程: 2020/1/4-5
メンバー: 吉川Kさん,犬飼
天気: 晴れ
装備: アイススクリュー8本程度

コースタイム:
1日目:9:15竹宇神社 ~ 13:30五合目小屋跡△
2日目:5:00五合目小屋跡 ~ 五丈沢下降 ~ 6:30黄蓮谷 ~ 9:00奥千丈ノ滝 ~ 14:00稜線抜け ~ 15:30五合目小屋跡 ~ 20:00竹宇神社


五合目小屋跡に幕営.整地済みで快適そのもの.


五丈沢より下降して黄蓮谷に降り立つ.坊主ノ滝前の小滝.
連休中の下降トレースは昨晩の強風と降雪で一部消えていたが,地形図通りで問題なし.


坊主ノ滝.結氷はよく登りやすい.


坊主ノ滝下部をリード.傾斜が緩んだところでピッチを切る.


奥千丈ノ滝下部


奥千丈ノ滝下部リード.


奥千丈ノ滝上部.雪で埋まってます.


氷の坂道を歩きます.


黄蓮谷をつめる.ところどころ膝腰まで埋まりながら...


奥ノ滝.氷が薄い.


稜線からは富士山.

正直,登攀よりも谷の詰めと黒戸尾根の下山がしんどいです.
またチャンスがあったら積雪前に行きたいな.

2019.11.21

台高マニアの1皮です
久しぶりに台高に1人で行ってきました
三重県大台町の大熊谷出合(157m)7:10―林道(850m)―12:15迷岳(1309m)―14:50大熊谷出合

大熊谷の主だった支流の中で唯一トレースしていない東俣谷(左岸第1支流)
人がよく入る沢だけあって
巻き道は明瞭で、テープや残置お助けひもも数知れず
ロープもガチャもまわしも地図もザックから出しませんでした
怖いところはイヤ、地図なんて見たくない、帰りは林道をのんびり歩きたい
という面倒くさがりの沢ノボラーにぴったりかも(?!)

林道を越しても滑滝は続く

迷岳東方の尾根に出た


河床は全体にヌルヌルして滑りやすい
南向きだけあって日当たりは良く、晩秋なのに水はあまり冷たくなかった
冬型の気圧配置だったが林道を越すまでは寒さは感じず
林道を越してしばらくは滑滝が続く。そのうち砕石が増え、左の尾根に上がって稜線まで
迷岳頂上は6回目。冬枯れで葉っぱが1枚もないと、夏とは全く違う雰囲気
稜線上は北西風がゴーゴーと吹きまくって、手袋なしでは手が冷たかった
下りは口迷岳東側の小ピークから南尾根経由林道へ

2019.11.08

メンバー 加藤欣、伊藤、上手

 9:40~15:40  登攀終了
15:40~16:50  下降終了

取り付きに着いたら、3人、2人、2人パーティーがいて 3人パーティーが登り始めたばかりでした。
日が暮れるまでに、下山できるか心配になる。3Pが終わるまで各ピッチで待機しながらの登攀でした。

 リードは全て加藤欣

1P 草付きから前傾の岩を越えるのにみんな苦戦、次の一手がない。

2P 右上しトラバースぎみに右に移動、ここが少し悪い、そこから左上。

3P 人口ピッチ。下から見ると短く感じますが、垂直の壁で終わりかと思いきや
   傾斜が少し緩む2段目があり意外と長い。出だしからアブミを使用。

4P 被りぎみの凹角からスラブ。

5P 簡単な凹角。

6P 左にトラバースして直上、クライミング自体は簡単ですが岩に石が乗っていて
   落とさないよう注意が必要です。

   ここから上は、草付き混じりのフェースなどで特に問題はありません。

   下降路がまた悪く、崖の上をトラバースして行き、その後も転げ落ちそうな斜面を
   ひたすら慎重に下って行く感じです。

   今回、人口ルートがあるということで、加藤欣さん、伊藤さんはしっかり練習されていて、
   特に伊藤さんは初めてのアブミだったんですが、何の問題もなく登ってました。
   やはり、目標のアルパインルートが決まったら、それに向けての準備がしっかり出来ていれば、
   自信を持って望める気がしました。自分といえばアブミの練習もジムで少しやったくらいで、
   岩場もほとんど行ってなくて、次回からはしっかりと準備して自信を持って行こうと思った山行でした。

2019.11.08

1皮です

南岳の東面に1人でアイトレに行ってきました
暖秋(?)の今年は雪の付き方がまだ不十分でした
雪が付いて締まる3月下旬ごろには面白い雪稜になるかもしれません
ロープ、ガチャ等は使いませんでした

中ノ湯(1315m)2:30―7:00横尾谷・左右俣分岐(2050m)―9:40東南稜2650mコル―11:50南岳頂上―13:15天狗池13:30―中ノ湯17:50

中ノ湯から安房峠方面に若干上がった所に駐車し、ママチャリで出発
ブレーキの調子がいまいちで帰路が心配だが、それはそのとき考えるということで

冬型の気圧配置に向かう天気予報、でも空には満点の星が輝いている
某所に駐輪し、そのままシャカシャカ歩く
梓川に注ぎ込む支流の水の音はいつになく大きく感じる
本谷橋を越え河原に下りると、横尾谷はやはり水量が多かった
9、10月の大雨が影響しているのだろう
表面が凍っている石もあり、滑らないように気をつけて行くが
すぐに両足ともドボンとやってしまった
アプローチシューズの中も靴下もびしょ濡れ
タオルは持っていなかったので、ティッシュでできるだけ絞り
ちょっと早いが冬靴にチェンジ
これが後々、怖い目に遭うことに、、、


本谷が右にカーブすると
右俣と左俣の間に落ちる東南稜の末端が見えた
尾根の上部にはボロそうな岩壁が見える
あんなの登れるのだろうかと心配になる

右俣に入っても水量は多い
氷で滑ったりしてまたドボンはしたくない
へつりなどで時間ばかりが過ぎていく
小さな滝を2つ越すと広々とした草原状カールに出た
正面には南岳、右は横尾尾根、左は東南稜に囲まれて気持ちがいい
左上に見える東南稜のコルまでは砕石やザレ、草付きの斜面を歩く
上部に行くほどだんだん急になったが、雪が出てきたので安定して登れた


コルからは、雪をまとった北穂の北面がどーんと見える
北穂池はもう遙か下だ
東南稜上部には岩場が続き、越して行けるのかとちょっと不安がよぎる
トサカのような岩尾根とハイマツの藪こぎを繰り返して高度を上げていく
右俣側に張り出したハングの下をくぐって行く所は、下が切れ落ちており
古いさびたハーケンが1本残されていた
昔、登った人がいるんだね


すると、高さ40mぐらいの岩壁にぶつかった
岩を観察し、ルート取りを検討する
壁沿いの細いバンドを左にたどると洞穴があるが
その先はもろそうな岩を越していかなければならないように見える
そちらは適当ではないだろう
正面のチムニー状の岩は傾斜がやや緩そうだ
よく見ると取付のちょっと上にさびたハーケンが1本残されていた
ここを登ることにした

1歩目が切れ落ちているため
せーの、と息を止めて取り付き、
ステミングでずりずり上がっていく
途中からは急傾斜の草付きになった
冬靴は足首が自由に動かないため
斜面との接地面積が小さくなり足が滑りそう( ̄▽ ̄;)
アプローチシューズなら簡単に登れるのに
クソッと悪態をつきながら上部の緩斜面へ
ここを登るならロープを出した方がいいでしょう


その上の右俣側斜面は雪で覆われるようになりアイゼンを装着
雪が出てくると歩きやすいなあと思いながら
稜線をたどって頂上に着いた
主稜線上は北西風が強く、ガスがどんどん上がってくる
気温はマイナス2度
この3連休に歩いた人たちの足跡がたくさん残されていたが
もう最終日の昼前ということで、当然ながら人はいない

下降は横尾尾根を下り、最低コルから天狗池経由槍沢へ
天狗池のちょっと上では、冬毛に変わりかけのライチョウを2羽見かけた
夏よりもさらに動きが鈍い
エネルギーをできるだけ消費しないようにしているのだろう

2羽のライチョウ。動きは鈍い

人気のなく寂しい槍沢小屋、横尾山荘を通って
デポしたママチャリを回収
心配だったママチャリのブレーキは
釜トンの下りでギーギー泣き叫んでいた
真っ暗になったころに中ノ湯にたどりついた

終わり

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